全カレ前哨戦・早関戦でストレート勝利! 全カレに弾みをつける

男子バレーボール

第75回早関バレーボール定期戦 11月22日 上井草体育館

 全日本大学選手権大会(全カレ)を目前に控える中、前哨戦ともいえる第75回早関バレーボール定期戦が行われ、関西1部リーグに所属する関学大と対戦した。試合前にはセッター前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)による、関学大主将とのフラッグ交換、選手宣誓が行われた。試合は序盤から多彩な攻撃で相手を圧倒し、大差をつけてセットを先取。その後も勢いを落とすことなくセットカウント3−0(25―13、25―18、25―18)でストレート勝利を飾った。

フラッグ交換を行う前田

 MB菅原啓(教2=山形南)のブロックポイントで試合が幕開ける。OH徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)が正確なレセプションから自らバックアタックで打ち込むプレーや、長いラリーもOP畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)が確実に仕留めるなどで序盤からリードを保ち、試合が進む。徳留が連続得点し、12−7と点差が開くと関学大はすかさずタイムアウトを要求。タイム明けも早大は勢いを落とすことなく、徳留のパイプ攻撃や畑のサービスエースなどで得点を重ねた。セッター前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)のブロックで20点台に乗ると、OH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)の強烈なサーブからMB麻野堅斗(スポ2=京都・東山)がダイレクトで決め切り、さらに相手を引き離して25―13でセットを先取した。

 第2セットも、序盤から畑や佐藤を中心にサイド陣が攻撃を重ねた。関学大の速さのある攻撃が続くも、麻野が圧倒的な高さのブロックで相手攻撃を封じ込める。中盤には、佐藤のフェイクトスから徳留がクロスを決めるプレーを見せ、会場を沸かせた。前田の多彩なトスワークで攻撃を織りなしていき、相手を寄せ付けることなく、最後は途中出場の安食浩士(スポ2=宮城・東北)がライトからクロスに打ち込み25−18でセットを奪った。

佐藤のフェイクセット

  第3セットの序盤は均衡した状態が続いた。畑のエンド際に打ち込む強烈なバックアッタクや菅原のサービスエース、そしてリベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)の正確なディグやフェイントカバーなどの守備も光り、15―11まで引き離す。終盤、板垣慧(政経3=京都・洛南)や滝谷照(スポ4=宮崎・日南振徳)が投入され、板垣がクイックを決める。ラリーが続いた場面では滝谷にトスを集め、それに応える。ライトからのクロススパイクが決まり、最後は相手のミスを誘い、25―18でストレート勝利を飾った。

レシーブをする布台

 全カレ直前に開催された今試合。緊張感があったものの、選手同士の声がけや盛り上がりを見せるいい雰囲気で準備が進む様子が伺えた。全カレ初戦は26日に行われる徳島大との対戦。4年生は、最後の試合となる大舞台で勝利を飾ることはできるのか。

(記事 指出華歩、写真 高津文音、町田知穂)

 

セットカウント
早大 25-13
25-18
25-18
関学大
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)
オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)
途中出場
浅野翼(スポ4=宮城・東北)
滝谷照(スポ4=宮崎・日南振徳)
馬渕純(スポ4=岐阜商)
板垣慧(政経3=京都・洛南)
梶村颯汰(スポ3=東京・安田学園)
安食浩士(スポ2=宮城・東北)
大谷陸(スポ2=埼玉・川越東)
コメント

前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)

――今日の試合の位置づけは

 早関戦は長い歴史がある中で、こうやって今年も試合をさせていただくということだったので、本当に感謝しながらやりつつ、全カレ前なので自分たちがどういうことをするか明確にしながらしっかり試合に臨めました。

――試合をチームとして振り返って

 雰囲気が良く、自分たちのやろうとしていたことはできたのですが、今まで当たり前としていたプレー、フェイントを取るとかフリーボールを返すとかが少し雑になってしまったので、そこは全カレまでに詰めていきたいと思います。

――最後は滝谷選手にトスが集中してましたが、やはり決めてほしいという思いがあったのですか

 4年生として出てきて決めてほしかったので上げ続けました。

――スパイカー陣の調子はどう見えますか

 疲れてるとは思うのですが、全カレでもそういった場面はあると思うので、しっかり自分が盛り上げつつ頑張ってもらいながら、今日も良かったと思うのでこれからも頑張ってほしいなと思います。

――インカレに向けて

 自分たちのプレーを常に出せるようにしっかり頑張っていくことが大事だと思うので、そこを意識して練習に取り組みたいと思います。

 

滝谷照(スポ4=宮崎・日南振徳)

――今日の試合の目標や位置づけは

 早関戦という伝統ある非常に大事な試合でした。全カレ直前ということもあって、スタートから全カレでは当たったことのないチームと当たるので、今回も今シーズン初めて対戦した大学ということを意識しました。どういったプレーをしてくるのかわからなかったですが、自分たちの中でしっかりコミュニケーションとって、今までやってきたことを出せた試合だったと思います。

――試合をチームとして振り返って

 ここ1週間うまくいかないところが少しあって、雰囲気が悪くなってしまうこともあったのですが、今日は今までの練習に比べると声は出ていたのかなと思います。これからあと2日間しかないですが、細かい部分など意識してやっていきたいなと思います。

――3セット目、出場するとなった時の気持ちは

 初めから準備はしていたのですが、少し気持ちがたかぶりすぎて、トスが上がる前に早く入りすぎてしまった部分が反省点です。次出る機会があったらしっかりトスを見て、自分の持ち味のスパイクが打てるようにしたいです。

――トスが集中する場面がありましたが、その時を振り返っていかがですか

 リベロの聖とか凌吾とかも上げてくれていて、絶対決めたいと思っていました。それで気持ちがたかぶりすぎて全然ダメだったのですが、上げてくれたのはすごく嬉しくて、決め切れて良かったと思います。

――インカレへの意気込み

 今まで4年生は試合に出られなかったりとか、悔しい思いだったりとかしてきて色々な思いがある同期なので、頑張ってきたものを出し切って、みんなで笑顔で終われるように、絶対に勝って悔いの残らないようにしたいと思います。