10月5日 秋季関東大学リーグ戦 神奈川・東海大湘南キャンパス
秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)第6戦は法大との対戦。秋季リーグ戦優勝を狙う早大にとって絶対に落とすことのできない戦いだった。セッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)、MB板垣慧(政経4=京都・洛南)の4年生2人を中心に、声を掛けあいながら攻守ともに乱れのないプレーを見せセットカウント3ー0(25ー18、25ー18、25ー20)で危なげなく勝利した。
法大の先制点からスタートした第1セット。序盤から相手のミスを起点に板垣のブロックで2連続得点で5ー4に。その後もOH小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)のサービスエースやパイプ攻撃が光り、順調に点数を獲得していく。中盤から後半にかけては相手に点数を取られてもサイドアウトを確実に取り切り、ブレイクを許さない。19ー16の場面では小野のパイプ、OH佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)がブロックの上からスパイクを決めきるプレーを中心に5連続ブレイクで相手に攻撃の隙を与えず、最後は佐藤のパイプ攻撃が決まり、セットを先取した。
OP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)のスパイク
勢いを保ちたい第2セットは法大もブロックで早大にプレッシャーをかける。序盤は拮抗した展開でお互いに譲らない。11ー11の場面で相手のサーブミスから前田、川野の2枚ブロックで相手スパイクをシャットし13ー11に。ここから徐々に流れを掴み始め、リベロ布台聖(スポ3=東京・駿台学園)の正確なレセプションから確実に攻撃陣が決めきるプレーでリードを保ち続けた。21ー17と終盤には、途中出場の中上烈(スポ1=京都・洛南)がサービスエースを獲得し勢いを加速させる。最後は小野が痛烈なパイプ攻撃を打ち込みセットを連取した。
MBローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)のクイック
続く第3セット。スタートから板垣、ローゼンがクイックを決めるなど、サイドだけでなくミドル攻撃も効果的に使っていく。9ー7の場面では川野がブロックに思いきり叩きつける強烈なスパイク、ローゼンのシャットを中心に4連続得点を獲得し相手を寄せつけない。その後も17ー12の場面で佐藤のサーブがネットインで決まり、早大に追い風を吹かせる。後半には徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)が途中出場。流れを崩すことなく持ち味の鋭いスパイクでチームに貢献し、最後は小野が相手の指先を狙う巧みなスパイクが決勝点となり、25ー20で最終セットを取りきった。
佐藤のパイプ
現在5勝1敗の早大は全勝中の明大を追いかける2位。今週は秋季リーグ戦期間に入ってからようやくペースを掴み始めた週となった。来週には中大、東海大との対戦が控えている。特に中大は苦手意識の強い相手だが、お互いに声を掛け合い冷静さを忘れないプレーが勝利の鍵となるだろう。
(記事 井口瞳、写真 中川晏結美、町田知穂)
セットカウント | ||||
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早大 | 3 |
25-18 |
0 | 法大 |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園) |
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途中出場 | ||||
梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園) |
コメント
小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)
――試合を振り返って
昨日の学芸大戦からチームの雰囲気と自分の調子が良いと感じています。本日の試合でも早稲田らしさ、早稲田の雰囲気の良さが出せていて良かったと思います。
――調子の良さを実現できている理由は
最近ジャンプを高く飛ぶコツを掴めてきて、実際に実践出来ているのが良いと思います。
――ディグを拾う場面が多く見られましたが、どのように感じていますか
先々週の令和7年度天皇杯予選で早稲田が多くディグを上げられるようになって、ブロックとの関係やレシーブ練習を多くやってきたことが繋がっていると感じています。
――次戦への意気込みを教えてください
次は中大や東海大と対戦します。特に中大には春(春季関東大学リーグ戦)は負けていて、何度か負けてしまっていますが気負うことなく早稲田らしさを出して一生懸命戦いたいと思います。