力の差を見せつけ、貫禄のストレート勝ち

女子バレーボール

 先週、国士舘大相手に春季関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)初黒星を喫したワセダ。連敗だけは避けるべく、立大との一戦に臨んだ。試合は、3部から上がってきた格下相手にも気を緩めることなく、ワセダが着実に得点を重ねる。結果、セットカウント3-0(25-17、25-12、25-14)で圧勝した。

 「(チームのスローガンである)『つながり』をもう一回思い出そうと、厳しくやってきた一週間」。黒木麻衣主将(スポ4=大阪国際滝井)はリーグ2位の国士舘大に敗れてからの一週間をそう語った。その成果が早速表れる。サーブレシーブからつなぎ、今季初の先発出場となった加納茉未(社2=北海道・札幌大谷)が強烈なスパイクを放っていく。加納だけではない。ライトからは木暮美波(人4=群馬・高崎女)が、センターからは関根早由合(スポ3=神奈川・橘)と佐藤夢菜(文2=埼玉・狭山ヶ丘)のコンビが攻める。多彩な攻撃パターンを披露し、このセットを奪った。

相手ブロックを圧倒する加納のスパイク

 続く第2セット。リードこそあるものの、それをなかなか広げられない。そんな状況を打開したのは、中川理沙(法4=東京・田園調布学園)だった。ピンチサーバーとして起用されると、流れは一気にワセダに。サーブで相手のキャッチを崩し、唐木沙彩(スポ3=千葉・柏井)がアタックを決める。このリズムに乗じ、佐藤の2連続サービスエース、そして最後は関根の2連続クイックがさく裂。終わってみれば13点差をつけ、第2セットも奪う。余裕の見えてきた第3セットでは、メンバーを入れ替える。大黒柱の黒木に代わり、セッターとして出場したのは1年生の芹澤友希(スポ1=茨城・土浦日大)。黒木とは違ったトス回しで味方のアタッカーにボールを上げていき、チームに貢献した。格下相手にワセダのバレーを見せつけ、逆転を一度も許さないほぼ完璧な試合運びでストレート勝ちを収めた。

力強いスパイクで得点を稼いだ唐木

 ベンチ入りのメンバーも全員出場するなど、まさに全員の力で勝ち取ったこの試合。きょうは『つながり』も随所に見られるなど、プラスな面が多く見られた一方で、黒木は「課題が見られた試合でもあった」と反省も口にする。あすの相手も格下の都留文科大。翌週には1部リーグ昇格に向け正念場となる日大戦も控えているため、この試合で残る課題は克服しておきたいところだ。

(記事 谷口武、写真 谷口武、芦沢仁美)

セットカウント
早大 25-17
25-12
25-14

立大
スタメン
レフト 唐木沙彩(スポ3=千葉・柏井)
レフト 加納茉美(社2=北海道・札幌大谷)
センター 関根早由合(スポ3=神奈川・橘)
センター 佐藤夢菜(文2=埼玉・狭山ヶ丘)
ライト 木暮美波(人4=群馬・高崎女)
セッター 黒木麻衣(スポ4=大阪国際滝井)
リベロ 中川美香(スポ4=神奈川・大和南)
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コメント

黒木麻衣主将(スポ4=大阪国際滝井)

――きょうの試合を振り返ってどうでしたか

相手が、いままで対戦してきたチームよりはレベルの下がったところで、いつもは決まらないボール決まったりする場面がすごく多かったので、課題が見られた試合でもありました。ですが、流れ良くできたのは良かったのかなと思います。

――スローガンに掲げる『つながり』もよく見られましたが

そうですね。先週は国士舘大にコテンパンにされてしまったので、そういったところをもう一回思い出そうという風に厳しくやってきた一週間でした。『つながり』を試合で出せたのはすごくよかったです。

――ご自身も途中交代されていましたが、途中出場のメンバーのプレーはどうでしたか

いい状態で芹澤(友希、スポ1=茨城・土浦日大)にバトンタッチできたのはすごく良かったと思います。なので、もっとたくさん経験を積めるように良い場面で、チーム状態を良くし、そういうチャンスをたくさん後輩にも与えられるように私はもっと頑張らないとなと思いました。

――1部昇格も見えてきましたが、残りのリーグ戦に向けて意気込みをお願いします

やることは変わらず、一本を大事に全員でボールをつないで、あとは思いっきりやるというのは決まっているので、私たちのプレースタイルを乱すことなく、やってきたことを信じて、どこが相手でもやりたいバレーをやるだけだと思います。そこを練習でも試合でももっともっとやって行けたらなと思います。