ついに始まった全日本大学選手権(全日本インカレ)。早大は東北福祉大と対峙した。初戦ながらも硬さを感じさせることなく第1セットを先取。第2セット途中から選手を入れ替えるも依然として流れは変わらず。セットカウント3-0(25-11、25-15、25-13)で勝利を収め次戦につなげた。
中村駿介(スポ3=大阪・大塚)のサーブで幕を上げた初戦。7-3と一歩リードしている場面で村山豪(スポ3=東京・駿台学園)のクイックを皮切りに6連続得点を獲得。一気に点差は9点に開いた。その後もペースを落とすことなく攻め続けていく。武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)のサービスエースなどが光り22-11。そこから村山、吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)のブロックでセットポイントとすると最後は宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)のレシーブが観客席まで飛ぶほど強烈なサービスエースを決めて25点目。セットを先取した。
初戦からサーブで相手を苦しめた宮浦
続く第2セット、武藤のクイックで先制点を取るも序盤はなかなか点差を広げられず5-5とジュースの展開に。しかし村山の俊敏なクイックが決まると早大の猛攻が再開。7連続得点を獲得し13-6とした。中盤からは積極的に選手を入れ替え上條レイモンド(スポ2=千葉・習志野)、村本涼平(法4=京都・洛南)、重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)、中島明良(法1=京都・洛南)などが出場。17-9からサービスエースを含む3連続得点を相手に献上するが村本涼平(法4=京都・洛南)のバックアタックやブロックで点差をさらに離した。最後は上條のクイック、重藤のスパイクが決まり第2セットも獲得した。途中出場の選手をそのままスタメンに起用した第3セット。1,2年生中心となり活気に満ち溢れている早大はもう止まらない。秋間直人(スポ1=愛知・桜台)のスパイクや重藤のバックアタックなどで10-5とした。その後も北川諒(教2=東京・早実)が献身的なレシーブを見せるなど攻守にわたり選手が躍動。そのまま得点を量産し続けた。最後は中島のストレートのスパイクが決まり試合終了。どのセットも点差を大きく突き放す快勝だった。
声でもチームを引っ張る姿が印象的だった上條
4年生にとってはエンジのユニフォームに袖を通す最後の大会だ。堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)は「1試合1試合みんなとできることに感謝してプレーしたい」と語った。目の前の1戦、そして一つ一つのプレーを大切に。あすの相手は岐阜協立大だ。
(記事 萩原怜那、写真 松谷果林)
セットカウント | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 3 |
25-11 25-15 25-13 | 0 | 東北福祉大 |
スタメン | ||||
レフト 吉田悠眞(スポ2=京都・洛南) レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南) センター 武藤鉄也(スポ4=東京・東亜学園) センター 村山豪(スポ3=東京・駿台学園) ライト 宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西) セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚) リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智) |
コメント
堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)
――きょうの試合を振り返っていただけますか
初戦でしたが良いかたちで終えることができたのでよかったです。
―いよいよ全日本大学選手権が始まりましたが気持ちの高ぶりなどはありましたか
やはりこのメンバーでできるのが最後ということで寂しい部分とありますが1試合1試合みんなとできることに感謝してプレーしたいと思います。
――きょうのご自身のプレーはいかがでしたか
初戦で緊張してしまうのは仕方ないなと思っていましたが思っていたよりは良いプレーできていたかなと思います。でも二段トスは僕があげたものが悪かったのでそこは修正が必要だと思います。
――1、2年生の活躍が光っていましたね。
みんな普段から練習を頑張っているのでその成果が出ていただけなのでそれは僕としても嬉しいです。
――あす以降への意気込みをお願いします
1試合1試合勝っていくだけなのでまたあす以降もがんばります。
村本涼平(法4=京都・洛南)
――調子はいかがですか
良くはなってきてます。ここまで来たら最後までやるしかないので、ケガなど関係なく頑張ります。
――きょうの試合を振り返って
試合を振り返ると、ちょっと試合終わったあとに監督(松井泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)から言われたこともあるのですが、簡単なボールなどいつもなら拾えるボールをちょっと落ちてしまうことがおりました。ちょっと硬かったかなとは全体的に思いますね。ただ、今日は相手どうこうというよりは自分たちのバレーをしようという感覚、体育館に慣れるなど、そういうところをしっかりやろうという気持ちで(試合に)はいったので、その点においては全員が出場してプレーできたのであすにつながるかなと思いました。
――後輩が活躍する姿を見て
秋間(直人)とかトビアス(重藤)とか1年生がスパイクを決めてくれて、チームが盛り上がるのは嬉しいです。一緒にコートに入って、自分はもっと引っ張らないといけないなとは思っているのですが、彼らが決めてくれるとチームに勢いがつくのですごく良かったです。
――初戦の緊張感はやはりありましたか
そうですね。毎年そうですが、最初はちょっと固くて緊張もありますね。ただ、今年はその割に変なミスは無かったと思います。
――あすに向けて
ミーティングもしっかりやっていますし、対策なども練っているつもりです。目の前の試合に集中するのは大切ですが、6連戦なのでまず疲労を溜めないようにしたいです。Aチームのメンバーをできるだけ休ませながら、これから戦っていくことが大事だと思います。僕含め控えのメンバーがしっかり出て活躍できるよう、少しでもAチームを休ませてあげられるように、あすも頑張りたいです。
秋間直人(スポ1=愛知・桜台)
――今のお気持ちを教えてください
公式戦で初めて(1セット)フルで出させてもらって1年間自分がやってきたことを出そうと思ってコートにたちました。
―途中出場ということで緊張はされましたか
めっちゃ緊張しました。(笑)
――きょうのプレーで良かった点は
自分としては特にないのですが一年生らしくチームを盛り上げると言うことはチームに貢献できたのではないかと思います。
――悪かった点はどこでしょうか
プレー全般がまだまだ経験不足なところが多かったので改善していけたらと思います。
――あす以降への意気込みをお願いします
プレーだけでなくしっかりサポートの面でチームに貢献できるように頑張りたいです。
中島明良(法1=京都・洛南)
――きょうの試合はいかがでしたか
Aチームの人たちを楽にしてあげることができたので良かったです。
――ご自身のよかったところと反省点を1つずつ上げるとしたら
良かったのはミスが少なかったところかなと思います。悪かったところは(相手の)ツーアタックを自分が拾いにいければ良かったのですが、涼平さん(村本、法4=京都・洛南)にとってもらったところですね。
――初めての全日本大学選手権でしたが緊張は
いえ、緊張は全然しませんでした。あんまり緊張しないタイプです。
――あすに向けて
頑張ります!少しでもチームに貢献して良いプレーをしたいと思っています。