2025年度の活躍を振り返る祝賀会が行われた。今年度男子バレーボール部は、春季・秋季関東大学リーグ戦、黒鷲旗、全日本大学選手権(全日本インカレ)で優勝を収め、OBや関係者がその功績をたたえた。ここでは松井監督と前田前主将のコメントを紹介する。

祝賀会の様子
◆コメント
松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――昨年のこと
昨年は全日本インカレでは3位でした。これは相手に負けたというよりかは、自分たちの方から失点が多くなって、相手にやられてしまったという、いわゆる自分たちの力がなかったというチームでした。
ただ、その中で私の反省としては、自分がやってきたことがなかなか体現できず、表現できなかったので、辞めるという話を前田主将たちにはしていました。指導者っていうのは責任をしっかり取らなければいけなくて、ダメな人についてくる人はいないんです。ですから、私も授業をやっていますけれど、あいつは授業つまんないなと言われたらやめなければいけないし、ずっと負けているのならそれは結果の責任をしっかり取らなければいけないと覚悟を持ってやってましたので、総会でやらないという話を保護者にもしました。
ただ、その後、前田主将が私の研究室を訪ねてきて、我々はどうしたらいいですか先生というような話をしてくれました。それで自分も力になれたらと、学生を困らせてはいけないなと感じました。覚悟を決めて、やるからには全部出すということで、自分にも課題を与えながら、1年間やってきたと思っています。特に4年生は人がいいんです。保護者の方にも支えてもらって、教育って大事だなと。ご家庭がしっかりされているので、安心して受けられるということを常々、特に私が感じた1年間でした。
――今年のこと
去年悔しい思いをさせたということが自分の中でもあって、今年はこんな明るい4年生たちに辛い思いをさせてはいけないという覚悟を1月の初旬に決めて、よしやるぞと臨みました。チームというのは上手くいかないことの方が多いです。彼らもいつも悩む。練習1時間前ぐらいからずっとミーティングをやっていました。終わってもミーティング。体育館を10時に出なきゃいけないというのも超えてしまうこともありました。そういう中で、本当に懸命に頑張っていたと思っています。だから人を作るなんて偉そうなことを言っていますけど、作ってもらっているんだなというのをすごく感じました。
ーー指導について
基礎基本というのを大事にするというところが原点です。何事も小手先じゃない。物事の考え方もバレーのことも、学生たちはどういう人間になりたいのかということは常々言っていて、バレーが終わったとしても、バレーを取ったら何が残るんだということだと思うんです。 バレーを学びに来ているのではなくて、バレーで学んでいるんだということを忘れちゃいけない。だから勝ち負けなんかどうでもいいんです。だけど、プロセスにおいて日本一になるんだということが僕はすごく大事かなという風に思っています。その部分で、去年はプロセスも頑張りましたけれども、もう少し頑張れたのではないかなということもありました。今年に関しては本当に頑張り切って、自分たちの苦しい壁を自ら高く上げて、それをよじ登って、なんとか超えていったっていうわけだと思います。次の新4年生の布台(聖、スポ3=東京・駿台学園)を中心としたチームの目の前にいい手本があったので、今年もライバルチームはたくさんありますが、その中でいい試合ができるんじゃないかなという風には確信しています。
つきましては、人を作ることということをずっと言っているわけですが、人を作るというのは常に自分と向き合って、全部出していく必要があると思っています。遠慮したり、空気を読んで行動できなかったり、結果が怖くてチャレンジしなかったってことは一番いけないという風に思っています。ですから、うちのチームは思い切って打って壁に当たっても、ナイスチャレンジというようなことを奨励しています。つまりは点を取ることが目的じゃなくて、点を取るという気持ちを体現する行動が一番大事なんだと。リスクを冒せ、そうしなければ自分たちが目指しているものは掴めないんだと。いつまでも安定しているというのは何も生まれない。そんなことはないだろうけども、若者ですから、ちょっと傷つきながらミスをしても、僕たち大人がそこに栄養分を与えられれば、綺麗な花が咲くんだと思います。
前田凌吾(スポ4=大阪・清風)

2025年度を通して主将を務めさせていただきました前田凌吾です。まず、このような祝賀会という素晴らしい会を開催していただきありがとうございます。また、日頃からご支援いただいている関係者の皆さん、1年間ありがとうございました。
2025年のチームは、松井監督からもあったように、僕が3年生の時に、松井先生が試合後に退任するかもしれないという話から始まりました。自分たちも最上級生になるというときに、本当にどうしたらいいかわからず、今でも松井先生の研究室に一人で行ったことを覚えています。松井先生との話し合いを重ねていって、一緒にやってもらうということで、「異常を極める」というスローガンの下、松井先生が日頃から仰っているように、普通ではいけないということを自分たちも掲げて1年間頑張ってきました。
下級生、同級生が本当に頑張ってくれて、僕がうまくチームをまとめることができず、辛かったり悩んだこともあったと思うのですが、本当に同級生も力になってくれて、ミーティングも2時間前に来てやったりとか、自分のわがままも聞いて、自分がプレーに専念できるようにプレー以外を助けてくれたり、日本一を目指そうということで行ってきました。日本一を体現できたということを同級生にも感謝したいですし、ついてきてくれた下級生にも本当に感謝していて、1年間やり切れたかなと今自分では思っています。全日本インカレでは、自分たちの最大の目標である優勝が達成できて本当に良かったです。
来年以降も本当にいいメンバーが揃っていますし、強いチームを作るのはもちろんだと思います。まずはしっかり応援されるようなチームであったり、いいチームを目指して行ってくれると思うので、次年度のチームを応援していただけると嬉しいです。

ポーズをとる4年生