日野、草野が自己ベスト更新! おのおのが現状を確認

陸上競技

 雨予報からは一転、曇り空の下行われた第3回早大競技会。1500メートル、3000メートル、5000メートルが行われ、それぞれの選手が現状を確認した。

久しぶりの実戦となった日野は、自己ベストを更新。

 最初に行われた1500メートルには、日野斗馬(商3=愛媛・松山東)とルーキーの小平敦之(政経1=東京・早実)の2人が出場した。日野は先頭に食らいつき、3番手付近でレースを進める。ラスト1周でスパートについていくことができなかったが、最後まで粘りの走りを見せ、自己ベストを更新した。小平は最初から集団についていくことができず、終始苦しい展開に。4分6秒85でのフィニッシュとなった。

 新入生が出場した3000メートルに続いて行なわれた最終種目の5000メートルには、早大から総勢15人が出場。拓大の留学生が引っ張るかたちとなった先頭集団には藤本進次郎(教2=大阪・清風)がつく。第2集団では宮岡凜太(商2=神奈川・鎌倉学園)、武田知典(法1=東京・早実)がレースを進めた。先頭は3000メートルを8分20秒程度で通過したが、3000メートル過ぎに藤本が集団からこぼれる。その後は、宮岡に加えて、辻文哉(政経4=東京・早実)も第2集団に追いつくと、ラスト1周で辻が宮岡を抜き去り、早大勢トップとなる14分25秒48でフィニッシュ。辻は「ラスト1周を63秒で上がれたのは良かった」と手応えを口にした。最後に追い上げた諸冨湧(文3=京都・洛南)が早大勢2番手、宮岡がそれに続くかたちでゴール。また、草野洸正(商3=埼玉・浦和)は自己ベストを15秒以上更新する14分37秒86をマークし、調子の良さをうかがわせた。

レースを走る辻

 今レースでは、自己記録を更新する選手も複数名見られ、今後につながる結果となった。長距離ブロックはトラックシーズン幕開け後も、多くの選手が好調を維持している。その勢いのまま2週間後に控える関東学生対校選手権でも輝きを見せてくれるだろう。

(記事 加藤志保、写真 戸祭華子)

結果

▽1500メートル

日野斗馬(商3=愛媛・松山東)  4分01秒75(5着) 自己新

小平敦之(政経1=東京・早実)  4分06秒95(8着)

▽3000メートル

安江悠登(法1=埼玉・西武学園文理)  9分22秒98(8着)

高橋優喜(新=静岡・浜松北)  8分47秒67(3着)

▽5000メートル

辻文哉(政経4=東京・早実)  14分25秒48(5着)

諸冨湧(文3=京都・洛南)  14分27秒08(7着)

宮岡凜太(商2=神奈川・鎌倉学園)  14分29秒71(10着)

草野洸正(商3=埼玉・浦和)  14分37秒86(14着)自己新

藤本進次郎(教2=大阪・清風)  14分51秒14(17着)

武田知典(法1=東京・早実)  14分54秒13(18着)

和田悠都(先理3=東京・早実)  15分00秒18(19着)

佐藤航希(スポ4=宮崎日大)  15分05秒77(20着)

門馬海成(政経2=福島・会津)  15分07秒71(22着)

伊藤幸太郎(スポ2=埼玉・春日部)  15分10秒76(23着)

髙尾啓太朗(商1=千葉・佐倉)  15分17秒68(24着)

増永峰土(商2=神奈川・逗子開成)  15分29秒09(25着)

伊藤大河(教2=福島・会津)  15分33秒97(26着)

小玉瑞葵(文3=福島・安積)  15分44秒02(27着)

濱本寛人(スポ4=熊本・宇土)  15分48秒57(28着)

コメント

辻文哉(政経4=東京・早実)

――今日の調子はいかがでしたか

 先週の1万で関東インカレ(関東学生対校選手権)の標準記録を狙っていたのですが、それが達成できなかったので、来週5月6日の日体大記録会の1万(メートル)でもう一度記録を狙うので、今回はそこに向けた練習の一環で走りました。疲労はあったのですが状態は良かったと感じています。

――レースプランはどのように考えていましたか

 (1キロ)2分55秒ペース、3000メートルを8分45秒くらいという1万メートルのレースペースくらいで余裕をもって通過し、そこからラスト2000メートルは最低でも5分40秒を切って14分20秒〜25秒でゴールしようと考えていました。

――実際のレースの振り返りをお願いします

 入りの1000メートルが思ったより早くて、2分55秒くらいで入りました。3000メートルはそこから想定どおりの8分40秒ペースで通過できました。そこから切り替えたかったのですが、思うように上がらずに、ラスト1周はしっかり切り替えてという感じになりました。

――タイム、結果についてはどのように捉えていますか

 3000メートルから少し切り替えられなかったところは、1万メートルを考えるともう少しあげたかったところではあります。ですが、ラスト1周はしっかり競り合って63秒くらいで上がることができたことはレースでしか取り戻せない感覚と思うので、そこができたのは良かったです。

――最後に、今後の意気込みをお願いします

 まずは来週1万メートルに出場します。正直自己ベスト等を狙うようなかたちではないのですが、今季のトラックシーズン達成したい目標として1万メートルの自己ベストと、5000メートルの13分台があるので、そこに向けての足がかりとなるようなレースにしたいと思います。