武田が見事なラストスパートで組1着! 大和田も自己記録を大幅に更新

陸上競技

早大学内競技会 6月26日 埼玉・織田幹雄記念陸上競技場

 全日本大学駅伝関東選考会の熱戦から三日経ったこの日。織田幹雄記念陸上競技場にて学内競技会が開催された。5000メートル1組のみ行われた本レースには計9名が出場。武田知典(法2=東京・早実)が組1着の14分39秒74でフィニッシュしたほか、ルーキー・大和田春(スポ1=高知追手前)が大幅自己新のタイムをたたき出し4着に入った。

集団を引っ張る武田

 蒸し暑さが残る中で展開されたこの日のレース。スタートからペースを作ったのは、瀬間元輔(スポ1=群馬・東農大二)だった。瀬間が率いる集団は1キロ2分53秒で通過すると、門馬海成(政経3=福島・会津)が先頭に。そして1600メートル付近で今度は武田がレースを引っ張り始めた。その後も3人でかわるがわる先頭に立つと、徐々に集団からこぼれ落ちる選手の姿が。そして3500メートル付近では、集団は大和田を含む4人に絞られた。すると4人は集団のままラスト1周へ。熾烈(しれつ)なたたき合いが始まるかと思われたが、残り300メートルで前に出た武田がみるみる後続を突き放していく。結局2着以下に4秒以上の差をつける見事なスパートを見せ、1着でゴール。門馬、瀬間と続き4着でフィニッシュした大和田は15秒以上自己記録を更新した。


自己記録を大幅に更新した大和田

 Bチームを中心としたメンバーが出場した本レース。来る駅伝シーズンではBチームからの底上げがさらに求められるだろう。「(夏では)しっかりと距離を踏んで長い距離で戦いたい」(武田)と語るように、各々がメンバー入りを目指してアピールを続ける。

(記事 飯田諒、写真 佐藤結、長屋咲希)

結果

▽男子5000メートル

武田知典(法2=東京・早実) 14分39秒74 (1着)

門馬海成(政経3=福島・会津) 14分44秒69 (2着)

瀬間元輔(スポ1=群馬・東農大二) 14分44秒95 (3着)

大和田春(スポ1=高知追手前) 14分46秒94 (4着)自己新

髙尾啓太朗(商2=千葉・佐倉) 15分02秒88 (5着)

安江悠登(法2=埼玉・西武文理) 15分05秒60 (6着)

高橋優喜(スポ2=静岡・浜松北) 15分23秒62 (7着)

浅川京平 16分13秒42 (8着)

川端春叶(スポ2=北海道・北見北斗) D N F

鈴木翔瑛(人1=群馬・富岡) D N S

宮岡凜太(商3=神奈川・鎌倉学園) D N S

伊藤幸太郎(スポ3=埼玉・春日部) D N S

辻陽介(スポ1=愛知・岡崎) D N S

 

コメント

武田知典(法2=東京・早実)

――今日のコンディションはいかがでしたか

足の状態はとても良かったのですが、自分の中では結構疲労感がありました。うまく走れるかどうかは分からなかったのですが、実際に走ってみたら想定以上に走れました。

――今日のレースの位置付けを教えてください

練習の一環で、5000メートルを1本走って、その後もう1本走るというものでした。

――レースプランはどのように考えていましたか

(1000メートルを)2分55秒で押して行こうと思っていました。

――先頭が入れ替わる展開でしたが、振り返っていかがですか

最初の1000メートルは瀬間(瀬間元輔、スポ1=群馬・東農大二)、次の1000メートルは門馬さん(門馬海成、政経3=福島・会津)、次の1000メートルは自分で、2分55秒で押して行くと相談していて、ラスト2000メートルはフリーという感じでした。実際蓋を開けてみたら、全然バラバラで、垂れた人がいたら後ろの人が出るという感じでした。

――今日のレースの課題と収穫をそれぞれ教えてください

課題は2分55秒で最低限押して行く力が欲しかったのですが、それが無かったことです。収穫は、前から分かってはいたのですが、体がきつい中でもスパートをかけられるというのが再確認できたので良かったと思います。

――夏に向けて強化していきたい部分を教えてください

ハーフマラソンなどの長い距離のレースが得意ではないので、しっかりと距離を踏んで、長い距離で戦えればと思っています。