平田が意地の走りで自己記録を更新! 対校戦での躍動を誓う

陸上競技

トラックゲームズ in TOKOROZAWA 3月28日 埼玉・織田幹雄記念陸上競技場

※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。

 春の陽気に包まれる中、今年もトラックゲームズ in TOKOROZAWAが開催された。短距離ブロック、ハードルブロック、投てきブロックの選手たちが出場し、4人が自己記録を更新。1週間後に控えた東京六大学対校(六大学)に向け、チームが勢いづく競技会となった。

★それぞれの現在地を確認するレースに(男女100メートル)

 女子100メートルには、五味彩花(政経1=東京・早実)、髙津采里(スポ1=愛知・時習館)、山本真菜(スポ3=三重・伊勢)が出場した。1年生の髙津がスタートから飛び出す。中盤に入ると五味が加速し、ラストスパートで一気に追い上げ、組2着でフィニッシュ。髙津、山本も五味に続くかたちでゴールした。

 男子100メートルには、伊橋璃矩(スポ2=千葉・成田)が出場。組2人でのレースとなったが、中盤からスピードを上げ、10秒92で走り切った。

 男女ともに現状の走りを示し、収穫のある一戦となった男女100メートル。見据える目標に向け、また一段と力をつけていく。

★男女ともに早大勢で競り合うレース展開(男女200メートル)

 女子200メートルはイベル聖羅(商2=京都橘)と、この日2レース目となる髙津采里が出場。髙津は内側のレーンから好スタートを決め、コーナーでイベルの背中に迫る。イベルは髙津にコーナーで詰め寄られたが、2・4メートルの強い向かい風が吹く中、直線に入ると加速。イベルはそのままスピードに乗り続け、2着でフィニッシュ。髙津もイベルに続いて3着でゴールした。

 男子200メートルは鶴巻陽太(スポ2=新潟・三条)、渕上翔太(スポ2=東福岡)、荒木星哉(スポ1=福岡・九産大九産)の3人が横並びのレーンで出場。先週から連戦となった、6レーンの鶴巻は、スタートから勢いに乗り、コーナー手前で先頭に立つ。5レーンの渕上、7レーンの荒木もホームストレートからスピードを上げて、鶴巻を追いかける。それでも、鶴巻は終盤もスピードを維持し、トップでフィニッシュ。1週間後に控えた六大学に向けて順調な仕上がりとなった。鶴巻に続き、渕上は2着、荒木は3着でレースを終えた。

 男女共に向かい風が吹く、タフなレースとなった。このレースを弾みにして、対校戦へと入っていく。

★各々が冬季練習の成果を発揮(男女400メートル)

 女子400メートルには早大から山本、正木紗(スポ2=岡山朝日)、木下晏里(商1=徳島文理)、矢島杏紀(スポ1=埼玉・所沢西)の4人が出場した。木下はやや控えめな入りとなったが、第3コーナー手前から一気に加速する。ラストまで勢いそのままに、1着でフィニッシュ。正木は最後の直線で粘りきり、58秒87をマーク。レース後半に遅れをとった山本、矢島はそれぞれ4着、5着と続いた。

 男子400メートルには鹿毛丈(スポ2=高知追手前)、松本悠斗(スポ1=佐賀北)、荒木の3名が出場。松本は序盤からスピードに乗り、バックストレートで追い上げる。しかし追い上げも及ばず、松本は組4着でレースを終えた。続く荒木は48秒63の自己新記録。鹿毛も荒木に食らいつき、6着でフィニッシュした。

 各選手が冬季練習の成果を発揮したレースとなった。本格的なトラックシーズンの開幕に向けて、早大スプリンターたちは一層の高みを目指していく。

★谷中、松田が連戦の中で安定感を見せる(女子100メートルハードル)

 4人でのレースとなった女子100メートルハードルには谷中天架(スポ1=大分雄城台)、松田晏奈(スポ1=長崎日大)、林美希(スポ2=愛知・中京大中京)の3人が出場した。

 勢いよくスタートした谷中と松田が、序盤から激しい競り合いを展開する。谷中は2台目のハードルを跳ぶと徐々に松田を突き放し、2人の差は1メートルほどに。終盤松田が追い上げを見せるも、谷中が逃げ切り1着でフィニッシュ。松田は14秒14の2着、林は15秒16の3着でレースを終えた。

 1週間前に行われた宮崎県陸上競技記録会に続き、連戦となった3人。対校戦での得点獲得に向け、まずは六大学での躍動を誓う。

★平田が会心の走りで会場を沸かせる(男子400メートルハードル)

 男子400メートルハードル(ヨンパー)には平田和(スポ3=鹿児島・松陽)が登場した。力強いスタートを切ると、序盤からスピードに乗って他選手と競り合う。バックストレートに入ってもその勢いは衰えない。5台目のハードルから他選手に差をつけ、最後の直線でラストスパートをかける。部員たちの熱い声援を受け、見事50秒41の自己記録をたたき出した。

 レース後、「今までの辛い時期を乗り越えることができた」と振り返った平田。長期間ケガでの離脱を強いられた平田の復活は、チームにとって大きな収穫となっただろう。早大の『お家芸』と称される400メートルハードル。対校戦での表彰台の独占へ、早大ヨンパー勢はさらなる進化を遂げる。

★守屋と鈴木真が自己記録を更新(男女やり投)

 男子やり投に出場したのは、守屋浩睦(人2=大阪・寝屋川)と佐々木瑛太(創理1=東京・都国立)。守屋は1、2投目共に順調な記録を残す。そして、3投目で58m00の堂々たる投てきを披露。従来の自己記録を1メートル以上更新し、優勝を飾った。佐々木瑛は1投目で57m18をマークする。2投目は55m台、3投目は記録なしとなり、57m18の2位で競技を終えた。

 女子やり投には鈴木真帆(スポ3=茨城・水戸一)、松永成美(基理1=埼玉・早大本庄)の2人が登場。鈴木真の1投目は記録なしだったものの、続く2投目で44m13をマーク。自己記録を4メートル近く伸ばし、この記録で優勝を果たした。松永は1投目で38m台、2投目で40m86をマークし着々と記録を伸ばす。最後まで安定した投てきを見せ、2位となった。

 2人が自己記録を更新し、順調な滑り出しとなった今大会。来たる六大学や関東学生対校選手権(関東インカレ)ではどのような投てきを見せるのか、これからの活躍にも注目だ。

(記事・写真 石本遥希、川田真央、田邉桃子、鶴本翔大、永尾早渡)

男子結果

▽男子100メートル

伊橋璃矩(スポ2=千葉・成田) 10秒92(15組1着)(ー0・7)

村松悦基(政経1=京都・洛南) DNS

鶴巻陽太(スポ2=新潟・三条) DNS

青山侑樹(スポ1=大阪・東海大仰星) DNS

滝澤悠貴(文1=埼玉・早大本庄) DNS

▽男子200メートル

鶴巻陽太(スポ2=新潟・三条) 21秒59(5組1着)(ー1・5)

渕上翔太(スポ2=東福岡) 21秒76(5組2着)(ー1・5)

荒木星哉(スポ1=福岡・九産大九産) 21秒84(5組3着)(ー1・5)

青山侑樹(スポ1=大阪・東海大仰星) DNS

▽男子400メートル

松本悠斗(スポ1=佐賀北) 47秒66(7組4着)

荒木星哉(スポ1=福岡・九産大九産) 48秒63(7組5着)自己新

鹿毛丈(スポ2=高知追手前) 49秒44(7組6着)

安心院大渡(スポ2=大分舞鶴) DNS

▽男子800メートル

地案尚宏(スポ2=愛知・旭野) DNS

▽男子400メートルハードル

平田和(スポ3=鹿児島・松陽) 50秒41(2組1着)自己新

▽男子やり投

守屋浩睦(人2=大阪・寝屋川) 58メートル00(1位)自己新

佐々木瑛太(創理1=東京・都国立) 57メートル18(2位)

女子結果

▽女子100メートル

五味彩花(政経1=東京・早実) 12秒63(7組2着)(ー0・2)

髙津采里(スポ1=愛知・時習館) 12秒81(7組3着)(ー0・2)

山本真菜(スポ3=三重・伊勢) 12秒90(7組4着)(ー0・2)

野村美月(スポ2=栃木・石橋) DNS

河野桃々(商1=京都橘) DNS

▽女子200メートル

イベル聖羅(商2=京都橘) 26秒44(2組2着)(ー2・4)

髙津采里(スポ1=愛知・時習館) 26秒79(2組3着)(ー2・4)

河野桃々(商1=京都橘) DNS

▽女子400メートル

木下晏里(商1=徳島文理) 56秒82(2組1着)

正木紗(スポ2=岡山朝日) 58秒46(2組3着)

山本真菜(スポ3=三重・伊勢) 58秒87(2組4着)

矢島杏紀(スポ1=埼玉・所沢西) 1分00秒22(2組5着)

蔵野絢果(スポ1=埼玉・市立浦和) DNS

▽女子100メートルハードル

谷中天架(スポ1=大分雄城台) 14秒01(1着)(0・0)

松田晏奈(スポ1=長崎日大) 14秒14(2着)(0・0)

林美希(スポ2=愛知・中京大中京) 15秒16(3着)(0・0)

イベル聖羅(商2=京都橘) DNS

野村美月(スポ2=栃木・石橋) DNS

▽女子やり投

鈴木真帆(スポ3=茨城・水戸一) 44メートル13(1位)自己新

松永成美(基理1=埼玉・早大本庄) 40メートル86(2位)

コメント

鶴巻陽太(スポ2=新潟・三条)

ーー今日のコンディションはいかがでしたか

 先週、香港での試合(Hong Kong Athletics Series 3)があり、連戦となりました。ですが、香港から帰国後も練習を積めていたので、あまりコンディションは悪くなかったです。

ーー今日のレースはどのような位置づけでしたか

 来週もレース(六大学)があるので、次に向けて調子を上げていくための試合でした。 

ーーレースを振り返っていかがでしょうか  

 自己記録が21秒前半(21秒28)であるので、あまり満足はしていないですが、先週よりはいい結果だったので良かったと思います。

ーー今シーズンの目標を教えてください

 関東インカレ、日本インカレ(日本学生対校選手権)の決勝の舞台で走ることです。 

ーー今後の意気込みをお願いいたします

 これから着々と記録を上げていき、早大に貢献できる選手になりたいと思います。

平田和(スポ3=鹿児島・松陽)

ーー今日のコンディションはいかがでしたか

 来週に六大学が控えており、そこに向けてのレースであったので、あまり調整はしていませんでした。しかし、体が動く感覚があり、練習通りの動きをしたら自己記録を出せると思い、レースに挑みました。

ーー目標タイムは設定していましたか

 自己記録が50秒66であったので、その記録を超えるタイムを出して、次の試合につなげたいと思っていました。

ーーご自身のタイムを振り返ってみていかがですか

 自己記録を出したのが大学2年生の夏でしたが、その数カ月後にケガをしてしまい、思うように走れず、試合に出れない期間が続きました。今日自己記録を更新したことで、今までの辛い時期を乗り越えることができたと感じます。日本一という目標に向かっての一歩が踏み出せたレースでした。

ーー今後の目標についてお聞かせください

 (早大)入学前から掲げていた、日本一という目標を達成したいと考えています。関東インカレと日本インカレでの優勝を目標に掲げて、今シーズンを戦っていきたいと思います。