【男子バレー】東海大に危なげなく勝利!現在2位でリーグ戦4週目を終えた

男子バレーボール

10月12日 秋季関東大学リーグ戦 神奈川・小田原アリーナ

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)第8節。1ヶ月前の天皇杯全日本選手権大会ブロックラウンド(天皇杯ブロック)で勝利した東海大と対戦した。序盤は相手の速攻でリードを許したものの、その後は相手のミスに救われつつ危なげなく試合を展開する。セットカウント3ー0(25ー22、25ー18、25ー19)でストレート勝利を収めた。

 第1セット。東海大の速攻で試合が始まると、序盤から相手にブレイクを許してしまい、3−7とリードを許す。OH徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)の強烈なバックアタックや、セッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)のツーアタックで徐々に点差を詰めるが、主導権を握ることができない。しかし、MBローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)のブロックポイントを皮切りに流れが変わり、4連続得点で21―18と一気に逆転。終盤相手のミスにも助けられながら、OH小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)ブロックでセットポイントを握ると、最後は、相手のスパイクミスで、25―22。セットを先取した。

パイプを打つ徳留

 続く第2セットは、前田とローゼンの息のあった速攻で幕を開けた。徳留や小野がレフトサイドから多彩な攻撃を展開し、気づけばスコアは10―2。相手に反撃の隙を与えない。中盤には、MB板垣慧(政経4=京都・洛南)がブロックポイント、Aクイックと連続得点を獲得し会場を沸かせた。一時はブロックアウトやミスが出るも、リリーフサーバーの梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)がサーブで崩し、板垣の真下に叩き込むスパイクで再び勢いを取り戻す。途中出場の中上烈(スポ1=京都・洛南)が、ライトスパイクでセットポイントを奪うと、最後は相手のサーブがアウトとなり、25―18でこのセットも連取した。

喜ぶ梶村

 第3セットも早大がペースを握る。徳留や小野がパイプ攻撃や巧みな軟打で得点を重ね、10―4と早々にリードを広げた。中盤には、相手のサーブで崩される場面も見られたが、前田のコート外からの執念のトスをOP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)が着実に決めて流れを断ち切る。粘る東海大も3連続得点で応戦し、21―17と反撃を見せる。しかし、ここで早大はタイムアウトを取り、立て直しを図った。タイム明けには、ローゼンのAクイック、中上のサービスエースと畳み掛ける展開に。流れを完全に引き寄せると、最後は徳留が力強くスパイクを叩き込み、25―19でストレート勝利を飾った。

 トスをあげる瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)

 前日の中大戦ではフルセットで勝利したものの、疲れも取りきれていない中での試合だった。しかし、チャンスを逃さず丁寧なプレーで得点を積み重ねて勝利することができた。現在7勝1敗で第2位の早大。来週には全勝中で1位の明大との対戦を控えている。いよいよ秋季リーグ戦も山場を迎えるが、どんな結末を迎えるのか。

(記事 指出華歩、写真 井口瞳、町田知穂)

セットカウント
早大

25-22
25-18
25-19

東海大
スタメン

アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)
ミドルブロッカー 板垣慧(政経4=京都・洛南)
ミドルブロッカー ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)
オポジット 川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)

途中出場

梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)
伊東昌輝(商3=山梨・日本航空)
菅原啓(教3=山形南)
徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)
中上烈(スポ1=京都・洛南)

コメント

徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)

――試合を振り返って

 チームとしては、序盤1セット目の出だしが悪くて、自分はその時にすぐ呼ばれて準備していたので、その準備のおかげで今日の自分のいいプレーに繋がったんじゃないかなと思います。そこから最初は追いかける展開だったのですが、しっかり逆転してその後も1セット目を取って、2、3セット目はいい流れで危なげなく取れました。自分もいい雰囲気でコートでプレイできました。
――天皇杯全日本選手権大会ブロックラウンド(天皇杯ブロック)でもあたった相手ですが、その時との違いは

 天皇杯ブロックとリーグ戦だと環境も違いますし、(天皇杯ブロックは)試合の流れや試合始まる時間も1日に2試合とかで意外と疲れる、疲れが溜まるというスケジュールの中の試合でした。(東海大は)天皇杯ブロックの時とは違って最初から全力で来てたというのがあるので、やはり警戒はしていたのですが(今回は)悪い方に最初は転がってしまったなという感じです。

――久しぶりにほぼフル出場でしたが感覚としてはいかがでしたか

 感覚としては、別に緊張とかはあまりしなかったのですが、コート外でも自分がコートに入っているというイメージをしながら、俺だったらこうするなとかを考えていました。
外の方が冷静でいられるので試合に出ていない時にちゃんとイメージしていつでも出られる準備をしてたので、それが結果に出てよかったかなと思います。

――1セット目序盤、崩れてしまったところから挽回できた要因は

 1セット目は点差が離れた中で始まり方が悪かったのですが、それを2、3セット目はしっかり抑えれたんじゃないかなと思います。

――来週の筑波大、明大戦への意気込み

 自分が試合に出て徳留のおかげで勝てたという試合をできるように、スタミンじゃなくても、途中から出てもそういう風に言ってもらえるように、ちゃんと準備していきたいと思います。

中上烈(スポ1=京都・洛南)

――試合を振り返って個人としては

個人としては、ピンチサーバーとして試合に出て、トスが上手くいかずミスしてしまうことが普段は多いのですが、1回目はそこまでトスは悪くなかったと思います。ですが、その中でミスをしてしまったのは、反省点ですしサーブの入る確率をさらに高めることが課題です。後半では、試合の展開を一本でも早くしたいという部分で自分のサーブでブレイクできたところは、少しずつピンチサーバーとして自覚もでてきているのかなと思います。

――チームとしては

 1セット目の序盤で、遥斗さん(佐藤遥斗、スポ3=東京・駿台学園)と交代で巧大さん(徳留巧大、スポ2=長野・松本国際)が出たのですが、交代で入ってもチームとしては成り立っていましたし、巧大さんも3セットプレーしていたので、1セット目は相手に合わせる部分が少しありましたが、2、3セット目は出だしがしっかりしていたので、そこから自分たちのプレーができ3セットで終わらせられたのかなと思います。

――アップの時に監督からどのような話がありましたか

 スパイクについてです。自分は、バックアタックが得意で、その感覚で助走が前跳びになってしまうのですが、前飛びだと自分の捉えるボールの位置よりも体が前にいき、体重が乗らなくなってしまうというご指摘をいただきました。客観的に見た部分は、改善する部分が多いですしスパイクの体の向きだったり周りから見てトスと合っているのかどうかという状況だったりをご指摘いただいたので、改善していきたいと思っています。

――サービスエースを獲得していましたが

最近少しずつ天皇杯予選だったり法政大学との試合だったり、ピンチサーバーとして出させていただいて、サービスエースを取ることができてピンチサーバーは、流れを変えるポジションやプレーになるのでそこの1、2本という決して多くはないですが勝利に大きくつながる部分でもあるので、サービスエースを取ったときは盛り上がりました。

――2、3セット目で挽回できた理由は

 序盤の出だしがバレーボールでは、大切だと思うのですが、1セット目の出だしがあまり良くなくて、そこを反省した結果です。1セット目が、いつも通りではなくて2、3セット目でいつも通りの自分たちの練習でやってきたプレーができたと思うので変えたというよりはいつものプレーに戻せたという展開でした。

――来週の筑波大・明大戦への意気込みをお願いします

どちらもトスの速いチームで、プレースタイルもどちらも似ているのでそれに対して、この1週間自分たちのやれることをやっていきたいです。どちらのチームも、世代別で代表に入っている一緒にやってきた選手たちや、すごい人たちがたくさんいるので、5セットまでいくような激戦になる可能性があるので、その競った場面で勝ち切る力だったりをこの1週間チーム練習などで磨き上げて、最後で勝ち切れるように全員が意識を持ってやりたいと思います。