大差をつけてリーグ戦2戦目もストレート勝利!

男子バレーボール

春季関東大学リーグ戦 4月14日 神奈川・小田原アリーナ

 春季関東大学リーグ2戦目は高橋慶帆(法大)を擁する法大と対戦した。第1セットは序盤から点差の開かない接戦となり、終盤はデュースにもつれるも、相手のミスに救われ先制する。続く第2セットは相手のリードでスタート。その後連続得点で流れを取り返し、大差をつけて第2セットを取った。第3セットは終盤、メンバーを大幅に変えて全員バレーを展開し、セットカウント3―0(26―24、25―17、25―16)でストレート勝利を収めた。

 相手のクイック得点で始まった第1セット。セッター前田凌吾主将(スポ4=大阪・清風)のトスワークで種々の攻撃を仕掛けるも、両者ともに譲らず14―14と点差が開かない。しかし先に抜け出したのは早大。相手のミスを皮切りに、3連続得点と前へ出る。その後もOH小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)のパイプ攻撃やMB麻野堅斗(スポ3=京都・東山)のクイック攻撃で点差を保って22―20。しかし相手もコースを狙ったスパイクやサービスエースを決めるなど同点へと追い上げる。MB菅原啓(教3=山形南)のクイックでマッチポイントを取るも、相手もクイック攻撃を決めデュース戦に持ち込まれる。OP佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)が相手ブロックを狙ったスパイクで25得点目を決め、最後は相手のミスで1セット目を先取した。

レフトからスパイクを打つ小野

 第2セットは法大が勢いあるスタートを見せた。第1セット同様、接戦になるかと思いきや、佐藤と麻野がブロックで2連続得点し、逆転。その後もブロックポイントやブロックカバーで相手の攻撃から得点につなげる理想のバレーを展開していく。小野、佐藤、OH徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)とスパイカー陣の攻撃が光り20―12と大差をつけ、完全に早大のペースに。終盤は途中出場の新入生が活躍した。瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)からのトスを中上烈(スポ1=京都・洛南)がブロックに当てるスパイクで得点しマッチポイントになると、次は川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)がスパイクを決め、25―17と余裕を持ってセットを連取した。

ブロックをする麻野(手前)と佐藤(奥)

 第3セットの序盤、再び接戦となるが、3枚ブロックで相手スパイクを止め3連続得点で点差をつける。中盤も、この日トスが多く上がった小野と徳留が再び躍動し、相手に攻撃の隙を与えない。その後、途中出場の大谷陸(スポ3=埼玉・川越東)がクイックを決め、盛り上がりを見せる。試合の流れを掴んだ早大の勢いに飲まれ、相手にミスが目立ち21―13と大差をつけて試合も大詰めへ。最後は途中出場の中上のスパイクが決まり、25―16で勝利をした。

サーブを打つ大谷

 春季リーグ戦2戦目は、3セット通して、序盤は相手に流れを取られる展開となったが、焦ることなくボールをつなぎ確実に得点していくことができた。新入生も途中出場し、活躍を見せるなど、リーグ戦1週目、チーム全体としては良いスタートを切ることができた。どのチームも力のある選手、そしてチーム力をつけて臨んでいる今大会だが、先日のプレマッチで早大が敗戦した中大も、まさかの2連敗と何が起こるかわからない。勝利に慢心することなく、着実に勝負していってほしい。

(記事 芦刈れい 写真 井口そら、井口瞳)

コメント

小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)
ーー1週目を振り返って
 初戦ということで、自分もみんなも緊張でチームルールを徹底できないことがあったのですが、今日は緊張もほどほどに解けてやるべきこと、相手を見ることを徹底できて良かったと思います。
ーーライトからのスパイクの決定率が高かったように思いますが
 自分的にはライトが得意ではなかったので嬉しかったです。
ーー力強さが小野選手の武器だと思いますが秘訣はありますか
 思いっきり打つようにしています。
ーー1セット目は接戦でしたが
 1セット目はもしかしたら負けるかもしれないという焦りが少しあったのですが、2セット目は1セット先に取っている部分で攻めの姿勢を持てたと思います。
ーー次戦への意気込み
 早稲田大学を勝たせられるように、スパイクでチームを引っ張っていきます。

川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園) 
ーー試合を振り返って 
 先輩たちが点差を開いてくれた場面で自分が出て、スパイクも今日で初得点を決めることができましたし、春リーグ(春季リーグ戦)の試合に慣れることができたかなと思います。
ーー公式戦初得点の感想は
 完璧な形で決めた訳ではないのですが、まず1点取れたことにほっとしています。これからもし出る場面があったら、自分の役割を全力で頑張りたいと思います。 
ーートスと合わせるのは大変ですか 
 (瀬川)桜輝も凌吾さんも自分に打ちやすいトスを持ってきてくれるので、学芸大戦は自分が緊張してしまってブロックを全然見られていなかったのですが、法大戦は昨日(学芸大戦)の経験があったので、ブロックをきちんと確認してスパイクが打てたと思います。 
ーー試合に出場している時間は前日の学芸大戦よりも長かったと思いますが
 2枚替え以外にも、もし先発で出る選手の状態が悪くなったりとかそういうことがあった時には自分が出るので、出場する時のために、前衛3つをできたのはいい経験になったなと思います。 
ーー次戦への意気込み
 まずは1週目で2勝することができたので、来週も負けないように、そして自分たちが先輩たちを支えられるように頑張っていきたいと思います。 

中上烈(スポ1=京都・洛南)
ーー試合を振り返って
 自分は2、3セット目に少し出させていただいたのですが、(チーム)全体としては1セット目、対応できていなかった部分もあったなと思います。2、3セット目は点差も余裕を持って勝てましたし、早大らしいプレーが出てて良かったと思います。個人としては「1年生らしく元気にフレッシュに、自由にダイナミックに自分のプレーに集中したらいいよ」と先輩にも先生にも言っていただいて自分らしくプレーできました。
ーー楽しんでプレーしているように見えますが意識していますか
 1年生なので自分らしく純粋にバレーボールを楽しむという感じでやっています。
ーー次戦への意気込み
 来週も今回の1セット目のようなギリギリの展開もあると思います。そこで自分が出るかはわからないですが、もし自分が出ることになったらフレッシュに、ダイナミックに自分らしいプレーができたらなと思います。

 

セットカウント
早大 26-24
25-17
25-16
法政大
スタメン

アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ2=静岡・聖隷クリストファー)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ2=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ3=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教3=山形南)
オポジット 佐藤遥斗(スポ3=東京・駿台学園)
セッター 前田凌吾(スポ4=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ3=東京・駿台学園)

途中出場

板垣慧(政経4=京都・洛南)
梶村颯汰(スポ4=東京・安田学園)
伊東昌輝(商3=山梨・日本航空)
大谷陸(スポ3=埼玉・川越東)
川野琢磨(スポ1=東京・駿台学園)
瀬川桜輝(スポ1=宮城・東北)
中上烈(スポ1=京都・洛南)