インカレ制覇!61年ぶりの快挙達成

男子バレーボール

 昨年は惜しくも届かなかった全日本大学選手権(インカレ)の決勝の舞台まで上り詰めた早大バレーボール部。対するはこちらも6年ぶりの王座奪還に燃える日体大と、相手に不足はない。接戦が予想されたが、ワセダが相手に終始リードを許さない完璧なバレーを披露し、終わってみればセットカウント3-0(25-20、25-20、25-17)で快勝。この勝利でワセダは61年ぶりの大学日本一という栄冠を手にした。

 勝った方が日本一となる独特な雰囲気に包まれる中、始まった試合。そんな空気にのまれたのか、日体大の選手たちにはミスが目立った。一方の早大の選手たちは重圧にひるむことなく、淡々とスコアを重ねていく。終盤に4点を連取される局面もあったが、最後は吉村康佑主将(スポ4=長崎・佐世保南)がレフトからスパイクを決め、まずは第1セットを奪う。第2セットに入っても勢いは止まらない。敵のアタッカー陣の前に、本間隆太(スポ4=神奈川・弥栄)の粘り強いレシーブと濱松啓陽(スポ3=佐賀商)や専田和也(スポ3=神奈川・弥栄)のブロックが立ちふさがり、得点を許さない。反撃の余地を与えず、このセットも奪い取った。

最後の大舞台で実力を存分に発揮した七里

 日本一まであと一歩と迫った第3セット。最初の点を奪ったのはやはりワセダだった。吉村のスパイクに始まり、福山汰一(スポ2=熊本・鎮西)のクイックと七里幸洋(社4=大阪・清風)のスパイクで一気に3点を先取する。観客の視線が、歴史を変えようとしているワセダの選手たちに徐々に注がれていく。そして迎えたマッチポイント。「頌平(山口、スポ1=長崎・大村工)にボールを持ってこいと言いました」。そう語るのは、25点目となる渾身のスパイクを決めた七里。セッターの山口がトスを上げ、エースの七里が決める。スランプも経験し、そこから一回り成長したエース。その左腕から放たれた気迫の一撃が、インカレ優勝という栄光をたぐり寄せた。

得点後、抱き合って喜ぶ選手たち

 これ以上ないかたちで夢をかなえた選手たち。「自分から見ても本当に強いチームになった」と吉村が語るように、日本一までは長い道のりだった。いまの4年生が入学した当時の早大は2部リーグに低迷しており、インカレの優勝争いとは無縁の存在と言ってよかった。そんな彼らを変えたのは『勝利へ飢え』だった。自分たちのバレーを大舞台でもできるよう地道に練習を重ね、その努力がやがて実を結ぶ。ことしの秋季関東大学リーグ戦では27年ぶりの優勝に輝き、そしてついに上り詰めた『真の学生日本一』という頂点。4年生にとってこの躍進は感無量だったに違いない。しかし、これは始まりに過ぎない。代が変わっても彼らの諦めない心は受け継がれていき、常に勝ち続けるチ-ムとなるだろう。早大バレーボール部の黄金期は、ここから始まる――。

(記事 谷口武、写真 井上雄太、栗田麻里奈)

セットカウント
早大 25-20
25-20
25-17

日体大
スタメン
レフト 吉村康佑(スポ4=長崎・佐世保南)
レフト 専田和也(スポ3=神奈川・弥栄)
センター 濱松啓陽(スポ3=佐賀商)
センター 福山汰一(スポ2=熊本・鎮西)
ライト 七里幸洋(社4=大阪・清風)
セッター 山口頌平(スポ1=長崎・大村工)
リベロ 本間隆太(スポ4=神奈川・弥栄)
コメント

吉井勝彦監督(昭61教卒=群馬・富岡)

――いまのお気持ちは

うれしいというのと、監督に就任して5年目なんですけど、日本一というのは本当に高い目標で最初は夢でもあったんですけどそれをあきらめずに毎年毎年高い志を持って挑戦し続ければ目標は達成できるんだなあと実感しました。

――いまのチームの強さはどういったところにあると思われますか

非常に攻撃と守備のバランスのいいチームになりました。セッターは1年生ですけどもキャリアも十分あるし七里(幸洋、社4=大阪・清風)が攻撃の要に当然なっていますけど、その他の選手も攻撃力は十分あるので。それに加えて、本間(隆太、スポ4=神奈川・弥栄)を中心とした守備の固さがあって日本一にふさわしいチームになったのではないかと思います。

――今季ブロックの成長が著しいと思うのですが、どのように強化してきたのですか

常にブロックを意識した練習をしていて実践的なブロックと、基本的なかたちを作るという単調な練習を合わせてやっていました。そういった単調な練習を数多く繰り返すとか組織的なブロックを練習するという意味でいろいろなかたちを変えてブロックとレシーブっていうのをやってきました。

――4回戦の筑波戦をはじめ、強豪ぞろいのトーナメントをどのような気持ちで戦われていましたか

関東1部の強豪4チームと戦ったわけですけど、どの試合もインカレの決勝戦でもおかしくないカードでもあったので、決勝戦を4つやるのかという印象はありました。その中でもいつも自分たちのかたちを作ろうという、そういうバレーをやろうと言ってますけど、なかなか筑波戦はできなくて、ちょっとエンジンがかからなくて、本当に首の皮一枚で残ったというゲームでしたね。あれが1番苦しい試合でした。苦しいというか負けてましたね(笑)。

――日本一にたどり着くまでにチームが成長できたのはなぜですか

レセプションというサーブレシーブからのアタックの決定率をとにかく上げていくことで相手にブレイクポイントを与えないという固さと、ブロックの強化をした点が上手くいったのではないかと思います。

――らいねんのチームづくりについてはどうお考えですか

らいねんのことはまたお正月ぐらいに考えようかなと思います(笑)。毎年チームが変わるのは学生スポーツの一つの宿命でもあり、楽しみでもあるので。らいねんはらいねんで期待できる新人もたくさん入ってきますし、またいいチームができるんじゃないかなと思います。

松井泰二コーチ(平3人卒=千葉・八千代)

――優勝までたどり着いたチームを見てどのような感想をお持ちですか

4年生が自分たちで頑張ろうという責任感に加えて、なんていうんですかね、やっぱり負けず嫌いになったということですかね。妥協しなくなったとか自分に自信が持ててきたっていうことが、僕は2年しか見てないですけど、そこの変化が大きいかなと思います。それと勝つ喜びというのを彼らは知ってたんだけど、ワセダに来て忘れてしまっていたのをもう一回こうやって思い出させたことが彼らのこれからの成長につながるのかなあと感じています。

――春季関東大学リーグ戦では惨敗を喫した日体大にストレート勝ちできるまでに成長できた要因はなんでしょう

練習はきちんと基本的なことをみっちりやってきました。あとは基礎固めをした上で気持ちの面で自分たちの軸をぶらさない。相手が強かったり自分たちの調子が悪い時もあるけどもそれに関係なく自分の気持ちをぶらさないということを1年間通してやってきたので、それが最後まで通せた結果かなあと思います。

――最後の大舞台で結果を残した4年生に対して思うことはありますか

もう素晴らしい。明るいし優しいし、一生懸命やるし、最高の4年生だったと思います。おめでとうございます。

――新しいチームづくりに向けて一言お願いします

新チームはまた主力がいなくなるけどもまた違ったかたちで個人の良さを見極めながらいいところを出せるようなチームづくりを考えています。

吉村康佑主将(スポ4=長崎・佐世保南)

――いまのお気持ちは

ストレートで勝てるとは思っていなかったので正直実感が湧いてないんですけど、ずっと日本一を目指してきてその夢が叶ったということで同期をはじめスタッフの方々、ここまで付いてきてくれた後輩にすごく感謝しています。

――日体大を相手に完璧な試合展開でした。きょうのチームを見て感じたことは

自分から見ても本当に強いチームになったなあと思います。筑波と慶応のときはどうなることかと思ったんですけどコートの中に入っている7人を中心に一人一人のモチベーションが上がっていて、この大舞台でみんなが活躍してワセダのバレーを展開できて、応援してくださっている人たちに見せることができたことは本当にうれしいし、1年間頑張ってきたかいがあったなあと思いました。

――主将としてのこの1年を振り返っていかがですか

自分自身キャプテンになるのは初めてで、キャプテンのやることとか仕事か何もわからない状態でなって、すごく期待されているチームのキャプテンということで不安や焦りもあったんですけど、同期がサポートしてくれて、後輩もそれに付いてきてくれて自分の中ではそれが本当にうれしかったです。その恩返しをするためには自分がプレーで見せるしかないと思っていて後輩も頑張る分自分も頑張って、絶対こいつらを日本一にさせるんだという気持ちで1年間戦っていました。それが後輩への刺激にもなるし、らいねんは専田(和也、スポ3=神奈川・弥栄)がキャプテンですけど、専田を中心にまたいいチームを作り上げて僕らのあとを継いでまた全日本インカレ(全日本大学選手権)、秋リーグ(秋季関東大学リーグ戦)で2連覇できるように期待していたいと思います。

――いまのチームの強さはどういったところにありますか

一言で言うととにかく仲がいいからだと思います。縦と横がしっかりしていて、選手21人全員がすごく仲良くて、もう体育館から離れたら上下関係もあまりありません。でも、体育館でやるときはしっかり集中してやろうと言ってオンとオフの切り替えがしっかりできていたというのと、1、2、3、4年の仲の良さがコートの中で表現できていて自分も1年間すごくやりやすかっです。僕も本当にバカであまりチームを引っ張っていく力はなかったんですけど、みんながよく1年間付いてきてくれて、最後に自分なりの恩返しができたかなあと思っています。

――新しいチームに期待したいことは

とりあえず攻撃の中心である七里(幸洋、社4=大阪・清風)と守備の要の本間(隆太、スポ4=神奈川・弥栄)、あと自分がいて7分の3が抜けちゃうのでその穴を埋めるために、専田と濱松(啓陽、スポ3=佐賀商)が3年生で入っているのでこの二人を中心に頑張ってほしいです、どんな攻撃型のチームになるか、スピード型のチームになるかはわからないですけど、また絶対に強いチームになると思うし、僕らが応援に行ったりとか指導もできたらしたいと思っているし、吉井監督と松井コーチを中心にいいワセダのバレーを1年後のこの舞台で出して優勝というかたちで後輩が終わってくれたらいいと思っています。まだ天皇杯がありますけど、卒業するまではしっかりサポートして、あいつらを一つ成長させて僕らも卒業できたらいいと思います。

――最後にこの4年間を総括してください

僕は1年生の時から試合に出させていただいて、この4年間で自分が一番試合に出た回数が多いんじゃないかと思うぐらい出させていただいて、まず早稲田大学のバレーボール部から僕を取っていただいたことに本当に感謝しています。この4年間僕は攻守の要で期待されて、それがうまくできなかった時もあったし、スランプの時もあったし、苦しかった部分はあったんですけど、先輩や後輩、一番は同期がサポートとか指摘とか指導をしてくれたので、4年間で180度変わって高校の時の自分より本当に成長したなと思っています。だから僕は早稲田のバレー部に入って良かったし、OBとかOGさんとかすごく恵まれていたし、応援していただいて歴代の先輩方の記録を塗り替え61年ぶりの日本一になったということで、この4年間で少し恩返しができて良かったと思っています。これからもバレーを続けるんですけどもっと恩返しできるように早稲田で培った力を出していきたいです。

七里幸洋(社4=大阪・清風)

――試合を終えて今のお気持ちはいかがですか

まだ実感はないですけれど・・・。優勝できてホッとしています。

――ワセダらしいバレーをできた試合だったと思うのですが、試合を振り返って

本間(隆太、スポ4=神奈川・弥栄)を中心に粘り強いバレーができて、濱松(啓陽、スポ3=佐賀商)と汰一(福山、スポ2=熊本・鎮西)を中心にいいブロックができていたので、上がったボールを全部自分が決めないと、という気持ちでプレーしていました。

――ではマッチポイントから最後の点を決めたのも、同じような気持ちで

そうですね。頌平(山口、スポ1=長崎・大村工)に、持ってこいと言いました。

――エースとして1年間プレーしてきて、振り返って

ことしはスパイクがうまくできないというスランプの時期もあったんですけれど、自分がエースとして決めないと勝てないと思っていたので、秋季リーグの後半と全日本インカレは気持ちで決めていた部分もあります。

――最後に、共に戦った4年生に向けて一言お願いします

こんなエースにボールを集めてくれたり、4年の仲が良くて後輩たちもついてきてくれ、そして吉村(康佑、スポ4=長崎・佐世保南)が引っ張ってくれたので、自分ものびのびとできました。感謝しています。

船越敦(スポ4=東京・早実)

――優勝したお気持ちは

とにかくうれしいです。

――主務という立場でこの1年間どのような努力をしてきましたか

とりあえずめっちゃ気を使います。選手、スタッフ、OBをはじめ同期とか後輩にも使いますし、自分は試合に出ない分ほかで貢献しなきゃいけないのでいろいろ考えたり、1年生ができてなかったらどうやってさせるかとか、試合にレギュラーで出ている人以外の面倒も見なければいけないですし、自主練を一緒にやったりしていました。

――苦労もあったと思いますが、一番印象に残っていることは

最後に優勝できたことですね。やっぱりこのために頑張ってきたので。

――このチームが日本一までたどり着けた理由はどういうところにあると思いますか

みんな素直でいい子なので。負けを引きずるやつもいないですし、結構チーム内でけんかとかもしますけどすぐに切り替えられるし、普通に上下関係なく仲がいいのでそれが一番だと思います。

――4年間を振り返って、いまどのようなお気持ちですか

高校と違って2年半で終わらないので4年間は長かったですけど、やっぱりバレー部に入ったおかげで内容の濃い大学生活を過ごせたと思います。

北地航(スポ4=東京・早実)

――優勝してみて今のお気持ちはいかがですか

まだ実感はわかないですけど、非常にうれしいです。

――試合を振り返ってみていかがですか

チームとしてはとても強いバレーをしていてよかったのですが、自分として は最後の試合でミスが2本でてしまったので、少し悔しいです。

――インカレ全体を振り返ってみていかがですか

インカレの筑波大戦は、自分が見ていて正直、5セット目を相手にリードされて負けるかなと、ここで引退かなと思っていたのですが、勝ててそこからはわりと楽な試合が続いたので、筑波大戦で勝てたのは本当に大きかったと思います。

――これまでに印象に残った試合はありますか

日本1を決めた試合が何よりもうれしかったので、印象に残っています。

――4年間このチームに在籍してよかったことは何ですか

いい先輩やいい同期やいい後輩に恵まれたことが、自分が頑張ることができるモチベーションにもなったし、それが1番大きいかなと思います。

本間隆太(スポ4=神奈川・弥栄)

――優勝おめでとうございます。いまの率直な気持ちを聞かせてください

4年間色々なことがあったんですけど、最後に優勝ができて、僕は小学校からバレーボールをやってきて日本一になったのは初めてなので、本当にうれしいです。

――きょうの日体大戦に向けてはどのような対策を練っていましたか

日体大がどうこうというよりは自分たちがいままでやってきたことをしっかりやろうというのと、優勝を先に意識せずに一人一人が自分の役割を果たそうと話していました。

――試合を振り返ってみていかがですか

点数的には余裕があったんですけど、日体大もすごくいいバレーをしていて、点が決まったと思っても拾われたりしたので、余裕はなかったですけど、自分自身に自信を持って戦えたかなと思います。

――優勝が決まった瞬間にはどのようなことを考えましたか

優勝したというよりはこのチームで戦うのも最後かという寂しさのほうが大きくて、本当にいいチームメートに恵まれたので楽しかったです。

――筑波大戦など厳しい試合もありましたが、インカレを通して特に印象に残っている場面はありますか

やはり筑波大との試合が一番印象に残っていて、相手の4年生も本当に必死にやってきて、負けてしまうんじゃないかと思うくらい緊迫した試合だったんですけど、そのような中で勝ったので、筑波大の4年生のためにも負けられないなと思っていました。

――リベロ賞も受賞されましたが

僕の最終目標はここではないので、2020年の五輪に出れるようにという目標を立てていて、まだまだ足りない部分が多いので、この先バレーを続けていく上でもっと自分に厳しく成長できたらと思います。

――大学最後の年にインカレ優勝という最高の結果が得られたと思いますが、どのような思いがありますか

レギュラーの7人だけではなくて、影でデータを出してくれたアナリストの2人や、直接プレーはしていなかったんですけど同期の船越主務(敦、スポ4=東京・早実)はじめスタッフやOBの方々が支えてくれて、それがすごく後押しになったというか、それで自分たちはバレーに集中ができたので関わってくれた人すべてに感謝したいと思います。

――まだ天皇杯全日本選手権(天皇杯)が残っていますが、どのような戦いをしたいですか

天皇杯が本当にワセダで出れる最後の試合なので、格上のチームが相手ですけど、悔いのないように自分たちのバレーができればいいなと思います。

太田義樹(商3=京都・洛南)

――優勝した時のお気持ちは

ことしのチームはメンバーもそろっていて優勝できる力は十分あったので、優勝できてすごくうれしいですし、来年も頑張ろうと思いました。

――どのような気持ちで決勝に臨みましたか

秋リーグ(秋季関東大学リーグ戦)は(日体大に)ストレートで勝っていたんですけれど、力のあるチームですし、油断はできないなという感じでした。きょうは、相手のエースの山田選手(脩造、3年)をいかにつぶすかということだったので、試合内容としてもつぶせていたので、それが勝因になったかなと思います。

――ピンチサーバーの際、プレッシャーはありましたか

毎回感じていますね。きのうは調子があまりよくなくてミスばかりだったので、きょうは入れていくのと攻めるのを分けて、ミスをしないようにしっかり意識して臨みました。

――チームでのご自身の役割は

いまはピンチサーバーで出さしていただいてるんですけれど、チームに勢いをもたしたりできるような役割だと考えています。

――今シーズンを振り返って

きょねんとあまりメンバーは変わらなくて、春も優勝するという気持ちで臨んで、3位という結果に終わってしまって、東日本(東日本大学選手権)も3位という結果だったのですが、秋リーグ頃からチームの完成度も高まってきて、今回の全カレも優勝できたということで、充実した1年間でした。

――4年生の方々への思いは

ありがとうございます、の一言ですね。

――天皇杯にむけて

学生相手ではなくほとんど実業団のチームとなので、胸を借りるつもりで、またチャレンジャーとしてのワセダで頑張っていきたいと思います。

専田和也(スポ3=神奈川・弥栄)

――優勝したいまの気持ちを聞かせてください

自分は不調だったのですが、チームが勝てたのでとても嬉しいです。

――きょうの試合前のチームの雰囲気はどのような感じでしたか

みんな盛り上がっていて、これはいける雰囲気だなと思いました。

――相手にリードを許さないほぼ完璧なゲーム展開でしたが、試合を振り返って

このチームが本当に強くなって、準備ができていればどこにも負けないチームだと思っていたので、自分たちの力を出し切れました。

――まだ天皇杯が残っていますが、意気込みをお願いします

4年生が出るかはわからないですが、自分たちに与えられた役割を、しっかり天皇杯でもやろうと思っています。

――来年は最上級生として後輩たちを引っ張っていく立場になりますが、どのようなチームにしたいなどお考えですか

まだ方向性などは決まっていませんが、いまの4年生に並べられるようなチームにできたらいいなと思います。

――最後に、4年生に向けて一言お願いします

いい思いをさせてもらって、本当に感謝しています。

濱松啓陽(スポ3=佐賀商)

――試合を終えて今のお気持ちはいかがですか

うれしいです。

――今季全体を振り返ってみていかがですか

チームとしては全日本インカレを優勝するということを目標にやってきて、秋季リーグで優勝できて、そのままいい流れでインカレにきて、インカレは筑波大戦すごく苦しみましたけど、運も味方につけてこうして優勝できたので、本当にいい1年でした。

――個人的に成長した点はありますか

アナリストがしっかりデータを取ってくれているので、データをもとに自分は勝負をかけることができて、ここはこうだろうというセンターの駆け引きができて、対角の汰一(福山、スポ2=熊本・鎮西)もブロックがよくなったし、個人的にはそういった点に関しては成長できたと思います。

――今季で印象に残った試合や場面はありますか

たくさんありすぎます。

――シーズンを通してワセダが変わったことはありますか

一人一人が試合に向けて準備したというか、コンディションを整えて、各自筋トレとかをして試合に向けて体作りをして、自分の体をコントロールして、試合の時に十分に自分のパフォーマンスを発揮することができるところだと思います。

――今後の抱負をお願いします

来年はがらりと変わって、バレースタイルも変わると思うのですが、その違ったバレーでもう1度日本一になれるように頑張っていきたいです。

福山汰一(スポ2=熊本・鎮西)

――優勝した時のお気持ちは

もともと新チームができてからの目標が日本一だったので、それを4年生とみんなで達成することができてよかったです。

――どのような気持ちで決勝に臨みましたか

最後だったので、みんなで楽しみながらやろうと練習が始まる前から言っていたので、とりあえず試合を楽しもうと思ってやりました。

――きょうの試合を振り返って

一度もリードされなかったのでその分楽に、みんな楽しみながらやれたのでよかったです。

――勝因はどういったところにあるとお考えですか

サーブ・レシーブがあまり乱れなかったので、 しっかりサイドアウトをきれて、そこで相手のミスを誘うことができたことかなと思います。

――ブロックがよく決まっていましたがご自身のチームでの役割は

センターなので、どれだけ相手のスパイクをひっかけられるかというのを常に考えてやっています。

――今シーズンを振り返って

きょねんよりは1年間バレーを楽しくできたかなと思います。4年生もみんな優しくて明るい人たちなので、しっかりついていこうと思ってやってきました。

――4年生の方々への思いは

今回優勝できたので、それが自分たちみんなからのプレゼントだとして、これからひとりひとり実業団に行ったり、企業で働いたりするので、頑張ってもらえたらと思います。

――天皇杯へむけて

天皇杯は企業のチームとたたかえるので、楽しみながら頑張りたいです。

山口頌平(スポ1=長崎・大村工)

――優勝おめでとうございます。率直な気持ちを聞かせてください

4年生と最後まで笑ってプレーすることができたことが本当に一番うれしいです。ずっと日本一を取ると言って練習をしてきたので、まだあまり実感は湧かないですけど、最後の最後でその目標が達成できて、自分は1年生で上級生には本当にお世話になっていて、その中で自分は試合に出させてもらっていたので、結果を残すことができて良かったかなと思います。

――決勝の相手は日体大でしたが、何か対策はありましたか

怖がらずにセンター線を使っていくということは意識していましたし、本当にきれいにしっかりと上げればスパイカーがどうにかしてくれるので、丁寧に丁寧に上げることだけを意識してやりました。

――試合を振り返ってみていかがですか

サーブもみんなで攻めるという気持ちを忘れずに打てたと思うし、ブロックもうまくはまったし、レシーブもみんなで上げたし、いままでで一番いい試合だったんじゃないかと思います。

――優勝が決まった瞬間にはどのようなことを感じましたか

本当にただうれしかったです。

――インカレを振り返ってみて、厳しい試合もありましたが、特に印象に残っている場面はありますか

やはり4回戦の筑波大戦で5セット目のリードされている場面からなんとか追いついて、ジュースにして勝ったというところで、そのぎりぎりの試合をなんとか勝ってからまたチームが勢いづいたと思うし、そこを乗り越えたというのがこの大会では一番大きかったかなと思います。

――セッター賞も受賞されましたが

本当にきれいにサーブレシーブを返してくださる本間さんとか吉村さんとか専田さんのおかげだと思いますし、ただ丁寧に丁寧にトスを上げていけばどうにかしてくれていたスパイカーとか、ベンチの大木翔馬さん(教3=東京・早実)とかも相手のブロックどうだよとか色々とアドバイスをくれてたりしたので、周りの人たちのおかげです。

――大学1年目で秋季リーグ戦、インカレで優勝と最高のスタートが切れたのではないかと思いますが、いかがですか

自分は1年生で、ただ声を出して走り回って少しでもムード作りができたらと思って、そういうところを頑張っていたので、この大会もずっと楽しくバレーができましたし、らいねんもまた日本一を目指して頑張りたいです。