今回特集するのは短距離の二人。400メートル、4×400メートルリレー(マイル)の主力メンバーとして活躍中で、寮長も務める小竹理恩(スポ4=栃木・佐野)。200メートルでここまで学生トップクラスの活躍を見せ、好調ぶりをうかがわせる松本朗(スポ4=福岡・戸畑)。関東学生対校選手権(関カレ)で、大きな得点をもたらす期待のかかる2人は、どんな思いでラスト1年を過ごしているのか。じっくりとお話を伺った。
※この取材は5月13日に行われたものです。
お互いと、チームについて
お互いに共感する部分が多いという松本(左)と小竹
――1年時にも対談を行っていますが、印象は変わりましたか
松本 初めの印象と同じで、真面目な印象ですね。
小竹(松本は)やる時はやる人かな、みたいな感じでずっと思っていてあんまり変わってないですね。結構人のことを見ていて、気づかないところまで評価しているところはいいところだなと思います。手を差し伸べたりとかも、それを「やるぞ」じゃなくて日常的に空気のようにやっているところがすごいと思います。
松本 自分自身、なんかやった感ある感じ、親切にした感あるのが嫌で。
小竹 改めてそういうのをつくるんじゃなくて、素でできるというような人です。
松本 (小竹の)いいところはいろいろあるんですけどひとつは、いい意味で表も裏もあって。真面目な面はすごく真面目で、競技や寮長としての仕事を真面目に全うしていて、かつ短長ブロックをけん引しています。裏ではオフの時は先輩後輩関係なくコミュニケーションをうまくとっていて、頼られやすい先輩だなと思います。悪い面は…優しすぎるかもしれないですね。優しすぎるから強くは言わない、その優しさに助けられてもいますが甘えてます、僕も(笑)。後輩も多分そうですね。
小竹 たぶんそんな感じでしょうね。僕は先輩も後輩もそうなんですが距離近くするのが好きなので。そういうところ(松本と)似てるよね。結構似通っている部分があって、同期の中で一番気が合うかなと思います。
――4年生のチーム全体の雰囲気はどんな感じですか
松本 個が強い。
小竹 個性しかないですね。短距離も長距離も。
――特に個性が強いと思う人はいますか
小竹 みんなですね(笑)。逆に弱いという人がいない。
――それでもまとまりはあるのですか
松本 まとまりきれてはいるんじゃないですか。
小竹 この学年だけだとまとまるのが難しくても、後輩を指導しながら良い方向に向かっていくことができてるのかなと思います。
これまでの3年間
――では、今まで競走部で過ごしてきた3年間を振り返っていただきたいと思います。それぞれどんな年でしたか
松本 1年目は勢いで、2年目は病んで、3年目はそれなりに結果が出て、4年目は後輩に何が残せるかって言うところですね。
――印象深い年はありますか
松本 全部印象深い…。3年目はコロナで状況が目まぐるしく変化したのと、4年目は意外と結果が出て。2年目は体調不良とか怪我が結構続いて。1年目はそう考えると一番印象深くないかもしれないです。
――3年目にコロナで大会がなくなったときはどんなモチベーションで過ごしていましたか
松本 先が見えない日々がずっと続いて、逆に他の選手がみんなコロナで先が見えずモチベーションを保てない人が多くなるだろうなと思って。逆に自分たちがやればこれ勝てるぞと思って、そういう逆転の発想でやっていました。
――あまり悲観的になることはなかったですか
松本 そうですね。チーム自体がチャンスと捉えてやれていたので、そこに僕も。
――大学では種目を変えましたが、そのあたりはいかがですか
松本 中学2年から400メートルを始めて、高校まで5年間やっていて、結局全国の決勝とかでは戦えませんでした。5年間頑張ってダメだったら別の種目にチャレンジしてトップを目指そうと思って200を始めたので、新しいことに挑戦するという自分の性格が、今振り返ってみれば結果的に良かったのかなと思います。
――200メートルを続けてみようと思ったのはどのタイミングでしたか
松本 高3でぽんと記録が出た時ですね。 もともとここ(早稲田)に入学させてもらったのも200のタイムだったので。(入学)当時は400でという方向で話していましたが、大学に入って僕が200をしたいと言って、200をやらせてもらったという感じです。だからマイルとかは1年目は出ていたという感じです。
――六大学対校で久しぶりにマイルを走りました
松本 久しぶりだったので走り方みたいなのは忘れてましたが、1回走って改善点などが明確になりました。もし関カレ(関東学生対校選手権)で走ることになればしっかり改善して、結果を出せればいいなと思っています。
――小竹さんはいかがですか
小竹 僕はタイムがめちゃくちゃ伸びた人ではなかったので、 やっていてすごく充実感はありますが元々気持ちの高ぶりとか、逆にすごい落ち込んだりとかがないので、結構平坦かなと思います。だからどの年がとかはあまりないですが、悔しかったことだと1年の全カレ(日本学生対校選手権)の前に、総合的にですが松本に負けてマイルに出られなくて。チーム内ですがそれは結構悔しかったなと思います。マイルで早稲田の代表になりたいという思いはずっとあったので、出られなかった1年生の期間は結構悔しかったですね。 マイルに関しては悔しい大会が多かったかなとは思います。
――今振り返って、一番悔しいなと感じる大会はいつのものですか
小竹 僕あんまり後悔とかしない人間で。
松本 一緒だ。
小竹 あの時こうしとけばよかったなみたいなのは全くなくて、それがいいところでもあるし、悔しさを忘れてしまうという悪いところでもあるんですが。
――昔から後悔しないタイプなんですか
松本 この22年間、後悔はしたことないです。
小竹 僕もないですね。
松本 21年と10カ月だけど。後悔はそんなにないですね。
小竹 今の現状に満足しているわけではないんですが、あの時うわーみたいなのは、あんまり。一過性で、大会失敗してとか、テスト失敗してとかはありますが、それが持続して行動の動機になっているというよりは、今の自分の現状と目標や次にどうしていったらいいかと考えています。
松本 僕も、後悔するというよりもどうしたら変えていけるかということを考えますね。
――落ち込んだりすることも少ないんですか
松本 一時的にはします。
小竹 落ち込みますね。まあ松本は見てて分かりやすいですよね。落ち込んでるんだなというときは結構ありますけど、それが別にずっと続くというわけではない。自分の中で処理できるというか。
松本 最初そのショックみたいなのはどかんとくるんですが、その後どうしたら変えていけるかな、という思考に変えていけるような性格というか。楽観的なのかな。
小竹 僕も真面目な面というのが最初に来る人なので、どちらかというと深刻に考えるタイプだと思われるんですが、意外と楽観的で。そういうところが(松本と)結構価値観が合ってるのかなと思います。
――コロナの期間はどう練習していましたか
小竹 僕はずっと寮に残っていたのですが、モチベーションは特に変わらなくて。 自分のしたい練習をしようと考えていました。一番は200で自己ベストを出そうという思っていました。その結果、7月の初めに自己ベストを0・2秒ぐらい更新できたので、少なからずやったことが結果につながって出たのかなと思います。
――ご自身がメインとする種目ではなく、200メートルで自己ベストを出そうと思ったのはなぜですか
小竹 ずっとスピードつけたいなと思っていて。今ではそれが正解だったか失敗だったか分からないのですが、僕は松本と逆で元々100をやっていた人なので、自分の欲望に近いですね。スピードを上げて400を走りたいなと。走っていてやっぱり足が遅いときはきついです。スピードを上げるのを4年間ではテーマにしてやっていたので、その指標として200ではベストを出せればいいかなと思っていました。
――特に好きな種目はありますか
小竹 競技的には200メートルが一番好きですね。やっていても見ていても一番面白いです。速いスピード感と持久の維持みたいな掛け合わせが、一番200が速いなと。
松本 かっこいいよね。
小竹 走るのうまいのかなと思います。速いスピードかつ持続できる効率よく走れるみたいな。
――松本選手は200メートルの選手ですが、同じように考えてらっしゃいますか
松本 はい。100だと1歩のミスでもしてしまうとタイム全体のロスになるんですが、 200だとちょっとでもスタートミスしたとしても、残りの距離を修正すれば勝てるので、神経使いすぎず頭を使って走れるみたいな。
小竹 長くなればなるほど意識が増えていきますね。考えられる余裕が出てくるような。100とかだと言葉で何かを考えるみたいなことはないけど、距離が伸びると、『作れる』みたいな感じもありますね。技術的なものとスピード的なものと、持久、みたいなのを掛け合わせて、一番高いレベルが求められるのが200かなと僕は思います。
松本 すごい褒めてくれてる感じだな。
小竹 なんかそんな感じする(笑)。
――気が合うという話でしたが、お互いから刺激を受けている部分はありますか
小竹 僕はずっと近くで見てきたので、2年目とかずっと体調不良とかケガで走れなかったときも、その時はその時として、次の年はしっかり走れるって言って、ちゃんと結果にするところは僕にはないというか。そういう努力をしているというのをあまり見せずに、自然に結果を出してくるという。
松本 難しいですよね。不言実行?
小竹 頑張ってます、みたいなのじゃなくて、ちゃんとポイントをしっかり捉えて結果は出せるみたいな。
松本 ポイントを見極めてくれてるんですね。
小竹 競技面ではそんな感じです。
松本 刺激っていう刺激は特にないです。
小竹 刺激よりは価値観が合う、安息地的な感じですね。
松本 わかるーっていう、共感性の方が高いです。
小竹 たしかにそうかも。松本3年目から競技伸びて、たしかにおお、すごいなっていうそういうところで刺激はもちろんあるんですが、何かあっても松本に話したら分かってくれるなみたいな、安心できるところはあります。競技面もですがそれよりはチーム作りとかチームメートの話とか、競技外の話も結構多いと思います。
松本「みんなありきの成長なので、みんなで勝ちたい」
3年時の日本選手権リレーで4継アンカーを務めた松本
――お二人とも個人種目とリレーに出られると思いますが、それぞれの種目に対する意識の違いはありますか
松本 どっちが、とかはないと思いますが、強いて言うなら、僕の気持ち的にはリレーに重きを置いています。でも個人で結果を出せば自然とリレーにつながっていくので、結果的に両方です。ただ、チームで勝ちたいというのは大きいですね。それこそ僕は短短ブロックのみんなと干渉し合って伸びた部分があって、みんなありきの成長なので、みんなで勝ちたいです。実際こないだ(READY STEADY TOKYO 200メートルで)20秒57で2位になったうれしさよりも、全カレの時にチームみんなで勝った方がうれしかったので、もう一回関カレと全カレ獲りたいですね。
――20秒57はすごいタイムですが、リレーがそれ以上の喜びだったんですね
松本 いやもうリレーは優勝したときに、チームで勝つってこういうことなんだって。言語化しづらいですが、リレーメン大好きーってなりました(笑)。だから、個人よりもリレーですね。
小竹 僕もリレーがずっと好きで、中学生くらいの時から、リレーの走りを見てたら個人でももっと走れるんじゃない? みたいなのはいつも言われてきた人間でした。だから(松本と)同じ感じですね。チーム力が試されてる感じがするので。(個人種目は)自分だけだったら自分が成長してるに近いじゃないですか。でもリレーだと、バトンはもちろん、相手に何を言ったかとか、相手とどうお互い見合ってきたかというつながりみたいなところも合算して優勝に近づくのかなと。より大きな達成感を感じられるのかなと思います。
松本 リレーへの気持ちがもうパフォーマンスに表れてるよね(笑)。
小竹 でもまあそうですね。今年は個人で出られるので、しっかり関カレでは(個人でも)表彰台を目標に、優勝を目標に走ります。
――チームの話でいくと、新入生に関しての印象は
松本 いい子だと思います。指摘されたことを素直に受け入れて改善しようとするのが練習で見られるので、すごくいいところだなと思います。
小竹 同じですね。素直ですみんな。
――あとは今特に勢いのある選手はどなたですか
小竹 うーん。結構みんなじゃない? 千明(龍之佑駅伝主将、スポ4=群馬・東農大二)とか。
松本 山内(大夢、スポ4=福島・会津)。
小竹 それはまあ間違いない。
松本 山内じゃないですかね。一択、俺は。あと澤(大地、スポ3=滋賀・草津東)とかも。ベスト出て、僕はすごくうれしいです。
小竹 僕も澤のベストはうれしかったです。
松本 慕ってるんで、僕らを(笑)。
――チーム全体でも雰囲気いいなって印象はありますか
小竹 僕はあると思いますね、間違いなく一番勢いあるチームだと思います。
松本 たしかに静岡国際でも陸連の方に、「早稲田楽しみだね」って言われました。
小竹 短距離も長距離も含めて、みんな勢いあるチームだなとは思います。
――チーム全体でも好記録が出ている要因はどんなところにあると思いますか
松本 僕はチーム全体に会話の数が多いかなと。グラウンドでのコミュニケーションだけじゃなくて、寮でのコミュニケーションも取れていて。それができている分グラウンドでもフィードバックしやすく、相互干渉しやすくなっていて、お互いを高め合って結果的に記録も超えているというのが強さの要因かなと思います。
――それはいつ頃からですか
小竹 去年くらいからですかね。陸上ってやっぱり個別性があって当然だし、目標も個人で違うからそれに対するアプローチはいくらでもあっていいと思っていて。だからとりあえずやってみて、周りがそれを見てあげるみたいな。ちゃんと肯定して、できていないところは指摘するようなフィードバックを、先輩後輩問わずできるようになったという意味で、会話が生まれたような感じがします。何かにぎやかになったよね。
松本 (後輩から)聞いてきますからね。「これどうなんですか」って。で、聞いてくる人が伸びているのでうれしいです。
――下級生の時は、自分から聞いたりすることは少なかったですか
小竹 そういう場を敢えて作ってやっていたみたいな。ミーティングしようというのが、その次の年くらいからは「ここいいね」とか、「こうした方がいいね」とか自然に対話が生まれるような感じがあって、グラウンドでも話すようになりました。短距離と長距離が一緒に補強するとか。千明とかいろんな人によく聞いていますね。「これどうやってやるの」と。
松本 そういうのも短長一緒のチームの強みだと思います。少数精鋭だからこそ関わりが深くて、みんなが見れるから変化も気づけると思います。今日は良い走りしたなとか昨日よりここが改善したなとか気づけるので、フィードバックして言い合えるのが、今のいいチームかなと思います。さっき言ったように主体的に聞いてくる後輩が結果的に伸びてるので、そういう会話が大切なのかなと思います。
小竹 作られた場じゃなくて、それを日常的に引き出せるというのが元々やっていることでもあるし、そういう流れが結構ショートスプリントのチームでそうなり始めて、チーム全体に波及してる感じはある。
松本 うん。表面的なコミュニケーションだけじゃなくて、本質的なコミュニケーションに替わったのかなと思います。
小竹 あと寮では仕事とかもあるんですが、(仕事)じゃなくて、なんでやってるのとか、そういうところを掘り下げて考えられるような後輩たちになってほしいなと。寮長としてもそうだし、400の後輩たちにも言ったりしてます。
――松本さんは最上級生になって意識変化した部分はありますか
松本 4年生だからといって特別変えることはありませんが、意識することとすれば、『あと半年で残せるものないかな』ということを考えています。一つでも来年、再来年に残せるものないかなと。
――先程の話にもあったと思いますが、短短だったり、チームに対する思い入れが強さが感じられます
松本 それこそ同期がいたから精神的に大変だった時も頑張れました。本当にメンタルが大変だった時に、一回寮内ミーティングで同級生が、鼓舞するようなミーティング開いてくれたり。あとそういう事情もあって、先輩とかからもすごく心遣い受けていたので、チームには思い入れはありますね。それこそ早稲田じゃなかったら伸びていないな、というのは感じます。
――それはこのメンバーというのと、環境そのもののどちらが大きいのでしょうか
松本 両方じゃないですかね。他のチームだと、走れていない選手がいたとしても別の選手でどうにか補うという考えがあると思うんですが、早稲田だったら少数精鋭で人と密接に関わる分、ダメだった場合切り捨てて他で補完するというよりも、その選手に手を差し伸べてはい上がらせるというか。支えてもらったので、チームのおかげで速くなったなと思います。
それこそ礒先生(礒繁雄監督、昭58教卒=栃木・大田原)に、2年の早慶戦の時の4×200メートルリレーで日本記録出た試合後に挨拶に行って。その時走ったメンバー4人と、補欠が僕と小竹だったのですが、この2人に「来年はお前らが走るんだぞ」って。当時(200メートル)21秒4の僕に言ってくれてたので。21秒4という遅いタイムの僕に可能性を見出してくれてたんですよ。見捨てていないみたいな。礒先生の発言からもそういうのを感じることもありました。
小竹「(陸上は)すごく好きなスポーツ」
東京六大学対校400メートルのスタートラインに立つ小竹
―ラストイヤーということで、卒業後のことは考えていらっしゃいますか
松本 卒業後は陸上しないです。
小竹 やらないですね。
――いつから大学で終わるっていうの考えていたのですか
松本 中学校で始めてから。
小竹 中学校になる時とか、社会人になるビジョンとかなかった。大学には行って陸上やると思ってたけど。
松本 おおよそ、やるなら大学でって。明確に感じたのは大1かなと思います。陸上選手って20歳くらいがピークだから、陸上でこれから頑張ったとしても限界はあるんですが、社会人になって社会のために仕事するのは60歳くらいまでできるので、長期的に考えて、社会人になった方が僕はいいかなと思っています。
――小竹さんはいかがですか
小竹 僕も同じです。
松本 実際、先ほども言いましたが、チームだから頑張れるみたいな。みんながいるから陸上競技の練習を頑張れるのであって、モチベーションない日とか僕結構多いのですが、その時に周りを誘って一緒に補強しようと言ってモチベーションを上げているのがあるので。個人で練習もバラバラだし、社会人になって伸びるかな、ってなると。そういうところを踏まえて社会人でやるのは向いてないのかなと思います。
小竹 僕も、これが生業ではないと思います。ただ、すごく好きなスポーツではあります。お給料のためにこれからするような人間じゃないなと僕は思っているので、もっと別な社会人として社会にはいたいと思っています。でも陸上好きなので、それこそインターハイとか、各種大会見るのすごく好きで、そういう陸上の関わり方をしたいです。
松本 歩く陸マガ。本当にすごいんですよ、陸上の知識。
小竹 僕すごく好きなことがピンポイントで何個かあって、それに対する知的好奇心がめっちゃある人なので。逆にスポーツで言ったら陸上しか知らないかもしれない。
松本 陸上は全然見ないですね。そんな陸上は好きじゃないので。
――好きではない中どうやってここまで続けてこられたのですか
松本 得意だからじゃないですか。好きじゃないけど、得意だからやってることってみんなあるじゃないですか。理系の方が好きだけど文系の方が得意だから文系みたいな。そんな感じで、得意だからやってます。やるからには、中途半端は嫌だって感じですね。
――では最後に、関カレに向けてと、ラストイヤーに向けての意気込みをお願いします
小竹 関カレは最後マイル優勝して、個人も最低表彰台を目指しています。あとはトラック優勝ですね。それはみんなで達成したいです。400も3枚残しをしようと、新上(健太、人2=東京・早実)と藤好(駿太、スポ2=福岡・修猷館)と言っています。
松本 関カレは200で三浦(励央奈、スポ3=神奈川・法政二)とワンツーフィニッシュ。点数が大事なので、関カレは15点獲得が目標です。4継は優勝で、マイルも、『任されたらチームのために』です。
小竹 でもそのモチベーションでいてくれるのはありがたいですね。4継に思いはもちろんあると思うんですが、マイルもしっかりいてくれるのは僕としてもチームとしても心強いですね。ラストイヤーに対しては、インカレで表彰台というのが、結果面では全てです。
松本 澤と三浦に「この先輩を越えるぞ!」と思わせるような結果を出したいです。インカレでは1位を取って、日本選手権でも3位以内に入りたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 青山隼之介、朝岡里奈、布村果暖)
今後に向けた目標を書いていただきました!中央には、今回参加できなかった佐野陽(スポ4=埼玉・立教新座)選手の意気込みも!
◆小竹理恩(こたけ・りおん)(※写真右)
1999(平11)年6月21日生まれ。170センチ。栃木・佐野高出身。スポーツ科学部4年。地理がとても好きだという小竹選手。その様子を見た森戸信陽主将(スポ4=千葉・市船橋)から食べ物の情報が盛りだくさんの地図帳をもらったそうです。小竹選手はそれがとてもお気に入りの様子でした!
◆松本朗(まつもと・あきら)
1999(平11)年6月1日生まれ。182センチ。福岡・戸畑高出身。スポーツ科学部4年。福岡出身の松本選手の好きな食べ物は、ラーメン。ですが、首都圏で本場の豚骨ラーメンに敵うラーメン屋にはまだ出会えてない様子。「福岡の豚骨ラーメン以外食べられない」とおっしゃるほど、故郷の味が刷り込まれている様子でした!