全日本駅伝速報

駅伝

 大観衆の見守る中行われた第45回全日本大学駅伝対校選手権。駒大が圧倒的な強さを見せ5時間13分19秒で優勝し、出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)との二冠を達成した。早大は5時間19分22秒の4位でフィニッシュ。1区で出遅れたものの後続が奮闘し、8大会連続のシードを守り切った。

山梨学院大から逃げ切った田中鴻

 出雲のリベンジを果たすべく再び1区を任された柳利幸(教2=埼玉・早大本庄)。ハイペースなレースになんとか食らいつこうとするも、力及ばず15位に終わる。2区・大迫傑(スポ4=長野・佐久長聖)は区間賞の走りで6つ順位を上げ、早大は9位に。初駅伝の平和真(スポ1=愛知・豊川工)が中継時から1つ順位を上げ8位で山本修平(スポ3=愛知・時習館)にタスキをつなぐ。山本は前を行く山梨学院大と明大を追走し、シード権争いに絡む6位集団を引っ張る。5位大東大との差を7秒差まで詰め、武田凜太郎(スポ1=東京・早実)にタスキリレー。武田は区間4位と健闘し、順位を2つ押し上げた。6区・高田康暉(スポ2=鹿児島実)は一度は後続に追いつかれるものの、終盤ペースを上げ突き放す。3位・日体大との差も40秒ほど縮めた。タスキを受けたルーキー井戸浩貴(商1=兵庫・龍野)は4位をキープし、勝負の行方は8区へ。他大学がアクシデントに見舞われるなど過酷な環境の中、田中鴻佑(法4=京都・洛南)は堅実な走りで逃げ切り4位でフィニッシュした。

 またしても1区という鬼門を制することはできなかった。しかし、その遅れを取り戻すべく後続の選手たちが力走したことは、東京箱根間往復大学駅伝(箱根)に向けての好材料と言えるだろう。特に今大会では1年生の活躍が目立った。層の薄さという課題を克服し、箱根ではさらに上の順位を狙う。

(記事 手塚悠、写真 西脇敦史)

結果

1区 柳利幸   45分19秒(区間15位)
2区 大迫傑   38分08秒(区間1位)
3区 平和真   28分06秒(区間7位)

4区 山本修平  41分05秒(区間3位)
5区 武田凜太郎 34分56秒(区間4位)
6区 高田康暉  36分27秒(区間3位)
7区 井戸浩貴  35分55秒(区間3位)
8区 田中鴻佑  59分26秒(区間6位)
総合 早大 5時間19分22秒(4位)

※ 詳しい記事は追って掲載致します。