勢いある国士館大にストレート勝利! 全勝でリーグ後半戦へ

男子バレーボール

秋季関東大学リーグ戦 9月22日 キッコーマンアリーナ

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ)の折り返しとなる第6戦の相手は春季関東大学リーグ戦で1部に上がってきた国士館大。大応援でチームを勢いづける相手に対し、サイドと真ん中をバランスよく用いた攻撃で対抗する。要所でのブロックポイントもあり早大らしいプレーを展開すると、セットカウント3-0(25-21、25-20、25-18)で快勝。全勝を守ったままリーグ後半戦へと突入する。

 長いラリーをOH徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)のスパイクで制して幕開けした第1セット。MB板垣慧(政経3=京都・洛南)のクイックやOP畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)のブロックで序盤からブレイクを重ねるが、相手もバックアタックなどの力強いプレーで押し返す。OH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)がレフトからスパイクを放ち、その後麻野と徳留のブロックが相次いで決まると4連続得点とし、2点差をつける。相手スパイクをセッター前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)が拾い、リベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)が正確な二段トスで佐藤に託す。早大は先に20点台に乗ると、再び麻野のブロックが決まり、徳留のパイプ攻撃や、佐藤が不完全な相手ブロックの隙を突いてブロックアウトを取る器用なプレーを見せセットポイントを握る。最後は麻野のクイックがブロックアウトとなりセットを先取した。

佐藤のスパイク

 第2セットは前田のサーブがダイレクトで返り、チャンスが生じたところに板垣がクイックを決めスタートする。畑のスパイクが序盤からさく裂するが、相手に3連続得点を許し横に並ばれる。しかし、麻野と前田のブロックや板垣のクイック、佐藤のスパイクなどで相手を翻弄(ほんろう)すると、相手にミスが出始める。相手のスパイクも佐藤が拾い上げ、徳留のクロスにつなげるなどし度々ブレイクすることに成功。セット終盤にはローゼンマーク有廉ジュニア(スポ1=茨城・土浦日大)がオポジットとして投入され、放ったスパイクがブロックアウト。最後もローゼンのスパイクでセットを連取した。

スパイクを打つローゼン

  第3セットも板垣のクイックで先制する。相手レシーブを大きくはじく佐藤のスパイク、徳留のパイプ攻撃などで序盤から早大ペースで試合を進める。麻野が相手のクイックを封じ込めると、それに続くように佐藤がサービスエース、徳留がスパイクで得点。このセットも途中出場を果たしたローゼンはスパイクとブロックで連続得点を決め、その後もブロックアウトを取るなど躍動する。相手に2度目のタイムアウトを取らせた後も早大の勢いは衰えず、連続してブロックが決まり19-12と大きく点差をつける。レセプションが乱れた場面でも前田が正確なロングトスで徳留のもとへボールを送り、得点へとつなげる。大谷陸(スポ2=埼玉・川越東)がクイックでマッチポイントを奪うと、最後はローゼンのサービスエースで決勝点とした。

第3セットで5得点を挙げた板垣のクイック

 勢いのあるチームに対してストレート勝利をおさめることができた今試合は、シーズン前半からの大きな成長を感じられるものであった。秋季リーグ全勝の早大は暫定1位に浮上。しかし、リーグもいよいよ後半戦へと突入し、これ以降よりハイレベルで難しい試合展開が待っていることだろう。一時も気を緩めることなく、最後まで一戦一戦を戦い、早大らしいバレーを全うしてほしい。

(記事 町田知穂、写真 芦刈れい、井口そら)

 

セットカウント
早大 25-21
25-20
25-18
国士館大
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 板垣慧(政経3=京都・洛南)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)
オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)
途中出場
浅野翼(スポ4=宮城・東北)
馬渕純(スポ4=岐阜商)
梶村颯汰(スポ3=東京・安田学園)
安食浩士(スポ2=宮城・東北)
伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)
大谷陸(スポ2=埼玉・川越東)
ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ1=茨城・土浦日大)
コメント

MB板垣慧(政経3=京都・洛南)

――今日の試合を振り返って

 昨日の相手に比べて、今日は2部から上がってきた相手ということで少し雰囲気が違いました。自分たちは対戦相手に対してチームの勢いや向かっていく姿勢が夏合宿の時にも課題になっていたのでそこをしっかりやっていこうと言っていました。昨日は1セット取られてしまい、その課題ができていないということになってしまいましたが、今日はもう1回チームとして締め直して挑めたという感じです。

――個人としてはいかがですか

 啓(菅原啓、教2=山形南)の代わりに交代となって、今までチームとしていい状態が続いていたので、自分が穴を開けないように、チームとして勝てるように自分の役割を全うしていこうかなと思っていました。

――昨日からスタメン出場されていますが、途中出場と比べて

 とても緊張しました。昨日は久しぶりに最初から入って、全然体が動かなくてすごい緊張を感じていたのですが、今日は最初から楽しみながら入れたのでよかったと思います。

――終盤、トスが集まっていましたが振り返ってみて

 夏合宿くらいから、クイックが決まらなくなって全然自信がなくなっていて。啓がクイックが決まっていたのでそこは自分の課題でしたが、昨日、今日と試合を通していく中で自分の納得するクイックが打てるようになったのでそこはよかったなと思います。

――ブロックポイントが何本か出ましたが振り返って

 クイックが決まらなくなってからはブロックで点を取るしかないと思ってずっと練習していたので、昨日も今日もブロックで点が取れた時にチームに流れを持っていけるようにと意識していました。

――来週からの秋リーグ後半戦に向けて意気込みをお願いします

 また最初から出る機会や途中出場などでも機会があればチームに貢献できるよう、一点一点頑張っていきたいと思います。

ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ1=茨城・土浦日大)

――試合を振り返って

 自分は途中で出ることが多く、昨日入ったときにスパイクやサーブでもったいないミスをしてしまっていたのですが、今日はサーブミスはあったのですがスパイクで得点をすることができて、バックアタックもセッターに積極的に呼ぶことができたので個人的には良かったかなと思います。

――東日本インカレではミドルブロッカーとして出場していましたが、今回はオポジットとして出場する中でどのような違いがありましたか

 東日本インカレでは自分はミドルで出場したのですが、今回オポジットで登録していただいて、自分の高さを生かすということで高いトスを高い位置から打ち下ろすスパイクをずっと練習していて、今回スパイクを決めることができて良かったです。

――東日本インカレに続いて今日の試合でもサービスエースがありましたが、サーブに関してどのようなことを意識していましたか

 自分のサーブのトスを前に出すことで体重を乗っけて強く出すことを意識しています。

――秋リーグ後半への意気込みをお願いします

 秋リーグ後半は途中で出ることが増えると思うので、途中で出た時もいつもと変わらず、今入っている畑さん(畑虎太郎、スポ3=福井工大福井)よりもいいプレーができるように頑張っていきたいと思います。