立川ハーフに向けて手応えつかむ

陸上競技

 雲一つない青空の下行われた青梅マラソン。ことしも沿道には多くの人々が集まり、にぎやかな大会となった。早大からは冬季練習の一環として選手らが30キロの部に出場。高低差85.8メートルのコースを、各々の設定ペースを意識しながら走り、現状と今後の課題を確認した。

 今大会、招待選手として参加したのは大木皓太(スポ2=千葉・成田)。試合前の計画通り、序盤は先頭集団の中でレースを進め、10キロを過ぎてからは自身のペースで走った。前後の選手と距離が大きく開いたため、先頭集団を離れて以降は単独走に。それでも95分から100分という設定タイムを守り切りゴールした。大木は東京箱根間往復大学駅伝後に体調を崩し、練習をすることができない期間もあったが、1カ月ほど前から練習を再開。現在も万全な状態とは言えないようだが、「調子は良くないですけど、状態は確認できてある程度は戻ってきてる」と語ったように、良い練習となったであろう。

レース序盤、大木は先頭集団に付いて行った

 大木以外の選手は早大の集団を形成し、レースを進めた。終盤になると、各自のペースで走るようになり集団は崩れたが、多くの選手がそれぞれの事前の目標タイムを達成。試合後、平子凛太郎(創理2=福島・磐城)が「常に100パーセントというわけではないですがポイント練習も8割、9割の出来を維持しながらここまでこれている」と話したように、出走した選手らは現状に一定の手応えを感じられたようだ。

ラストシーズンを迎える西田

 チーム全体で見るとケガをしている選手も多く、いい状態とは言えないが、きょう走った選手らはいいかたちで冬季練習をこなせている。2週間後に控えるのは、試合後のインタビューで多くの選手が口にした、日本学生ハーフマラソン選手権(立川ハーフ)。チームとして悔しい結果に終わった前回大会よりも良い結果を期待したい。

(記事 金澤麻由、写真 岡部稜、宅森咲子)

結果

▽30キロの部 男子

大木皓太(スポ2=千葉・成田)   1時間36分02秒(9位) 自己新記録

平子凛太朗(創理2=福島・磐城)  1時間41分16秒(14位)自己新記録

三上多聞(商2=東京・早実)    1時間41分16秒(15位)自己新記録

西田稜(政経3=東京・早大学院)  1時間41分35秒(16位)

岡田望(商3=東京・国学院久我山) 1時間42分20秒(18位)自己新記録

辻本活哉(人1=大阪・早稲田摂稜) 1時間45分01秒(27位)自己新記録

小澤直人(スポ3=滋賀・草津東)  DNS

車田颯(スポ3=福島・学法石川)  DNS

尼子風斗(スポ2=神奈川・鎌倉学園)DNS

伊澤優人(社2=千葉・東海大浦安) DNS

遠藤宏夢(商2=東京・国学院久我山)DNS

真柄光佑(スポ2=埼玉・西武文理) DNS

黒田賢(スポ1=東京・早実)    DNS

住吉宙樹(政経1=東京・早大学院) DNS

渕田拓臣(スポ1=京都・桂)    DNS

本郷諒(商1=岡山城東)      DNS

コメント

岡田望(商3=東京・国学院久我山)

――きょうはどのような意気込みで臨まれましたか

昨日まで1週間で寮内合宿を行っていて、週に200キロぐらいの距離を積んでから、きょうが最後の仕上げの位置付けで臨みました。あくまで練習の一環としてなんですが、ロードレースの試合の緊張感も味わいながら、今度の立川ハーフ(日本学生ハーフマラソン選手権)がメインになるので、20キロに慣れるための30キロという位置付けでも走りました。

――きょうのレース展開を振り返っていかがですか

きょうは決められたペースがあって、それに忠実に走るというレースプランだったんですけど、それがおおむね達成できました。設定ペースより1分以上早く走れたので、それは自分の中では良かったと思います。

――冬の練習の消化具合はいかがですか

チーム全体でみると、きょうも出走者が少なかったようにケガ人が多くてあまり良い状態とは言えないんですが、上級生を中心に練習がしっかり詰めていて、僕もその1人なので、練習の消化具合はいい感じで、質というよりは量はしっかり積めています。

――最上級生となりましたがどのようなシーズンにしていきたいですか

ここまで3年間あまりいい思いができなかったというか、悔しいことばかりで4年生になった代なので、ここからケガをしないことがもちろんですけど、去年の4年生のように全員で最後に笑って終われるように頑張りたいと思います。

大木皓太(スポ2=千葉・成田)

――レースを振り返って

きょうは練習の一環として出場しました。設定タイムも出せましたし、良い練習になったのかなと思います。

――レースプランはありましたか

監督からは95分から100分以内に帰って来ればいいというすごいアバウトな感じでしたが、自分的に最初の10キロは先頭集団について行って、そこから自分のペースで行こうと考えていたので、その通りのレースが出来ました。

――先頭グループから離れた場面は

わざと自分で離れただけなので、きつくて離れたわけではありません。自分のペースで行こうと思ったので良い練習でした。

――冬季練習はいかがでしょう

箱根(東京箱根間往復大学駅伝)の後に体調不良で練習が止まってしまって、そこから1カ月ぐらい練習を積んできています。まだ万全な状態までは戻っていませんが、昨日まで合宿も行なっていてある程度良い練習ができているので、3週間後の立川ハーフに向けてあとは仕上げていきたいと思います。

――冬季練習の成果は発揮できましたか

調子は良くないですけど、状態は確認できてある程度は戻ってきているのかなと思います。

――ことしの目標はありますか

ことしの目標は箱根で区間3番以内というのを狙っていますし、去年の箱根の悔しさを忘れずにトラックシーズンからしっかり結果を残して行けるように頑張りたいと思います。

平子凜太郎(創理2=福島・磐城)

――きょうのレースプランを教えてください

設定タイムというのが1時間42分ということだったので、そんなに早くはないんですけど結構コースもタフだと聞いていたので、ある程度練習を積んできてどの位身体が動くかというのと、本命が3月の立川ハーフなのでそれに向けてある程度疲労がある中でどれくらい走れるかということを確かめるために練習の一環として出場しました。

――練習の一環ということでしたが出来はいかがでしたか

ゴールタイムは設定通りだったのですが、思っている以上に余裕を持ってゴールすることができなかったというのが正直なところで、コースも上り下りが結構あって、それに対応するのに足を使ってしまったりとかで結構きつかったです。

――具体的にはどの辺りからきつくなったのでしょうか

折り返して22キロあたりできつめの坂があったのですが、そこで少し足を使ってしまいました。

――冬季練習の消化具合はいかがですか

ここまでケガなく来れているので、常に100パーセントというわけにはいかないのですがポイント練習も8割、9割の出来を維持しながらここまで来れているので現状にはある程度自信を持っています。

――今後の予定と目標を教えてください

3月4日に立川ハーフに出場するんですけど、去年は情けない結果だったので今年はしっかり結果を出して関カレ(関東学生対校選手権)や箱根を見据えて20キロ以上のレースでしっかり走れるということをアピールしていきたいと思います。