多彩なコンビバレーで、予選リーグを1位通過

男子バレーボール

 シーズン前半に行われる主要な公式戦としては、最後の大会である東日本大学選手権。目標に掲げた優勝を成し遂げ、準々決勝敗退に終わった昨年の雪辱を果たしたい。この日は参加校が17組に分かれ、3チームによる3セットマッチの総当たり戦(予選リーグ)が行われた。この上位2チームがあす以降の決勝トーナメントに進出できる。早大は慶大、金城大と同組に入り、それぞれセットカウント2-0(25-18、25-12)、2-0(25-13、25-14)で勝利。多彩な攻撃を展開し、終始試合の主導権を握った。第2組を1位で通過し、あす以降の決勝トーナメントに臨む。

 これが両校の宿命なのか。初戦は昨年度の同大会でベスト4に入った慶大だった。今季の対戦は春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)、早慶定期戦の二試合。いずれも早大が勝利を収めているが、決して簡単な相手ではない。東北の地で、三度目の伝統の一戦が行われた。第1セット、相手の緩いボールを拾えず、序盤はサイドアウトの応酬になる。そうした状況で先に抜け出したのは早大だった。レシーブが安定すると、セッターの山口頌平副将(スポ3=長崎・大村工)が巧みなトスワークを見せる。バックアタックやクイックを織り交ぜながら、サイドアタッカーをセンターに回り込ませて打たせるなど、正確なトスから多彩な攻撃を展開。ライトの田中健翔(スポ3=熊本・鎮西)が高い決定率で得点を重ね、25-18でこのセットを取った。

正確なトスでアタッカー陣を操った山口

 第2セットはエースの喜入祥充(スポ2=大阪・大塚)と藤中優斗(スポ1=山口・宇部商)のレフトを中心に攻撃を組み立てた。高い技術でブロックアウトを取るなど、両選手がチームをけん引する。特にエースの喜入は、二段トスとなった場面でも確実にスパイクを決めた。相手のミスもあり、序盤に8連続得点を挙げて試合を優位に進めた早大。最後は途中出場の加賀優太(商2=東京・早実)がスパイクを決め、大差で勝利を収めた。続く金城大もストレートで下し、予選リーグを1位で通過した。

二段トスも確実に決めたエースの喜入

 慶大と同組に入る組み合わせだったが、2試合ともコンビバレーで圧倒した。春季リーグ戦を2位で終えた際には、今大会での優勝に対する思いを口にした選手たち。決勝トーナメントに駒を進め、頂への道を歩み始めた。

(記事、写真 渡辺新平)

セットカウント
早大 25-18
25-12

慶大
セットカウント
早大 25-13
25-14

金城大