前田がアジアU20(ジュニア)選手権に出場!

男子バレーボール

 8月22日からバーレーンのリファーにて開催された第21回アジアU20(ジュニア)選手権。早大からセッター前田凌吾(スポ1=大阪・清風)がU20男子日本代表に選出され、キャプテンとしてチームを率いた。日本は予選ラウンドBグループで、イラン、インドと対戦。予選ラウンドで2位以上でトーナメント進出が決まるが、2敗を喫し予選ラウンドで敗退となった。だがその後の順位決定戦で、オーストラリアとチャイニーズタイペイにストレート勝利し、13位で大会を終えた。

キャプテンとしてチームをけん引した前田 (提供:アジアバレーボール連盟)

 

 グループ戦初戦、U20日本代表はイランと対戦した。前田はスタメンとして出場し、サーブで連続得点の起点となる活躍をみせた。第2、第3セットを連取したものの、第4セットの競り合いでイランの力強い攻撃と高さに苦しめられる。そしてフルセットの末に、初戦を落とした。決勝トーナメント進出に向け、負けられない2戦目、対戦相手はインドだ。第1セットはサーブで攻め、前田がクイックとサイドを上手く使い分けながらブレイクを重ねる。そのまま第1セットを奪い、このまま波に乗りたいところ。だが第2セット以降、インドのブロックと速い攻撃に苦しめられると、自分たちのリズムを作ることができず。3セットを連続で奪われ、トーナメント戦への切符を手にすることはできなかった。その後行われたセミファイナルラウンドでは、オーストラリアとチャイニーズタイペイをストレートで連続撃破。これにより、U20日本代表は13位で大会を終えた。

 

トスを上げる前田 (提供:アジアバレーボール連盟)

 今大会では13位と満足のいく結果で終わることはできなかったが、アジアを相手に戦った経験は大きな財産になったことだろう。「大学に帰ってから4年生を助けられるように、僕が中心となってしっかりとコミュニケーションを取れるようにしていきたい」(前田)。今大会で得た刺激と経験が前田をさらに成長させてくれたことは確かだ。それが早大へと還元されたとき、チームにどんなシナジー効果を生むことができるのか。前田がチームへと合流し、これから佳境へと突入していく早大から片時も目が離せない。

(記事 山田彩愛、写真 アジアバレーボール連盟、日本バレーボール協会提供)

 

アジアを相手に戦ったU20代表選手たち (提供:日本バレーボール協会)

 

コメント

前田凌吾(スポ1=大阪・清風)

――U20を経て今のお気持ちは

 予選リーグで2つ負けて、結果13位になりました。ですが、海外の高い相手であったり、スパイクであったりといろいろな経験ができました。(予選リーグで)優勝したイランと、準優勝のインドと当たることができて、レベルの高いチームと試合をできたことについては良かったです。でもやはり勝つことができなかったので、もし次にそういう機会があるのであれば、しっかりと勝てる技術を身に着けてもう一回、戦いたいなと思います。

――世界の選手と戦ってみて自分の中で通用したと感じた点は

 日本チームとしては、細かいところではアジアに対して発揮できたなと感じた部分はありました。個人としては、中途半端に終わってしまったので、もっと精度の高いトスや精度の高いサーブであったり、どれかひとつ秀でていかないいけないと感じました。一つの技術をもっと高めていくことをやっていかないといけないなと。

――U20日本代表をキャプテンと率いてみて

 キャプテンらしいことはできなかったのですが、キャプテンになったからには、チームを引っ張っていかなければいけなかったので、コミュニケーションをしっかりとることを意識していました。やはりセッターとしてもキャプテンとしても、チームを勝たせることができなかったので、そこは大学に帰ってから4年生を助けられるように。自分が中心となってしっかりとコミュニケーションを取れるようにしていこうと思っています。そういう人が増えていかないと勝つことはできないと思っているので、そういう一人になれるようにやっていきたいです。

――同じチームのプレイヤーや海外の選手で刺激を受けたプレイヤーは

 やはりイランのチームは、他と比べても一人一人のレベルが高いと感じました。高さもありましたし、雑さがなくて。(イランのチームには)同い年で既にプロとして活躍している選手もいたと思うので、それくらいの選手が世界にはいるということを感じられました。

――今後、代表として選ばれたとしての目標は

 やはり負けてしまっているので、チームを勝たせられるようにというところです。イチから一つ一つの技術を身に着けることと、レシーブであったりサーブ、トスの精度どれかひとつ抜けたものを持たなければいけないと感じたので、もっと練習をしていきたいです。あとはアジアで止まってしまっているので、次は世界で戦えるようにもう一度頑張りたいなと思います。