伊藤幸が早大トップ!続く好走で安定感をアピール

陸上競技

立川シティハーフマラソン 3月9日 東京・陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園及びその周辺道路

 穏やかな陽気に恵まれたこの日、立川シティハーフマラソンが開催された。早大からは伊藤幸太郎(スポ3=埼玉・春日部)、門馬海成(政経3=福島・会津)、安江悠登(法2=埼玉・西武学園文理)、栗原周平(創理2=栃木・真岡)、佐藤広人(創理1=埼玉・早大本庄)の5名が出走。伊藤幸が早大トップとなる1時間4分15秒でフィニッシュした。

 レースは人数が数え切れないほどの大集団を先頭に展開された。序盤、その集団についていったのは伊藤幸。「できるところまで先頭集団につきたい」というそのプラン通り、先頭集団に食らいつく走りを見せる。しかし、10キロを29分55秒で通過すると、集団から離れるかたちに。離れた後も焦らず、「周りにいた選手を見つけてついて行こうというふうに気持ちを切り替えた」という。10〜15キロ間の5キロが15分20秒、その後の5キロが15分37秒と、後半はペースが落ちたものの、全体では40位となる1時間4分15秒でゴール。本調子ではなかったが、1月の東京ニューイヤーハーフマラソンに続く好走でまとめあげた。2月に1万メートルの自己記録を更新した安江は後半失速があったが、自己記録を2分以上上回るタイムをマーク。栗原も中盤からペースダウンしたが、苦しいながらも粘り、走り切った。佐藤と門馬は練習の一環として出場。設定されたペースに合わせ、レースを進めた。

 伊藤幸がチーム内トップでゴールしたほか、2名が自己記録を更新した本レース。安定感が出てきた伊藤幸はレース後、「箱根(東京箱根間往復大学駅伝)を見据えた中で1つ1つ外さないでやっていくこと」が目標だと語った。トラックシーズンをまもなく迎えると、レースに出る機会がより増えることだろう。その先の大きな目標に向かって、まずは一歩一歩、歩みを進めていきたいところだ。

(記事 佐藤結、写真 髙杉菜々子、田中瑠花、佐藤結)

結果

▽男子ハーフマラソン

伊藤幸太郎(スポ3=埼玉・春日部)  1時間4分15秒 (40着)

安江悠登(法2=埼玉・西武学園文理)  1時間7分37秒(257着)自己新

佐藤広人(創理1=埼玉・早大本庄)  1時間8分35秒 (314着)自己新

栗原周平(創理2=栃木・真岡)  1時間9分20秒 (347着)

門馬海成(政経3=福島・会津)  1時間10分05秒 (380着)

 

コメント

伊藤幸太郎(スポ3=埼玉・春日部)

--今回の大会の位置づけを教えてください

 今回は正月明けに走った東京ニューイヤーハーフマラソン以来のハーフマラソンでした。前回自己ベストを大幅に更新したので、今回もそれと同じペースで走って、あれは実力通りの走りだったと思えるようにと考えていました。

--本日のコンディションはいかがでしたか

 貧血気味でここ1、2週間ぐらいはあまり感覚が良くなく不安もありましたが、今日アップし終わった感じでは足は軽かったので、100パーセントではありませんが、いい状態には近づけたと思います。

--レース中の気温についてはいかがでしたか

 ちょうどよかったです。気温以上に日光があって、走りやすいコンディションだったと思います。

--レースプランはどのように考えていましたか

 できるところまで先頭集団について行って、その中でいかに粘るかを考えていました。

--レース序盤の位置取りについてどのように考えていましたか

 できるところまで先頭集団につきたいと思ってたので、その30〜40人の集団の中にいればいいかなと考えていました。10キロあたりまでは先頭集団についていました。

--先頭集団から離れたあとのレース展開についてはいかがでしたか

 集団から離れたときに近くに何人か有名な選手がいて、そこについて行けば大きくペースが遅れることはないと思ったので、周りにいた選手を見つけてついて行こうというふうに気持ちを切り替えました。

--今シーズンの目標を教えてください

 ラストイヤーなので、箱根を走ってチームの優勝に貢献することを毎日念頭に置いてやっていきたいと考えています。その中で関東インカレ(関東学生対校選手権)などの大事な試合に出場して、しっかりアピールしていくことが箱根にもつながってくると思うので、箱根を見据えた中で1つ1つ外さないでやっていくことを目標にしたいと思います。