監督・選手コメント集/全日本大学駅伝

駅伝

 11月3日、全日本大学駅伝対校選手権(全日本)が開催された。出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)で6位に入った早大が掲げた目標は、3位以内。レースは、3強(国学院大、駒大、青学大)に力負けを喫したものの、出雲で苦しんだ選手たちが快走し、総合5位でフィニッシュした。本記事では、花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)と出走した8選手のインタビュー全文をお届けする。

結果記事はこちらから

花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)

――今日の結果を振り返っていかがですか

 3番という目標がありましたが、そこに届かなくても5番以内に入ることを考えていました。そういう意味では、目標はある程度達成できたのかなと思います。

――各区間の走りを簡単に振り返っていかがですか

 前半から先頭集団に入ることを目標にしていました。1区の間瀬田(間瀬田純平、スポ3=佐賀・鳥栖工)は順位的には出遅れてしまいましたが、先頭が見える位置でつないでくれたので、山口(山口智規、スポ3=福島・学法石川)も落ち着いて走ることができました。藤本(藤本進次郎、教3=大阪・清風)に関しては、向かい風があって、彼が苦手な展開になってしまったので、思うような走りができなかったと思います。そこで、4区の伊藤(伊藤大志駅伝主将、スポ4=長野・佐久長聖)がリカバリーをしてくれました。5区の山口竣平(スポ1=長野・佐久長聖)は、前回の出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)の反省を生かして、しっかり(順位を)上げてくれました。6区から8区に関してはある程度想定通りだったと思います。

――東京箱根間往復大学駅伝(箱根)に向けてはいい手ごたえなのでしょうか

 そうですね。今回も凸凹した中である程度目標に近い中でゴールできましたので。一方で上の3つが本当に強いですし、創価大とも私たちとはまだ差があると分かりました。まだまだ油断せずにやっていきます。

――伊藤大駅伝主将の区間配置の意図を教えてください

 力から言えば3区かなと思ったのですけど、出雲の失敗があったので、少し楽な区間に配置しました。調子のよかった藤本を3区に置いて、(山口智と)挟む4区にしました。山口竣平も、出雲は3区という負担の大きい区間だったので、楽な区間できっちり力通り走ってもらえればと思い配置しました。

――前日の記者会見ではぎりぎりまで当日変更を見極めるとおっしゃっていました

 前日の刺激を見たうえで、山口竣平の方が調子が良かったので、最終的に決定しました。

――石塚陽士(教4=東京・早実)選手と迷われていたのでしょうか

 そうですね。石塚もずっと不調が続いていて、その中では調子を上げてきていました。ただ、まだ彼自身の本来の走りができる感じではなかったです。本来ならば、前半の4区までで走るべき選手だと思います。本人はかなり悔しい思いをしていると思うので、これからの2カ月でしっかり練習を積んで、箱根では頼れるエースとして走ってほしいです。

――今日のレースの収穫は何でしょうか

 色々ありますけど、7区と8区の2人ですね。自信を持って送り出して、出雲と全日本どちらも想定通り、もしくはそれ以上の走りができています。箱根に向けても好材料になると思います。

――反対に課題はありますか

 出雲でうまくいかなかった3人(山口智、伊藤大駅伝主将、山口竣)は想定通りの走りをしてくれました。ただ、他大学と勝負をするとなるともう1ランク上の最低区間3位以内で、区間賞争いをしてくれないと、目標の3番は見えてきません。今日で彼らもほっとした部分もあると思いますが、これで満足せずしっかり練習を積んでほしいです。

――3強(国学院大、駒大、青学大)との差はエース力ということでしょうか

 エース力に加えて選手層もあるとは思います。しかし早大もここ2年と比べると、選手層が厚くなってきました。石塚も今日外れましたが、10人に入るには、自他ともにきっちり走れると認められないといけません。そういう意味では、チームの層は厚くなってきています。

――箱根に向けて2カ月間どのような練習を積んでいきたいですか

 今、故障者が0なので、練習にも余裕が出ています。箱根で勝負をするのであれば、もう1ランク上の練習ができたらと思います。

1区 間瀬田純平(スポ3=佐賀・鳥栖工) 

ーー今日のコンディションはいかがでしたか

 上がってきていました。先週はかなり状態が悪かったので、なんとか状態が戻ってきたという感じです。

ーー花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)からレースプランなどの指示はありましたか

 「前に出なくていいからついて行け」と指示を受けていました。5番以内か先頭から20秒差以内であれば大丈夫と言われていました。

ーー3年連続の1区になりましたが、勝負どころはどの辺りだと考えていましたか

 やはり去年も終盤の橋のところからラストスパートを仕掛けたので、その橋からの下りがポイントだと思っていました。

ーー序盤からスローペースな展開でしたが、レース中、どのようなことを考えて走っていましたか

 序盤からかなり体が重かったので、我慢していくしかないなとずっと考えていました。

ーー序盤から体が重かったのは、やはり調子がそこまで上がりきっていなかったということでしょうか

 そうですね。急ピッチで合わせたこともありますし、今振り返ってみると今週もあまり調子が上がりきっていない状態だったと思います。

ーー区間18位という結果でしたが、振り返っていかがですか

 先頭からはそんなに遅れてはいないと思いますが、区間順位で見たら本当に最下位に近く、話にならないかなと感じました。

ーー最後に、今後に向けた意気込みをお願いします

 このままでは本当に東京箱根間往復大学駅伝(箱根)も戦えないので、もう1回原因をしっかり見直して、箱根に向けてやっていきたいと思います。

2区 山口智規(スポ3=福島・学法石川)

――今日のコンディションはいかがでしたか

 調子は良かったです。出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)を外した後ということもあって若干不安な部分もありましたが、「やるしかない」という思いでスタートに立ちました。

――この3週間、どのようにして気持ちを切り替えられていましたか

 練習をしっかりとこなし、自分の反省点を見直して課題と向き合う、ということにきちんと取り組めました。やることはやっていたので、割と切り替えることができていました。

――2区での出走でしたが、どのようなレースプランを描いていましたか

 当日変更で吉田響さん(創価大)が入ってくるかなと予想していました。吉田さんと同時にスタートするパターンと自分が先にスタートするパターン、後にスタートするパターンの全てが想定できた中で、10秒くらい後ろから追うかたちでのスタートになりました。吉田さんは休憩することなくずっとハイペースで押していく、自分の苦手なタイプの選手だったので、そこが区間順位に響いてしまったかなと思います。

――タスキが18位で渡されたとき、どのような事を考えて走り出しましたか

 順位は18位でしたが、前との差はそこまで開いていませんでした。上位のチームはハイペースで行くだろうなと予想していたので、ひとつひとつ前を追いながらいい集団を見つけてそこについていこうと思っていましたが、なかなか見つからず単独走になってしまいました。

――今日の区間順位と結果について、どのように振り返りますか

 順位としては納得のいくものではありませんが、自分の役割は果たせたかなと思います。ですが、やはり鶴川さん(鶴川正也、青学大)と吉田響さんと一緒に走って勝負がしたかったです。

――チーム全体の5位という結果についてはいかがですか

 下馬評通りではあるのですが、やはり3強(国学大、駒澤大、青学大)を崩したいというところでやってきていました。自分も区間3位以内には入れなかったですし、今日は1、2年生が頑張ってくれたかなという部分がチームとしてあるので、箱根(東京箱根間往復大学駅伝)では上級生がチームをしっかりと引っ張るようなレースにしていきたいと思います。

3区 藤本進次郎(教3=大阪・清風)

――5位で山口智規(スポ3=福島・学法石川)選手が中継所に来た時はどのような心境でしたか

 どの順位で渡されてもいいように想定をしていたので、特別不安になるということはありませんでした。「楽しんでこい」みたいな内容のことを言いながら、いい顔でタスキを渡してくれたのが何よりも嬉しかったです。

――今日のコンディションはいかがでしたか

 コンディション自体はそこまで悪いものではありせんでした。

――レースプランはどのようにお考えでしたか

 最初の5000メートルを14分20秒ぐらいで入って、あとは1キロ2分55秒のペースで押して行って、落ちても3分で抑えようというプランでした。結果としては5キロまでは良かったものの、想定以上にペースダウンしてしまったので、個人としてはかなり課題の残るレースとなりました。

――出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)が終わった後から、どのような点を意識して練習されていましたか

 出雲の流れでそのまま全日本に合わせるようなかたちで練習していました。振り返ってみると、練習量が減ってしまって、後半の失速につながる良くない判断だったと言えるかもしれません。

――いつ頃3区での出走が決まったのでしょうか

 出雲駅伝が終わった時点で、「3、4、5、6のいずれかの区間で走る用意はしておいて」ということを伝えられてはいました。3区と決まったのはレース1週間前くらいにあった5キロの練習の後で、それが一番大きな要因だったと思います。3区と聞いた時は驚きました。

――レース全体を振り返っていかがですか

 チームとしては周りに助けられたこともあって、総合5位と悪くない結果に落ち着きましたが、個人としてはかなり悔しさの残るレースでした。夏合宿で練習を積めていたので距離には自信があったものの、いざ蓋を開けてみると後半に大きな失速があったので、その点が今後しばらくの大きな課題になると思います。

4区 伊藤大志駅伝主将(スポ4=長野・佐久長聖)

――出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)後、主将としてチームにはどのような声かけをしましたか

 後半3区間はかなりいい走りをしてくれたので、チームとしては仕上がってきて、正直問題はなかったです。最後に必要なのは僕や智規(山口智規、スポ3=福島・学法石川)の走りになっていたことを再認識したので、そういった話をしました。ある意味(周りを)頼れるぐらいまでチームが成長してくれているので、一旦チームよりも自分の走りにフォーカスするといった話をしました。そのような話をした状態で、練習や調整期間に入ったので、 それもあってか、各々が自分の走りにフォーカスするというのにも、僕以外のメンバーも終始こだわってできたのかなと思います。それがうまく(今大会に)つながったと思います。

――花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)からはどのような話がありましたか

 最初はやはりエースの2区間が作れないと意味がないでしょうという話をされました。やはりそこは悔しかったですが、出雲の2日後の水曜日に、追い込みが足りなかったので、今後の練習の流れも考えて、もう1回ポイント練習をしました。その時にはかなりいい練習ができたので、やはり実力が出し切れなかっただけで、力自体はかなり強いから、もう自信を持って全日本大学駅伝対校選手権(全日本)までいこうという話をされました。僕個人のプランとしても、いい意味でも悪い意味でも全日本インカレ(日本学生対校選手権)に出て、1回トラックを挟んでしまったので、やはり練習が飛んでしまいました。早大のメンバーや他大の選手と比べても、練習力が落ちてしまっていました。調子がいいけど、練習が積めていなくて失速してしまうということが起こったので、もう1回練習を積もうと花田さんと話し合いました。その結果、全日本もあまり挑戦せずに、要はしっかりと最低限継続した練習を積んだ状態で全日本に行く流れになりました。結果的にはそれがうまく作用したと思います。

――今大会のチームの結果を振り返っていかがですか

 チームの順位としては出雲や例年の6位、昨年のシード落ちに比べては、ワンランク上ではありますが成長できたので、まずは一安心と思っています。

――順位を上げる走りとなりましたが、ご自身の走りは振り返っていかがですか

 出雲では冷静さを欠いた走りとなってしまいました。そこがチームの敗因としても、僕個人としてもかなり悔しい走りとなってしまったので、1回思考を切り替えて、チームとしてではなく、本当に自分の走りに集中しました。自分の足元を見て練習をして、今日も走るということに終始こだわっていたので、 そこが結果につながったと思っています。

――出雲と同様、下位からのタスキリレーとなりました。出雲と違って冷静な走りができた要因はありますか

 本当にもう、落ち着いてということにとにかく集中していました。落ち着いて、自分が考えていた想定で走れれば、確実にそれ相応の結果は出ると思っていました。正直出雲から全日本に向けて、練習を積んでいて、あまり調整しない中で全日本まで来たので、その中では、ある程度いい走りができたと思っています。

――レースプランはどのように考えていましたか

 ある程度近くに選手がいたので、入りのタイムだけ少し速めに入って、そこからも1キロ2分55秒を押して行くということだけを考えて走っていきました。それを押していったら、どんどん抜かすことができました。あとは後半残り3キロぐらいの鈴鹿大橋を渡ったぐらいからが勝負だと思っていました。そこら辺からビルドアップする意識で走れていたので、そこもいい感覚で走り終えられたと思っています。

――改めてご自身の区間順位について振り返っていかがですか

 今の実力や今の調子からしてみたらこんなものかなという感じです。これ以上を狙うならやはりそれ以上の練習をしなければいけないと思っています。まずは実力に見合った走りと、その実力を上げるための練習に終始こだわっていこうと思います。

――最後に、4年生として最後の大会となる箱根駅伝に向けて意気込みをお願いします

 本当にラストランになると思うので、やはり最後は笑顔で終わりたいです。順位も個人の走りも、一番はいい感じで終われたと思えるように、(全日本は)6位か5位にワンランク上がっただけですが、5位に満足せずに、もう1位、2位あげられるように、仕上げの中で箱根駅伝を迎えれたらいいかなと思います。

5区 山口竣平(スポ1=長野・佐久長聖)

ーー今日のコンディションはいかがでしたか

 足の状態は良かったのですが、お腹の調子があまり良くなかったので、ちょっと心配でした。

ーーレース全体を振り返っていかがですか

 とりあえず区間3位をとれたことはよかったです。出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)からスパンが短いなかで、調子を崩してしまうこともあったのですが、しっかり立て直すことができたのでよかったなと思います。

ーー初の全日本大学駅伝対校選手権(全日本)の感想を教えてください

 長いな、というのが正直な感想です。高校時代は8キロくらいしか走っていなかったですが、今回12キロ走ったので、そのプラス4キロがきつかったなと思います。

ーータスキをもらったときの心境を教えてください

 大志先輩(伊藤大志駅伝主将、スポ4=長野・佐久長聖)からもらったのですが、高校の先輩なので、やはり他の人から受け取るよりは重いタスキでした。大志先輩が流れを変えてくれた、というか、そこから流れが来ていたので、その流れに乗っからないといけないと思いながら走っていました。

ーー出雲駅伝が終わってからどのようなことを意識して練習してきましたか

 出雲はだめだったので、とりあえず自分の体を追い込めるだけ追いこみました。それが良かったか悪かったかといえば、結果的には良かったかなと思います。出雲1週間前に調子をがくっと落としてしまったので、そこは反省すべき点だと思いながら練習しました。

ーー最後に、今後に向けた意気込みをお願いします

 出雲は6番、今回は5番で来ていますが、チームとしては3番以内というのを目標に立てているので、まずはその3番以内に貢献できるような走りを東京箱根間往復大学駅伝(箱根)ではしたいと考えています。個人としては、区間3番くらいでいけたらと思っています。

6区 伊福陽太(政経4=京都・洛南)

――今日のコンディションはいかがでしたか

 調子は悪くなくて、2週間前の記録会が終わってから、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)の準備を始めて、前日の刺激も含めて良かったです。

――6区での出走はいつ決まりましたか

 正式に花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)に言われたのは最後の仕上げが終わったタイミングなので、全日本大学駅伝対校選手権(全日本)の週の水曜日に正式に伝えられました。

――レースプランを教えてください

 マラソンを見据えた取り組みをしていた中なので、あまり突っ込んでいくのではなく、イーブンでなるべく押していって後半でどれだけタイムを落とすことなく、トータルとして見たときに良いタイムが出るように考えていました。

――前が遠ざかる展開でしたが難しさはありましたか

 前を追わなくてはいけない中で、自分のペースを意識しつつも、前が離れて行く中で焦りもあり難しい展開でした。

――今日の目標は具体的に決めていましたか

 37分台を目標にしていたのですが、38分24秒だったので、目標は達成できませんでした。

――結果についてはどのように考えていますか

 5キロ手前で差し込みがあったので、ペースを落とさざるを得なかったです。ペースを3分2秒から3秒に落として、落ちついて対処出来たのは良かったです。

――今日の暑さはどうでしたか

 昨年はあのようなかたちになってしまいましたが、あまり悪いイメージは持たずに楽しんで走ることを意識していました。

――最後の東京箱根間往復大学駅伝(箱根)に向けての意気込みをお願いします

 今回12キロというあまり経験したことのないレースだったのですが、やはり自分の弱さが出てしまうレースになってしまいました。箱根ではハーフ以上の距離になってくるので残り2カ月しっかり練習を積みたいです。

7区 長屋匡起(スポ2=長野・佐久長聖)

――今日のコンディションはいかがでしたか

 いつもの疲労も抜けてきていてコンディションは良かったです。練習も順調に積めました。

――レースプランはどのように考えていましたか

 監督から単独走になるということを言われていました。なのでとりあえず練習の成果を100パーセント出し切ろうとしました。距離が長いため自分のリズムで淡々と走るように言われたので、その通りに走りました。

――前後に選手がいないという難しい状況でのタスキ渡しとなりましたが、その点についていかがでしたか

 久しぶりに17・6キロという自分の中では長いと思っている距離を走ったので、結構走るまで心配でした。でも、いい意味で練習のつもりで走ることができました。

――城西大には10秒差ほどまで追いつきましたが、レース全体を振り返っていかがですか

 欲を言えば抜かしたかったですけど、暑さもあったので安全運転で走りました。安全運転で走っていた中で、だんだん前との差が詰まっていって、だんだん元気も出てきて、自分の中ではうまくレースを運ぶことができたと思います。

――区間順位など、ご自身の結果を振り返っていかがですか

 3強と言われている上位3校の選手は強いので、どこまでついていけるか、どこまで食らいつけるかというところでしたが、結構離されてしまいました。ただ、上位3校を含めても5位だったので、100点に近いと思います。

――最後に、東京箱根間往復大学駅伝(箱根)などこれからのシーズンに向けて意気込みをお願いします

 個人的には(箱根では)往路を走りたいと思っています。往路にはたくさん強い選手が集まると思いますが、今回エース区間と言われている区間を走らせていただいたので、そこで得た結果や課題をしっかりいかせるようにしたいです。

8区 工藤慎作(スポ2=千葉・八千代松陰)

――今日のレースを振り返っていかがですか

 自分自身としてはオーバーペースになってしまって、思ったより記録が出なかったのが課題だと思います。区間順位自体は良かったのですが、後半へばってきてしまったので、いまひとつかなと思います。

――個人での目標はありましたか

 花田勝彦駅伝監督(平6人卒=滋賀・彦根東)から設定は出されていたのですが、あまりタイム自体を意識せずにやっていました。

――オーバーペースになってしまったのはなぜでしょうか

 前にいた創価大を追っていこうと思っていたのですが、創価大も結構速かったので、速くなってしまいました。

――ご自身のコンディションはいかがでしたか

 完全に良いわけでも、悪いわけでもなかったです。ちょうどいいくらいだったかなと思います

――暑さに関してはいかがでしたか

 後半はだいぶ暑さを感じていたので、それでバテてしまったのはあります。

――途中は城西大が後ろについてくる展開でした

 城西大の平林樹さんが出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)の時点で本調子ではないのかなと感じていました。その点を考慮して、自分が前に出ても大丈夫かなと思いました。

――エース級の走りを続ける中で、箱根(東京箱根間往復大学駅伝)では山登り以外の選択肢もあるかと思います。箱根に対する意識はいかがでしょうか

 今年も山というのは意識して、相手によりますが自分の力を発揮できるようにしたいです。もし仮に山じゃなかったとしたら、そこでしっかりエース級の走りをしたいと考えています。

(取材・編集 飯田諒、草間日陽里、會川美佑、植村皓大、佐藤結、髙杉菜々子、石垣拓也、石澤直幸、早崎静)