男女混合駅伝に初出場! 17位に終わるも、懸命にタスキをつないだ

駅伝

第5回全国大学対校男女混合駅伝 2月16日 大阪・ヤンマースタジアム長居及び長居公園内特設コース

 2月16日、大阪・ヤンマースタジアム長居及び長居公園内特設コースにて、全国大学対校男女混合駅伝が開催された。この大会は男子3名、女子3名の選手がタスキをつなぐ駅伝で、今大会で5回目を数える。早大からは地案尚宏(スポ1=愛知・旭野)、武田亜子(スポ1=静岡・日大三島)、岩下和史(スポ2=神奈川・神大附)、鈴木翼沙(スポ2=東京・日大櫻丘)、水嶋優斗(スポ2=東京・高輪)、始関千華(政経1=北海道・札幌南)の6名で出場。早大として初めて出場する大会であり、全員が普段駅伝を走らない中距離ブロックのメンバーで構成された中、17位でレースを終えた。

 1区を任されたのは地案。状態は良く、2キロ過ぎまで先頭集団について行くプランだったものの、先頭のペースアップについて行くことができず。16位でタスキをつなぎ、「自分の走りができなかった」と悔しさをにじませた。スピードが求められる女子最短区間の2区。武田は前との差を詰められなかったが、冷静な走りを見せ、16位のままタスキをつないだ。3区を任されたのは中距離ブロック長を務める岩下。3キロまでは2分55秒を刻むプランを守り、余裕を持ちながら走る。後方から追いついてきた摂南大の藤田剛史と共に走り、ラスト1キロでペースアップ。結果的に前との差を43秒詰め、区間11位の力走を見せた。岩下は「練習の一環だった」としながらも、プラン通りの走りだったと充実感をにじませながらレースを振り返った。4区を走った鈴木は、前との差を広げられ、区間20位と苦しい走りになったものの、順位をキープしたまま中継所へと飛び込んだ。スピードに長けたランナーが集う男子の最短区間・5区を走った水嶋も、順位を落とさず区間16位でつなぎ、勝負はアンカーの始関へ。各大学のエース級の選手がそろう中、終始単独走ながらも、前を懸命に追う。しかし後半でペースを落とし、佛教大に抜かれ17位でゴールした。

 今大会が初出場、そして女子選手が初めて駅伝に出走した早大。始関は、「駅伝を走れたことはすごく嬉しかったし楽しかった」と振り返る一方、上位で勝負できなかった悔しさも口にした。しかし、普段はトラックでの中距離を主戦場とする選手たちが、ロードの駅伝を走ったことで得たものもあるはずだ。この経験を糧にして、来たる対校戦で中距離ブロック勢は大輪の花を咲かせてくれることだろう。

(記事 植村皓大、写真 佐藤結)

結果

第5回全国大学対校男女混合駅伝
区間距離名前記録区間順位
1区3・0キロ地案尚宏8分39秒16位
2区2・0キロ武田亜子6分57秒19位
3区5・0キロ岩下和史14分34秒11位
4区3・0キロ鈴木翼沙10分45秒20位
5区2・0キロ水嶋優斗5分45秒16位
6区5・0キロ始関千華17分33秒20位
早大 1時間4分13秒 17位

コメント

地案尚宏(スポ1=愛知・旭野)

--本日のコンディションはいかがでしたか

 疲労を多少感じる中でも、かなり状態はいい方だと思っていました。

ーー1区でしたが、スタート前はどのような心境でしたか

 多少緊張していましたが、1区で、全国の中距離選手と戦えるのを楽しみにしていました。

--レースプランはありましたか

 2キロまでしっかり先頭集団について、そこからは粘っていくというプランでした。実際は、最初の1キロが速くなってしまって、1キロすぎで集団から離れてしまい、うまく自分の走りができずに終わってしまいました。

--今回の駅伝に関して、率直にどのような感想をもっていますか

 駅伝は普段の陸上競技とは違って皆でタスキをつなぐ中で、自分の役割を果たせなくて申し訳なかったという気持ちはありますが、いつも練習をしているメンバーで1つタスキをつなげたのはよかったです。

--今シーズンの目標を教えてください

 全カレ(日本学生対校選手権)にしっかり出場して、今シーズン中に日本選手権の標準記録を切ることです。

 

岩下和史(スポ2=神奈川・神大附)

--本日のコンディションはいかがでしたか

 練習の一環ということで、そんなに合わせずに挑んだという感じです。

--本日に向けて、どのような練習をしてきましたか

 駅伝に向けてというよりは、冬季練習でロングの練習をしていたので、それの成果の確認という感じでした。

--レースプランはありましたか

 3キロまで余裕を持って行って、3キロ〜4キロは少し休んで、ラスト頑張ろうと考えていました。

--序盤、関西学生連合チームの後ろについて走っていましたが、どのようなことを考えていましたか

 1人で刻むのが苦手なので、人の力を借りながら走ろうと思いました。その選手のペースが上がっていなかったので、どうしようかと思いましたが、後ろから違う大学の選手がきたので、(単独にならずに)よかったです。

--レース全体を振り返っていかがですか

 3キロくらいまでは2分55秒を刻んでいこうと思っていて、プラン通りにいけて、3キロ〜4キロは少し休んで、ラスト上げられたので、タイムも含めて完全にプラン通りだったかなと思います。

--今シーズンの目標を教えてください

 昨年に引き続き、800メートルと1500メートルでトラックで戦っていこうと思っています。学生個人(学生個人選手権)、関東インカレ(関東学生対校選手権)、全カレもシーズン前半に寄っているので、昨年とは違ったシーズンになりますが、1個1個外さずに、やって行けたらと思います。

 

始関千華(政経1=北海道・札幌南)

--本日のコンディションはいかがでしたか

 足の状態は良くて、練習も積めていたので、良い状態でした。

--冬季練習ではどのようなことに取り組んでいますか

 メインは中距離なのですが、その中でも、ベースの足づくりのために、ロングインターバルやペース走など距離を踏む練習をしています。

--レースプランはどのように考えていましたか

 女子のアンカー区間は各大学のエースがそろう区間なので、自分よりも格上の相手と戦うというところで、他の人の力を借りながらうまく走りたいなと思っていました。設定タイムを自分の中で決めていたので、そのペースで刻んでいけたらいいなと思っていました。

--レース全体を振り返っていかがですか

 最初は前に人がいたので、詰めようと思って飛ばしたので、後半ペースが落ちてしまったところがありましたが、自分の中では、今の自分の実力は全部出せたかなと思っています。

--今回の駅伝に関して、率直にどのような感想をもっていますか

 早大の女子が駅伝を走るというのが史上初めてらしいので、その1歩として出れたのはよかったです。チーム全体としては結構悔しい結果だったので、来年もし出る機会があれば、もっと成長して、シード権争いや入賞ができるレベルにチーム全体として持って行けたらいいなと思っています。駅伝を走れたことはすごく嬉しかったし楽しかったです。

--今シーズンの目標を教えてください

 日本インカレの決勝に残ることが目標です。標準記録を1秒弱切れていないので、まずはそれを切って、1500メートルで戦えるように、まず前半シーズンはスピードをつけていきたいなと思っています。