全員が躍動!激闘を制し王者を相手にストレート勝利

女子バレーボール

秋季関東大学リーグ戦 9月28日 立教大学新座キャンパス

※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません

 4勝2敗で迎えた第7戦。リーグ戦折り返しとなる今節は、現在無敗で1位に君臨する強敵、敬愛大との一戦。早大は序盤こそ点差を広げられるが、中盤以降のスパイカー陣の躍動と粘り強さで追い上げ1セット目を先取する。次セット以降は長いラリーが続き持久戦となるが、エースの秋重若菜主将(スポ4=大阪・金蘭会)が要所でスパイクを決め切り、激闘の末ストレート勝利を収めた。

 第1セット、前半は苦しい展開が続く。巧みなトスワークであらゆる方向から攻撃され、5-10とじわじわと点差が開かれる。先に10点台に乗られたことで奮い立った秋重は、強烈なバックアタックを決め、流れを引き寄せる。勢いのままレフトの秋重とモサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)を中心に得点を重ね、17-16とブレイクする。その後も着実に1点を取り、25ー23で第1セットをもぎ取った。

スパイクを打つモサク

 続く第2セット。第1セットの流れに乗りたい早大は、序盤から激しいラリーが続きシーソーゲームを繰り広げる。4-6と一歩リードを許す状況の中、流れを変えたのはモサク。レフトからクロス方向に鋭いスパイクを決め2連続得点すると、同じく1年生の川村彩乃(社1=岡山・就実)がライトからスパイクを叩きこむ。4連続得点するも、以降徐々に差を詰められ14-14で追いつかれる。そんななか、守備で山崎葵(社3=岡山・就実)が魅せる。レフトからの強打を上げ続け、丁寧な2段トスでスパイカー陣を援護する。後半まで緊張感のある接戦が続くも、山崎がリベロとしての役目を果たし、秋重を中心にスパイカー陣がつないだボールを決め切った。最後は大松未羽(スポ2=沖縄・首里)がサービスエースを決め第2セットも勝ち取った。

 正念場となる第3セット。第2セットと同様に、厳しい闘いが続く。しかし、8-6とリードしたところで、1年生コンビが活躍。川村がライトから強烈なスパイクを決めると、負けじとモサクはアタックラインのさらに内側に超インナースパイクを決める。その後、相手のミスなどもあり16-10と点差を引き離すことに成功。だが、早大も気を緩めない。1年生に続き大松もクロス方向にスパイクを決める。先に20点台に乗った早稲田は、しぶといラリーも粘り強く食らいつき、25点目を秋重が強烈なパイプ攻撃で決め、25-20で敬愛大に対しては今年度初となるストレート勝利を手中にした。

点を決め喜ぶ選手たち

 今季最高のナイスゲームで白星を飾った早大。春とは違い、長いラリーを取り切れる強さを見せ、目標の1部昇格に向けて大きな弾みがついた。リーグ戦も折り返し、次戦以降は強敵相手に落とせない試合が続く。今節の勝利を糧にして、勢いのまま白星を連ねたい。

                             (記事 帖佐梨帆、写真 芦刈れい)

 

セットカウント
早大 25-23
27-25
25−20
敬愛大
スタメン
レフト 秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)
レフト モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)
センター 西崎梨乃(スポ2=大阪国際滝井)
センター 川村彩乃(社1=岡山・就実)
ライト 大松未羽(スポ2=沖縄・首里)
セッター 南里和(商4=東京・女子学院)
リベロ 山崎葵(社3=岡山・就実)
コメント

秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 一番の要因は、先週の日曜日に勝てる試合を落としてしまった悔しさがみんなにあったことです。この試合に勝たなくては、自分たちの目標である一部リーグ優勝に届かないので切り替えて絶対勝つことがみんなにあったので勝ち切れたかなと思います。

――無敗中の敬愛大に、ストレート勝利できた要因はなんだったと思いますか?

 自分の中で川田のは、最後のリーグというのが大きくて、絶対後悔したくないというのがあり一点取ることに集中して出し切ることを意識しています。それがみんなに伝わっていたらいいなと思います。みんなすごく集中できているので、さらにそれをまとめられるようにするというのは心がけていますし、それがラリーを取り切れるのにつながっているのではないかなと思います。

――春に比べて、長いラリーを取り切ることができていますが、意識の変化はありますか?

 よかったのは一点、ここ取りたいという時に力まずに一点取れていたのはよかったです。反省点は、キャッチが返らなかったりしたことがあったことです。このリーグ始まってからキャッチを意識していたのですが、今日はキャッチの意識が薄かったので、切り替えて明日の試合では意識したいと思います。

――チームとしてよかった点や反省点はありますか?

 チームとしては、一年生がすごく思いっきりプレーしてくれていたのがよかったです。下級生が多いチームなので、いかに下級生をいきいきプレーさせてあげることを頑張って意識したいです。

――リーグ戦折り返し地点で、今日の敬愛大を含めこれから強いチームと戦うと思いますが、どういう意識を持って戦っていきたいですか?

 後半戦は全部勝ち切らないと目標の2部優勝は達成できないので、まずは明日一戦を勝つことに気持ちを入れて頑張りたいです。

山崎葵(社3=岡山・就実)

――今日の試合を振り返って

 いつもより決められてからの切り替えが速かったです。普段は緊張していると縮こまってしまう感じなのですが、今日はみんながのびのびできた感じがありました。

――試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか

 今まで敬愛大とはストレートで負けてしまっていたので、自分たちはチャレンジャーで行こうという気持ちで。いつも格上のチームとやるってなると緊張してしまうのですが、そこを楽しんでやろうという心持ちでいました。

――敬愛大はどんなボールでも打って返してくる印象がありましたが、実際にプレーしていてやりづらさはありましたか

 そうですね。他のチームと比べて高さがあるのでブロックに当たったり、打ち込まれたりということもあったのですが、今日は(早稲田が)サーブで攻められて2段トスで打たせる場面が多くて、(早稲田の)攻撃がすごくよかったと思います。

――個人としてのよかった点と反省点は

 よかった点は気持ちで押されなかった点ですね。そして、改善点はまだたくさんあるのですが、もっと守備範囲を広げていきたいです。ディグもサーブレシーブも。

――最後に明日の意気込みをお願いします

 いつも毎週土曜日勝っていい感じという時に日曜日負けてしまうので、そこをしっかりと気を引き締めて明日も取りに行きたいと思います。