8月3日 北九州市バレーボール協会60周年事業招待試合 福岡・北九州市立総合体育館
※掲載遅くなり、申し訳ございません。
北九州市バレーボール協会60周年事業招待試合として、日本製鉄堺ブレイザーズとともに北九州市バレーボール協会に招待され、エキシビジョンマッチというかたちで試合を行った。両チームの応援団も駆けつけ、会場一体はハリセンの音とコールで包まれ、たくさんの観客を魅了した。試合後にはバレーボール教室を行い、現地の小中学生と交流した。
エキシビジョンマッチは3セットマッチで行われた。また、人数の関係で畑虎太郎(スポ4=福井工大福井)、佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)が堺ブレイザーズ側に加わり、早大と対戦した。また、卒業生の堀江友裕(令2スポ卒=日本製鉄堺ブレイザーズ)、秋間直人(令5スポ卒=日本製鉄堺ブレイザーズ)がいる中での試合で、現役生とOBの戦いもみものだった。セットカウント1ー2(25ー22、34ー36、25ー22)で惜しくも敗れた。
第1セット、堺ブレイザーズ に佐藤が投入された。序盤、3連続得点で早大が一歩リードする。大学では初めてスターティングメンバーとしてコートに立ったOH中上烈(スポ1=京都・洛南)がパイプで魅せる。ダイナミックなジャンプと体を使った大きなスイングがチームに勢いをもたらす。しかし、SVリーグのチームとして意地を見せる堺ブレイザーズ。卒業生の秋間が中盤に高さを生かしたスパイクを放つなど応戦する。しかし、最初のリードが効いたのか3点差でセットを先取。
スパイクを打つ中上
続く第2セットは、まさかの30点台までもつれる激しい展開に。OH徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)が鋭角に決めるスパイクや板垣慧(政経4=京都・洛南)の速攻などで、10ー9と僅かに一歩先を行っていたものの、相手の巧みなブロックがスパイカー陣にプレッシャーを与える。中盤には中上のサービスエースが決まり、19−16と3点差に。しかし、佐藤に代わって相手チームに入った畑もサーブやライン際のスパイクで早大側の守備を押さえ込む。両者譲ることなく試合はデュース戦に入り、最後はミスが重なりセットを献上した。
ワンハンドトスをするセッター前田凌吾主将
序盤、前のセットの流れを持ち込んでしまい、思うようにプレーができない最終セット。ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ2=茨城・土浦日大)の足の長い速攻、ブロック得点でブレイクしたが、ミスが続き、サイドアウトを取ることができず3連続失点で11ー12と遅れをとる。その後もOP川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)がしっかりと踏み込んで決めるスパイクや、中上が相手ブロックの先を狙う器用なプレーもあったが、取っては取られを繰り返し、ブレイクすることができず22ー25で敗北した。
堺ブレイザーズ側で戦った佐藤
関東を飛び出し、北九州で一番大きな体育館で、ほぼ満員の状態で、プレーできたことは彼らにとって大きな収穫となったのではないか。ここ数年での全日本インカレでの活躍や、今年の黒鷲旗での優勝という実績が買われ、招待された早大。今年のチームは春季リーグ戦優勝を勝ち取ったものの、東日本インカレでは思うようにいかなかった。秋季リーグ戦に向けて、夏合宿や日々の練習を通して今の実力を凌駕する、そんなチームになることを期待したい。
(記事、写真 井口瞳)
セットカウント | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 1 |
25-22 |
2 | 堺BZ |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 中上烈(スポ1=京都・洛南) |
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途中出場 | ||||
梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園) |
コメント
佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
ーー試合を振り返って
まず、こういう機会を作っていただいて、すごくありがたいということと、今日たまたま自分と虎太郎(畑、スポ4=福井工大福井)さんがブレイザーズさんのほうに入ってやらせてせてもらえるっていうところで、この試合をやることもそうですし、SVのチームでやらせてもらうのはなかなかないので、自分の今までやってきたことを全部出して、何か課題や、逆に成長した部分というの自分で感じられたらいいのかなと思っていました。振り返ってみると、1セット目と、3セット目に入ることができたのですが、早稲田のOBの堀江さん(友裕、令2スポ卒=日本製鉄堺ブレイザーズ)とかとコミュニケーションを取る中で、チームで1点取りに行こうとするコミュニケーションだったりとか、バレーボールに対してどれだけ熱量を持っているかっていうところまで、プレー以外の部分でも、自分でまだまだ足りないかなっていうところも感じることできましたし、周りの人たちが自分のミスとかをカバーしてくれて周りのレベルの高さに引っ張られるといいますか、自分がより成長する糧になったのかなと感じました。
ーー多くの観客がつめかける中での試合でしたが
プレーの部分でいうと、自分がいいプレーをするとその分周りが盛り上がってくれてそれがエネルギーになって好プレーが続けられたので、多くの人が(観客として)入ってくれるというところですごくありがたいと感じるのと、観客の方も一緒になってバレーボールというスポーツを楽しんでいけるようにしていました。本当にこういう場で試合ができるというのは人生でも数えるくらいしかないと思うのでそれに至るまでの準備に尽力してくれた大人の方にしっかり感謝したいなと思います。
ーー今後に向けて
将来自分が目指している場でプレーしている選手を間近で見ることができたので、技術面やバレーボールに対する熱量や向かう姿勢をこれから企業合宿に向けて高めていかないといけないと思います。企業さんと練習試合をやらせてもらうというのも実際自分たちがお邪魔しているかたちなので、無理を言ってお願いしてもらっている部分もあると思うので、それまでに自分の実力をしっかり身につけて、試して成長する場として生かしたいと思います。
中上烈(スポ1=京都・洛南)
ーー試合を振り返って
チームとしては初スタメンで入って、声だしなどで凌吾さん(前田、スポ4=大阪・清風)や聖さん(布台、スポ3=東京・駿台学園)がチーム作りをしてくれているので、そこで支えてもらうこともあったのですが、それに応えるというか、1年生らしくのびのびプレーしようかなというふうには思っていました。実際のびのびプレーできましたし、調子が悪かったわけでもないので、そこはまあ4年生の期待に応えて、自分の力を出しきれたかなと思います。
ーー多くの観客がつめかける中での試合でしたが
大学に入って、スタメンで入ることがほとんどなくて、交代で入ることはあったのですが、大勢の前でやるのはちょっと久しぶりだなあっていうのはあったんですけど、高校の時から多くの観客さんの前でやるのはあったので、まあ初めのほうは観客さんに緊張するというよりかは久しぶりのスタメンで相手が大学生じゃなくてSVリーグだったのでその点では緊張しました。
ーー学生ではなくプロとの試合でしたが違いはありますか
ミドルブロッカーが大学生だと190センチくらいでジャンプして高さを補うというのは全然あるのですが、SVリーグになってくると2メートル越えとか195センチ以上の選手が多くて、ブロックの手が出るのも早いですし、スパイクの打つコースもどんどん絞られていくので、そこで自分の高さとパワーで上から打つというのは少し難しいのですが、そこで自分の課題の打ち下ろしてしまうというのが結構あるので、しっかり奥に打とうというのは意識していました。
ーー今後に向けて
今は駿太さん(小野、スポ2=静岡・聖隷クリストファー)がちょっとあんまりコンディションが良くなくて出ていないのですが、その代わりに自分が入れてもらったので、1年生も2年生もどっちも下級生ですけど、今回入れたこと嬉しく思ってますし、1年生からスタメンになるというのは自分の夢というか、目標ではあるので、駿太さんの方がパワーも強いですし、決め切れたとこもあるのかなと思ったところもあったので、まずは駿太さんを目標にして、自分が追いつけるように頑張っていきたいなと思います。