※この取材は7月15日にリモートで行ったものです。
早大のエース・中谷雄飛(スポ3=長野・佐久長聖)は、ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020の第3戦・網走大会で5000メートルに挑んだ。およそ4か月振りとなる実戦。好記録が続出する環境のなか、中谷自身も13分30秒台のタイムを狙って出走したが、中盤にペースを落とし、その目標には及ばず。13分台にまとめたものの、最低限の結果になった。
レースがスタートすると、ペースメーカーが速いペースで集団を強力にけん引する。その状況において中谷は集団の中程から後方でレースを進めた。しかし、2000メートル過ぎから徐々に前の選手との距離が空き始め、集団から離されてしまう。その後は、ズルズルと失速することはなく、自身にとって最低限のラップタイムを刻み、単独で前を追い続けた。最後まで力を振り絞り、ラスト1000メートルはペースを上げるという意地を見せたが、フィニッシュタイムは13分52秒37。目標タイムの突破や、自己記録の更新を果たすことは出来なかった。
レース後には、中盤失速した原因について、「高強度の練習を積めていたが、その疲労を抜ききれなかった部分がある」と語った。次戦は、18日に行われる千歳大会。残された時間は多くはないが、調子を整え、まずは自己ベストの更新を狙う。
(記事 青山隼之介)
結果
▽男子5000メートルA組
中谷雄飛(スポ3=長野・佐久長聖) 13分52秒37
コメント
中谷雄飛(スポ3=長野・佐久長聖)
――解散期間中はどのように練習していましたか
3月故障していたので、4月5月は走る量を多めに、ポイント練習を織り交ぜつつ土台作りをしていました。
――大学に戻ってきてからの練習については
いつでも5000メートルで13分台を出せるような、良いかたちにもっていくことが出来ました。ただ、調子を合わせきれなかったという印象です。
――フォームや動きに関して何か改革はされましたか
力まず走ることを意識しています。
――このレースの目標は
タイムとしては13分30秒台を目標にしていました。
――レースを振り返って
2000メートルまでは、普段通りに動きました。それ以降は、きつくなり3000メートルを通過してからは動きやペースが鈍くなってしまったのでそのあたりが課題となると思います。
――中盤以降理想のレースが出来なかった原因として思い当たることはありますか
高強度の練習を積めていて、ここ数日は疲労抜きを意識して取り組んでいましたが、抜けきらない部分があったと思います。
――集団から離されてからの走りに関しては
だいぶペースが落ちてしまいましたが、自分が思っていたよりも維持できていたかなと思います。そこはいい意味で感覚と違っていたところです。
――ラスト1000メートルの走りに関しては
理想を言えば、2分40秒を切って上がりたかったですが、体がきつくあまり動きませんでした。
――次戦に向けては
理想は13分30秒台で走ることですが、タイムを意識しすぎると固まってしまうので、自己ベストを更新するぞという意識で望もうと思います。特別なことはせず、疲労をとりつつ軽めのジョグで調整していきたいと思います。
――ホクレン後の暫定的な目標があればお願いします
種目はまだ決まってないですが、全日本インカレ(日本学生対校選手権)を目標に取り組んでいきたいです。その後は八王子ロングディスタンスで1万メートルで記録を狙うというかたちになると思います。