敬愛大戦、悔しいストレート負けで秋リーグ初黒星

女子バレーボール

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)5戦目、早大は強豪・敬愛大と対戦した。相手の強力なサーブで崩され、レシーブとトスが乱れたことで、攻撃陣は思うように攻撃できず。1セット目はサーブやスパイクのミスも多く、チャンスを作れない苦しい展開となった。2セット目以降、調子を上げて追い上げを見せたものの、セットカウント0-3(10-25、19-25、17-25)で敗戦した。

 課題となっている立ち上がり、スパイクミスや相手のサービスエースでいきなり0-3となったが、長いラリーを山下日和副将(社4=千葉・市船橋)がフェイントで制すると、サーブでも魅せ同点に追いついた。しかしここから、相手の時間差攻撃やクイックなど、ミドルブロッカーを絡めた多彩な攻撃が決まり、連続ポイントを許す。一方の早大はミスが続き、サイドアウトを取るにとどまった。タイムアウトやサーバーの投入などでなんとか流れを断ち切ろうとするも、後半は一度もブレークできず大差でセットを献上した。

この日もブロックポイントがあった山下(奥)

 2セット目は攻撃陣が持ち直し2、3点ビハインドで追いかける展開に。中澤恵主将(スポ4=大阪・金蘭会)のキレのあるストレートスパイクや、秋重若菜(スポ2=大阪・金蘭会)の強弱を使い分けた攻撃で9-9の同点に。トスが合わないながらも神庭有花(先理4=埼玉・市浦和)がクイックを押し込んだほか、山下のブロックでMB勢も必死に食らいつく。しかし、相手に2本のブロックポイントがあるなどし、12-17まで突き放された。守備面ではノータッチの失点は減ったものの、強打をつなぐことができず、19-25で連取された。

 全勝優勝という目標を掲げている早大にとって後がない第3セット、秋重の攻撃力が光った。サービスエースで4-3とし、この日初めて先行する。だがサーブで攻めながらも、簡単に点を取らせてくれる相手ではなかった。ブロックアウトや、ブロックの間を抜けるスパイクに苦しみ5-8。タイムアウトを要求したが、続くプレーで相手のサービスエース。中盤、再び回ってきた秋重のサーブでチャンスを作り出すも、相手が20点台に乗せた大事な場面でのスパイクミスが逆転を阻む。相手のサービスエースでマッチポイントとなり、17-25で敗れた。

スパイクを打つ秋重

 今回の敗戦で、早大の目標としていた「全勝優勝」は残念ながら達成が不可能となった。しかし江戸川戦までの結果でリーグ上位入りは確定しており、見据えるのは2部優勝、1部昇格であることに変わりはない。1巡目に残るのは、次週の都留文科大、大東大との対戦だ。その後2巡目も上位リーグ入りを果たした敬愛大と上記2チームとの苦しい戦いが待っている。春とは違い、チャレンジャーだという認識の早大。まずは個々の課題をクリアし、全員が100パーセントの力を発揮して、後半戦も白星を重ねたいところだ。

(記事、写真 五十嵐香音)

セットカウント
早大 10-25
19-25
17−25
敬愛大
スタメン
レフト 中澤恵主将(スポ4=大阪・金蘭会)
レフト 柴田羽乃香(商3=東京・お茶の水女大付)
センター 山下日和副将(社4=千葉・市船橋)
センター 神庭有花(先理4=埼玉・市浦和)
ライト 秋重若菜(スポ2=大阪・金蘭会)
セッター 南里和(商2=東京・女子学院)
リベロ 神戸彩有(文講3=長野・松本県ケ丘)
コメント

秋重若菜(スポ2=大阪・金蘭会)

――今日の試合にどのような気持ちで臨みましたか

 敬愛大は2部の中で強いので、これまでの試合とは別のもの、別のチームと思って、チャレンジ精神旺盛で行こうという感じでした。気合を入れていたのですが、負けてしまいました。

――試合内容を振り返って

 本当にだめでしたね。今一人一人に課題があって、ブロックとサーブなのですが、 そこがだめだったので課題が課題で終わってしまったなと。

――秋重選手自身はサーブ、かなり攻めていましたね

 少し体力が落ちてしまっていたのですが、試合の前までにサーブだけは取り戻そうと思って頑張ってて。ミスは多いのですが、結構強めにはなってると思います。

――調子は

 体力は戻ってきたので、いいか悪いかで言えばよい方だと思います。見ててどうですか(笑)。

――サーブで攻められている分、レシーブやトスが乱れるなどして難しいボールが多いように感じます

 セッターはやはり試合慣れしていないですし、ちょっと緊張してしまうので、その分うまくカバーしないといけないなと思っています。1セット目はコミュニケーションがとりづらくて、結構落ちてしまったのですが、2セット目以降意識したら声掛けも増えたので、セッターとうまいことやりたいです。

――上位のチームに勝っていくために必要なこととは

 4年生に頼ったらだめだなと一番思っています。やはり上位のチームに勝つには、チーム力が一番大事だと思うので。早稲田は波があるのですが、その波をなくして、学年関係なく攻めることで勝てると思います。

――次戦に向けて意気込みを!

 負けてしまった分を取り返すために必死に頑張ります!