グループ戦2戦目、大東大にストレート負けで残すはあと一戦

女子バレーボール

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)上位グループ戦で、早大は大東大と対戦した。大東大は先週、あと一歩のところでセットが取れずにストレート負けを喫した相手であり、グループ戦では1敗同士の負けられない相手だ。新たな戦術も取り入れながら全員でつなぐバレーを展開したものの、セットカウント0-3(20-25、17-25、21-25)で敗戦した。

 第1セットは、中澤恵主将(スポ4=大阪・金蘭会)のコースを狙うスパイクや神庭有花(先理4=埼玉・市浦和)のクイックで、良い滑り出し。その後も中澤、山下日和副将(社4=千葉・市船橋)、秋重若菜(スポ2=大阪・金蘭会)の鋭いスパイクで着実にサイドアウトを取るが、サーブミスが続きブレークに至らない。再び神庭のクイックで12-11としたが、相手のライン上サービスエースを含む4連続得点で突き放された。秋重や山下のブロックポイントもあり相手の攻撃を阻むが、追いつくことができずセットを落とした。

神庭のクイック

 続くセットでは、相手の2本のサービスエースを含む怒涛(どとう)の7連続得点で1-9まで離される。ネットインなどの不運もあったが、サーブに崩され攻撃につなげられなかった。中澤がこの流れを切ってみせるも、的を絞られた秋重と山下が相次いでブロックされ苦しい展開に。しかし声を絶やすことなく神戸彩有(文講3=長野・松本県ケ丘)を中心につなぎ、奮起した山下のアタックや、南里和(商2=東京・女子学院)のサービスエース、秋重の速攻で追い上げる。山下のブロックポイントで17-23とし、タイムアウトを取らせることに成功したが、17-25でセットを奪われた。

 後がない第3セット、相手のライトからの攻撃に対し、中澤・神庭の粘り強いブロックで 対応し、12-16とする。山下のクイックがアウトとなり相手が20点に到達すると、タイムアウトを要求。中澤が「無理に行かない」と声をかけた。その声掛け通り、山下が次のプレーでは落ち着いてプッシュで点を取る。中河果子(法1=東京・大妻)、南里和(商2=東京・女子学院)のサービスエースもあり、3点差にまで迫ったが、最後はブロックアウトを取られ敗戦が決定した。

トスを上げる南

 今回の敗戦で、勝率から4位が確定。上位2チームが進む入替戦には進めないため、秋リーグは残すところあと一戦となった。「2部優勝」「1部昇格」を目指してきた選手たちは悔しさをにじませる。しかし前日の敬愛大戦に続き、新しいローテーションなどを積極的に取り入れた早大は成長途中。1週間、全員でラストスパートをかけ、最後にグループ戦1勝をもぎ取りたいところだ。

(記事、写真 五十嵐香音)

セットカウント
早大 20-25
17-25
21−25
大東大
スタメン
レフト 中澤恵主将(スポ4=大阪・金蘭会)
レフト 柴田羽乃香(商3=東京・お茶の水女大付)
センター 山下日和副将(社4=千葉・市船橋)
センター 神庭有花(先理4=埼玉・市浦和)
ライト 秋重若菜(スポ2=大阪・金蘭会)
セッター 南里和(商2=東京・女子学院)
リベロ 神戸彩有(文講3=長野・松本県ケ丘)
コメント

神庭有花(先理4=埼玉・市浦和)

――今日の試合を終えて感想をお願いします

 率直に言うと、前回負けてしまって今回こそは勝つぞという気持ちで挑んできたので非常に悔しいです。

――第2セットの出だし、連続得点されてしまった場面を振り返って

 リベロのつき方とかを変えていて。あの場面も1セット目サーブカットが取りにくかった交差の部分を、2セット目から変えてみようということでやってみたのですが、うまくいかなかったです。でもサーブカットだけでなく、フォローももっと周りが入れる部分もあったと思うので、そこをもう少しやれたらよかったと思います。

――大東大はブロックの後ろに落としてくる場面が多く見られましたが、それに対する理想的な守り方とは

 ブロックの真後ろというよりも、少し伸びたプッシュだったので、アタックラインより前はブロッカーがあげて、少し後ろはレシーバーが走って取りに行くという形がやはり理想です。でも理想だけ言っていてもしょうがないので、もっとがむしゃらに走って取りに行くことも大事ですね。劣勢の時にプッシュが増えてくる印象だったので、ブロック自体は比較的粘れていたと思うのですが、もう一歩というところかなと。

―ご自身のプレーについては

 里和(南、商2=東京・女子学院)が良いタイミングでトスを上げてくれたので、速攻が決まることが多くてうれしかったです。ブロックポイントを今回取れなかったので、しつこくついて取れたらよかったと思います。まだまだですね。

――残りあと一戦ですが、どのような試合にしたいですか

 とりあえず最後みんなで勝ちきって終われるように、一週間頑張っていこうと思います。