1区辻文哉(政経1=東京・早実)
――ご自身の走りをどのように評価しますか
まずは自分の力をしっかり出し切っていい流れを作ることができたのかなと思うので、自分の役割は果たせたのかなと思います。
――走り終わった今のお気持ちは
もう一段階いきたかったなと思います。流れを作ることはできたのですが、強い先輩たちが控えている中で、そのことに甘んじてしまったというか、頼っている部分があったので、自分が頼られる側に立つための強さを箱根までに身に付けたいなと思います。
――監督からはどのような指示がありましたか
中間点を過ぎて以降が勝負になるから、そこまでは力を使わずに行くように言われていました。実際途中まで最後尾を走っていたのですが、冷静に力を使わずに走ることができたかなと思います。
――前半集団後方につけていたのは、意図していた通りということでしょうか
ちょっと前に行きたいなという場面もあったのですが、無駄に力を使っても仕方ないなと思ったので、仕掛け始めるところまでにはしっかり前に行こうと思っていました。最初の1、2キロは最後尾でも特に問題はないかなと思っていました。
――前半からハイペースな展開だったと思いますが、その点はいかがでしたか
むしろもう少し速くいくかなということも考えていて、5キロ14分20秒くらいで行ってくれたらありがたいなと思っていたので、一番ちょうどいいくらいのペースで行ってくれたと感じました。
――8キロ地点あたりで集団がばらけた時はどういったことを考えていましたか
しっかり対応して追いつかないとな、前の3人の集団(3~5位の集団)に追いつけないかなと思っていたのですが、もう一段階上げられそうで上げられないという感じでした。記録会でも結構一人で追う展開が多かったので、焦らずにしっかり自分で刻んで、自分の力を出せたかなと思います。
――現地のコンディションについてどのように感じましたか
自分が走る時間は暑くもなくて、風も前日までは少し強くて不安だったのですが落ち着いていたので、かなり良い気象条件の中で走れたかなと思います。
――箱根に向けての意気込みをお願いします
予選会でも他大学はかなり強かったですし、合宿でしっかり距離を積んでいる学校は箱根も対応してくると思います。早稲田はまだ距離に対応できていない選手がいて、自分自身も20キロで戦い抜くことができる力はまだついていないと思うので、もう1回あと2か月気を引き締めていきたいと思います。
2区井川龍人(スポ2=熊本・九州学院)
――ご自身の走りを振り返っていかがですか
1区からタスキをもらったときに先頭まで捲りたいなと思って走ったのですが、そこには届かず3位で渡す結果になってしまって、最低限の走りだったかなと思います。
――区間5位という結果については
昨年と比べるとだいぶ上がったのでいいのかなと思いますが、走る前には区間賞も狙っていたのでそこは悔しいです。
――最近の調子はいかがですか
良かったです。
――先頭と11秒差の6位でタスキを受け取りましたが、その位置については
想定内でした。
――監督からの指示は何かありましたか
落ち着いて入って、後半勝負ということを言われていたのでそれを意識し、前半はあまり力を使わないように走りました。
――ご自身の役割はどう考えていましたか
僕の後に中谷さん(雄飛、スポ3=長野・佐久長聖)と直希さん(太田直希、スポ3=静岡・浜松日体)という2人のエースがいるので、そこまでにいい流れを一つつくって渡せば、結果的にそうなったように1位に出られると思っていたので、それが僕の仕事かなと思いました。その点は最低限果たせたかなと思います。
――スパートの手応えはいかがでしたか
本当ならラスト1キロくらいでもっとペースアップさせるべきだったと思うのですが、かなりきつくて最後のスパートも諦めかけました。ですが皇學館大の選手とか後ろから来た選手達に抜かれるのはちょっと嫌だったので、(力を)振り絞りました。
――ペースについてはどう感じていましたか
入りは速かったのですが、途中見ている感じだと昨年の智樹さん(太田智樹、令2スポ卒=現トヨタ自動車)くらいで。自分も智樹さんのペースを目指していたので、丁度いいくらいかなと思っていました。
――今後の予定は
まだあまり分からないのですが、やはり箱根まであと1ヶ月くらいで、これからさらに10キロほど距離が伸びると考えるとまだまだ走り込まないとと思うので、とにかく練習に専念して練習の距離もしっかり伸ばしていきたいと思います。
――今後は何を意識して練習していきますか
もっともっと走り込んで、長い距離でもいけるように頑張りたいと思います。
――箱根駅伝の希望区間はありますか
1区を走りたいなと思っていたのですが、辻(文哉、政経1=東京・早実)が(今日)1区で成功していたので任せても良さそうなので、僕は昨年と同じ3区でスピードを生かせたらなと思います。
――今後に向けた意気込みをお願いします
昨年は納得のいく結果が出せずに終わったのですが、2年生になって5000メートルでも自己ベストが出たり、今すごく調子は上がってきているので、ここで満足せずにもっと、他大の1年生にもすごく強い選手がいるので負けないように、意地を見せられたらなと思います。
3区中谷雄飛(スポ3=長野・佐久長聖)
――前回のレースからの約20日間はどのように調整しましたか
疲労をとることと、なるべく継続した練習を積むことに重きをおいていました。
――3区出走にあたり相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)から何か指示はありましたか
状態は悪くなかったので、始めの5キロメートルをしっかり13分台で走って、あとはそこから粘ることがプランでした。
――出走時のコンディションについては
例年だと追い風になるのですが、走り始めると少し向かい風を感じました。
――トップが見える位置で襷リレーとなりましたがどのようなご心境ですか
いい場所で持ってきてくれたので、僕のところでトップに立たなけらばならないと思っていましたし、それは実際に出来るだろうなということを考えていました。
――入りの5キロメートルは、13分台という速いものになりましたがいかがですか
走り始めてから、疲労の影響だと思いますが少し脚に力が入らない感覚があり、きょうはあまり調子が良くないなと感じました。その中でも最低限、前半でペースをつくることが出来て粘れたので、そこはよかったかなという感じです。
――後半の走りに関しては、どのように評価していますか
60点ぐらいかなという感じです。始めの3キロメートルが8分10秒前後だったので、そのダメージで脚があまり動かなかった感覚があり、いかにしてペースを保つかということしか考えられなかったので、粘りが少し足りなかったかなと思います。
――三大駅伝で初の区間賞獲得となりましたがいかがですか
3度目の正直ということで、しっかり区間賞獲得できたのは今後につながるいい結果かなと思います。
――最近のレースでは、本来の力を発揮できているように思いますがその要因は
やはり練習を継続できていることです。
――チームの結果についてどのようにお考えですか
目標の3位以内が見えたレースだったので、僕自身は納得していないですし、チームとしてもこの結果を良しとしないで、悔しさをもって取り組んでいかなければなと思います。
――今後のレースの予定は
12月の日本選手権に出場して勝負することを目標にしてやってきたので、そこまでしっかり体をつくっていこうかなと思っています。
――東京箱根間往復大学駅伝競走へ向けた練習とどのようにバランスをとっていきますか
1万メートルに出場する予定なので、練習の量は多めにしていくつもりでいて、その延長線上としての駅伝と捉えているので、例年と変わらない流れになるかと思います。
4区太田直希(スポ3=静岡・浜松日体)
――先行逃げ切りの作戦の中で、前半最後の4区を任されました。どのような役割だと捉えていましたか
中谷が先頭で来ると思っていたので、その貯金をもっと増やして後半につなぐ役割かなと思っていました。
――個人として、タイムや区間順位などの目標はありましたか
特になかったので、とにかく攻めていこうという気持ちで入りました。
――先月1万メートルの自己ベストを更新し、調子がいい中で臨めたのではないでしょうか
少し自分でも未知数だったので(調子良く走れるか)わからなかったのですが、自分の役割を果たせたかなと思います。
――未知数というのは、大一番で力を発揮できるかという部分ですか
練習であまりいい手ごたえがなかったので、(調子よく)走れるかわかりませんでした。
――コースのコンディションはいかがでしたか
少し暑さもありましたが、そんなに障害にはなりませんでした。
――レースの振り返りに入りますが、トップで中谷選手からタスキを受け、走り出した時はどのような心境でしたか
トップで来ると予想していてその通りだったので、とにかく貯金をつくろうという気持ちで走っていました。
――単独走となりましたが、走りを振り返っていかがですか
単独走だったのですが、結構いいタイムで走れたのでその部分は良かったです。しかし、区間順位で他大の1年生に負けているのでそこは力が足らなかったなと思いますね。
――区間新記録の区間2位という結果についてはどのような心境なのでしょうか
区間新を出せたのは良かったのですが、負けは負けなのでそんなに納得とか満足とかはないですね。
――今回前半から速いペースで入り、後半もスピードが落ちませんでしたが、余裕はどのくらい残っていましたか
とにかく前へということで突っ込んだのでそんなに余裕はなかったのですが、とにかく貯金をつくろうという気持ちで走れたので、余裕がなくても結構いいペースで走れたかなと思います。
――昨年と比較して成長を感じる点はありますか
精神面ですかね。自信を持ってスタートラインに立てて、自信を持って走れたのが一番大きいかなと思います。
――自信を持てていたのは練習を積めていたり、自己ベストなどの結果が出ていたことからでしょうか
そうですね。
――昨年の全日本のインタビューで、「自分で押していく力」を課題に挙げられていたのですが、今年は単独走で好ペースを刻みました。そういった点ではいかがでしょうか
そうですね、今回は押せたので、そこは改善できたかなと思います。
――チームとしては5位という結果でしたが、どのように捉えていますか
チーム目標が3番だったので、まだまだチーム力や個人の力を伸ばしていかないといけないなと思いました。
――箱根に向けてチームとして伸ばしていかなければならないのはどのような部分でしょうか
僕らは部員数が少ないので層の薄さが出てしまうのですが、全員がレベルアップしたらその分チーム力も上がると思うので、個々の力を伸ばしていかないといけないかなと思います。
――個人としては箱根までにどのような部分を強化していきたいですか
もっと攻めるというか、勝ちたいという気持ちはあるので、自分の力を基礎部分から鍛え直して、地力を付けていきたいと思います。
5区菖蒲敦司(スポ1=山口・西京)
――ご自身の走りをどのように評価しますか
前半4区間で流れをつかんで、後半4区間で粘るというのがチームとしての戦略だったのですが、前半貯めてくれた貯金を僕がすべて使ってしまって、情けない走りだったと思います。
――先頭でタスキを受け取った時の心境は
先頭で来ることは分かっていたので気持ちは作っていたのですが、なかなか自分でペースを作ることができず、満足のいく走りは出来なかったです。
――具体的なレースプランは
5キロまで14分半くらいで行こうというのは決めていて、そこまではしっかり予定通り行けたのですが、中間を過ぎたあたりからきつくなってきて、なかなかペースを上げることができなかったです。
――監督からはどのような指示がありましたか
結構暑くなってきているので、後半うまくタイムが上がることはないだろうと言われて、なるべく前半にしっかりタイム稼いでおけと言われたので、そのことを意識して走りました。
――後半苦しくなった要因は
暑さもあったのですが、自分の実力不足が一番の要因だと思っていて、まだまだ一人で押していく力が足りなかったなと思います。
――首位をなんとか守り抜きましたが、終盤どういう気持ちで走っていましたか
早稲田のチームの目標は3位以内で、前半4区間の流れだけでいったら優勝も狙えたので、首位だけは絶対に譲らないという気持ちで6区にタスキを渡しました。
――チームの結果についてはどのように感じていますか
目的を達成できなかったので、僕の区間での失速のせいだと思います。5位で満足してはいけないチームだと思うので、箱根では3番以内を目指して頑張っていきたいと思います。
――最後に箱根に向けての意気込みをお願いします
今回の走りについてどのような評価が下されるかはまだわからないですけど、ここから2か月が勝負だと思っているので、練習の量・質ともに高めて、箱根に出走しても戦い切れる状態にして挑みたいです。
6区諸冨湧(文1=京都・洛南)
――初めての大学三大駅伝でしたが、緊張はありましたか
緊張というよりは、先輩方がいらしたので楽しんで走る意識でいました。
――6区を任された経緯は
全日本駅伝の5区や6区はつなぎの区間ということで、安定感や単独走になっても一人で押す力が必要になってきて、先日のトラックゲームズ(トラックゲームズ in TOKOROZAWA)や練習の中で安定感というところは僕も意識していたので、そのようなところが今回6区への出走につながったと思います。
――きょうのコンディションはいかがでしたか
コンディションは万全に整っていました。
――青学大と10秒差で、1位でたすきを受け取りましたが、レースプランはありましたか
自分の中では抜かれない、抜かれたらついて行くという基本的なところはありましたが、他大を意識せずに後半勝負だと思っていたので、気温も高かったのであまり最初に突っ込みすぎずに落ち着いて入ってその流れで後半もタイムの落ちを最低限にとどめればなと思っていました。
――前半青学大が差を詰めていましたが、その点でも余裕を持って走れたのでしょうか
3キロくらいで追いつかれるかなと思っていたのですが、その後も追いつかれはしなかったので焦らずに走れました。
――終始表情が落ち着いている印象でしたが、自分のペースを刻んで走れたのでしょうか
先頭は周りを意識せずに自分のペースで走れるという特権があるので、それを生かして自分のペースでしっかり走ることができました。
――明治大、東海大に抜かれた後も食らい付く走りが見られましたが、ラストの走りを振り返っていかがですか
駅伝なので1位でたすきを受けて次の7区の走者に先頭でつなぎたかったという思いがあったのですが、追いつかれてからも気持ちは切らさずに次の残り2人の走者を考えて、しっかりと最後3位という形にはなりましたが粘って秒差でつなぐことができました。
――総合5位という結果についてはどのように受け止めていますか
本来のチームの目標としては総合3位以内を目標としていたので、やはり満足はできないかなと思っています。自分のところでも悔しさや課題が残る大会だったと思います。
――きょうのレースの課題と収穫があれば教えてください
基本的な走力が二段階、三段階くらい他校の強い選手と比べて足りないと思うところがあって、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝)では20キロと長い距離になるので、もう少し長い距離に対応できるように足づくりを行っていかないといけないと思います。
――今後に向けての意気込みをお願いします
今回初の大学駅伝を走らせていただいて、また先頭という貴重な経験をさせていただいたことに感謝して、この経験を次回以降の駅伝でも発揮できるようにこれからも頑張っていきたいと思います。
7区鈴木創士(スポ2=静岡・浜松日体)
――調子はいかがでしたか
コンディションはまあまあでした。良くもなく悪くもなく、どちらかと言えば中の下くらいという感じでした。
――前の試合では1万メートルで30分オーバーと苦戦している印象がありましたが、その後どんな点を意識して練習していましたか
その試合では力を出し切れなかったです。夏場から走れてるのに自分でもどうしたらいいか分からなくて、相楽さんも僕を使うかどうかは博打みたいな感じだったと思います。自分の中でも正直上手く行くか行かないかというのは分からなくて、上手く行くだろう、と言い聞かせるような感じでした。
――7区での出走となりましたが、自身の役割をどのように捉えていましたか
7区で走ることについては7、8月くらいから決まっていました。相楽さんに「長い距離(の区間で)行くから」ということを言われていて、覚悟はできていたので、千明さん(龍之佑・スポ3=群馬・東農大二)とかも出走できないことが結構前には分かっていたので、自分が頑張らないといけないなという気持ちではいました。
――夏から長い距離の区間に向けた練習をされていたということでしょうか
一回9月30日に5000メートルを走る機会があったので、そこまではスピード練習もやりつつという感じだったのですが、基本は長い距離をコツコツ積むことを意識しました。
――どんなレースプランを立てていましたか
最初は落ち着いて入って、レース展開がまさか先頭で来るとは思っていなかったので、とにかく自分の走りをしようと思っていました。
――レース序盤は集団走となりましたが、その時から苦しそうな表情が目立ちました
集団が西山さん(和弥・東洋大4年)と神林さん(勇太・青学大4年)と小林さん(歩・駒大4年)と速い人ばかりで、最初自分が刻んでいたペースから一気に上がりました。すごく苦しくて諦めそうで、心の中では「まだあと10キロもあるのかよ」という感じでした(笑)。でも何とか自分がここでつかないといけないという使命感がありました。
――中盤からは単独走となりましたが、ラップタイムはどのような推移でしたか
ほとんど(1キロ)3分で、時々2分56とかがある感じでした。
――レース内容を振り返って、どんな収穫や課題が見つかりましたか
まず走り切れたということ自体が自分の中では収穫ですし、速い人と走れたことも収穫ですし、そもそもこうして全日本を開催してくれて走れたということ自体が収穫です。その中で課題は多く見つかって、まだまだ力不足な部分があったと思っています。箱根駅伝だと今回よりも長い距離を走らないといけないので、その区間に耐えられるようにまた1からスタミナを強化することと、(1キロ)2分55秒で20キロ走れば区間賞を狙えるというような時代ではなくなってきているので、もっと速いペースを当たり前にして、2分50秒で10キロを余裕で行けるくらいの練習をこれからして行きたいと思っています。
――個人では区間9位、チームは5位でシード獲得となりましたが、それぞれの結果について振り返っていかがですか
チームとしては正直悔しいですね。もちろん3番以内を狙っていましたし、それに届かなかったということよりも、途中まで優勝を狙える位置にいた中で自分とかのせいで順位を下げてしまったのは前半区間の人には申し訳ないなという思いがあります。個人の区間9位という成績は、エースが揃う中で一歩引いてしまって勝ちきれなかったというのは早稲田で7区を任された立場としては、全然ダメだったんじゃないかと思います。
――2か月後に控える箱根駅伝も含め、これからに向けての意気込みをお願いします
今回区間9番でとても悔しい思いをしたので、しっかり今日負けた人たちに箱根では絶対勝てるように区間賞を狙って、チームとしても優勝を狙って頑張りたいと思います。
8区山口賢助(文3=鹿児島・鶴丸)
――責任重大なアンカーを任されることが決まり、どのようなことを思いましたか
合宿明けの5000メートルと1万メートルのレースが終わってからは、7区と8区の長丁場を意識して練習してきたので、しっかり任せてもらえたことは素直にうれしかったです。自分は粘り強さやスタミナが一番の武器なので、それが一番発揮することができる7、8区を走りたいなという希望がありました。
――今シーズンは自己記録を更新し、状態が良かったと思うのですが
6月下旬にチームの練習が再開してからけがをしてしまい、そこから走れないどん底の状態にあったのですが、そこで腐らずに地道なトレーニングをやってきたおかげで、けがが治ってからは順調に回復しました。逆にけがをする前よりも、より強い状態で出ることができたかなと思っています。
――初めての臙脂を着たレースでしたが
臙脂のユニフォームを着て走ることを大学に入る前からずっと憧れてきて、ようやく今回走ることができました。ただ目標はここではなく、まだ自分にとってはスタートなので、今日の結果は今日の結果として、次の箱根(東京箱根間往復大学駅伝)に気持ちを切り替えてやっていきたいと思います。
――襷を受けた時は前と少し開いていましたが、どのようなことを考えていましたか
目の前に明治さんが10秒差でいて、本当はすぐに追い付きたかったのですが、思いのほか相手が速かったです。自分の持ち味の後半勝負で、どうにか追い付こうと考えて走り出しました。明治さんの方が1枚上手だった部分があって、まだまだ自分の力不足でした。
――レース始まる前は、どのようなペースで刻んでいこうと考えていましたか
目標は59分を切ることでした。1キロ3分でいけば59分1桁のタイムでいけるので。1キロ3分を切って、最終的に58分台が出せればなと考えていました。なのである程度予想通りのタイムになりました。
――13キロ過ぎに東洋大に追い付かれましたが
レース全体を通して、呼吸は楽なのに自分のペースを上げられない感覚があったので、あそこで東洋の選手が追い付いてきたおかげで逆に上げることのできなかったリズムを取り戻すことができました。客観的に見ると、自分が一人で押す力がないということなのですが、今回に関しては追い付かれたことでリズムを立て直すきっかけになったと思います。
――タイム、区間順位をどのように捉えていますか
タイムも区間順位も想定通りという感じです。監督(相楽豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)からも65点と評価をいただいたのですが、すごくいいというわけでもなく、悪いというわけでもなく、もう少しいきたかったというのが正直なところです。
――チームの目標である3位には届かず5位に終わってしまったことについてどのように感じますか
中盤は優勝争いをしていた中で、3位は必ず取らなければいけないと思っていました。最後自分が順位を決める区間を走ったので、3位以内に入れなかったことには申し訳ない気持ちを持っています。
――武士(文哉主務、文4=群馬・高崎)さんがゴール後笑顔で駆け寄っていましたが
選手は今回ゴール付近に誰もいないことは分かっていたのですが、ラストスパートをかけるところで武士さんの笑顔が見れて、もうひと踏ん張り、ギアを入れることができました(笑)。
――ゴール後にどのような言葉を掛けられました
武士さんが、笑顔で「よくやった」と言ってくれたのは覚えていますね。
――箱根に向けて取り組んでいきたいことは
全体として、レースの組み立て方と言いますか。最後まで100パーセントの力を出し切って走れなかったので。残り2カ月で、前半突っ込んで、持ち味である後半で押していけるように、できることに取り組んでいきたいと思います。
――箱根に向けての意気込みをお願いします
チームの目標は総合3位以内ではあるのですが、優勝も見えていると思うのでそこを目標にしたいです。個人としてはどこを任されるかは分からないですが、まだまだ調子は上がっていくつもりなので、区間賞を取って優勝に貢献をしたいなと思います。