鷺、新田が表彰台! ルーキー多く出場

陸上競技

 第106回日本選手権と同時に開催された第38回U20日本選手権。早大からは今春入学したルーキーを中心に6種目に8人が出場。女子200メートルでは鷺麻耶子(スポ2=東京・八王子東)が3位表彰台、山越理子(人1=東京・富士)も7位に入りダブル入賞。新田望(スポ1=神奈川・法政二)は女子400メートル、800メートルの2種目で入賞を果たし、男子400メートル障害の盛岡優喜(スポ1=千葉・八千代松陰)は予選で自己記録を更新し、5位に入った。
 一方で、資格記録が上位だった男子100メートルの井上直紀(スポ1=群馬・高崎)や、昨年のこの大会3位の女子400メートル障害の大川寿美香(スポ1=東京・三田国際学園)は決勝に駒を進めることができず、悔しい結果に終わった。

(記事 及川知世)

★全員が悔しい予選敗退(男子100メートル)

 昨年は島田開伸(スポ2=静岡・浜松湖東)がタイトルを取ったこの種目。今年は早大から大竹春樹(商2=東京・早実)、井上直紀(スポ1=群馬・高崎)、寺澤大地(スポ1=京都・洛南)の3選手が出場。決勝進出が期待されたが、3選手とも悔しい予選敗退となった。

  予選は2組目に井上、3組に大竹、寺澤が出場。井上は「(スタートで)良く出ることができた」という1本目、他の選手にイエローカードが与えられ、スタートがやり直しになってしまう。「自分の悪い癖が出てしまった」と2回目は1本目ほど飛び出せず、遅れを取り戻すことができないまま4着でフィニッシュ。「ミスが許されない舞台でミスしてしまったという、それだけ」と淡々と振り返った。

 予選第3組は寺澤が2レーン、大竹が6レーン。レースは序盤から4、5レーンの選手が飛び出し、早大2選手は追いかけるかたちに。後半もそのまま追い上げることができず、大竹が10秒76の4着、寺澤が10秒86の6着でフィニッシュ。「練習で出来ていることがレースでできない」(大竹)、「今シーズンの調子の悪さが出た」(寺澤)とそれぞれ課題の残る結果となった。

 層の厚い早大の短短(100、200メートル)ブロックでは、ともに大きい対校戦の代表などにはまだ届いていない3選手。大会を終えた選手たちからは目の前の目標では無く、数年後を見据えた意気込みが多く聞かれた。今年のU20日本選手権は苦い経験となったが、この経験は今後早大での数年間の中で必ず生きてくるはずだ。

ゴール後顔を覆う井上

(記事、写真 及川知世)

★ヨンパーはルーキーも強い! 盛岡が自己ベスト&5位入賞(男子400メートル障害)

 学生オリンピアン山内大夢(令4スポ卒=現東邦銀行)を輩出した早稲田の男子400メートル障害(ヨンパー)。そんな強いヨンパーブロックに憧れて早稲田の門を叩いたルーキーが存在感を見せつけた。盛岡優喜(スポ1=千葉・八千代松陰)は初のU20日本選手権。予選で自己記録を0・5秒以上更新する51秒00をマークし、組1着で決勝進出。翌日行われた決勝でもセカンドベストをマーク。表彰台には届かなかったが、5位入賞を果たした。

 春先より1年目に目標にする大会として挙げていたこの大会。大会2日目に行われた予選は、予選通過の条件が組上位1着+4という厳しいもの。後半の追い上げを得意とする盛岡だが、「今までより前半攻めたレース展開にした」と、前半から積極的にレースを進める。その積極性が功を奏し、「今の理想(のレース)が走れた」と2位以下から頭ひとつ抜け出し1位通過。51秒00の好記録にガッツポーズも飛び出た。

 雨の降る中行われた翌日の決勝。「予選レースの疲労が残っていた」と予選ほど序盤に飛び出せず、前半は他の選手に遅れを取る展開に。8台目の障害まで最下位付近でレースを進めるが、ホームストレートで猛烈な追い上げを見せる。最後は腕を前に突き出して前傾でゴール。6着の選手にわずかに先着し、5位に入った。

 昨年日本対校選手権(全カレ)で出場3選手が全員決勝に残ったものの、今年はまだ足並みが揃っていない早稲田の男子ヨンパー。今大会でチーム内3番手の記録をマークした盛岡は、今後の目標として50秒台、そして全カレへの出場と入賞を掲げる。盛岡の台頭がブロック全体の起爆剤となるか。「今後はもっとレベルの高い目標を立てて陸上に取り組みたい」と話す盛岡の今後4年間の活躍、そしてチーム内の全カレ出場3枠を懸けたメンバー争いにも注目だ。

決勝のレースで障害を越える盛岡

(記事 及川知世、写真 湯口賢人)

★鷺が3位、山越が7位で早大勢ダブル入賞!(女子200メートル)

 女子200メートルには、鷺麻耶子(スポ2=東京・八王子東)と山越理子(人1=東京・富士)が出場。ともに決勝進出し、鷺は3位、決勝でシーズンベストを更新した山越は7位で早大勢ダブル入賞を果たした。

 1日目の日本選手権100メートルでは予選敗退に終わった鷺。久保田裕是短距離コーチ(平24スポ卒=千葉・東海大浦安)と「大阪まで来たからには走るしかない」と話し、イメージした流れを再現すること意識してこの種目に臨んだ。予選では、序盤から前に出て危なげなく組1着で決勝へ。鷺と同じく1組に出場した山越も、後半に追い上げを見せ、2着に入りこちらも決勝進出を決めた。

 そして迎えた決勝。関東学生対校選手権(関カレ)の疲労が抜けずに状態が上がらず、「自分が出したい動きができない状態」だったという鷺。レース内容、タイムともに悔しさを残しながらも、ラストの直線では調子の悪さを感じさせない伸びを見せ、24秒51で見事3位に食い込んだ。一方の山越は、前半少し出遅れてしまうもののその後は粘り、シーズン自身最高となる24秒89をマークし7位入賞。レースについて「向かい風の中での24秒台なので、現時点では納得」と振りかえり、充実感をうかがわせた。「後半で落ちなくなった(山越)」という収穫と、予選、決勝ともに出遅れてしまった前半を課題に今夏のトレーニング、そして日本学生対校選手権(全カレ)へ臨む。

 大舞台で自身が納得のいく結果を残すことができたルーキー山越と、本調子ではないながらも試合前に定めた最低ラインをしっかりと達成することができた鷺。代々、実績では男子に劣る早大女子の短短だが、今後はこの2人が中心となり、新たな歴史を切り開いていってくれるに違いない。

U20女子200メートル表彰式で銅メダルを首にかける鷺

(記事 戸祭華子、写真 川上璃々)

★新田が2種目で決勝進出!(女子400メートル、800メートル)

 新田望(スポ1=神奈川・法政二)はU20日本選手権で400メートルと800メートルに出場し、どちらも着順で決勝に進出。400メートルでは4位、800メートルでは3位入賞を果たした。

 大会1、2日目に行われた400メートル。予選では、スタートより力強い走りを見せ、300メートル地点で2位に。残り100メートルでも勢いを落とすことなく、ゴール前でトップの選手をかわし、1位で決勝へと歩を進めた。決勝では「短距離の選手よりはスタートで出遅れる」と見通しを立てていたため、後半の加速を意識してレースに臨んだという。しかし、前半の差を後半で巻き返すことができず、4位でホームストレートに突入。ラストで懸命の走りをしたものの、順位を上げることができず4位でレースを終えた。

U20女子400メートル決勝のホームストレートを走る新田

 大会の後半日程では800メートルに出走。800メートル予選序盤は集団後方で機を伺った新田。2周目のバックストレートでスパートをかけ、トップに躍り出る。最後の直線で2人の選手から追い付かれそうになるも、耐え抜き1位で予選を突破した。決勝では1周目を最後尾で通過し、終盤近くまで順位が硬直したが、最終コーナーで追い上げ、3位にまで浮上し、順位そのままにフィニッシュした。

 U20での出場が今回で最後になる新田は、目標だった400メートルと800メートルでの優勝を達成することはできなかった。しかし、早大選手の中で日本選手権全日程に出場したのは新田ただ一人。1年生ながら、タフなスケジュールをこなし、結果を残したことは新田にとって大きな評価点になったはずだ。目指すのは来年の日本選手権への出場。更なる成長を見せ、会場を沸かせる存在になれるか。期待がかかる。

U20女子800メートル表彰式で笑顔を見せる新田(写真右)

(記事 湯口賢人、写真 湯口賢人、川上璃々)

★昨年3位表彰台の大川は予選敗退に終わる(女子400メートル障害)

 U20女子400メートル障害には、昨年同種目3位の大川寿美香(スポ1=東京・三田国際学園)が出場。シーズンベストとなる61秒33をマークしたが、予選敗退に終わった。

  「最低限入賞」という目標を掲げて今大会に臨んだ大川。「関東インカレ(関東学生対校選手権)での反省を生かして、序盤は力まずに走ることができた」といい、1台目からテンポ良くハードルを越えていく。しかし後半は伸びを欠き、組6着でのフィニッシュに。タイムは61秒33のシーズンベストをマークしたが、自己ベストには及ばず予選敗退となった。

 レース後は悔しい表情を浮かべた大川だったが、「レース内で改善された点もあった」と一定の収穫も得た。「秋シーズンに向けて日々精進するしかない」と話した大川が目指すのは、9月に控える日本学生対校選手権での自己ベスト更新と、日本選手権の標準記録突破だ。早大に入学してから課題を一つずつ、着実にクリアしている大川のこれからの挽回に期待したい。

10台目の障害を越える大川

(記事 加藤志保、写真 及川知世)

結果

▽男子100メートル

予選

(7組3着+3)

井上直紀(スポ1=群馬・高崎)10秒62 (ー0・4)(2組4着)

大竹春樹(商2=東京・早実)10秒76 (ー1・5)(3組4着)

寺澤大地(スポ1=京都・洛南)10秒86(ー1・5)(3組6着)


▽男子3000メートル決勝

間瀬田純平(スポ1=佐賀・鳥栖工)  棄権


▽男子400メートル障害

予選

(4組1着+4)

盛岡優喜(スポ1=千葉・八千代松陰)51秒00 (3組1着)自己新 決勝進出

決勝

盛岡  51秒43 (5着)


▽女子200メートル

予選

(3組2着+2)

鷺麻耶子(スポ2=東京・八王子東)  24秒85 (ー0・9)(1組1着)決勝進出

山越理子(人1=東京・富士)  25秒12(ー0・9)(1組2着)決勝進出

決勝

鷺  24秒51 (ー1・0)(3着)

山越  24秒89(ー1・0)(7着)


▽女子400メートル

予選

(2組3着+2)

新田望(スポ1=神奈川・法政二)  56秒75 (2組1着)決勝進出

決勝

新田  55秒75(4着)


▽女子800メートル

予選

(3組2着+2)

新田  2分10秒43 (3組1着)決勝進出

決勝

新田  2分11秒04(3着)


▽女子400メートル障害

予選

(2組3着+2)

大川寿美香(スポ1=東京・三田国際学園)  61秒33 (2組5着)


コメント

▽男子100メートル

大竹春樹(商2=東京・早実)

――今大会の目標を教えてください

決勝に残ることが一つの目標で、もう一つは全日本インカレ(日本学生対校選手権)の標準記録を切るというのが目標でした。

――実際にレースを振り返ってみていかがですか

練習までは良い状態で作れていたのですが、本番はやっぱりスタートが上手くいかず、タイムを落としてしまったということになります。

――コンディションや調子はいかがでしたか

直前まで良い状態で来ていて、アップの時にもこれで走り切れればいけるだろう、という状態にはなっていたのですが、やっぱり本番出しきれなかったというところが大きいかなと思っています。

――今後への意気込みをお願いします

練習で出来ていることがレースでできないというのが大きな課題なので、練習から試合につなげていくところの練習をやっていければ良いかなと思っています。

井上直紀(スポ1=群馬・高崎)

――レースの振り返りをお願いします

試合までのアプローチが良くて、試合も良い感じで臨めて、準備もできていました。隣が速い選手ということもありそこを計りにしていたのですが、一発目で良く出ることができ、そこで他の選手にイエローカードが取られて、2回目というところで、自分の悪い癖が出てしまい、スタートをミスしてしまい、そこから巻き返す自信が無かったという感じです。

――スタートのやり直しの前の1本目のスタートがかなり良かったという感じだったのですか

1回目は成功して、多分あれで出ていたら自己ベスト近くまで行ったのではないかなという手応えはあったのですが、そこでイエローカードを(他の選手が)取られてしまって、少し2回目にネガティブな気持ちが入ってしまって、そこで勝負はついていたのかなという感じです。

――調子は上がってきていたのですか

調子は上がってきていて、練習はあまり良くなかったのですが、こっちに来てからは上手く行っていたのですが、ミスが許されない舞台でミスしてしまったという、それだけだと思います。

――今後への意気込みをお願いします

U20(日本選手権)という(シーズン)前半の山場があっけなく終わってしまったので、後半はインカレ(日本学生対校選手権)があり、そこは内部の競争もありますが、4年目を見据えたインカレなので、それまでにしっかりアプローチして、そこに出て、というところと、U20が6月だったので、なかなか自分のやり方と大学のやり方とのすり合わせが上手くいかない中だったので、これから大きい大会というのが(今シーズン)無くなっていくので、新たな取り組みというところも取り入れて、(今回は)悔しい負け方をしてしまったので、しっかりこの後4年のインカレに向けてというところを目標にして頑張っていきたいと思っています。

――夏に向けての課題はありますか

筋力アップは絶対だと思っていて、ただ単につけるのでは無く、考えながら、感覚とすり合わせながらというところで、いろいろな方法を試して行って、まだ失敗できる時間がたくさんあるので、4年に向かってアプローチしていきたいと思います。

寺澤大地(スポ1=京都・洛南)

――レースを振り返っていかがですか

今シーズン最初から、調子が良い悪いの問題でもなく、なかなか走れてない期間が続いていた中でこの試合を迎えたのですが、地元大阪でのレースということもあったので、気持ちだけは「やるぜ」という気持ちではありました。ですが、やっぱり今シーズンの調子の悪さが出て、一応今シーズンでは一番速いタイムではあるのですが、課題が残るレースになったかなと思います。

――調子が上がっていない原因は何か思い当たるものはあるのでしょうか

環境が変わったというのはあると思うのですが、それを言い訳にしたくないので、やっぱり自分の走りを今は見失っている状況にあるのかなというのが率直な意見で、もっと練習しなきゃいけないなと思いました。

――今後への意気込みをお願いします

まずは自分の走りの感覚を取り戻すのが第一だと思うのですが、やっぱり大学の練習にしっかり自分が合わせていけるように、やっていきたいと思います。今シーズン(残りの)大きい大会は、全カレはあるのですが、個人で出るのは無理だと思うので、全カレに出るためにという意識ではなく、その先2年、3年になった時を見据えてそこに向かって課題をこなしていきたいなと思っています。


▽男子400メートル障害

盛岡優喜(スポ1=千葉・八千代松陰)

――狙っていた大会かと思いますが、自信はありましたか

直前までの大会では良い記録とは言えないものばかりだったので、正直自信はありませんでした。

――予選のレースについてお聞きします。前半から飛ばしているように見えたのですがレースプランはどのように考えていましたか。そのプランに、着順で進出できるのが1人だけというのが関係していましたか

そうですね、シーズンベストを出さないと着順で通過できないと思っていたので、今までより前半攻めたレース展開にしました。

――ガッツポーズも出ましたが、レース振り返るといかがですか、高校までのレースと比べても結構上手く行った感じですか

高校の時より上手く走れた印象はありました。レースとしては14歩で走る区間を5台目から7台目に増やしていて、不安もあったのですが、今の理想で走れたという感じで良かったです。

――春の対談の時におっしゃっていた「高校の自分を超える」という目標を達成しましたがどう感じていますか

1年生で高校ベストを超えられたことはうれしく思っています。今後はもっとレベルの高い目標を立てて陸上に取り組みたいです。

――決勝のレースについてお聞きします。決勝は前半控えめに入ったように見えましたが、そのあたりいかがでしたか

予選レースの疲労が残っており予選のように前半のスピードがでなかったです。そのため中盤のレース展開が思うようにいきませんでした。

――後半追い上げましたが予定通りですか

そうですね、自分の持ち味は後半の追い上げだと思っているので。しかし、先頭集団と争いたかったです。

――追っている時の気持ちの面はどうでしたか、気持ちを切らさずに追いかけることができたのでしょうか

残り100メートルに入る時はほぼ最下位だったので焦りはありました。しかし、少しでも順位を上げようと頑張ることはできました。

――決勝もセカンドベストでしたがタイムはどう捉えていますか

51秒台で安定して走れるようになってきたのかなと思います。

――順位についてはいかがですか

1位を目指していたのでとても悔しいです。自分の力の無さを痛感しました。

――大会全体振り返ってどんな大会になりましたか

自己ベストとセカンドベストを出せて記録的には良かったと思います。でも、順位は低く悔しい結果になってしまいました。しかし、今後の課題も明確に見えた大会でした。

――今後の目標を教えてください

今年の目標としては50秒台で走り、全日本インカレに出場、入賞することです。


▽女子200メートル

鷺麻耶子(スポ2=東京・八王子東)

――今大会の調子はいかがでしたか

関東インカレ後から上手く疲労を抜くことができず全く調子が上がらない中での試合でした。

――選手権の100メートルとU20の200メートルの目標をそれぞれ教えてください

本来の目標は100メートル決勝進出、200メートル優勝でしたが、調子が上がらずギリギリ状態で迎えた試合だったため「いつも通りに、考えすぎずに走る」という最低目標で臨みました。

――100メートルの結果はどう捉えていますか

練習でも動けなかった部分がそのままタイムとして表れたと思います。想定内だったので特別に落ち込んだ訳では無いです。

――100メートルから200メートルまでの間にどう切りかえましたか

100メートルが練習からの想定内の結果だったので、「大阪まで来たからには走るしかないね」と久保田さん(久保田裕是短距離コーチ、平24スポ卒)とも話し、タイムや動きどうこうよりも流れをイメージ通りに再現することをテーマにして走りました。

――200メートルの予選、決勝それぞれのコンディションはどうでしたか

100メートルの時と特に変わらずどちらも自分が出したい動きができない状態でした。

――予選から決勝で修正したことはありますか

特に大きく変えた部分はありません。強いて言うならば前半に全力で突っ込むと今の調子ではたたでさえ後半のリズムがズレやすく進まなくなるので、決勝は後半で順位争いが起きることを踏まえて余裕を持って前半入り切り替えのポイントを後半のカーブ抜けに持ってくるように意識しました。

――決勝のレース全体を振り返っていかがですか

タイムも順位も本来の実力で考えれば全く納得のいくものではありませんが、今の状態の中ではまとめられた方だと思います。

――3位という結果についてはどう感じていますか

走る前から頑張って3位以内だと感じていたので、最低ラインをクリア出来たことは正直に安心しました。ただ、同学年のほとんどの選手はシニアで戦ってるためあまり喜べないかなと思っています。

――今後への意気込みをお願いします

まずは来年の日本選手権やグランプリ等に繋げていくために100メートルのベストを更新したいです。200メートルでも、後半の走り方を練習の中で習得してアベレージをあげていきたいと思います。


山越理子(人1=東京・富士)

――今大会の調子

すごく良いという訳ではなかったのですが、悪いという訳でもなく、正直言うと普通という感じでした(笑)。

――今日の体の動きはどのように感じていらっしゃいましたか

自分が走った感じだと、あまり良いという感じもなかったです。

――レースプランはどのように考えていましたか

昨日、前半ですごく出遅れてしまったので、今日はそれよりもガっと攻めていこうと考えていたのですが、決勝でも前半遅れてしまったので、これからはそこを課題にしてやっていこうと思います。

――タイムはどのように捉えていますか

自分ではもっと遅いかなと思っていたので、シーズンベストで向かい風の中での24秒台だったので、今回の結果としては、現時点では納得しています。

――決勝のレース全体をふりかえってみていかがですか

動画などで振り返ってみても、周りが前半から結構来ている感じだったのですが、(自分が)後半は落ちずにそのまま行けたところは結構良かったと感じています。

――今大会の収穫を教えてください

後半落ちなくなったというのは良かったです。あと、全国で入賞できたというのは、今まであまり入賞することが出来ていなかったので、良かったと思います。

――今後の目標

次は、大きい試合も9月の全カレ(日本学生対校選手権)まであまりないと思うので、そこまでにしっかり練習を積んで、しっかり自己ベストを更新できるようにしたいと思っています。


▽女子400、800メートル

新田望(スポ1=神奈川・法政二)

――4日間日本選手権を戦ってきて、コンディションの変化はありましたか

400メートルを2本走った後に、800メートルの予選はすごく疲れた、疲労感があったのですが、決勝では予選から時間が空いていたので、コンディションは良く臨めたかなと思います。

――大会まで練習は積めていましたか

関東インカレからそこまで間が無くて、調整のための練習であまり積めていませんでしたが、うまく持っていくことができたのかなと思います。

――400メートルにはどのような意気込みでしたか

800メートルでも同じなのですが、U20に出られる最後の年なので、優勝を目指して頑張りました。

――400メートルでのレースプランは

400メートルの前半は、(自分が)短距離の選手じゃないので、短距離の選手と比べるとスタートが遅れると思うのですが、そこで焦らずにしっかり加速して、200メートルから300メートルのカーブでスピードを落とさないようにして、ラスト全力でいくっていう感じです。

――800メートルはいかがですか

800メートルはラストスパートで頑張ろうと思ったので、前半はなるべく楽に行くことを意識して、最後切り替えるようにしていました。

――レースを振り返ってください

やはり優勝を目指していたので、悔しい気持ちの方が大きいです。

―4日間戦い抜いた感想を教えてください。―

最後のU20で優勝できなかったことがすごく悔しいのですが、久し振りに400メートルと800メートル両方走って、走りきれたことは良かったと思います。

――次のレースとそこでの意気込みをお願いします

次の大きな大会が全カレになると思うのですが、1年生のうちから決勝に残ることを一つの目標にするのと、日本選手権の標準がまだ切れていないので、両方とも切れるようにベストを尽くして頑張りたいです。


▽女子400メートル障害

大川寿美香(スポ1=東京・三田国際学園)

――今シーズン始まって今までの調子としてはいかがですか、この大会に向けて調子は上がっていましたか

私自身、冬季に練習を追い込めていなかったため、前半シーズンは正直不安の方が大きかったです。3月から大学の練習に参加させて頂き、課題と向き合いながら取り組んできました。少しずつではありますが、体力が戻ってきて、走れてきている感覚はありました。

――レース全体を振り返って率直にどう感じますか

最低目標が入賞だったので、悔しいです。去年が表彰台というのもあって、情けない気持ちでいっぱいですが、レース内で改善された点もあるので、秋シーズンに向けて日々精進するしかないなという気持ちです。

――タイムはシーズンベストだったと思います。どう捉えていますか

関東インカレで64秒台だったので、3秒伸びたのは安心しつつも、最低でも60秒台切りを狙っていたため、悔しい気持ちの方が大きいです。今シーズン中に自己ベストと日本選手権の標準を突破することが目標なので、そこに向けて頑張ります。

――この大会での収穫を教えてください

関東インカレの時は、前半のラップタイムは良かったものの、肩に力が入ってしまい、後半バテてしまいました。そこからの練習では、肩に力を入れずにお腹から引っ張る意識で行なっていたため、今回の大会では前半は力まずに走ることが出来ました。

――今後への意気込みをお聞かせください

全カレで自己ベスト&日本選手権の標準記録を突破することが目標です。「これだけやったのだから大丈夫」という強い気持ちでレーンに立てるように、夏合宿や普段の練習で今まで以上に気合いを入れて、現状に甘んじることなく、精進していきます!