プレーと声でチームを盛り上げリーグ戦3連勝!

男子バレーボール

秋季関東大学リーグ戦 9月14日 順天堂大学さくらキャンパス

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ)第3戦の相手は法大。1セット目は最大7連続得点を決め、点差をつけて先取するが、第2セットは終盤にサーブで攻められ惜しくも献上する。しかし、雰囲気を落とすことなく持ち直した3、4セット目を連続で奪取し、セットカウント3-1(25-18、22-25、25-20、25-20)で勝利をおさめた。

 第1セットはOH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台)のバックアタックで幕を開けた。序盤、OH徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)のフェイクトスをOP畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)がライトから決め、盛り上がりを見せる。守備面ではブロックを3枚揃えることで相手選手に圧をかけ、スパイクをネットにかけさせる。その後もMB菅原啓(教2=山形南)のクイックなどで得点するが、依然試合は硬直状態。しかし、菅原のサーブのターンで流れが変わった。サーブで崩したところを佐藤がブロックすると、相手にもミスがで始める。セッター前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)がフェイントを拾い、佐藤のスパイクにつなげ4連続得点。タイムアウト明けにはブロックアウトを取られるが、相手のミスやMB麻野堅斗(スポ2=京都・東山)のブロックや前田の強烈なスパイク、畑のサービスエースを含む7連続得点で一気に法大を引き離す。その後、連続して相手ブロックに捕まるが、畑の相手レシーバーを弾くスパイクで22-17。最後は途中出場の板垣慧(政経3=京都・洛南)が相手のスパイクを封じ込め、セットを先取した。

得点に喜ぶ選手たち

 続く第2セットは菅原が緩めのサービスエースや、相手のフェイントへの対応といった落ち着いたプレーを見せ先行する。前田のブロックや徳留のノータッチエースもあり、12-8と優勢になるが、その後、相手の強烈なスパイクにブレイクを許すと、1点差まで詰め寄られる。なんとか逃げ切りたい早大だが、相手の強烈なサーブで思うように攻撃を展開できず、守備の穴も突かれてしまう。逆転を許すと、勢いを持っていかれ、最後は相手のバックアタックでこのセットを献上した。

 取り返したい第3セットは畑の鋭いスパイクを軸に度々ブレイク。佐藤がエンドライン際にバックアタックを打ち込み、11-8とすると、前田は不完全な体勢からも菅原のクイックに持っていく。リベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)が強烈なサーブを確実に上げ、麻野のCクイックへつなげるなど、噛み合った攻守を見せ、一歩リードした状態を保つ。セット終盤にリリーフサーバーで導入された伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)がサーブで相手を揺さぶると、崩れたところに佐藤がスパイクを打ち込む。そのまま流れを渡すことなく、最後は板垣のクイックと畑のスパイクでブレイクし、セットを取り返した。

畑のスパイク

  この勢いのまま取りたい第4セット。前田のサーブで崩したところに畑が強烈なダイレクトを放ち、先制点を挙げる。布台が連続してネット際の難しいボールを拾い上げる好プレーがあったが、ラリーで守備の穴を突かれるなど、点差がなかなか広がらない。サイドアウトを取り合う展開が続き、15-14の場面で徳留が勢いに乗る。サービスエースやバックアタック、ブロックをはじくスパイクで終盤に得点を量産し、最後も徳留のノータッチエースでこの試合を制した。

トスを上げる前田

 シーズン前半では劣勢時に雰囲気が作れず、受け身になってしまうという課題に苦しめられた早大だが、この秋季リーグでは先行された場面でも落ち着いたプレーで巻き返すことができている。今試合もセットを取られたり、逆転される場面がありながらもコート内外に関わらず、各々がプレーや声でチームを盛り上げる姿が見られた。明日の対戦相手は春季関東大学リーグ戦で敗北した日体大。苦しい展開も待ち受けているかもしれないが、チーム全員で戦う姿を見せてくれるだろう。

(記事 町田知穂、写真 井口瞳、河野紗矢)

 

セットカウント
早大 25-18
22-25
25-20
25-20
法大
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)
オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)
途中出場
馬渕純(スポ4=岐阜商)
板垣慧(政経3=京都・洛南)
伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)
コメント

板垣慧(政経3=京都・洛南)

――今日の試合を振り返って

 1セット目は終盤で出たので、 相手のチームをベンチ内から見たり、話したりして特徴を掴んでいました。どこにブロックを飛べば良いかをある程度絞り込めていたので、ブロックの決定につながりました。

――ブロックとクイックが決まっていましたが、振り返って

 ブロックは夏合宿が終わってから相手のチームの特徴などを結構見るようになって、絞り込みが自分の中で得意になってきたので、 そこは試合で出せて良かったかなと思っています。クイックに関してはあまり自分では納得がいっていないので、もっとしっかり決めきれるような練習を日々やっていきたいです。

――試合ではよく声を出していましたが、雰囲気づくりで意識していることは

 やはり今年は下級生が試合に出ていることが多いので、上級生がベンチから声を出して盛り上げる役割をアップの時からしっかり果たすべきだと思います。

――途中出場する際、どのようなことを考えていましたか

 秋リーグでは、終盤で重要な1点を取りに行く時に出ているので、コート内に入って、コート内の選手と情報共有をしてしっかりとその1点に集中していくことを意識しています。

――秋リーグの意気込み

 優勝できるように、ベンチのサポートも含めて、チーム一丸となって戦っていきたいと思います。

畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)

――今日の試合を振り返って

 いつもより集中していて、自分的にプレーしていて楽しかったです。

――春季リーグ戦、東日本インカレでの課題は改善されましたか

 劣勢の時に僕らは追いつくのが苦手なチームだと思うのですが、秋季リーグ戦ではそこは我慢して追い上げられているかなと思います。

――シューズを変えたと思うのですが、影響はありましたか

 このシューズは祖父が買ってくれて、使わないわけにはいかないと思って履いています。とてもいいです。日本代表と一緒なので力になります。

――秋季リーグの目標は

 秋季リーグの勝ちだけにこだわるのではなく、全日本インカレを見据えて、成長できるリーグにしたいです。

――明日への意気込みをお願いします

 春季リーグの時に負けた日体大さんとの試合なので、焦らずに自分たちのプレーをしていい試合にできるように頑張りたいです。