【連載】早慶定期戦直前特集 第2回 富澤結花副将×友成真由美

女子バレーボール

 第2回、女子部はレフト対談で始まります。早大から富澤結花副将(スポ3=東京・文京学院大女)、慶大から友成真由美(商2=徳島・城南)にお話を伺いました。苦しい状況でトスが上がり、得点を奪うことを求められることが非常に多い、そんな責任のあるポジションで活躍する彼女たちは普段どんなことを思いながらプレーしているのか、そして早慶定期戦(早慶戦)にかける思いについてたっぷりお話しいただきました!

※この取材は4月23日に慶応スポーツ新聞会と合同で行われたものです。

「ボールが自分に上がったら決めないといけない」

学年が上の富澤(右)が友成を先導する形で対談が進んだ

――お互い早大、慶大についてどういうイメージを持っておられますか

富澤 可愛らしい感じ・・・(笑)。

友成 別世界のイメージがあります。強いし、かっこいいし、普通に憧れの存在です。

――それぞれのチームの特徴を教えていただけますか

富澤 リーグ戦では厳しい状況が続くんですけど、その中でも楽しく練習できているし、1回1回練習の中にチームとしての目標があって、そこに向かって一つになれるところかなと思います。

友成 昨年からメンバーが変わって、コートの中が3年生と2年生がほとんどの若いチームになっているので、明るく楽しいバレーを目標にしています。まだチームとしての経験が少ない分、どっちに化けるかわからない何が起こるかわからないチームだと思っています。

富澤 怖いですね(笑)。

――いつからレフトのポジションでプレーしてますか

富澤 レフトしかやったことないです(笑)バレーを始めたのは小5なんですけど、初めの2ヶ月ライトだっただけで、それ以降はずっとレフトです。

友成 小3から始めてずっとレフトですね。

――レフトに対する印象はどうですか

富澤 最後にボールが上がってくるイメージですね。

友成 どんな時でもボールが回ってきますよね(笑)。

――エースだという自覚はありますか

富澤 ないわけじゃないですけど・・・(笑)。レフトに関係なく自分に上がったら決めなきゃいけないっていう意識はあります。

友成 ボールが自分に上がったら決めないといけないっていうのはありますね。

――スパイクを打つ際に意識していることはありますか

富澤 打つ前に相手のメンバーとか配置を見て、だいたいここに打とうというのは決めてるんですけど、トスや相手のブロックに応じて助走してる時に変えているって感じです。

友成 ぼほ同じで、相手のポジションからここが空いてるなとか弱いんだろうなっていうところを頭に入れておいて、自分もトスやブロックに応じて直感で打つっていう感じですね。

――1番好きなプレーはなんですか

富澤 ボールを追いかけるのが好きです(笑)。あの走ってる感じが好きですね。

友成 私はサーブですね。相手の弱いところを見つけてコースを考える時が1番楽しいです。そのサーブが狙ったところに打てて、相手が崩れたり、得点が取れた時はすごく喜びを感じます。

――試合中にセッターとはどういう話をしていますか

富澤 私はあまりトスを変えて欲しくないので、常に一定のトスを上げてもらうように頼んでます。

友成 今年からセッターが変わったこともあって、お互いの要求に応えられるように一球一球トスの長さの確認をしています。

――23-24で負けているといった緊迫した場面ではどういう心持ちでプレーしておられますか

富澤 トスを上げて欲しいですね。

友成 上がってくるんだろうなっていうのは思ってますね。そういう場面になった時には緊張するんですけど、ラリーが始まると点数のこととか忘れてしまいますね。

フリップを用いた質問に笑顔を交えて答える富澤(右)、友成

――バレーにおいて1つだけ世界一の能力を得られるしたら、どういう能力ですか

富澤 俊敏性ですね。私は中学、高校とあまり高さのあるチームじゃなかったので、レシーブにしてもブロックでもスパイクでも大事になってくるなっていう実感がありました。

友成 私は高さですね。今まで高さを活かしてのバレーというよりは高さがない分技術でなんとかしようとしてきたので、一度でいいからとにかく高いトスを上げてくれれば決めれるっていう感情を味わってみたいです。

――こういう選手になりたいという選手は誰ですか

富澤 早大の男子主将の藤中優斗さん(スポ4=山口・宇部商)ですね。スパイクの技術が本当に高くて、タイミングを変えて打てる、指先を狙ってブロックアウトが打てる、空いているコースに柔軟に打ち込めるっていう器用さに加えてレシーブもしっかり返るので、隣のコートで練習してるんですけど、自分が練習するより、藤中さんを見てた方が練習になるんじゃないかと思うくらいです(笑)。

友成 今は私も藤中さんになりたいんですけど(笑)。大きくはないので、相手の嫌がるプレーであったりとか相手の隙とかをつけるような巧い選手になりたいなって思います。

悩み抜いた末に自信を持ってフリップを出す富澤(左)、友成

「格上と思ってもらえるような試合」(富澤)「必死になってボールをつなぎたい」(友成)

――昨年の早慶戦を振り返っていただけますか

富澤 試合中のプレーしている時はあまり覚えていなくて、試合前とかにずっと集中していたなっていう記憶があります。

友成 昨年は途中からの出場だったんですけど、周りの環境どうこうよりは、ワセダはレベルが高いチームなので、スパイクが速さなど、感覚的に高校の時に戻ったっていうか。すごく楽しかったなっていう印象がありますね。

――早慶戦の見どころを教えていただけますか

富澤 自分は3年目になるんですけど、慶大さんは取れないだろうなっていうボールも最後まで一生懸命追いかけるところとか、学べるところもたくさんあります。でも、リーグでは自分たちがあくまで格上という立場なので、慶大さんにそう思っていただけるような試合ができたらなと思います。

友成 レベルが違うので、やられることは覚悟しているのですけど、慶大はいい意味で何をしでかすかわからないチームなので、波に乗った時に自分たちでも予想できないプレーが飛び出たりもします。そのプレーが何回出るかわからないんですけど、そういうプレーが少しでも多く生まれるように日々練習しているので、必死になってボールをつないで最後まで諦めないところを見て欲しいなと思います。個人的には、昨年は何も分からずプレーしていたんですけど、2年生という立場になって、昨年の経験も活かして成長した姿が分かるプレーができたらいいなと思います。

――早慶戦に向けての意気込みをお願いします

富澤 選手だけじゃなくて、スタッフさんや主務さん、さらにはOB、OGさんなどたくさんの人が盛り上げてくれているので、早慶戦を作り上げてくださっている方々もそうですし、応援にきてくださっている方々に女子も意外とすごいなと思っていただける試合をしたいです。

友成 会場や運営側の方が盛り上げてくださり、今年は例年よりもパワーアップした早慶戦になっているので、周りの方々の気持ちを受けて、自分ができること以上のプレーができるように精一杯頑張って早慶戦に花を添えたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 早稲田スポーツ新聞会 遠藤伶、松谷果林/慶応スポーツ新聞会 藤澤薫)

今話題の“ひょっこりはん”風に登場する富澤(左)、友成

◆富澤結花(とみざわ・ゆか)(※写真左)

1997年(平9)4月7日生まれ。身長168センチ、最高到達点290センチ。東京・文京学院大女子高出身。スポーツ科学部3年。韓流の俳優が大好きで、韓国ドラマにどハマり中の富澤選手。試合中の富澤選手の応援歌には、韓国の女性アイドルグループTWICEの「TT」のダンスを取り入れているそうです。プレー中の爆発力あふれる富澤選手も今ドキ少女の一面を持っているようです。

◆友成真由美(ともなり・まゆみ)(※写真右)

1998年(平10)8月10日生まれ。身長167センチ、最高到達点280センチ。徳島・城南高出身。商学部2年。クールビューティーという言葉が非常に似合う友成選手。2年生ながらチームのエースとして活躍しています。楽しみだと語っていた早慶戦での活躍に期待です。

★早慶戦の場所と日程

場所

神奈川・とどろきアリーナ

日時

6月10日(日)

タイムスケジュール

11:00 会場

11:30 開会式

12:00 女子戦開始

14:30 男子戦開始(予定)

試合終了後、閉会式

★チケットを予約しよう!

早慶戦公式サイトにて、チケットの事前販売を行っております。ワセダを一緒に応援しましょう!

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