リーグ戦に続き中大に敗戦、天皇杯ファイナルラウンド出場を逃す

男子バレーボール

  天皇杯関東ブロックラウンドが行われ、早大は関東Cブロック代表決定戦に出場した。天皇杯ファイナルラウンド出場をかけ3セットマッチの試合を3試合こなすというハードな日程。V・チャレンジリーグに所属するつくばユナイテッドSun GAIAを2-0(25-19、25-14)で下す。続く宇都宮大にも勝利(25-20、25-22)。しかし、決勝で中大に敗れ(18-25、20-25)天皇杯ファイナルラウンド出場とはならなかった。

好調にスパイクを決め得点を量産した田中

 初戦は終始、早大ペースの試合となった。第1セットは田中健翔副将(スポ4=熊本・鎮西)と喜入祥充(スポ3=大阪・大塚)のサイドの攻撃で力を見せつけた。第2セットはサーブで相手を崩すと、的を絞りブロックで仕留める。フェイントをうまく使い翻弄(ほんろう)するなど相手に思うようなプレーを一切させず大差でこのセットも取り、1勝を挙げた。

クイック、ブロックと要所で活躍を見せた山﨑

 続く2回戦。第1セットでは序盤に拮抗(きっこう)する試合となる。しかし、6-6の場面で相手のサーブミスから早大は喜入、田中のスパイクで連続得点を奪うと9-6で点差をつけるとそれを守り切った。第2セットでは早大にミスが目立ち相手のリードで試合が進む。しかし、山﨑貴矢(スポ3=愛知・星城)、藤中優斗(スポ2=山口・宇部商)が要所で奮闘する。22-22の場面では山﨑のクイック、ブロック、最後は藤中のスパイクで3連続得点を奪うと25-22。決勝戦進出を決めた。

背番号20の谷口(中大)らに苦戦した早大

 決勝では、中大と対戦。秋季リーグ戦の最終戦と同じカードとなり、リベンジを果たしたいところだった。第1セット、2連戦となった早大は疲労の影響か、コートには重たい雰囲気が漂っていた。谷口渉(中大)を中心に、下級生が活躍する中大の勢いに押される展開となる。中盤にセンターの速攻が決まり始めると、流れを取り戻すかと思われたが、みずからのミスもあり流れをつかみ切ることができない。終盤に5連続得点を許し引き離されると、このセットを落としてしまう。続く第2セット。相手の高いブロックに阻まれ、なかなかスパイクを決めることができない早大。またブロックでは相手のスパイクに対して、的を絞りることができず簡単に得点を決まられてしまう。「プレー一つ一つにしても、雰囲気づくりにしても中大に負けた」(山口頌平主将、スポ4=長崎・大村工)と言うように自分たちのバレーができないまま押し切られセットカウント2−0での敗戦となった。

 この結果により、4年生がいる今のチームで戦うことができるのは全日本大学選手権を残すのみとなった。順当に勝ち進めば準決勝で再び中大と対戦することとなる。「あとは上がっていくしかない」(山口)。その言葉通り、ここからの1カ月でどれだけ課題を克服できるかがカギとなるだろう。最後の大会を笑顔で締めくくることができるか。早大バレー部の活躍に期待したい。

(記事・写真 藤原映乃、杉山睦美)

※記事の掲載が遅れ大変申し訳ございませんでした

コメント

山口頌平主将(スポ4=長崎・大村工)

――きょうの大会の位置づけというのはどのようなものでしたか

去年はこの天皇杯関東ブロックラウンドを通過してファイナルラウンドまで進んでインカレ(全日本大学選手権)の後に引退を先延ばしにして4年生と少しですがプレーできる期間がありました。去年は自分ら下級生としてもファイナルに出れたことによって4年生とプレーできる時間も増え、Vリーグなど上のカテゴリーのチームと対戦できていい経験になっていました。今回も突破することを目標として挑んだんですけど何もできずに終わったかなと思います。

――中大戦では先週の秋季リーグ戦での試合に比べ内容的に良くなかったように思います

リーグ戦でも負けててもう一回リベンジするチャンスとなりました。自分たちがチャレンジャーのはずなのにプレー一つ一つにしても、雰囲気づくりにしても中大に負けてしまいました。

――このような結果とはなってしまいましたが最後のインカレまで1ヶ月しかありません。どのように気持ちを切り替えていきたいですか

メンバーが半分も怪我などでリーグ戦から代わっている中できょうみたいな試合をして負けてるようじゃ、もちろん(日本一に)届くはずはありません。日本一という目標を掲げて入学した時からやってきて、この一年その気持ちは一層強くはなってきています。きょうの試合の内容みたいな厳しい状況ではありますがこの負けをきっかけにしていかなければなりません。あとは上がっていくしかないと思うのでいい方向に向かえばとおもいます。