秋季関東大学リーグ戦 9月29日 立教大学新座キャンパス
※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません
前日、春リーグ王者の敬愛大に勝ち、幸先よく迎えた2日目の相手はまたしても秋リーグ無敗中の松蔭大。1セット目は後半追い上げてきた相手にデュースの末、勝ち取ったものの、2セット目は度々の連続得点を許してしまいセットを落とす。しかし、3、4セット目は8連続得点を見せるなど雰囲気を落とすことなく取り、強敵に対し勝利を飾った。
第1セットは序盤、南里和(商4=東京・女子学院)の相手を乱すサーブがチャンスをもたらし、早大が5連続得点。その後も、西崎梨乃(スポ2=大阪国際滝井)のストレートコースへのスパイク、大松未羽(スポ2=沖縄・首里)のブロックポイント、川村彩乃(社1=岡山・就実)のナイスコースなスパイクと全員が躍動し、得点を順調に重ねていった。しかし、モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)のスパイクが決まり21-12と9点差がついたところで取った相手のタイムアウト明け、早大は6連続得点を許してしまう。その後、自チームのミスもあり相手に流れを奪われそうになったところで秋重若菜主将(スポ4=大阪・金蘭会)がスパイクを決める。デュースの末、26-24でセットを先取した。
続く第2セットでは相手スパイカー陣の攻撃を止められず、序盤に4点差をつけられる。その後も、相手に4連続を許すなど、14-8と大きく点差を広げられる。タイム明け後に早大も秋重のスパイク得点を皮切りに大松のワンチを取ったスパイク、モサクの相手コート真ん中に落とすスパイクでブレイクを見せる。しかし、序盤に許した点差を縮めることができず21-25でこのセットを落とした。
左手を使ったプレーも見せるモサク
第3セットの序盤は川村、秋重のスパイクで早大がリード。その後は攻撃陣が躍動し流れが一気に早大へ。モサクが左手を使ったスパイクを交えながら1人で5得点をとり、8連続得点と大ブレイク。25-12と大差をつけてこのセットを奪った。第4セットの先制点は松蔭大。序盤は、2点差を追いかける展開となった。その後、川村のブロックポイント、モサクのデイグからそのまま秋重がスパイクを決めるなど盛り上がりを見せる。しかし落とすことのできないセットを前に相手もすかさず3連続得点。中盤は互いに点を取り合いなかなか点差が開かない展開に。しかし後半、流れを掴んだのは早大。秋重のレシーブを飛ばすスパイクを皮切りに、川村もサービスエースを取り4連続得点を決める。最後はモサクが強烈スパイクを決め、25-21で勝利を決めた。
ブロックポイントに喜ぶ選手たち
秋リーグ無敗中の相手に連戦となったこの週末。2部リーグ優勝を目標とする早大にとっては落とすことのできない重要な試合でもあった。春に一部リーグから降格してきた松蔭大は攻撃力があり、連続得点を許してしまう場面もあった。しかし最後まで諦めることなく、全員でボールをつなぎ、点を取っていく姿が印象的だった。強敵相手に対し2連勝できたことは秋リーグ後半の大きな弾みとなるだろう。「今週の2戦の勝ちを自信に変えて、この勢いのまま勝ちたい」(川村)。
(記事 芦刈れい、写真 帖佐梨帆)
セットカウント | ||||
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早大 | 3 | 26-24 21-25 25-12 25-21 |
1 | 松陰大 |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会 アウトサイドヒッター モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン) ミドルブロッカー 川村彩乃(社1=岡山・就実) ミドルブロッカー 西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井) オポジット 大松未羽(スポ2=沖縄・首里) セッター 南里和(商4=東京・女子学院) リベロ 山崎葵(社3=岡山・就実) |
コメント
南里和(商4=東京・女子学院)
――昨日に引き続き無敗の相手だったと思いますが、どのような気持ちで試合に臨みましたか
今週の2戦は絶対に勝つという気持ちで臨んでいたのですが、昨日良いかたちで勝てて、先週は土曜日良いかたちで勝てて日曜日負けたっていう展開だったので、そこの気持ちの持って行き方を意識していました。調子に乗り過ぎないというか、気持ちのバランスを上手く保てたのかなと思います。
――個人として振り返って
個人としては悪くはなかったのですが、やっぱり大事な場面で気持ち的に押されてトスがブレてしまうことがまだあるので、そこは残り3戦で修正していきたいです。
――今日の試合は点差が大きく開く場面が多かったと思いますが、試合中に意識していたことはありますか
まず連続失点をしないというのが自分たちの課題としてあって、連続失点をし出すとバンバンバンと行かれてしまうので、そこを連続失点は絶対にしないという気持ちの切り替えとか声掛けとかを意識していました。こっちがリードしている場面では、絶対緩まずに集中したまま目の前1点を取りに行こうというふうに声掛けしてやっていました。
――来週への意気込み
来週から残り3連戦あるのですが、もうとにかく1戦に命を懸けて絶対に勝ちます。
川村彩乃(社1=岡山・就実)
――今日の試合を振り返っていかかですか
今日は出だしから自分たちはチャレンジャーという気持ちがあったので、引かずにずっと攻め続けることを意識していました。
――1部から降格してきたい相手でしたが、どのような気持ちで試合に挑みましたか
相手は春リーグはずっと1部で戦ってきたチームだったので、1部と2部のチームでは戦い方が違い、たくさん打ってくるというのはデーターも見てわかっていたので、攻めることを意識していました。
――サーブを狙って打っているように見えますが、何か意識していることはありますか
自分たちで今までの試合とかを見て弱いところを考えていました。自分はショートサーブが得意なのでショートに落として、狙って打てたと思います。
――点差が大きく開く場面もありましたが、試合中、意識していることはありましたか。
ストレートで勝てるというのが一番いいと思うのですが、2セット目みたいに大差をつけられた時はここまで点差が開いて自分たちは引いている場合ではないからたくさん動いて攻めて行こうと意識して、できるだけ3セット目の入りを良くしようと意識していました。
――来週への意気込み
来週は1戦しかないので、今週の2戦の勝ちを自信に変えて、この勢いのまま勝ちたいと思います。