サーブで連続得点 快勝し次週に向けて弾みをつける

女子バレーボール

 リーグ戦2戦目の相手は、3部リーグから昇格の武蔵丘短大。相手のクイックやツーアタックに鋭さはあったものの、サーブとブロックが機能し、落ち着いて取り返す。全てのセットで20点台にのらせず大差をつけ、セットカウント3-0(25-15、25-14、25-14)で開幕2連勝を収めた。

 第1セットは、神庭有花(先理4=埼玉・市浦和)がクイックを決めたのを皮切りに、南里和(商2=東京・女子学院)がサーブで崩し、相手がなんとか返したところを中澤恵主将(スポ4=大阪・金蘭会)と秋重若菜(スポ2=大阪・金蘭会)の両エースが決める。2本のサービスエースを含む連続得点で7-3と一気に流れをつかんだ。終盤、相手のミスもあり23-10と突き放すと、そのままの勢いで相手の思うように攻撃をさせず、25-15で第1セットを先取した。

 続く第2セット、相手センターのブロードが鋭く叩き込まれるが、神庭がクイックを決め返して流れを渡さず、順調な滑り出し。間を狙ったツーアタックを決められるも動揺することなく、柴田羽乃香(商3=東京・お茶の水女大付)がコート奥深くを狙ったスパイクで12-6とすると、秋重のサーブが回ってくる。スパイクのようなサーブの威力に、相手は返すことが精一杯。甘くなった攻撃を山下日和副将(社4=千葉・市船橋)・南が止めた。締めくくりは軟打を使ってうまく得点し20-11。24-14の場面では、相手のサービスエースがあったが、直後秋重がアタックライン付近に打ち込むインナースパイクで第2セットも奪取した。

サーブで崩した秋重

 最終第3セット、徳山奈々美(スポ2=兵庫・加古川西)と秋重の2年生コンビのブロックで5-1。中盤は柴田のサーブと山下のプレーで勢いに乗った。相手コートからダイレクトに返ったボールを2連続で叩き込んで14-7とすると、クイックも華麗に決まり、相手はたまらずタイムアウト。セッターを下げ3枚ブロック体制になると、中澤がトスを上げる場面も見られた。終盤は両チーム好守備で長いラリーとなったが、大差のまま逃げ切った。

スパイクを打つ山下

 ダブルエースの鋭い攻撃はもちろんのこと、サーブとブロックで流れを引き寄せるなど多彩な方法での得点が見えた今試合。「今まで練習でやってきたことがしっかりできたラリーがあった」と山下が言うように、初戦の緊張感から解放され、全員が自分の強みを生かしてプレーすることができた彼女たちは、連戦の疲れを感じさせず笑顔だった。この勢いのまま、笑顔で楽しみながら勝利を重ね、『全勝優勝』に向かって突き進む。

(記事 五十嵐香音、写真 山田真由)

セットカウント
早大 25-15
25-14
25−14
武蔵丘短大
スタメン
レフト 中澤恵主将(スポ4=大阪・金蘭会)
レフト 柴田羽乃香(商3=東京・お茶の水女大付)
センター 山下日和副将(社4=千葉・市船橋)
センター 神庭有花(先理4=埼玉・市浦和)
ライト 秋重若菜(スポ2=大阪・金蘭会)
セッター 南里和(商2=東京・女子学院)
リベロ 山﨑葵(社1=岡山・就実)
コメント

山下日和副将(社4=千葉・市船橋)

――今日の試合を振り返ってみていかがですか

 今日の試合は、相手(武蔵短大)の強さに関係なく自分たちの良いプレーをしっかりできました。一人一人が喜んだり、今まで練習でやってきたことがしっかりできたラリーがあったり、全体的にみんな良い雰囲気で楽しくできたなと思います。

――副将として意識していることはありますか

 中澤(恵主将、スポ4=大阪・金蘭会)がチームをどんどん引っ張ってくれているので、自分は中澤に比べたらそんなに技術があるという訳ではないですが、声や表情で私がチームを引っ張っていきたいなと思っています。みんなが暗くなったときに一人でも声を出し続けたり、雰囲気を変える声を出したり、そういうことを意識しています。

――今日の相手は3部から昇格してきたチームでしたが、どんなチームでしたか

 身長も高くてパワーもありました。自分たちが1年生のときには2部にいたので、1度やったことはありましたが、そこからも全然違うチームになっていました。力強いスパイクが結構あったので、ブロックや準備をしっかりして、ポロポロしたボールにならないように気を引締めようという話をしていました。

――昨年、時間差攻撃などを使われていて、今日も結構クイックを使われていたと思いますが、セッターとのコンビネーション状況はいかがですか

 セッターが変わって、経験もそんなにある子ではないですが、3月からいっぱい練習試合などをしてきてだんだんコンビは合ってきているなと実感しています。このリーグを通してもどんどんコンビが合っていくように、試合ごとでも成長できるように、2人で頑張っていこうと思います。

――昨日の試合でもいつも2枚ブロックがついていて、今日もブロックポイントが多かったと思いますが、ブロックシステムの完成度はいかがですか

 システムは、一応全員決めごとや約束ごとなどをしっかり頭に入れて練習してきています。まだ少し相手に付き切れていないときがあるので、そこはもっとお互いに確認し合って、決めたことをちゃんとやりきれるように、みんなで意識を詰めていこうと思っています。

――個人としての春の目標を教えてください

 やっぱりチームの目標が自分の目標でもあります。最後の春季リーグ戦なので、自分だけではなくてチーム全体で勝つことが4年生としての個人的な目標になっています。1,2,3年生のときと比べて、気持ちの変化というか、視点の変化があるので、全勝優勝して1部に行くためにみんなを巻き込んで4年生もまとまって、しっかりやることをやるのが自分の目標ですかね。

――次週に向けての意気込みをお願いします

 来週は、神奈川大と国際武道大とやります。神奈川大は今日フル(フルセットマッチ)に勝ち切っていて、国際武道大もかなりいい試合をしていました。自分たちがやるべきことを変えずに、やるべきことをしっかりやって圧倒したいです。必ず勝ちに行きたいと思います。