爽やかな秋晴れの中行われた全日本大学駅伝対校選手権(全日本)。学生三大会駅伝第二戦となる今節に、早大は3位以内を目標として挑んだ。レースは1区から3区の4年生が健闘し首位に立つと、4区永山博基(スポ2=鹿児島実)が区間賞の快走で独走状態を作る。最終区まで先頭でレースを進めたが、8区で青学大のエース・一色恭志の猛追を振り切れず、惜しくも2位でのフィニッシュとなった。
1区のスタートラインに立ったのは出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)で気迫のこもったラストスパートを見せた武田凛太郎(スポ4=東京・早実)。各大学がエース級の選手を配置する中、序盤はお互いがけん制し合いスローペースとなる。中間点付近の給水地点で東洋大の服部弾馬が飛び出したものの、武田は焦らず2位集団で静観。落ち着いて前に出るタイミングをうかがう。1区終盤、服部が再びペースを上げると武田もそれに対応。ラストスパートで服部に先行されるも、先頭と11秒差の2位でタスキを渡した。2区には去年に引き続き平和真駅伝主将(スポ4=愛知・豊川工)が出走。中盤で青学大の田村和希に追いつかれてしまうものの、平は引き下がらない。必死に田村についていくとそのまま東洋大をかわし先頭へ。残り5キロで田村を突き離しにかかったが、田村の意地がわずかに勝り、青学大と1秒差の2位で3区の鈴木洋平(スポ4=愛媛・新居浜西)にタスキが渡った。鈴木洋は走り出した直後に青学大をかわすと、じわじわと突き放していく。区間2位の走りを見せ単独1位で4区へ継走。4区では1年時からチームの主力である永山博基(スポ2=鹿児島実)が後続を大きく突き放す快走を披露する。「狙っていた」という区間賞を獲得し、青学大と1分07秒の差をつけて5区に中継した。
首位に躍り出た鈴木洋。前半区間の4年生が奮起した
5区を担ったのは注目のルーキー新迫志希(スポ1=広島・世羅)だ。出雲とは違い大きなリードをもってタスキを受け取る。序盤青学大の小野田勇次に差を縮められるも、最後は粘りを見せ1分以上のリードを守り、藤原滋記(スポ3=兵庫・西脇工)へタスキリレー。6区では青学大の森田歩希が区間賞の走りで早大に迫ってくる。区間3位と健闘した藤原だったが、中継時には38秒差にまで詰め寄られてしまった。しかし7区の太田智樹(スポ1=静岡・浜松日体)は焦らず、終始自分のペースを守る走りを展開。前半こそ青学大の猛追を受けたものの、50秒までその差を広げてアンカーの安井雄一(スポ3=千葉・市船橋)につないだ。安井は序盤から冷静に歩を進めたが、青学大の一色恭志に力の差を見せつけられ6キロ過ぎにかわされてしまう。そしてそのままゴールへ。早大は2位で全日本を終えた。
区間賞の快走を見せた永山
ことしは各校の力が拮抗(きっこう)している。少しのミスで簡単に下位になってしまうことは先日の出雲を見ても明らかだ。その中でも今回早大が2位となれたのは、上級生が意地を見せ、前半区間で勢いに乗ったことが大きいだろう。ただ、目標の3位以内を達成してなお「終わってみれば、悔しさしかありませんね」と相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)は語る。次戦はいよいよ東京箱根間往復大学駅伝。今回力強い走りを見せた4年生たちにとっても最後の戦いとなる。この悔しさをバネに、箱根で再びエンジ旋風を巻き起こすことができるか。
(記事 平松史帆、写真 石塚ひなの、吉村早莉)
第48回全日本大学駅伝対校選手権 | |||||
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区間 | 距離 | 名前 | 記録 | 区間順位 | |
1区 | 14.6キロ | 武田凜太郎 | 43分45秒 | 2位 | |
2区 | 13.2キロ | 平和真 | 38分27秒 | 2位 | |
3区 | 9.5キロ | 鈴木洋平 | 27分28秒 | 2位 | |
4区 | 14.0キロ | 永山博基 | 40分37秒 | 1位 | |
5区 | 11.6キロ | 新迫志希 | 35分12秒 | 2位 | |
6区 | 12.3キロ | 藤原滋記 | 36分04秒 | 3位 | |
7区 | 11.9キロ | 太田智樹 | 35分05秒 | 3位 | |
8区 | 19.7キロ | 安井雄一 | 59分33秒 | 5位 | |
早大 5時間16分11秒 第2位 |
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コメント
相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)
――今回の2位は悔しい2位でしょうか、うれしい2位でしょうか
終わってみれば、悔しさしかありませんね。
――きょうのレースを振り返っていかがですか
出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)で自分たちの力を出せなかったので、まずはしっかりそれをやろうという話をしてここ3週間準備をしてきました。それがしっかりかたちにできたのかなと思いますし、先頭争いに絡めたというのもチームにとって自信になったのではないかと思います。
――今回は武田凜太郎選手(スポ4=東京・早実)が『鬼門の1区』を克服されましたが
チームでも一番安定感がありますので、大コケはしないだろうと思って送り出しました。まさに期待通りの走りをしてくれてチームに勢いを与えてくれましたね。
――さらに4区永山博基選手(スポ2=鹿児島実)が区間賞を獲得されました
練習でも調子がすごく良かったです。3区までの4年生で勢いを作り、4区の永山でリスタートということでもう一度流れを作り直そうという話をしていました。本当にその通りの走りをしてくれましたね。
――主力の井戸浩貴選手(商4=兵庫・竜野)が外れましたが、故障などでしょうか
出雲の後から他の選手の方が調子が良く、外したと言う感じですね。ケガなどではありません。
――安井雄一(スポ3=千葉・市船橋)のアンカー起用については
長い距離が得意でして、アップダウンの入る区間ですし、彼の強みが発揮できると思っていたので出雲後からアンカーでいこうという話をしていました。しっかり準備をしてきて挑んではきましたし暑い中でよく耐えてくれたとは思いますが、優勝するチームのアンカーとしてはまだ力が足りなかったのかなと思います。
――東京箱根間往復大学駅伝(箱根)への意気込みをお願いします
総合3位以内というのは変わりません。しっかりときょうのように自分たちの力を出すということと、きょうの試合で悔しさが芽生えた選手も多いと思いますので、それをしっかりかたちにしてチャレンジしたいと思います。
1区:武田凜太郎(スポ4=東京・早実)
――1区への意気込み、レースプランは
意気込みに関しては「僕がやるしかない」と思っていました。出雲が終わってから、僕、平(和真、スポ4=愛知・豊川工)、鈴木(洋平、スポ4=愛媛・新居浜西)が良い流れを作ろうという強い気持ちでやってきました。レースプランとしては、積極的についていって、最後自分が行けると思ったとことろで前へ出ようと思って走りました。
――前に出るタイミングということで、給水所あたりで他大が前に出たときは反応されませんでした
正直僕も給水の方に入っていましたし、反応できなかったというのもあるのですが、そこで焦らず冷静になることができました。
――終盤、東洋大の服部弾馬選手と前へ飛び出たのはご自身のタイミングでしたか
相手が前に出たので、いくしかないと思ったのですが、最後かなり差をつけられてしまったのは反省点ですね。
――最後のスパートから、平選手へのタスキリレーまで、どのようなお気持ちでしたでしょうか
僕の任された仕事というのは最低限できたと思うので、(平選手へは)「行ってくれ、頼むぞ」という気持ちで渡しました。
――ご自身の走りに点数をつけるとすれば、百点満点中何点でしょうか
90点です。(先頭との差を)10秒以内で渡そうと考えていたのですが、それができなかったので。
――早大の2位という順位について、率直なお気持ちをお聞かせください
優勝の目標を立てていた上での2位という結果でしたので、(目標達成は)できませんでした。でもチームが前進したことを感じましたし、手応えを感じられた大会だったなと思います。
――次戦の上尾シティマラソン(上尾ハーフ)の目標はありますか
そうですね、2週間しかなくて大変なのですが、うまく合わせていきたいなと思います。
2区:平和真駅伝主将(スポ4=愛知・豊川工)
――きょうのご自身の走りを振り返っていかがですか
一区間で見たら、やはり最後負けたところが目立ってしまって、そこが一番良くなかったです。もっと離せば(青学大に)ダメージを与えられたので、そこのきついところであともう一踏ん張りが足りなかったかなというところ以外では納得というか、良いレースができたかなと思います。
――前半に青学大に追いつかれてから、後半のレースプランをどのように考えていましたか
暑い割には青学大が突っ込んでいたので、後半きつくなるだろうなとは思っていました。気持ちに余裕があったのですけれども、相手も何回もペースを上げて仕掛けてきたので、このまま競り合っていても消耗するかなと思って早めに仕掛けて離していけたのは良かったかなと思います。
――出雲は悔しい結果に終わってしまいましたが、どのように切り替えてきょうに臨みましたか
なかなかすぐには切り替わらなかったのですけれども、3週間しかないので、とにかくポイント練習一つ一つでも練習の時は普段通りにやって、私生活では気持ちが落ち込んでる時は落ちとけばいいかなと思っていました。特に気にせずやっていたら、段々と全日本(全日本大学駅伝対校選手権)が近づいてくるにつれてレースに臨めるかたちになってきたので、自然に任せた感じです。
――キャプテンとして、きょうの結果をどのように受け止めますか
ここ近年3位以内から離れていたので、久々の2位というのはうれしいなとも思いますけど、やはりきょうは勝ちレースだったので、そこで勝てなかったことは悔しいですし、4区終了時点でほぼ勝ちを確信したぐらいだったので、より悔しいです。青学大に完璧なレースをされてたら全然悔しくないですけれど、チャンスだったので悔しいですね。
――悔しさとうれしさでは悔しさの方が大きいということでしょうか
そうですね。出雲8位より悔しいですね。
――箱根に向けて一言お願いします
チームはまだまだ戦えないなということが分かったので、出直して、後輩をビシバシ叩いて強いチームを作って2カ月後勝負したいと思います。
3区:鈴木洋平(スポ4=愛媛・新居浜西)
――1区から3区は4年生のタスキリレーでした。振り返ってみていかがですか
これまでずっと「一緒にタスキをつなごう」ということを言ってきたので、その分、3人でタスキをつなげて良い思い出になりました。
――この2位という順位に関して、どういう感想をお持ちですか
あれだけ青学大の背中が見えていたので、喜ぶことはできないですね。悔しい2位だと全員が思っていると思います。
――平和真選手からタスキを受け取り、走り出す時に何を考えましたか
走れば青学大に追いつけるなと思っていたので、どれだけ青学大との差を広げられるかを意識して走りました。
――中間地点で青学大の選手を突き離しました。始めからそのようなレースプランだったのでしょうか
自分のペースで走っていって、後半にペースを上げていこうと思って走っていました。でも、思いのほかきつくて、後半に伸びませんでした。そこが区間賞を取ることができなかった一番の要因かなと思います。
――ご自身の走りに関して、振り返ってみていかがですか
体が重くて、思うように動かなかった部分が多くありました。先頭に立って少し突き放した時に休んでしまったところもあったので、そこで自分の弱さが出てしまったと思っています。
――きょうは永山博基選手(スポ2=鹿児島実)や太田智樹選手(スポ1=静岡・浜松日体)など、下級生の活躍も光りました。先輩から見て、後輩の走りはどう映りましたか
下級生に駅伝の経験を積ませたいから走らせたわけではなくて、調子が良い選手を並べて、1年生が自分でつかみとったものなので。下級生の走りに関しては僕らも自信を持っていましたし、それでも勝つことができなかったというのは、これから各々が努力をしていく必要があるなと感じました。
――2位という結果をチーム全体として、どう受け止めていますか
『三冠』はさせてはいけないと思っていますし、チームひとりひとりのレベルアップが必要かなと感じました。これまで以上に、各々が自分に厳しくやっていくべきだと僕は感じました。
4区:永山博基(スポ2=鹿児島実)
――区間賞おめでとうございます。レースを終えられてのいまの率直な気持ちを聞かせてください
狙っていた区間賞ですごくうれしいです。
――トップでタスキを受け取られたときはどのような気持ちでしたか
トップで来るイメージはできていたので、しっかり自分の走りをしようと思ってスタートしました。
――後続との差をかなり広げることができたと思いますが、その点についていかがですか
3、4区が勝負ということを監督から言われていましたし、1、2、3区と強い4年生を並べていて、先輩方に頼ってばっかりじゃなくてしっかり自分も活躍しようと思っていました。
――レースプランはどのようなものでしたか
監督からもしっかり自分の走りをしてどんどん攻めていこうと言われていたので、そう思って走りました。
――チームとしての2位という結果についてはいかがですか
やっぱり優勝を目指していたので悔しいところはあるんですけど、いままでにないずっとトップで走るということができたので悔しさ反面、少しずつ強いワセダというのを見せられたのかなと思います。
――最後に箱根に向けての意気込みと目標をお願いします
チームとしてやはり今回2位という悔しい思いをしたので、箱根では優勝したいです。そのために自分自身ももっと良い走りをして区間賞を目指して頑張ります。
5区:新迫志希(スポ1=広島・世羅)
――前日までの意気込みを教えてください
前日まで区間が言われていなかったので、どこを走っても良いようにという風に準備をしてきました。
――区間発表後の意気込みはいかがでしたか
選ばれたからにはやってやるという気持ちもありましたし出雲の失敗もあったので、やっぱり駅伝の失敗は駅伝でしか返せないので、気持ちは強く持っていました。
――出雲から何か意識したことや改善したことはありましたか
一つ一つの練習をしっかりこなして、一日一日を大事にしていくことです。
――どのようなレースプランで挑まれましたか
追い風と聞いていたのですが、向かい風で10キロよりも長い距離の区間なので、最後に動かなくなってしまっては元も子もないのでペース配分に気をつけて、最後までスタミナが持つようにしました。
――出雲とは違い、1位でタスキを受け取りましたが、気持ちに余裕はありましたか
追われる立場にあったので、タスキをもらった位置的には楽に走れたんですけど、やっぱり気が抜けないところではありました。
――レース中、後続の青学大に詰められる場面もありましたが、それはレースプラン通りだったということですか
後続の様子が分からなかったので、それは分からなかったです。
――早大は2位でしたが、いかがですか
僕らは1位を目指してやってきているので、悔しいです。
――最後に今後の目標を教えてください
特に長い距離はまだまだ不安があるので、またここからしっかり練習して気持ちを切り替えてやっていきたいと思います。
6区:藤原滋記(スポ3=兵庫・西脇工)
――総合2位という結果を受けて今のお気持ちを教えてください
優勝を目指していたので悔しいというのが正直なところです。自分がタスキをもらった時点で2位と大きな差があったのに自分のところで詰められてしまったのでチームに対してすごく申し訳ないという気持ちで、自分の力不足を感じました。
――前日のエントリー変更でメンバーに入りましたが
練習が順調にできていて監督からも使うというようなことを前から言われていて、メンバーには入るだろうということは思っていたので、変更で動揺したとかそういうようなことは全くありませんでした。
――きょうのご自身のコンディションはいかがでしたか
練習も順調に積めていてほぼほぼベストな状態では走れたので、その結果区間3位ということはまだまだ力が足りていないということだと思います。
――1位でタスキを受け取った時はどのようにレースを進めていこうと考えていましたか
次の区間が大学で初めて駅伝を走る1年生ということもあったので、自分がここでしっかり走って次走者が安心して走れる位置でタスキを渡したいと思っていました。
――実際のご自身の走りをどのように評価していますか
あらかじめ設定していたタイムには近いタイムで走れましたが、それ以上に青学大の選手が上手だったので、やっぱり自分のレベルというのをしっかりと上げて区間賞や区間記録というところまで狙えるようにしていきたいなと思います。
――上尾ハーフ、そして箱根駅伝への意気込みをお願いします
やっぱり4年生が力があって良いチームになってきていると思うので、3年生として僕がしっかりと走って、4年生だけに頼らないというのを考えてやっていきたいと思います
7区:太田智樹(スポ1=静岡・浜松日体)
――初の大学駅伝でしたが、いかがだったでしょうか
出雲を走れなかった分しっかり走らないとなという思いもあったし、チームとしてすごい流れ良く1位で来てくれたのでアンカーのことを考えて先頭でもっと後ろを離して走らないとな、と思いながら走りました。
――出雲のときから技術面や精神面で変化したところはありますか
夏合宿が自分の中で一番大きく変わったところだと思っていて、夏合宿でしっかり走り込んだし、練習としても自分の中で良い感じに消化できたので、それが一つ自信になって。今回もそれの延長線上で出雲が終わってからもしっかり練習ができたので、ある程度自信を持って走ることができました。
――途中で青学大に差を縮められましたが最後に49秒までに引き離しました。それの原動力となったものは何でしたか
正直後ろのことは全然分からなくて、どれだけ詰まってるかとかも本当に分からない中走っていました。自分は自分の走りをするだけだったので、ある程度自分のペースを守って「最後上げてこい」と付き添いをやっていた井戸さん(浩貴、商4=兵庫・竜野)であったり相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)から言われていたのでその通りに走れたのが一番良かったのかなと思います。
――今回チームの結果は2位でしたがこれはうれしい2位でしょうか。それとも悔しい2位だったのでしょうか
出雲からしたらすごくジャンプアップしたので良かったのかなと思いますけど、うれしい2位にしてしまったらそこで成長というのは止まってしまいます。まだ箱根(東京箱根間往復大学駅伝)がありますし、今の4年生とできる駅伝もあと一つしかないのでそこでは優勝目指してここからチームとしても底上げしていかないといけないのかなと思います。
――同じ1年生で新迫志希選手も出場していましたが同学年として思うところはありましたか
すごく良い走り、粘った走りをしていたので、そのくらい僕も頑張らないとなという思いになりました。
――今後の意気込みをお願いします
箱根は今回よりずっと距離も伸びてくるのでそこで走れるように、しっかり脚作りをしていきたいなと思います。
8区:安井雄一(スポ3=千葉・市船橋)
――ご自身のレースを振り返っていかがでしたか
チームメイトが先頭でタスキを持ってきてくれて、青学大さんとも50秒という大差をつけてくれていたのに僕で全てチャラにしてしまって、2位ということで目標は達成したのですがやはり優勝を狙える位置にいたからこそ悔しい思いでいっぱいです。
――1位でタスキを受け取りましたがどんなお気持ちでしたか
1位で来てくれると信じていたのでそこに関しては心配していませんでした。1位で来たからこそ僕に責任があるというのもあってものすごく緊張はしました。
――出走前に何か指示はありましたか
相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)からはどんな順位であれ、自分のレースをしてベストを尽くせ、自分のペースでいけと言われました。その通り自分のペースでいったのですが、一色(恭志、青学大)さんが速すぎました。
――一色選手に追いつかれた際、どのように思われましたか
一色さんに追いつかれることは想定はしていましたが、残りの5キロは上りで自分は上りに自信があったので、追いつかれてからもそこでなんとか勝てればと思っていました。想定よりだいぶ早い最初の5、6キロで追いつかれて付いていこうとは思っていましたが全然ペースが違くて。僕の力不足で離れてしまったという感じです。
――ご自身の良かった点はどこでしょうか
最低限3位以内を死守できたことくらいで、あまりないですかね。
――チームとしての収穫は何かありましたか
近年では早大は3番以内に入ることができていなかったので、まずはしっかり2番という結果を出せたのは今後の箱根にもつながりますし、また来年はしっかり優勝できるようにしていきたいと思っています。
――次戦の予定を教えてください
まだわかりませんが、箱根の5区に向けてしっかり準備していくので次はもう箱根かもしれないですね。
――箱根に向けての目標と意気込みを改めてお願いします
今回2番という順位でゴールしてしまって、すごく悔しい思いをしましたしチームにも申し訳ない気持ちもあるので、この悔しさを晴らすために箱根の5区で必ずトップでゴールして総合優勝に向けてまずは往路優勝をしたいと思います。