10月18日 秋季関東大学リーグ戦 神奈川・日体大健志台キャンパス
秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)第9節はエース不在の筑波大との対戦だった。相手は髪を刈り上げ気合の入った状況で臨むも、序盤から早大の連続得点が続き、主導権を相手に譲ることなく試合が進み、セットカウント3ー0(25ー15、25ー15、25ー18)で快勝を収めた。
第1セット序盤、MB板垣慧(政経4=京都・洛南)の速攻を皮切りにOH小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)のパイプを含む4連続得点で5ー2に。その後は中盤までお互いにサイドアウトを取りあう展開が続く。15ー10の場面では、OP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)が筑波大の亀岡聖成(2年)を狙ってサービスエースを獲得し、高校時代の先輩を意識する姿も見られた。終盤には相手も軟打やフェイントを交えつつ攻撃に出るも、小野の2連続ダイレクトアタック、川野の足の長いスパイクが炸裂し、最後は川野が相手のブロックをシャットし、25ー15でセットを先取した。
速攻を打つMBローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)
続く第2セットは相手の先制点から始まる。迫力のある小野のパイプやOH佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)のノータッチサービスエースが飛び出すなど、1セットめの流れを保ちつつ前半が終了。14ー8と6点差の場面では前田もサービスエースを獲得し、強気なサーブを武器に相手に攻撃させることすらも許さない。その後、後半にかけても板垣のAクイック、サービスエースを中心に得点し4年生としての背中を見せる。相手のミスもあり、リードを大きく保ったまま、佐藤のパイプでセットを終えた。
サーブを打つ梶村颯汰(スポ4=東京・駿台学園)
2セット先取し、余裕を持って臨んだ3セット目。佐藤のレフトスパイクを中心に好調な立ち上がりを見せる。9ー3と大幅に点差をつけた場面で相手のサービスエース、速攻などで3連続ブレイクを許すが、動揺することなく着実に点を決めていった。後半にかけて相手がブロックのリズムを掴み始め、徐々に点差を詰めてくる。しかし、終盤、22ー19の場面で川野が2連続でスパイクを打ちきり、小野のパイプが決勝点となってセットを獲得し、筑波大に勝利した。
サーブを打つ板垣
9月初週から始まった秋季リーグ戦もあと残り2戦。明日はいよいよ現在1位の明大との戦いだが、優勝を飾るには絶対に落とせない試合である。一筋縄では行かない相手だが、ここまで鍛えてきたチーム力、総合力で勝利をもぎ取りたい。
(記事 井口瞳、写真 加藤涼音、末松花菜)
セットカウント | ||||
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早大 | 3 |
25-15 |
0 | 筑波大 |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園) |
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途中出場 | ||||
梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園) |
コメント
布台聖(スポ3=東京・駿台学園)
――試合を振り返って
個人としては、相手がフローターが多かったので、スパイカーに取らせないで積極的に一本目を自分が取って、スパイカーが打ちやすくする状況をある程度を作れたので、そこは良かったかなと思います。チームとしては、先週とかは1セット目があまりよくなかったのですが、今日は1セット目の入りが良かったです。ただ、大差で勝ったあとに2セット目の入りが少し良くなくて、もう少し気を抜かずにやっていかなきゃいけないと自分として課題が出ました。あと、緩いボールを落とした場面が多かったので、そこはチームとしても気をつけなければいけないと思いました。
――天皇杯ブロックラウンドあたりから守備面で安定してきているなと感じますがチームの守備面の変化について
いつも(相手の)サーブが良くて相手の状況がいい時に攻撃されてるのですが、自分たちもサーブが良くなってきて、まずサーブで乱して相手の攻撃を絞れてるってところが守備力の向上に繋がっていると思います。
――メンタル面でなにか強化されていることはありますか
メンタル面というか、練習から質の高いものが出来ていたら自信を持って試合に臨めると思うので、秋リーグからどんどん自分たちが選手たちだけでももっとピリッと集中しているので、こういったところが自信に繋がってるのだと思います。
――次戦への意気込み
相手は全勝しているということで、自分たちは1敗してるので、優勝するためにもひとつ明治に勝ちたいです。山場になると思うので、自分たちのバレーをして、しっかり相手に向かって勝てるように頑張りたいです。
川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
――試合を振り返って
今日は筑波戦ということで、相手のメンバーが揃っていないということもあったんですけど、自分たちのやりたいバレーをこの3セットちゃんと出し切れたのが良かったと思います。
――以前よりもトスと合っていて決定率が上がったなと感じました。どのような調整をされたのですか
少し速さを意識しすぎてて、相手のブロックに引っかかることとかがあったり、あんまり助走に開けていない部分があったりしたので、若干トスを高くしてもらって、助走を開いて打ち込めるように改善しました。
――1セット目、筑波大の亀岡選手からサービスエースを取られていましたが、高校の先輩という意識から狙っていたのですか
レセプションが本当に上手い選手なのですが、怪我明けであんまり動けないということでしっかり狙っていきました。
――次戦への意気込み
明治大学さんは0敗ということで今1位となってるチームなので、しっかり自分たちの力を出して3ー0で勝てるように頑張りたいと思ってます。