秋季リーグ初戦、1セット落とすも白星発進!

男子バレーボール

秋季関東大学リーグ戦 9月7日 船橋アリーナ

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ)が開幕した。初戦の相手は春季リーグで1部に昇格したばかりの駒大。シーズン前半に現れた課題に対する夏の練習の成果を出したい早大だが1セット目は自チームのミスが目立ち、セットを落とす。しかし2セット目、スパイカー陣の躍動で立て直すとその後はセットを落とすことなく、セットカウント3-1(22-25、25-17、25-23、25-18)で初戦を勝ち切った。

 1セット目、相手スパイカーの攻撃を止められず3連続得点を許す。その後、早大は追いかけるも、両者ともに取っては取られで点差を広げられず8-8。その後は、MB菅原啓(教2=山形南)の鋭いクイック、OH徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)の二段トスからのOH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)のブロックを弾くアタックで2点差をつける。しかし後半20-18のところで早大のサーブがアウトし、そこから流れが駒大へ。相手のサービスエースと自ミスで5点連続失点すると、流れを変ることができず、22-25でこのセットを落とした。

  続く第2セットは、菅原のクイックを先制点に4連続得点といいスタートを切った早大。その後も点差をキープしながら、徳留の鋭いレフトからのスパイクが決まり14-9と5点差をつけた。その後も早大の勢いは止まらない。菅原のクイックで2連続得点、OP畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)のBクイック、佐藤のストレートコートへのスパイクと攻撃陣が躍動。20-12と8点差をつけた早大に、ワンポイントブロッカーによるブロック得点、サービスエースと4連続得点を決め食らいつく駒大。しかし、その後のラリー戦でも早大は3枚ブロックで相手スパイカーを仕留めると、最後は徳留のブロックを飛ばす鋭いスパイクで25-17でセットを奪い返した。

クイックを打つ菅原

 3セット目、序盤は両校スパイカー陣による攻撃で、点差が開かない状態が続く。相手のサーブミスを皮切りに佐藤のスパイクが2本連続で決まり、早大が一歩前へ。一方、駒大も2連続得点を重ね一進一退の状態に。早大のスパイクが2本連続で決まり4点差開くも、自ミスがあり相手に3連続得点を許す。その後も相手はスパイクで2連続得点するなど、流れを握られそうになる。しかし、相手エースのスパイクに、リベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)のディグで佐藤のライト攻撃へつなげると、マッチポイントへ。最後も乱れたトスから、畑がエンドライン際へのバックアタックを決め、25-23でこのセットをものにした。 4セット目、早大は3セット目の勢いのまま、序盤からブロックで連続得点を決め、相手スパイカー陣へ圧をかける。その後は畑と徳留が躍動。畑と徳留のスパイクで5得点が早大に。相手も早大のフェイクトスを拾い攻撃するなど粘り強いプレーを見せるも、畑が3枚ブロックを弾くスパイクを決めるなど流れを止めない。また、セッター前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)の隙をつくツーアタックで19-10 と9点差をつける。その後、焦る相手にミスも見られ、点差を保ったまま終盤へ。最後は佐藤のスパイクが決まり、秋リーグ初戦を白星で飾った。

スパイクを打つ徳留

 シーズン後半の幕開けとなった今試合。「自チームの中でのミスをコントロールすることができず」(菅原)、1セット目を落とした。その後はスパイカー陣の躍動で立て直し、初戦を勝ち抜くことができたが、途中、駒大の粘りと自ミスで連続得点を許す場面もあった。全日本大学選手権大会(全カレ)を目標とする早大にとっては夏休み中の成果を出し、全カレに向けて弾みをつたい今リーグ戦。試合ごとに課題を修正していき、成長していく姿を見せてほしい。

(記事 芦刈れい、写真 井口そら、町田知穂)

 

セットカウント
早大 22-25
25-17
25-23
25-18
駒大
スタメン
アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)
アウトサイドヒッター 徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)
ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)
オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)
セッター 前田凌吾(スポ3=大阪・清風)
リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)
途中出場
伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)
コメント

前田凌吾主将(スポ3=大阪・清風)

――今日の試合を振りかえって

 初戦で難しい展開になったのですが、夏合宿から色々な企業さんと練習試合をさせていただいて、自分たちの自信になった上で臨んだ試合でした。うまくいかないこともあったのですが、自分たちでやってきたことを信じてできたかなと思います。

――東日本インカレ後、チームとして取り組んだこと

 ラリー中からの展開というところで、ラリーをしっかり取るというところを自分たちの目標にやってきました。今日も結構ブレイクできたので良かったかなと思うのと、後はサーブレシーブが返らない時があったのでそこを重点的に取り組んでいきたいです。

――チームの今の状況は

 1年生の徳留(徳留巧大、スポ1=長野・松本国際)が入ったことでパスが安定していいバレーができていて、そこをしっかり自分たちの持ち味としながら、そこから点数を取ることをやっていっています。

――セッターから見てスパイカーの状態はいかがでしたか

 初戦なので合わない部分が少しあって、ミスの吐き出しが少し多かったので次戦はそこを修正する必要があると思うのですが、ラリー中に真ん中を使えていたり、悪くはなかったので、しっかりリバウンドをもらうならもらう、打つなら打つというところの判断をはっきりしてやっていきたいと思います。

――秋リーグの意気込み

 最終的に全カレ(全日本大学選手権大会)で優勝するためにやっているので、まずはしっかり自分たちのバレーを常にやり続けるというところと、自分が少し前からキャプテンに代わって、チームの先頭に立ってやらなければいけないので、4年生のためにということを意識しながら取り組んでいきたいです。

菅原啓(教2=山形南)

――試合を振り返って

 秋リーグ初戦ということで、久しぶりの公式戦だったので難しいところはあったのですが、その中で夏休みの練習、夏合宿を通して練習してきたクイックがうまく発揮できてよかったと思います。

――1セット目を落とした要因は

 自チームの中でのサーブミスとかそういった簡単なミスが増えてしまったので、そこをコントロールできなかったのが要因かなと思います。

――序盤、クイックが決まる場面が多かったですが、振り返っていかがですか

 夏休み中にVリーグのプロの選手と対戦して、その中で練習してきたものが出たのかなと思います。

――東日本インカレでフローターサーブからジャンプサーブに変えましたが、手ごたえは

 東日本では変えたばかりだったので、いまいち掴めていなかったのですが、状況に応じて今日とかはあまり打っても崩れないというか、キープするとこはキープしてというのができました。前後に揺さぶるというのを目的にサーブを変えたので、そこは明日以降もうまく出していければなと思います。

――秋リーグ全体の目標と意気込み

 全カレがあくまでも目標なのですが、全カレに向けてチームが精度を上げていけるようにチームとしても個人としても頑張っていきたいと思います。