激戦が繰り広げられた日本学生対校選手権(全カレ)から1週間。今度は、近い将来、全カレの主役になるであろう下級生たちの大会、関東新人選手権(関東新人)が3日間にわたり開催された。
台風接近による雨風の影響が心配される中行われた大会だったが、早大の下級生たちが力をアピール。男子400メートルで眞々田洸大(スポ2=千葉・成田)が優勝、男子100メートルではルーキーの井上直紀(スポ1=群馬・高崎)が3位。4×400メートルリレー(マイル)も1走から眞々田、千田杜真寿(スポ2=茨城キリスト教学園)、石原慎也(法1=京都・洛南)、寺澤大地(スポ1=京都・洛南)のオーダーで挑み、優勝を飾った。
男子400メートル表彰式で金メダルを掲げる眞々田
また、台風が本格的に接近する前の、比較的穏やかなコンディションであった大会初日には、自己ベストの更新も相次いだ。
男子400メートルでは清水友彬(スポ1=三重・伊勢)が大会初日の予選で自己記録を更新。自己ベスト更新ラッシュが続く早大男子400メートル陣だが、その波にルーキーも乗ることができたかたちだ。眞々田と同組だった翌日の準決勝も3着に入り、決勝進出。決勝では7着だったが、存在感を示した。
予選のレースでゴールする清水友
全カレの女子マイルにも出場した清水奈々子(文構1=北海道・札幌南)は女子400メートル予選で、その日2本目のレースながら自己ベストを更新。準決勝も着順で難なく通過し、決勝では、最終盤に交わされたものの積極的なレースで4位入賞。今後、対校戦の個人種目の代表を担う存在になっていくだろうか。期待がかかる。
決勝のレースを走る清水奈
また、男子100メートルで3位となった井上は、大会初日の予選で高校時以来の自己記録となる10秒39をマーク。現チーム内4人目となる100メートル10秒3台保持者となった。
まだ個人の対校戦代表には届いていない選手たちが練習の成果を発揮した今回の関東新人。この大会を踏み台に今後下級生たちはより大きい舞台に羽ばたいていく。
(記事 及川知世、写真 川上璃々、及川知世)
★井上が自己ベストを更新し、3位入賞! 早大男子短距離勢の新星が奮闘(男子100メートル)
男子100メートルに早大から大竹春樹(商2=東京・早実)、井上直紀(スポ1=群馬・高崎)、寺澤大地(スポ1=京都・洛南)が出場。層が厚い早大男子短距離勢の中でも特に今後の活躍が期待される3人の下級生たち。結果は、井上が予選で自己ベストを更新し3位入賞。一方の寺澤、大竹はそれぞれ準決勝、予選で敗退と各自課題の残る結果に終わった。
台風の影響もあり、不順な天候が続いた本大会。初日の予選は晴天で好条件の中レースは行われた。今回優勝を目標に挑んだ井上は前半から周りを突き放し、組1着でゴール。10秒39と全国高校総体ぶりの自己ベストも更新し、調子の良さを伺わせた。寺澤もタイムで救われ準決勝進出を決めたが、大竹は10秒75で惜しくも予選敗退となった。
予選で自己ベストを更新し、笑顔の井上
2日目に行われた準決勝は予選とは対照的に激しい雨が降りつけたものの、井上が落ち着いた走りを見せ、組1着で決勝進出を決める。寺澤は最後に競り負け10秒63の記録で3着に終わり、準決勝敗退となった。
同日午後に予定の決勝レースも不安定な天候のままスタート。意識していたという隣レーンの河田航典(立大)に先を越された井上は、後半に走りが力んでしまい3着でのフィニッシュに。ゴール後、しゃがみ込んで悔しさを露わにした。
今後、早大男子短距離勢の中で代表争いが激しさを増すと予想される男子100メートル競技。より大きな舞台で活躍するためにも、この大会で優勝を勝ち取り、来年度に向け下級生選手たちの実力をアピールしたかったところだが、あと一歩及ばなかった。ただ、井上は自己ベストに関してもっとタイムを出せる感覚があったと手ごたえを感じているようだ。今回の悔しさをばねにさらなる成長を遂げてくれるだろう。ルーキーたちの活躍によって今後早大の男子短距離がどう勢いを増すのか注目していきたい。
決勝のレースを走る井上
(記事 川上璃々、写真 及川知世)
★眞々田が好記録の波に乗り優勝! 清水も自己新含む7位入賞(男子400メートル)
男子400メートルには、眞々田洸大(スポ2=千葉・成田)、清水友彬(スポ1=三重・伊勢)、竹一虎(スポ1=滋賀・草津東)の3選手が出場した。竹は予選敗退に終わったが、眞々田、清水友の2選手が決勝に進出。眞々田が決勝で序盤から先行し47秒38のタイムで見事に優勝を果たした。清水も予選で自己ベストを更新する走りを見せ7位に入賞した。
眞々田は安定した走りを見せ予選、準決勝ともに組1着で通過した。迎えた決勝ではスタートからスピードに乗り先頭争いを繰り広げながらレースを進める。先行する眞々田に内側から萩原拓斗(東洋大)が迫る展開で勝負はホームストレートに突入した。眞々田は8月に行われた富士北麓ワールドトライアルで萩原に敗れていたが「同じ負け方はしないように」の言葉通り、最後は食い下がる萩原を引き離してゴールし優勝を決めた。ゴール後は萩原と握手を交わしお互いの健闘を讃えあった。
レース後萩原(東洋大)と握手を交わす眞々田
眞々田は優勝について「うれしかった」と話す一方で「最低限の目標」と決して慢心することはなかった。今季男子400メートル陣は全カレでの2選手の自己ベスト更新をはじめ、好記録ラッシュが続いている。6月に自己ベストを更新したものの、関東学生対校選手権(関カレ)、全カレともに個人種目での出場は叶わなかった眞々田。「好記録の波をモチベーションにしようと思った」とチームメイトの活躍が刺激になっているのは間違いないようだ。部内競争が激化する400メートル陣の中で更なる飛躍を目指す眞々田から今後も目が離せない。
(記事 廣野一眞、写真 及川知世)
★予選で鮮烈3分8秒台! 新人マイルも強さ示す(男子4×400メートルリレー)
昨週の全カレで準優勝した早大男子マイル。その準優勝メンバーである眞々田洸大(スポ2=千葉・成田)に、大学では初のマイル出走となる千田杜真寿(スポ2=茨城キリスト教学園)、寺澤大地(スポ1=京都・洛南)、石原慎也(法1=京都・洛南)を加えた4人で、今大会のマイルに挑んだ。すると予選でいきなり、昨年の関カレ3位のタイムに匹敵する3分8秒75をマークし、全体1位で予選を通過。強風吹き荒れる中行われた決勝では、タイムは予選から落としたものの、他の追随を許さない走りで見事優勝を飾った。
予選のゴール後、バトンを掲げるアンカーの寺澤
普段は100、200メートルを中心に活躍する千田、寺澤、そして大学でのリレーはこれが初めてとなる石原を起用した今回のマイル。大学での400メートルレースやマイルリレーの経験が少ないメンバーがほとんどだっただけに、予選での好成績は本人たちの想定も超えていたという。その一方で、決勝のレースについては、1位を独走したものの、「思い切ったレースが出来なかった」(石原)、「疲労が溜まった中でしっかり走り切れなかったのは、まだ自分が弱いところ」(寺澤)と、個人の走りの反省点を口にした選手も多くいた。
マイルの決勝と同日に200メートルのレースを2本こなした千田と寺澤をはじめ、大会を通して複数のラウンドを踏んだ選手が多かった中でも勝ち切り、新戦力の台頭を印象付ける結果となった今大会。チームの中でも、わずかな人数しか出走できないリレーという競技で今回、貴重な経験を積み、また堂々のタイムで自信を付けた下級生のメンバーたちは、今後チームの中心となって、伝統ある早大のリレーを受け継いでいく。
表彰式でWポーズをするマイルメンバー。上段左から寺澤、石原、千田、眞々田
(記事、写真 及川知世)
結果
▽男子
▽100メートル
予選
(11組2着+10)
大竹春樹(商2=東京・早実) 10秒75(+0・5) (1組4着)
井上直紀(スポ1=群馬・高崎) 10秒39 (+0・6)(4組1着)自己新 準決勝進出
寺澤大地(スポ1=京都・洛南) 10秒66 (+0・4)(5組3着)準決勝進出
準決勝
(4組1着+4)
井上 10秒53 (+1・4)(3組1着)決勝進出
寺澤 10秒63 (+1・3)(4組3着)
決勝
井上 10秒41 (+1・6)(3着)
▽200メートル
予選
(7組3着+3)
千田杜真寿(スポ2=茨城キリスト教学園) 21秒61 (+2・3)(4組2着)準決勝進出
島田開伸(スポ2=静岡・浜松湖東) 21秒12 (+2・9)(5組1着)準決勝進出
大竹 21秒87(+2・9) (5組5着)
寺澤 21秒49 (+0・4)(7組2着)準決勝進出
井上 棄権
準決勝
(3組2着+2)
寺澤 21秒24 (+3・7)(1組3着)決勝進出
島田 21秒53 (+3・7)(1組4着)
千田 21秒27 (+2・5)(3組3着)決勝進出
決勝
寺澤 21秒12 (+6・6)(7着)
千田 21秒18 (+6・6)(8着)
▽400メートル
予選
(5組2着+6)
清水友彬(スポ1=三重・伊勢) 48秒37(1組1着)自己新 準決勝進出
眞々田洸大(スポ2=千葉・成田) 47秒49(3組1着)準決勝進出
竹一虎(スポ1=滋賀・草津東) 49秒96(4組4着)
準決勝
(2組3着+2)
眞々田 48秒59(1組1着)決勝進出
清水友 49秒75(1組3着)決勝進出
決勝
眞々田 47秒38(1着)
清水友 49秒14(7着)
▽110メートル障害
予選
(8組2着+8)
池田海(スポ2=愛媛・松山北) 棄権
▽400メートル障害
予選
(4組3着+4)
金本昌樹(スポ2=東京・日大桜丘) 棄権
▽4×400メートルリレー
予選
(5組0着+8)
早大(眞々田ー千田ー石原ー寺澤) 3分8秒75(2組1着)決勝進出
決勝
早大(眞々田―千田―石原―寺澤) 3分11秒54(1着)
▽三段跳
決勝
棚井将輝(スポ1=埼玉・大宮北) 14メートル16 (ー0・9)(10位)
古川知征(スポ1=宮城・仙台二華) 14メートル12(ー2・0) (14位)
▽やり投げ
決勝
梅澤祥吾(スポ1=神奈川・金沢) 51メートル39(14位)
▽女子
▽100メートル
予選
(7組3着+3)
清水奈々子(文構1=北海道・札幌南) 12秒62 (+0・9)(6組5着)
▽400メートル
予選
(5組2着+6)
生田桃子(人2=愛知・時習館) 60秒06(2組6着)
清水奈 57秒55(3組1着)自己新 準決勝進出
準決勝
(2組3着+2)
清水奈 58秒08(1組2着)決勝進出
決勝
清水奈 57秒82(4着)
▽800メートル
予選
(4組3着+4)
生田 2分18秒48(2組5着)準決勝進出
準決勝
(2組3着+2)
生田 2分21秒27(1組6着)
▽三段跳
決勝
伊藤凜(スポ1=福岡・明善) 10メートル89(+2・9)(12位)
▽棒高跳
決勝
宮崎瑛子(商1=静岡・浜松市立) 3メートル10(10位)
コメント
▽男子100メートル
井上直紀(スポ1=群馬・高崎)
――今回のレースの目標を教えてください
最低優勝、優勝だけ、みたいな感じで優勝しか目標に掲げていませんでした。
――予選で自己ベストを更新しましたが、最近の調子はいかがでしたか
夏から調子は上がってきてはいたのですが、なかなかいい条件で走れる機会には恵まれていませんでした。なので、暖かくて追い風もあった予選の日は、レースが一本だったということもあり、しっかり走ろうという気持ちでいました。普通に走れば(自己ベストが)出るだろうと思っていました。去年のインターハイ以来、長らくベストが出ていなかったので1つの壁を超えられて、素直にうれしかった気持ちはあります。
――10秒39というタイムに関して、もっと記録を更新できそうな感覚はありましたか
そうですね。予選は誰とも競わず、1人で走る展開だったので、まだもっといけるかなという感覚はありましたね。
――予選、準決勝、決勝で修正した課題はありましたか
予選でいい走りができたので、それを続けようという感じでした。準決勝は豪雨の中で走ったので、タイムよりは準決勝を通過できればいいという気持ちでいました。メンバー的には余裕があったので、スタートからしっかりと着順を取りに1着だけを目指して走りました。決勝は隣のレーンに立大の河田航典さんがいて、河田さんが早いというのは意識していました。前半から(河田さんが)出てくると分かってはいましたが、やっぱり力負けでした。
――結果を踏まえて、改めてレース全体の感想をお願いします
富士北麓(富士北麓ワールドトライアル)で走ったあとにケガをして2週間走れない状況が続いてしまっていました。今週の火曜日からタータンで走れるようになり、調整というより最低限のことしかできない状況のまま今回のレースに挑みました。ただ、走れない期間に今までできていなかった筋トレをやりました。富士北麓の合宿で全カレで優勝した田中天智龍さん(スポ3=鹿児島南)と同じ部屋だったのですが、天智龍さんがケガをした期間に強くなって「ケガしてよかった」と言っていました。その言葉が僕の心に残っていて、僕もケガした期間をプラスにしたいと考えて、できることをやっていた成果が今日の結果に繋がったと思います。
――全カレの田中選手の優勝はやはり刺激になったのでしょうか
そうですね。天智龍さんや三浦さん(三浦励央奈、スポ4=神奈川・法政二) などすごい方と一緒にいることは刺激になります。
――今後の目標を教えてください
今シーズンはあと早慶戦(早慶対抗競技会)と田島記念(田島直人記念)を予定しています。目標は自己ベストを更新することですが、勝負に勝つことを最優先にして、そこに良いタイムがついてきたらと思います。来年は全カレに出場して戦えるシーズンにしたいので全カレに向けてどのように高めていけるか考えながらやっていきたいと思います。
――目標とする自己ベスト更新タイムを具体的に教えていただけますか
日本選手権の参加標準記録が10秒45ですが、ターゲットナンバーがあり、(ボーダーラインが)10秒34あたりなのでそこを目標にして、日本選手権に出場したいと思っています。
▽男子400メートル
眞々田洸大(スポ2=千葉・成田)
――昨週全カレが終わっての、この大会でしたがどのような思いで臨まれましたか
僕は関カレも全カレも(個人で)出られなくて、かつ400メートルの先輩方がみんな46秒台に乗っているという刺激もありましたし、そういった好記録の波を自分の走るモチベーションにしようと思っていました。この大会は、最低限優勝で、安定したタイム、できれば46秒台というのを目標にしていました。雨などのコンディションがそぐわなかった部分もあった中のレースだったので、安定したタイムを出せてきているというところに関しては収穫なのですが、そこからもう一歩進むにはまだまだ足りないなという感じです。
――昨週からの疲労などはありましたか
全カレが終わった後に、気持ち的な面でこの大会乗り切れるのかなという心配はあったのですが、体的にはそんなに心配は無かったです。
――予選、準決勝の走りはいかがでしたか
予選も気持ち的にはゆとりを持って、前半の走りだけしっかりして後半フロートするというイメージで走った中で、47秒49で予選通過できたので、意外と出たな、というか、思ったよりも良いかたちで予選を終えられたなという感じでした。準決勝は雨がひどかったので、とりあえず通過しようと思って、前半のイメージだけしっかり作って決勝に良いかたちでつなげようというイメージでした。
――決勝のレースプランを教えてください
内側に東洋大の萩原選手がいたのですが、北麓(富士北麓ワールドトライアル)で最後に刺されて負けていた選手なので、自分の走りに集中するというのもそうなのですが、ラストの直線に入ってからは、同じ負け方をしないように、と思っていました。前半しっかり自分のペースで入って、後半は耐えるというか、練習で今までやってきたことを思い出してレースをしようと決めていました。
――優勝についてはどう感じますか
優勝は最低限の目標で、その中でも今まで負けた選手がいたので緊張もあったのですが、優勝できたのはうれしかったです。
――この大会で得られた収穫はありますか
前半シーズンは自分の走りがまとまらなかったのですが、最近は、練習のイメージをレースの中で実現できていて、あとは、全カレで活躍された先輩方からのアドバイスや、大前監督(大前祐介監督、平17人卒=東京・本郷)からもこういうレースプランで行こうと言われていたので、それをしっかり自分の中で消化してつなげられたと思います。
――具体的にどのようなアドバイスや指示をいただいていたのですか
前半後半の差を2秒以内にまとめたいという話はされていて、そういったイメージで走ろうと思っていました。あとは、どう勝つかみたいなこともイメージしていました。
――今後の抱負を教えてください
この大会で得られた収穫として、マイルも含めて、自分の自己ベスト付近でタイムをまとめられるというのがあり、自信にできたので、一発しっかりタイムを狙って、全カレ出られた3人の先輩方に絡んでいけるように、46秒台を目標としていきたいなと思います。
▽男子4×400メートルリレー
眞々田洸大(スポ2=千葉・成田)、千田杜真寿(スポ2=茨城キリスト教学園)、石原慎也(法1=京都・洛南)、寺澤大地(スポ1=京都・洛南)
――チームとしてどのようなことを目標に掲げていましたか
眞々田 予選から大前監督から3分10秒、一人47秒5のラップで回ってこようというプランがあって、予選は思った以上にラップタイムが上げられたので、3分8秒台でゴールできたという感じです。決勝は、気候のコンディションが悪かったり、200メートル勢が2本走って疲労が溜まっていたりする状態だったので、1走からしっかり出て、勝ち切ろうという感じでした。
――200メートルを走ったお二人は疲労はいかがでしたか
千田 (200メートルの)結果が良く無くて、走りも良く無かった分疲労があったのですが、それなりには走れたと思います。
寺澤 僕は100メートルも走って7本目だったのですが、疲労は言い訳にはならないので、やはり7本目と言えど予選よりもラップが1秒以上落ちてしまったので、勝てはしましたが、迷惑をかけたなという気持ちと悔しい気持ちがあります。
――眞々田選手以外の3人は先週の全カレは刺激になっていましたか
千田 そうですね。
――決勝のレースの個人の走りの振り返りをお願いします
眞々田 僕は、北麓くらいから400メートルの良いイメージがつかめていて、全カレもマイルを走らせていただいて得られるものも多かったので、その試合を経て、今回のレースはフレッシュなメンバーということで、後ろにできるだけリードを大きく渡せるようにと思っていました。先頭で必ず差をつけて渡すというプランだったので、ラップタイムも、このコンディション的には良い方で、自分の中でも感覚と走りがつながってきているなという印象はあったので、良い調子でこの大会を終えられました。
千田 もともとマイルの経験がそれほど無くて、400メートルもあまり走ったことが無いのですが、やはり自分は200メートルの選手なので、最初は行かないとなという思いは予選も決勝も変わらずありました。最後も自分なりには粘れたかなと思っています。
石原 今回は個人で出場できなくて、前半シーズンもあまり良いレースが無かったので、今回マイルリレーを走らせていただけることになったからには、良いラップタイムで帰ってきて、自信をつけようと思っていました。ですが、予選も決勝も思い切ったレースが出来ず、少し悔いが残るレースになったと思います。前半もそれほどスピードを上げることができなかったですし、ラストも粘れていなかったと思うので、そこは課題かなと思います。でも今回走れたことはプラスに捉えて、次につなげていけたらなと思います。
寺澤 予選が前半の100メートルの通過があまり早く無く、後半も粘った方ではあったのですが粘り切れなかったので、決勝では前半をしっかり走ろうと思って走りました。ですが、それでも予選の200メートルの通過とあまり変わらなくて、7本目という、疲労が溜まった中でしっかり走り切れなかったのは、まだ自分が弱いところでもあると思いますし、課題が見えたので、本数積んでもタフに走れるようにしないとなと思いました。
――決勝の風の影響はいかがでしたか
眞々田 前半すごく追い風で後半強い向かい風で。強い追い風の前半の時は、通過のタイムはできるだけいつもと変えずに、(追い風を利用して)いつもより余裕を持って通過して、後半に脚を残すというのを想定していました。強い向かい風の中でもタイムをまとめようという意識で走りました。
千田 200メートルの決勝の時から結構風が強く吹いていて、僕も寺澤も風に乗り切れなくて良い走りができなかったので、その風を想定して、眞々田が言ったような感じで走りました。
――優勝という結果についてはどう捉えていますか
眞々田 最低限かなと思います。でも優勝獲りたかったので、獲れて素直にうれしいですし、フレッシュなメンバーで、予選のタイムも含めて、良い経験ができたので、収穫のあるレースだったなと思います。