春の日差しがふり注ぐ中、早稲田大学競技会が行われた。早大からは先日の学生ハーフから約2週間でのレースとなった菖蒲敦司(スポ2=山口・西京)や伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖)に加え、井川龍人(スポ3=熊本・九州学院)、草野洸正(商1=埼玉・浦和)の4名が3000メートルに出場。
先頭を走る伊藤(左)と菖蒲
レースは開始直後から二手に分かれ、井川はペースメーカーとして後方で草野を引っ張る。先頭の菖蒲と伊藤は1周67秒前後のタイムを刻みながらレースを進め、ラスト2周で伊藤が前に出る。伊藤は最後までスピードを落とすことなく、そのままトップでゴール。タイムも8分12秒89と自己ベストまであと一歩に迫り、「概ね想定通りで、収穫があった」と振り返った。3月13日に行われた学生ハーフでも、伊藤はチームトップの記録を残し、2戦続けて好調をアピール。2着には同じく8分10秒台で走破した菖蒲が入った。また、草野は途中で離れはしたものの、ペースメーカーの井川に食らいつき、自己ベストを約10秒更新した。
自己ベストを更新した草野
刻一刻と迫る本格的なトラックシーズンに向けて、「ライバルとなる他大学のエースと互角に勝負して存在感を示したい」(伊藤)。今年もチーム全員で高め合いながら、それぞれがトラックシーズンの目標を達成し、秋以降の駅伝シーズンにつなげられるか。今後の走りに注目だ。
(記事 加藤志保、写真 川上璃々、及川知世)
結果
▽男子3000メートル
伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖) 8分12秒89
(4組1着)
菖蒲敦司(スポ2=山口・西京) 8分16秒54
(4組2着)
井川龍人(スポ3=熊本・九州学院) 8分27秒82
(4組3着)
草野洸正(商1=埼玉・浦和) 8分43秒88
(4組4着)自己新
伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖)
――今日のレースの位置付けは
六大学(東京六大学対校大会)の5000メートルに向けての調整です。
――具体的な目標やレースプランはありましたか
8分15秒切り、ラスト1000mをペースアップしてゴールすることです。
――実際走りを振り返ってみていかがですか
概ね想定通りでしたが、ラスト1000メートルを切ってからのペースアップが今ひとつ絞りきれなかったです。
――目標に対しての達成率で言うと何点くらいですか
70点、可もなく不可もなく、です。次に向けての収穫はありました。
――今後の試合に向けての目標をお聞かせください
ライバルとなる他大のエースと互角に勝負し、存在感を示すこと、上級生と共にチームを走りで引っ張ることです。