全日本インカレ優勝コメント集 2、3年生編

男子バレーボール

 全日本大学選手権(全日本インカレ)5連覇を達成した早大バレー部。本記事では、大会を終えた選手たちのコメントをお届けします。今回は2、3年生編です。

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〇2、3年生編

重藤トビアス赳(スポ3=神奈川・荏田)

――優勝の感想を聞かせてください

うれしかったです。

――今年からスタメンになり、初めての連戦だったと思いますが、体の疲労は大丈夫でしたか

試合中も走り回っているように体力には自信があります。

――試合を重ねるにつれてサーブやスパイクが良くなっていったと思いますが、ご自身ではどう感じていますか

サーブに関しては、全カレを通して調子良かったと感じています。スパイクに関しては、3回戦からトスと助走のタイミングを少し変えたことで調子が良くなっていったと感じています。

――試合中はとても声を出していましたが、ご自身のプレーにも影響は出ていましたか

少なからずプレーに影響していると感じています。

――来年はけん引する立場になると思いますが、どのようにチームに貢献していきたいですか

献身的な人としてチームに貢献したいです。

佐藤玲(社3=東京・早実)

――優勝した感想を聞かせてください

自分としてはあまり良くありませんでしたが、チームとして勝ち切れたことは良かったと思います。

――決勝では力んでいましたか

相手の4年生の気持ちの強さを感じたり、決勝の舞台を楽しもうと思いつつ、プレッシャーを感じてしまいました。それは悔いと言いますが、反省して次に生かしたいと思います。

――優勝を決めた瞬間涙を流していましたが、込みあげてくるものがあったのですか

いろんな感情が溢れてきました。今まで試合に出られなくてここまで来られたといううれしさがあった一方で、今年度から自分が正セッターになってから負けるようになって、早稲田の先輩が残してくれたものを傷つけてしまった申し訳なさもありました。いろんな感情がぐちゃぐちゃになって、気づいたら崩れ落ちていました。

――秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)では「試合に出るのが怖い」とおっしゃっていましたが、今大会では試合を楽しんでいるように見えました。どのような心境の変化があったのですか

いつ終わるか分かりませんし、明日バレー人生が終わっても悔いが残らないようにしたいなとふと思ってから、吹っ切れました。長くプレーできてもあと1年しかできないので。

――来年はチームを引っ張っていく立場になりますが、どのように貢献したいですか

自分のやるべきことはこれまでと変わらないと思いますし、みんなをつなげてしっかりチームとしての結束力を強めたいと思います。

荒尾怜音(スポ2=熊本・鎮西)

――優勝した感想を聞かせてください

うれしいよりも、今回はホッとした気持ちが大きいです。インカレ前のリーグで負けていて、今年は去年よりも前評判が高いわけではなくて。相手もワンチャンスを狙って攻めてきたと思うので、そういった意味では去年とは違った大会でした。

――この1年間、荒尾選手自身燃え尽き症候群やけがで苦しい時期が続きましたが、振り返っていかがですか

いろんなきついことを乗り越えて身体ともに強くなった実感はあります。このインカレではなかなか調子が上がりませんでしたが、その中でもできることをしっかり出せました。

――この1年でプレー面での成長も見られました

けがをしているときにウエートトレーニングも頑張ったので、頑張った分だけ体が(強いボールに)負けないようになりました。今年からは相手のデータや映像をちゃんと頭に入れるようにしたので、今回の全カレでは技術だけでなく事前の準備もできたと思います。

――2度目のリベロ賞を受賞されました。リベロ賞にこだわっていたと思いますが、受賞されてみていかがですか

秋リーグで取れなくて、高校のときからメディアの方々が「世代で一番」と言ってくださっているにもかかわらず、受賞できなくて申し訳ない気持ちになっていました。(そのため今大会では)他のリベロから「リベロ賞はやっぱり怜音だったか」と思わせたかったんです。同世代でライバルである東海大の高木啓士郎は、インカレを見ていても一番うまいリベロだったと思いますし、彼には負けたくないとは改めて思いました。自分がリベロ賞を受賞したときも、同世代のリベロから「お前がいるからなかなか賞が取れない」って言ってくれますが、技術の差ではなく、チームで勝たせてもらっているからこそ賞を頂けているので、今の技術には満足せず頑張らないといけないなと思っています。

――来年は主力として、上級生としてプレーされると思いますが、意気込みをお願いします

今年は4年生がコートにあまりいなくて、周りからは「来年も安泰だ」と言われていますが、新しい化学反応や起爆剤がないと6連覇はできないと思うので、レギュラー争いからしっかり勝ち取れるようにしたいです。また、自分たちが入学してから7連覇を目指していたのでそこにリーチを掛けられるように、もっと自分の役割の幅を広げ、同世代のリベロには負けないように頑張りたいです。

伊藤吏玖(スポ2=東京・駿台学園)

――優勝した感想をお願いします

優勝できてうれしいです。4連覇していた先輩方が卒業してガラッとメンバーが変わってから自分が出ていたので、5連覇できてめちゃくちゃホッとしました(笑)。

――今年からスタメンとして出場されました。なかなか思うような結果やプレーが出せず苦しい思いをされた時期があったと思いますが、振り返っていかがですか

今年から試合に出させてもらうようになったのですが、できないことの方が多くてめちゃくちゃしんどかったです。オープン戦も負けてばかりで。去年までの早稲田とは違って負けてばかりで、とても自分が情けないと思う毎日でした。練習が嫌になる時も何回もありましたが、試合に出させてもらってる以上は自分にはやり通す義務があると思って頑張ってきました。こうして優勝という結果で終わることができて、頑張ってきて良かったと思います。

――サーブ、クイック、ブロックですごく活躍されていました。秋からの成長を感じられたのですが、ご自身ではどう感じでいますか

ミドルはサーブ、クイック、ブロックしか活躍できる場所がないので。でも1つ1つへの思い入れは強いです。秋リーグでの日体戦は自分の不出来を痛感しました。秋リーグ後は全カレに向けて安定したパフォーマンスが発揮できるミドルを目指して取り組んできました。全カレと秋リーグを比べてまだまだ課題だらけですが少しは成長できたかなと感じています(笑)。

――ブロック賞を受賞された感想をお聞きしたいです

正直びっくりしています。ブロックに力を入れて取り組んできましたが、自分はどちらかと言うとタッチを取ったりディグをしやすくしたりするのを目標にしてきたので、まさか取れるとは思いませんでした。実際ブロック本数もそんなに多くなかったと思います(笑)。でも自分がこうして頑張ってきて自信持ってプレーしたことが、ブロック賞受賞という結果として出たのはとてもうれしいです。

――来年も主力としてプレーされると思いますが、意気込みをお願いします

今年も出たから来年も出られるなんてことは考えず、また一から精一杯努力して早稲田大学の主力として出場して活躍できるように頑張ります。そして来年の全日本インカレを優勝して6連覇を目指します!

水町泰杜(スポ2=熊本・鎮西)

――優勝した感想をお願いします

今までお世話になった4年生と一緒に戦い、優勝というかたちで終えることができて良かったです。

――連戦でしたが、体の疲労はいかがでしたか

コンディションは良くはありませんでしたが、トレーナーの方などにケアしてもらい、最後まで戦い抜くことができたと思います。また、自分ができることを精一杯頑張ろうと思っていました。

――サーブをよく決められていましたが、ご自身の実感としてはいかがですか

今回の大会ではサーブはあまり良くなかったと思っています。もっとスピードやコースの精度を上げて、これからより良いサーブが打てるように磨いていきたいです。

――守備でも活躍が見られましたが、ご自身ではどう評価していますか

試合を重ねるに連れて相手のサーバーのレベルも上がっていきました。仲間が最後スパイクで点を取ってくれていましたが、もっと安定したレセプションを目指していきたいと思います。ディグはよく見るということを目標に行いました。

――来年も主力として、上級生としてプレーされると思いますが、意気込みをお願いします

来年は3年生という難しい立場になると思うので、自分が経験させていただいたような、バレーをしやすい環境を1、2年生に作りたいです。また、4年生に精一杯ついていき、周りから必要とされるような人間、プレイヤーを目指して頑張っていきたいと思います。

山田大貴(スポ2=静岡・清水桜が丘)

――優勝した感想をお願いします

うれしいです。昨年と違ってスタメンとしてではないですが、試合に絡めたこと、チームに貢献できたことがうれしいです。

――途中出場が多くありましたが、大会を通して自分の力を発揮できましたか

全部が全部満足のいくものではありませんでしたが、初めての全カレを経験して、また来年、再来年活躍できるように頑張ろうと思いました。

――悔しかったのですか

そうですね。チームとしてはうれしいですが、個人としては試合に出たい気持ちはあるので。自分のできないところは分かっているので、もう一度自分のプレーを見つめ直してまた頑張ろうと思います。

――来年は上級生になりますが、どのようにチームに貢献したいですか

来年どうなっているのか分かりませんが、変わらず全力で練習に取り組み、チームにとって必要とされる存在になりたいです。

(取材・編集 西山綾乃)