SP!KE FES 8月31日 東京・明治大学和泉キャンパス
明治大学情報コミュニケーション学部竹崎ゼミナールの企画によって行われた今回のSP!KE FES。試合は早大、明大、中大3チームによる総当たり形式で、各試合2セットゲームで実施された。ベンチ入りの人数制限を設けないことにより、スタッフを除くすべての選手がユニフォームを着用することができた。それぞれにとって夏の成果を秋季リーグ前に試すことができる絶好の機会である。初戦の中大戦はセットカウント2-0(25ー20、25ー18)で勝利した。
第1セット、最初の得点をあげたと同時にセッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)が左足首のけがにより交代。早大は正セッター兼主将を試合開始直後から失うこととなる。交代で出場したセッター瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)は突然の交代ながらも落ち着いたトス回しでプレーを続けた。その後、OH佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)の効果的なサーブや、OP徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)のキレのあるスパイクなどで得点を重ね、20-10とスコアを突き放す。しかし、相手の強いサーブに苦しめられ、つなぎのミスが頻発したことで追いつかれそうになったものの、最後はネット近くに上がったボールを瀬川がワンハンドで丁寧にトス。それをMBローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)が打ち切り、1セット目を奪った。
スパイクを打つ板垣慧(政経4=京都・洛南)
第2セット、中大の連続ブロックに苦しむ場面もあったが、難しい場面でも縦向きにクイックを使う瀬川の強気なトス回しが光り、ミドル陣の攻撃が多く決まりだした。中盤まで拮抗した戦いとなるも、徳留のブロックアウトやOH畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)のサービスエースで連続得点が続き、差を広げ始める。中大の粘り強いレシーブとつなぎに苦戦しながらも、相手のミスに助けられつつ、終盤、22-17の場面でローゼンの2連続サービスエースによりマッチポイントを握る。最後は途中出場の大谷陸(スポ3=埼玉・川越東)のクイックが決まり、中大に勝利した。
サーブを打つローゼン
第1セットで大差をつけながらも追い上げられる場面があったものの、しっかりとセットを取り切り、2セット目では修正力を発揮し最終的に2セットともとり切ることができた今試合。U21の大会に出場中の選手やけがで出場できない選手もおり、完全体ではないチームながらも中大に勝利できたことはチームにとって大きな収穫となった。そんな現状でこれからも勝つチームであるために大切なことは、「もう一度チームとしてやるべきことを再確認しながら(秋季)リーグ戦に向かっていくこと」(板垣)。それぞれの課題と向き合いながら過ごした夏を経て、ついに秋季リーグ戦が今週末開幕する。今回の2セットの中で示された修正力の高さと、個々の成長した力をもって臨む秋季リーグ戦からは、目が離せない。
(記事 宮岡小雪、写真 井口瞳)
セットカウント | ||||
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早大 |
2 |
25-20 |
0 | 中大 |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 畑虎太郎(スポ4=福井工大福井) |
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途中出場 | ||||
伊東昌輝(商3=山梨・日本航空) |
※コメントはSP!KE FES 明大戦記事にてまとめて掲載いたします。