【男子バレー】流れに乗り切れず、明大に虚しくも敗戦

男子バレーボール

SP!KE FES 8月31日 東京・明治大学和泉キャンパス

 ダブルヘッダー2戦目となった明大戦。メンバーが揃わない中での試合で、相手の背中を捉えきれず、セットカウント0-2(19ー25、18ー25)で敗北を喫した。

 第1セットは、MB板垣慧(政経4=京都・洛南)のクイック、OH畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)、OH佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)のバックアタックなど多彩な攻撃で得点を重ね、長いラリーも制するなど攻守ともに安定したプレーで順調なスタートを切った。しかし、相手がブロックポイントを契機に勢いづくと、徐々に点差をつめられ接戦に持ち込まれた。相手ブロックの存在に押される形となり、自陣のミスも重なって、一気に15ー18とリードを許す。畑がパイプ攻撃で、なんとか連続失点を断ち切り、リベロ布台聖(スポ3=東京・駿台学園)も声掛けでチームを鼓舞。さらに板垣がクイック攻撃で2連続得点を決め、反撃の流れを掴みたいところだったが、都度のミスが重なり勢いに乗り切れない。最後は相手にダイレクトアタックを決められ、19-25で第1セットを落とした。

スパイクを打つ畑

 第2セットは、佐藤のサービスエースで先制。さらに佐藤のパンケーキレシーブから畑がスパイクを決めるなど、ブレイクに成功して会場を沸かせた。しかし自陣のミスで連続失点し、最初の連続得点もあっという間に追いつかれてしまう。その後は1点の取り合いとなったが、接戦を抜け出したのは明大だった。中盤以降は、3点差を追う苦しい展開に。長いラリーではにブロックで粘り相手のミスを誘う場面もあったが、なかなか勢いをつかめない。17-20と先に20点台に乗られると、痛恨の4連続失点。OP徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)がバックアタックを決めて、なんとか食らいつこうとするも逆転は叶わず、18ー25でこのセットも落とし、ストレート負けを喫した。

トスをあげる瀬川

 相手ブロックに阻まれ、思うように攻撃で点数を重ねることができなかった明大戦。しかし、長いラリーをブロックカバーで取り切る場面や、ブロック、サービスエースでの得点も見られた。実力差は大きくないだけに、自陣のミスが流れを奪い、逆転の勢いに乗り切れなかったことが結果に響いた試合だった。来週からはいよいよ秋季リーグ戦が開幕する。今日の試合も踏まえ、夏を経て成長した姿に期待がかかる。

(記事 芦刈れい、写真 井口瞳、宮岡小雪)

セットカウント
早大

19-25
18-25

明大
スタメン

アウトサイドヒッター 畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
ミドルブロッカー 板垣慧(政経4=京都・洛南)
ミドルブロッカー ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)
オポジット 徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
セッター 瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)

コメント

板垣慧(政経4=京都・洛南)

ーー今日の2試合を振り返って

 個人としては、合宿でも自分が出る機会が多くて、クイックのタイミングなどにフォーカスして試合に出ていたので、そこで得点できた回数が多かったのはよかったかなと思います。チームとしては、まだまだU21に行った選手たちやけがで出れていない選手たちがいるので、まずはみんなでもう一回チームとしてやるべきことを再確認しながらリーグ戦に向かっていくのが大切かなと思います。

ーーラストイヤーの夏合宿を経て成長した点は

 自分はクイックの部分で、もともと2年生の時に出場していた時はクイックの早打ちを軸にやっていたのですが、そこが迷走というか、自分の持ち味はなんだろうと迷っていましたが、今回の合宿でもう一回クイックの早打ちという部分にフォーカスして、得点できる回数が増えたというところで、それは夏合宿で得られた自分の武器だと思って今後もやっていきたいなと思います。

ーーMVPを受賞したお気持ちは

 率直にうれしいというのと、凌吾(前田、スポ4=大阪・清風)がけがをしてコート内に4年生が少ないという部分で、普段凌吾が動いてくれている分、自分も色々発していかないといけないなという重圧を感じました。普段から色々凌吾がやってくれているので、凌吾が出れていないときはしっかりと自分もカバーしてやっていければ今後もいいのかなという風に思いました。

ーー秋季リーグ戦に向けての意気込み

 学生最後のリーグで、終わればすぐ全カレがあると思うので、1戦1戦しっかりと成長して全カレで優勝するという目標を達成できるように頑張っていきたいと思います。

畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)

――今日の2試合を振り返って
 チームとしては夏合宿にいろんなことをやってきて、そのやってきたことがあんまり出せなかったので、秋リーグに向けて出せるように頑張っていきたいと思います。自分としても夏合宿にやってきたことがあまり出せなかったので、秋リーグに向けて調整して頑張っていきたいと思います。
――4年生としてチームを引っ張る姿が印象的でしたが、意識していたことはありますか
 点差がついたり、負けそうになったりする時にやっぱり自分が声を出してやらないと、誰が声出しているのか、今日とか特に凌吾(前田、スポ4=大阪・清風)がいなかったので、そういったところは合宿から意識してやっていました。

――秋季リーグ戦に向けて

 自分にできることを全力出して4年生として頑張りたいと思います。

ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)

ーーメンバーが揃っていない中での試合でしたが今日の2試合を振り返って

 チームとしては、サイドアウトを目標にやっていましたが、サイドアウトの時にどうしてもサイドの人がパスを呼べなかったりして一本で決めきれることができませんでした。しかし、途中からパスが返ってきて、徐々にクイックやパイプなど真ん中の攻撃が通せるようになり、中央戦ではそれができたけれど、明治戦ではそれができなくて自分たちのミスが出てしまったので、今後リーグ戦ではそのミスをなくせるように頑張りたいです。個人としては、麻野さん(堅斗、スポ3=京都・東山)と菅原(啓、教3=山形南)さんがけがをしてしまい自分が代理で出ることになって、まず入るスピードを一定にしろと監督に助言をいただきました。そこから徐々にクイックに入る助走のテンポを同じにしたら決定率が上がっていったので、それを継続していけばリーグ戦でもスタメンを勝ち取れるかなと思います。

ーーサービスエースが出ていましたがサーブの調子はいかがですか

 サントリーさんに練習に行かせてもらったときに、オリビエ監督からサーブのことを色々教えていただいて自分のサーブに自信がついて、指示通りに狙えるようにもなったので、今後もそれを徹底していきたいです。

ーー夏合宿を経て成長した点は

 クイックです。強い相手でも決定率が90%を超えてきたので、これからも高さを武器にやっていきたいです。

ーー秋季リーグ戦に向けて

 厳しい戦いが続くと思いますが、自分たちの個の力を全部出しきって、リーグ全勝できるように頑張っていきたいと思います。

瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)

――急遽、出場となりましたが、今日の試合を振り返っていかがですか

 今日は、急に出場だったので最初はあまり上手くプレーできなかったです。ですが、途中からクイックをしっかり使ったりなど上手く攻撃を組み立てることができました。急に変わることになったのですが、いい経験になったと思います。

――チームとしてはいかがですか

 攻撃が上手く決まらない場面も見られたので、セッターが凌吾さん(前田、スポ4=大阪・清風)から代わってもしっかりコンビを合わせるところはしっかりやっていきたいと思います。

――メンバーが揃わない中での試合でしたが、トスを上げる上で意識していたことはありますか

 クイックとパイプをしっかり使うことは意識していました。

――U19の世界選手権、夏合宿を経て成長した点はありますか

プレーもそうですが、プレー以外のコート外での動きとか周りに目を配ったりなど、早稲田らしい行動というのを世界選手権でも夏合宿でもできたというか、やろうと思っていたのでプレー以外のところを意識することができました。

――2試合目は、相手ブロックに阻まれる場面も見られましたが、振り返っていかがですか

 ブロックが見えていない部分があって、ブロックに捕まってしまう時があったのでもっと視野広く持っていきたいなと思います。

――秋季リーグ戦に向けて

 春季リーグ戦は優勝して、東日本(インカレ)は勝てずに悔しい思いをしているので、秋季リーグ戦が終わっての全カレ(全日本インカレ)を最後の目標としているので、全カレに向かって、いい結果を残して全カレを迎えたいと思います。