総合力でトラック準V

陸上競技

 ついに迎えた日本学生対校選手権(全カレ)最終日。田中言主将(スポ4=東京・早実)を筆頭に決勝種目で確実に対校得点を重ねた早大だったが、首位の順大にわずか4.5点及ばず対校トラック部門の得点は2位。目標のトラック優勝は達成することがかなわなかった。しかし男子トラック11種目で入賞者を輩出し、また大舞台で自己ベストが多数更新された今大会。今後に向け弾みをつける結果となった。

★緻密な作戦で対校得点獲得!

ガッツポーズを見せた髙橋和

 ルーキー髙橋和生(社1=岩手・花巻北)は男子1万メートル競歩決勝に出場。「前日に練った作戦がうまくはまった」と、冷静かつ積極的なレースを展開する。ハイペースでレースを進める先頭集団の様子を後方からうかがい、着いていけずにペースを落とした選手を次々と抜き去り着実に順位を上げていった。最後の100メートルでは圧倒的なスパートをかけ、後続を振り切り見事7位入賞。フィニッシュの瞬間にはガッツポーズが見られた。初めての全カレにして対校得点に貢献した髙橋和。しかし自身は今回のレースに満足していない。「夏は距離を重視して練習を積んだので、これからはスピードやフォームを磨く。いずれは先頭集団で勝負したい」と語る高橋和の目には、これからの早大の競歩を背負う覚悟と熱い闘志が宿っていた。

(記事 榎本透子、写真 大庭開)

★あと一歩及ばず…惜しくもメダル逃す

レース後、チームメートへ悔しい表情を見せた田中主将

 予選、準決勝を難なく着順で通過し、男子800メートル決勝に姿を見せたのは田中言主将(スポ4=東京・早実)。1周目は落ち着いた走りを見せ、得意の後半勝負に持ち込んだ。ラスト150メートルから一気にスパートを掛け、一時は首位に立った田中。そのままトップでゴールするかと会場中が注目したが、猛然と迫る後続たちにあと一歩及ばず4位でフィニッシュ。自身初の出場となった全カレ決勝で、惜しくも大混戦を制することはかなわなかった。「チームに申し訳ない気持ちでいっぱい」。レースを振り返り、一選手としてだけでなく、主将として悔しさをにじませた。しかし今シーズンの戦いはまだ終わったわけではない。早大は翌週に迫った早慶対抗競技会(早慶戦)、早大対関西学院大対校大会(早関戦)という二つの対校戦での勝利を目標に掲げている。主将としてチームを先導し、必ずや勝利をつかむだろう。

(記事 八木瑛莉佳、写真 戸田郁美)

★中野が自己新記録!4位入賞を果たす

昨年よりも順位を上げ、4位で入賞した中野

 全カレ最終日に行われた男子400メートル障害決勝。早大からは中野直哉(スポ3=長野吉田)が2年連続で出場した。予選では前半でミスがあった中野。だが決勝では号砲とともに落ち着いたスタートを決め、200メートルを過ぎてから徐々にギアチェンジを図る。10台目のハードルを越えたところで、得意とするラストの伸びを披露。4位まで順位を上げてのフィニッシュとなり、昨年の7位を上回る結果となった。しかし「8台目で焦って9台目で逆足が出てしまった」と語り、本来の実力が十分に発揮できなかったのだという。その中でも50秒55というタイムで自己記録を更新したのは今後に向け大きな収穫と言える。今大会、中野は4×400メートルリレー(マイル)のメンバーとしても好走が光った。今シーズンもあとわずかとなったが、残る試合でさらなる好記録へ期待がかかる。

(記事 平野紘揮、写真 三井田雄一)

★橋元、銀メダル獲得で復調をアピール

本調子でない中、銀メダルを獲得した橋元

 ケガによりしばらく表舞台から遠ざかっていた橋元晃志(スポ3=鹿児島・川薩清修館)。個人での復帰レースとなった男子200メートルでは予選を難なくクリアすると、続く準決勝でも後続を大きく突き放し組トップで通過を果たす。勢いそのままに決勝の舞台に挑んだ。橋元はスタートで飛び出すと、ペースを上げレースを進める。しかし、実力が拮抗(きっこう)している精鋭ぞろいのレースはやはり混戦を極めた。抜き出ることができず、ホームストレートに入ると加速を続ける他大選手に対し、橋元は思うようにスピードに乗ることができない。「思ったよりも周りの方が前に出ていて焦ってしまって、力を使いすぎて後半持たなかった」。目指していた先行逃げ切り型の展開とはならなかったが、橋元は必死にトップに食らいついていく。ゴール際まで接戦を繰り広げ、結果は谷口耕太郎(中大)と同着での銀メダルに。調子が万全でない中、見事表彰台に輝き貫禄を見せた。その一方で「レースの勘の部分が鈍っていた」と語るように、ブランクが与えた影響も大きかったようだ。今後は日本選手権リレーも控える橋元。反撃ののろしを上げたエースの完全復活が待たれる。

(記事 副島美沙子、写真 戸田郁美)

★不完全燃焼も古谷、堂々の表彰台!

ルーキーらしからぬ堂々とした走りで表彰台に上った古谷

 男子110メートル障害には古谷拓夢(スポ1=神奈川・相洋)、竹吉大記(スポ3=千葉・市船橋)の二人が出場。大会2日目に行われた予選では竹吉が自己ベストに並ぶ好タイムをマークし、落ち着いたレース運びを見せた古谷も準決勝に駒を進める。翌日には竹吉が猛烈なラストスパートで予選と大差ない好走を披露するも、決勝進出にはわずかに及ばず。早大の夢は、準決勝の舞台でも安定感抜群の走りを見せた古谷に託された。迎えた決勝は序盤から大混戦。スタートを決め切れなかった中で、終盤の巻き返しを狙うも「後半競った場面で硬さが目立った」となかなか競り合いから抜け出せない。10台目を越えた後のスパートでついに加速し首位争いに飛び込むも、あと一歩届かず。初めての全カレは3位で幕を閉じた。

 「優勝は狙える位置にいた」と悔しさをあらわにした古谷。それでも関東学生対校選手権(関カレ)3位に日本選手権2位。これに続く今回の全カレ3位は、次世代を担うハードラーの確かな進化を証明する。常に世界を見据える古谷が次に刻む足跡に、今から期待せずにはいられない。

(記事 三井田雄一、写真 平野紘揮)

★南野、念願の自己ベスト更新

大舞台で自己新記録をたたき出した南野

 関カレで3位入賞を果たした南野智美(スポ1=山口・西京)が七種競技に挑んだ。砲丸投では自己新記録をマークしたものの走種目でやや苦戦し、初日は入賞ぎりぎりの8位で折り返す。2日目は最初の走幅跳で順位を落としたが、続いて行われたやり投では42メートルに迫る好記録。6種目を終えた時点で再び8位となり、関カレで逆転の表彰台をつかんだ得意の800メートルに全てを懸けた。先頭が1周目を64秒というハイペースで飛ばす中、自分のペースを乱すことなくレースを進める。後ろを少しでも引き離すため必死のラストスパートをかけ、3着でフィニッシュ。総合得点は5159点と自己ベストを更新し、初の全カレを終えた。

早大では唯一の混成競技を専門とする南野。高校時代から投てき種目で思うように点が取れなかったが、今大会では砲丸投とやり投で自己ベストを塗り替えた。今後は得意の走種目に磨きをかけ、どこまで記録を伸ばしていけるか。

(記事 戸田郁美、写真 三井田雄一)

★大奮闘のマイル、接戦で敗れ悔しい2位

一歩及ばず2位となったマイル。日本選手権リレーで雪辱を誓う

 トラック種目の最終レースである4×400メートルリレー(マイル)。その試合展開は、3日間に渡る全カレを締めくくるにふさわしい熱戦となった。予選からメンバーを変え挑んだ決勝。愛敬彰太郎(スポ3=三重・桑名)はスタートから流れを呼び込む走りを見せる。2走の木村賢太(スポ4=大分・杵築)は持ち味の前半から積極的なレースを展開し、2位で加藤修也(スポ2=静岡・浜名)にバトンをつないだ。加藤は後に「もう少し速くても良かったかなという心残りはあります」と語るように、後続と僅差で首位に立つ。アンカーの中野直哉(スポ3=長野吉田)は一時2チームに抜かされるも、ホームストレートで東洋大を捕え2位に浮上。しかし優勝まではあと一歩及ばなかった。木村は「自分のやるべきことができていたらうまくいったのではないかなと思うと、とても悔やまれます」とレースを振り返った。今季は未だリレーで優勝を果たせていない早大。10月に控える日本選手権リレーでのリベンジを誓う。

(記事 中村朋子、写真 副島美沙子)

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結果

▽男子200メートル

準決勝

橋元晃志 20秒85(-1.0)(1組1着)

決勝

橋元晃志 20秒71(-0.6)(2位)

▽男子800メートル決勝

田中言 1分50秒78(4位)

▽男子1万メートル競歩決勝

髙橋和生 41分22秒43(7位) 自己新記録

▽男子110メートル障害

準決勝

古谷拓夢 13秒97(-0.3)(1組2着)

竹吉大記 14秒21(-0.1)(2組5着)

決勝

古谷拓夢 13秒91(+0.4)(3位)

▽男子400メートル障害決勝

中野直哉 50秒55(4位) 自己新記録

▽男子4×400メートルリレー決勝

早大(愛敬-木村-加藤-中野) 3分07秒03(2位)

▽女子走幅跳決勝

内之倉由美(スポ1=鹿児島・甲南)  5メートル79(-0.5)(10位)

中澤希緒(政経3=埼玉・早大本庄)  5メートル73(+0.1)(15位)

仲野春花(スポ1=福岡・中村学園女) 5メートル57(+1.0)(22位)

▽女子七種競技決勝(最終結果)

南野智美

◇1日目

200メートル   26秒82(-0.7)   727点

100メートル障害 14秒62(-0.5)   892点

走高跳       1メートル63       771点

砲丸投       10メートル20      543点 自己新記録

◇2日目

800メートル   2分18秒13       849点

走幅跳       5メートル40(+0.5) 671点

やり投       41メートル99      706点 自己新記録

合計5159点(7位) 自己新記録・早大新記録

▽男子対校トラック得点

1位 順大    56点

2位 早大    51.5点

3位 日大    44点

▽男子対校得点

1位 日大    87点

2位 順大    69点

3位 早大    51.5点

▽女子対校得点

1位 立命館大  67点

2位 筑波大   66点

3位 大阪成蹊大 54点

16位 早大   12点

コメント

田中言主将(スポ4=東京・早実)

――男子800メートル決勝を振り返って、率直な感想をお願いします

優勝したかったです。

――4位という結果についてはどのように捉えていますか

1位しか考えていなかったので、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――レース前後に部員の方々から声を掛けられているように見えましたが、どのようなことを話しましたか

会話ができていたわけではないのですが、声援に応えたという感じですね。走りもそうですし、主将として流れをつくるためにも、(声援へ)反応するということがチームにとっても自分にとってもプラスになるかなと思っていました。

――予選や準決勝のレースを振り返っていかがでしたか

通過することだけを考えていたので、着順でしっかり通れたのは評価できるかなと思います。

――中距離ブロックの方から声を掛けられたりなどはされましたか

サポートを結構してくれていました。個人的に連絡をくれたり、声を掛けたりというのはなくても、後輩や同期を含めいろいろやってくれていたので、そこは自分にとってすごく力になりました。

――決勝のレースプランはいかがでしたか

スローになるかハイペースになるかわからなかったので、しっかり外を走ったりしないようにしていました。1周目は楽をして、2周目の300から350を走った後からが自分の持ち味だと思っています。なのでそこからラスト150(メートル)からに懸けていたので、あのようなかたちのレースになりました。

――ホームストレートでは混戦でしたが、振り返っていかがでしたか

スクリーンに見えていたので、(ラストスパートで他選手が)来ることはわかっていたので阻止しようと思ったのですが、いろいろなことも含めて力不足でした。

――日本学生対校選手権(全カレ)はトラック部門では2位、総合では3位という結果でしたが、チームとして今回の結果をどのように受け止めていますか

やはり非常に悔しいというのが率直な気持ちです。トラック優勝をすることを目標にしてきたので、4年生として、また主将として、やっぱり甘かったと言いますか。自分たちのせいなのでそこは申し訳ないですし、悔しいですね。

――今後のレース予定は

エンジを着るのは早慶戦が最後になりますね。その後に国体と、引退レースくらいです。

――早慶対抗競技会(早慶戦)、早大対関西学院大対校大会(早関戦)への意気込みをお願いします

まだメンバーが確定していないのですが、自分は走ると思うので、それも全てことしの目標の早慶戦、早関戦勝利ということがあるので、そのためにも1点でも多く取りたいです。自分が勝つことで意味があると思うので、そこも視野に入れてしっかりとケイオーに勝ちたいです。

柳利幸(教4=埼玉・早大本庄)

――男子5000メートル決勝へどのような意気込みで臨みましたか

個人としては最後の全カレで、最後の最後、短距離長距離をひっくるめて部として戦える最後の大会だったので、日本人トップで、外国人と競り合っていけるようなレースをしたいなとは思っていました。走ってみたら、前半からのハイペースでなかなかそこに対応できず、落ちてしまったのがふがいないなと思いました。

――先頭には一色恭志選手(青学大)などもいましたが、意識はしていましたか

そうですね。とりあえず日本人トップというのを走る前はずっと考えていたので、序盤はハイペースだったのですけど、ついていくかたちにはしました。

――9位という結果についてはどのように受け止めていますか

これまで対校戦では入賞してきていて、チームに微力ながら貢献していたのですけど、最後の大会で9位というかたちになってしまってすごく悔しいです。

――ラストスパートで競り負けて入賞を逃してしまいましたが

(ラストで競った)牟田(祐樹、明大)は、同じ県で戦った選手でもありますし、ラストは気持ちというか、入賞するという気持ちが強い選手が最後の最後ああいう風に走れると思うので、そこにちょっと差があったのかなと思います。

――夏合宿以降調子はいかがですか

二次合宿の途中でケガで離脱していたところがあったのですけど、全カレに向けて練習していたところがあったので、調子は悪くはなかったです。

――今後は駅伝シーズンに入っていきます。ラストイヤーということで、意気込みをお願いします

まず今回のレースを踏まえて、他大のエース、準エース級と戦ってこの結果なので、それをしっかりと重く受け止めていかなければと思います。来週から3次合宿も始まるので、そこでしっかり出雲(出雲全日本大学選抜駅伝)、全日本(全日本大学駅伝対校選手権)、箱根(東京箱根間往復大学駅伝)と順調に戦っていけるように、みんなで足並みをそろえて頑張っていきたいと思います。

木村賢太(スポ4=大分・杵築)

――4×400メートルリレー(マイル)2位、おめでとうございます

ありがとうございます。

――本日のレースを振り返っていかがですか

関カレ(関東学生対校選手権)でバトンを失敗していて、今回はしっかりレースを作るという意味では良かったです。最終種目でしたし勝ち切れなかったということが一番悔やまれることかなと。チームとして流れをつくれなかったという上では、(きのうの)400(メートル)で失敗したのは大きいと思います。

――本日はどのようなレース展開を予想されていましたか

予選を見る限り、メンバー的には順大、東洋大あたりが来るのではないかと思っていて。混戦になると思っていたので、その中でどうやったら勝てるのかなと考えていました。

――どのような戦略を考えていましたか

4人トータルで一番に帰ってくる、そういう話をチームで立てていたので、誰か一人に頼むのではないということを個人個人が意識するように心がけました。

――4年生として最後の全カレとなりましたが、どのような気持ちで挑みましたか

400(メートル)がチームで一番初めの決勝種目となりましたし、そこで流れをつくるのが重要だと思っていました。予選のタイムからすると表彰台を狙えていたのですが、そこで体にちょっとしたことがあって。そこで点が取れなかったというのがチームの流れをつくれなかった原因となってしまいました。自分のやるべきことができていたらうまくいったのではないかなと思うと、とても悔やまれます。

――マイルでの2走、なにか心がけたことは

まずはバトンをつなぐこと、そこを意識しました。他大にも400(メートル)が強い人がいたので、そこでどう前に出るかというのを心がけていました。自分の持ち味である、前半部分でしっかり前に行くということが重要だと思っていたので、うまくオープン(フレーム)から一番になれたのは良かったと思います。

――結果2位で加藤修也選手(スポ2=静岡・浜名)にバトンをつなぎました。どのような気持ちでバトンを渡しましたか

加藤もいい状態ではなかったので、1(走)、2(走)でどこまで(差を)離して、加藤がどれだけラスト150(メートル)で切り替えられるかが重要だと思っていました。そう考えると流れはつくれたのですが、あと一歩のところで(前へ)行けなかったです。とりあえず良い流れをつくるために、(悪い)流れを切ってくれという気持ちで渡しました。

――次週に迫った早慶戦と、10月に控える日本選手権リレーに向けての意気込みをお願いします

チーム目標である早慶戦、早関戦の総合勝利を第一に考えて競技に取り組んでいきたいと思っています。日本選手権リレーは、今シーズン一回もリレーで勝っていないので、必ずリベンジしたいと思います。

愛敬彰太郎(スポ3=三重・桑名)

――400メートルでは4位入賞でした。率直な感想をお願いします

春先はケガをしたこともあって関カレで出遅れてしまいましたが、夏合宿を乗り越えて調子が戻りました。ただ表彰台を逃したというところはまだまだ自分に甘いところがある結果だと思うので、満足することなく頑張りたいです。

――好成績を上げるために、夏合宿ではどのような取り組みをされましたか

夏合宿では、チームのコンセプトでもある前半からスピードを上げていくということを意識して練習に取り組みました。また、後半に失速しないように対乳酸のメニューをこなしました。

――マイルのレースを振り返っていかがですか

もともと競走部はマイルの層が厚くなく、今回もケガが重なったりしてレース前には多少不安もありました。でも各自が力を出しきれば、今回のように優勝まであと一歩というところまでいけるという話を監督(礒繁雄監督、昭58教卒=栃木・大田原)からしていただいて、自分としても全員それぞれの持ち味は出せたと思います。

――ご自身は1走を走られました。どのようなことを意識されましたか

予選では前半はあまりスピードに乗り切れずに後半から加速という展開になってしまっていたので、決勝では最初から飛ばしていくことを意識しました。ただ疲労との兼ね合いもあってなかなか自分が思ったようなレースができず、先頭でバトンを渡せなかったことで2位に終わってしまったのかなと考えています。

――全カレで得られたマイルリレーのチームとしての収穫と課題について教えて下さい

収穫としては、各々の特性というのが多少なりとも表に出せたということです。ただ今回のようなレースで勝負するためにはもう一段階、二段階レベルアップしないといけないことが分かったので、個々がさらに力を伸ばすのが今後の課題になります。

――日本選手権リレーに向けて意気込みをお願いします

今回は2位だったので、もちろん優勝を狙いますし、しっかり標準を合わせて早稲田記録、学生記録の更新を目指します。

須田隼人(スポ3=神奈川・市橘)

――予選から決勝までのレースを振り返っていかがでしたか

予選と準決勝が1日目にあったのですが、4継の予選を走った後で緊張はほぐれていて、しっかり自分の走りをするということはできました。ですがスタートがうまくいかなくて何度も礒先生に直していただいきましたが、結局うまくいきませんでした。ケガが治ってからいままで走りを変えてきたのがうまくはまっていて、自分の走りというものがうまく形成されてきました。決勝は雰囲気にのまれたところがあり、予選と準決勝のような走りができなかったのが悔しかったですね。

――6位入賞を果たしましたが、この結果についてどのように捉えていますか

元々ランキングが6番だったのですが自分の中では上を狙っていて、先生からも「3番を狙える位置にはいる」と言われていました。ですが最低限の仕事しかできなかったというのがあり、個人的にもチームの力にはなれたのですが、悔しかったです。

――6月にはタイへ遠征もされていましたが、出場に至った経緯は

日本選手権と日程が被っていたのですが、ケガ明けで練習を始めてすぐだったということもあり、日本選手権での入賞は望めなかったので、先生から「タイへの試合に出てみたらどうだ」と勧められ、国際経験をしたいという思いが自分の中にもあり、そちらを優先しました。

――何か手応えはありましたか

走りについてはあまりうまくいかなったのですが、試合に臨む世界の人たちの雰囲気というものを感じることができたので、すごく良い経験になったのではないかと思います。

――夏合宿ではどのような練習をされましたか

やっとケガの痛みが引いてきて、ある程度走れるようになって、ケガをした理由とケガをしないための走りというのを自分の中で考えて、合宿の中でそこを重点的に練習してきました。

――では4×100メートルリレー(4継)についてお伺いいたします。昨年は1走を走られていましたが、2走に変更された理由は

タイム的に自分が一番速いということもあったので配属されたのだと思います。

――予選とは違うオーダーで決勝に臨まれましたが、なぜですか

元々2走、3走は僕と橋元で固定されていて、1走と4走がまだ決まらない状態でここまできていて、その場で調子が良い人が臨機応変に対応できるチームになったということと、先輩がケガをしていたので、その日の調子で決まりました。

――3位という結果についてはどのように考えていますか

基本的には2走と3走である僕と橋元が順位を取りに行くというのが今回の作戦ではあったのですが、自分の方であまり前との差をつめられず、1走からきた流れというのをうまくもう一歩上げられたら良かったです。そこでうまくいかなったのが自分の中で大きく、本来ならば優勝を狙うことのできるチームであったので3位という結果はすごく悔しいです。

中川雄太(スポ3=近畿大和歌山)

――どのような目標を持って全カレに臨まれましたか

今回はトップ8に入ることがまず第一の目標でしたが、なかなか難しく9位という結果に終わってしまいました。

――自己ベストを出した一投目を振り返っていかがですか

例年であれば60メートルを越えれば入賞圏内と言われていたので、一投目を投げた時点で残ったかなと浮き足立った感じがありました。結局3投目の時点で9位で、力んでつぶれるようなかたちになってしまいました。

――2投目、3投目はファウルとなってしまいましたが、何が原因でしたか

ハンマー投では投てきする方向に体がしっかりと進んでいくことが加速につながるのでその点をかなり意識していたのですが、2投目では若干進み過ぎてしまい線を踏むかたちになってしまいました。3投目に関しては意気込みが強すぎて力んでしまいました。

――予選、決勝と連続で自己記録を更新しましたがその要因は何でしょうか

ハンマーを加速させるために何が必要かを考えて、この一点に絞って今回のインカレに向けてこれまで練習してきたのでそこが自己ベストにつながったと思います。

――今後に向けた目標をお願いします

来季は日本選手権に出場してしっかり記録を出せるようにしていきたいと考えているので、まずことし中に日本選手権の標準記録となっている63メートルを投げたいと思っています。

中野直哉(スポ3=長野吉田)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

予選は2台目のハードルで失敗して、決勝に絶対残れないようなレースをしたのですが、走力で補って組一着で決勝に出られました。一日明けてきょうの決勝はしっかり勝負できたのかなというのはありますが、8台目で焦って9台目で逆足が出てしまって、その部分をもうちょっとうまくできたら良かったなと思います。

――決勝は4位でしたが、この結果についてはいかがですか

表彰台は取りたかったのですが、自己ベストもついてきて、いま出せる力は出せたかなと思います。

――50秒55というタイムについてはどう受け止めていますか

ベストが春から出てなくて、今回は足も合わずにこのタイムだったので、足がしっかり合った時にどんなタイムが出るのかが楽しみな部分があります。そこに向けて今シーズンまだ頑張っていきたいです。

――今回のレースも後半の強さが印象的でした

400メートルの選手の中では後半に強い自信があります。でも後半にいけるということは、前半が皆より遅いということなので、そこをどこまで着いていって、自分の得意な後半の部分を生かすかの方が大事だと思います。前半どれだけ冷静に着いていけるかの方が重要になるかなと思います。

――マイルリレーについてお伺いします。2位という結果についてはいかがですか

1位を狙っていたので悔しいです。

――ラストのスパート勝負が印象的だったのですが、それはご自身の中で狙っていた展開だったのでしょうか

力のある選手がそろうアンカーのところでどう勝負するかといったら後半しかないので、どれだけ人の力を借りながら最後いけるかということをやったのですが、結果2位で追いきれなくて。前の走者までで1位で持ってきてくれていたのに自分のところで守りきれなかったというのは弱さの部分だと思います。後半だけではなく前半しっかりついていって、後半に出て勝たなければ意味がないと思うので、そこはしっかり練習していきたいと思います。

――きょうはマイルの前に男子400メートル障害の決勝もありました。身体的な疲労は問題ありませんでしたか

ワセダにはそんなに選手がいるわけでなく、自分に回ってくることは分かっていたのでそこはしっかり切り替えていきました。体がきついとかそういうことではなく、気持ちや、4走までつないできた思いなどがあるので、自分の体よりも気持ちで戦った部分がありました。

――今シーズンも残りわずかとなりましたが、今後目標などはありますか

きょうの課題を踏まえながらしっかり練習を踏んで、もう一回自己ベストやそれに近い記録を出したいです。

橋元晃志(スポ3=鹿児島・川薩清修館)

――3日間を振り返って全カレの感想をお願いします

2日目の4継では優勝を目指していたので悔しいところはありますが、チームの状況として足の不調者など不具合がありながらも3位という結果は及第点をあげられるのではないかなと思います。決勝の個々の走りを見ても、まだ100パーセントとはいかない部分もあったり、リレーのバトンパスでも小さなミスは多々あったので、そういうところをなくせば優勝も見えてきたと思います。今回はそこを完璧にできなかった力不足なところが否めない結果になってしまったかなと思います。

――男子200メートル決勝では混戦となりましたが、ラストはどのようなことを考えながら走っていらっしゃいましたか

前半にもう少しスピードに乗って直線に入っていかないといけないところで、自分としてはスピードに乗れていたと思ったのですが、思ったよりも周りの方が前に出ていて焦ってしまって、力を使いすぎて後半持たなかったレースでした。しかしその中でも久しぶりの200メートルで2位という結果になって、優勝を目標にしていたので悔しい気持ちはあるのですが、競走部に貢献することができたので良かったのかなと思います。自分自身としてはタイムもまだまだですし、優勝という目標も達成できなかったので、来年に向けて課題の残るレースになりました。200メートルはたぶんもうことし走ることはないと思うので、今回見えてきた課題を冬季練習でクリアしていって、来年に生かしていきたいです。

――調子の方はいかがでしょうか

5月にケガをしてそこから治して、ケガの予防というところで走り込みをして追い込んでいました。8月いっぱい合宿等があったのですが、調子が上がってこなくて、全カレに間に合うかなというかたちでした。100パーセントではありませんが全カレで戦えるぐらいには調子を戻せたというのは良かったところかなと思います。

――レース前はどのようなプランを考えていたのでしょうか

カーブの出口でトップに立って、出口から50メートルで引き離して、ラスト50メートルで後ろからほかの選手が来るとは思うのですが逃げ切るというレースを自分の中では考えていました。ただ、カーブの出口でトップに立てなかったというので焦ってしまって、力をそこで使いすぎて後半いまひとつ伸びなかったというところが敗因です。そこは、最近200メートルに出ていなかったということもあるので、レースの勘の部分が鈍っていたと言いますか、自分のレースができなかったということは課題として一番に挙げられると思います。これから早慶戦、早関戦や日本選手権リレーがあるので、そこで徐々にレースの勘を取り戻して結果も追い求めていきたいです。

加藤修也(スポ2=静岡・浜名)

――3日間を振り返っていかがでしたか

僕は400メートルとマイルでエントリーさせてもらって、400はふがいない結果に終わってしまって。順位もタイムもそのときは自分なりに挑戦したつもりだったのですが、それもあいまいになってしまい、全体的にふがいない結果を残してしまった3日間でした。

――マイルでは惜しくも2位という結果となりましたが、率直な感想は

僕個人としては悔しいです。ラップタイムも全然良くなかったですし、もう少し速くても良かったかなという心残りはあります。

――決勝レースを走るにあたってマークしていた大学はありましたか

優勝した順大は知り合いも多くて、強いのは分かっていましたが、やられたという感じです。

――来月には日本選手権リレーもありますが、目標をお願いします

もちろん1位を取って、僕らのこのチームでできる最後のリレーだと思うので、今までしていただいた支援に応えられるように最高の走りをしたいと思います。

徳山黎(スポ2=神奈川・相洋)

――4継の決勝レースを振り返っていかがでしたか

きのうはいろいろなアクシデントがあって走順とか結構変わったりしていました。僕も先週の足のケガから復帰したのが(大会)直前ということもあって、4継決勝のときに走ったら(足を)つってしまいまして。レース的には自分が絶好調だったら優勝を狙えたので、入賞できたことは良かったのですが悔しかったです。

――先ほどもお話があったように予選とは大幅にメンバーが変更されていたのですが、それはやはりアクシデントがあってのことだったということでしょうか

そうですね。僕は4継予選は走らなかったのですが、予選を走らずに個人種目の200(メートル)を走れたら4継の決勝に出すと礒先生から伝えられていました。先生もそれくらい僕の足にリスクがあると思っていたのだと感じています。ですがリレーの決勝のときに足をつってしまってすごくふがいないです。

――最後は東海大の増田拓巳選手の猛追に競り勝っての3位入賞となりましたが、増田選手の追い上げはどのように感じていましたか

後ろはそんなに見ずに前だけ見ていて、3番だったのでとりあえずキープしなきゃいけないと思っていました。足をつったのですが、もう何がなんでもこの順位のままゴールすることだけを考えて全力で走っていました。

――では最後に、残る早慶戦と日本選手権リレーに向けての意気込みや目標があればお願いします

今週の早慶戦では8継でたぶん走ると思うのですが、1週間でちゃんと足を治して記録を更新できるようにしたいです。日本選手権リレーでは足を治してもっとさらに走力を上げて早稲田記録を更新での優勝を目指したいです。

髙橋和生(社1=岩手・花巻北)

――入賞おめでとうございます。ゴール時にはガッツポーズも見られましたが、いまのお気持ちはいかがですか

トラック優勝に貢献するために8位以内に入賞するのは最低限の目標でした。ゴールした時に大体の順位は分かっていましたが、入賞と分かった時はやはりうれしかったです。

――きょうのレースを振り返ってみていかがですか

序盤は自分のペースで前の選手に着いていき、2000メートル通過のあたりから徐々に前を意識し始めて、4000メートル通過でペースを上げて、ラスト1周でスパートをかける、という展開にしました。自分の感覚を信じて歩きました。

――レース展開は事前にプランを立てていたのですか

競走部OBの小林快先輩(平27社卒=現ビッグカメラ)と前日の夜にペースなどの作戦を練っていました。作戦通りに歩けて、さらにその作戦がはまったのがうまくいった要因だと思っています。

――先頭集団の動きは気になりましたか

最初から勝負しにいってもついていけずにやられてしまうのは分かっていたので、とりあえず後ろの集団について、落ちてきた選手を抜く作戦でいきました。いずれ、3年後にはあれくらいのペースで歩きたいと思います。

――今回のタイムについてはどう思いますか

全カレということで速いレース展開を予想していたので、40分台は狙えると思っていました。自己ベストを更新しましたが、思った以上に歩けなかったというのが正直なところです。

――今後、タイムや順位をさらに上げるために工夫していきたいところはありますか

夏の練習でスピードよりも距離を重視して、かなりの距離を踏みました。なので、残り1年でスピードをもう少し磨いて、審判から注意をもらわないような奇麗なフォームをつくっていきたいです。

――今後の目標についてお聞かせください

大体のトラックレースはこれで一区切りになってロードのシーズンが始まるので、20キロなどの長い距離に適応できるような歩く力をつけていきたいです。

古谷拓夢(スポ1=神奈川・相洋)

――今大会を振り返っていかがでしたか

110メートルハードルで3位という結果だったのですが、優勝は狙える位置にいたので本当に悔しいというのが率直な感想です。ただ今回は初めての全カレで3位以内に入れたということは一つの大きなことだと思うので、今回悔しかったのをこれからの秋のシーズンで生かしていって、国体と日本ジュニア(選手権)、早関戦と早慶戦があるので今回の反省を生かしてタイムの面でも走りの面でも修正していけたら良いかなと思います。

――決勝は大混戦のレースとなりましたが、実際に走っていての印象、手応えは

前半は遅れてしまったので後半勝負になるなというのは分かっていたのですけれど、その中で後半競った場面でちょっと硬さが目立ったのでそれが負けた原因にあるかなと思います。

――タイムに関してはどのように捉えられていますか

13秒91というタイムだったのですけれど、13秒8や7台は狙っていけたのではないかと思うので、タイムに関してはいま一つでした。今回の反省を次に生かしていきたいと思います。

――今季はアジア選手権やその後のヨーロッパ遠征などにも参加されましたが、振り返られるといかがでしたか

いろいろと海外の経験をさせてもらって結構自信にもつながったので、今回させてもらった経験を今シーズンないし来シーズンに生かしていけるようにしていきたいです。

――そのような経験も踏まえ夏はどのように練習を積まれてきたのでしょうか

鍛練期というか結構きつい練習であったり合宿をやらせてもらって、手応えはあったのでやってきたことをものにできるかというか、次に生かせるかだと思います。今回は3位という結果だったので、しっかりとリベンジしたいなという思いです。

――改めて今大会で得た収穫と課題は

しっかりと決勝のラウンドまで安定して13秒を3つ揃えられたのでそこは1つよかった点だと思うのですけれど、課題がたくさん見つかった試合になりました。スタートであったり、後半競った局面での課題が見つかったのでそれを改善していけば良いかなと思っています。

――来週の早慶戦に向けての意気込みをお願いします

もちろん優勝というか、110メートルハードルに関しても優勝してチーム全体としても早慶戦での勝利を1番に考えています。

中澤希緒(政経3=埼玉・早大本庄)

――まずきょうの走幅跳を振り返ってみていかがでしたか

きのうの三段跳でトラックの感じには慣れていたので助走はうまくいったのですが、三段跳の動きから走幅跳の動きに修正するのに時間がかかってうまくいきませんでした。

――きのうの三段跳はいかがでしたか

1回目でファウルを出してしまって、思い切って踏み切っていくことができていませんでした。でも、3回目で自己ベストを更新することができたので最低限の目標は果たせたと思います。

――三段跳の3回目を振り返って

1、2回目に思うような跳躍ができず、気持ち的に追い込まれていたので、気持ちを整理して思いっきりいこうと3回目に臨みました。あと仲間たちの声援のおかげでもあります。

――4回目以降の跳躍についてはいかがでしたか

ベスト8に残ってからは攻めることが重要だと思って、思いっきり跳べたのが良かったと思います。でも、そこで記録を伸ばせずに順位を落としてしまったのが残念です。

――今シーズンに入ってかなり調子が良いように思うのですが、何か要因はありますか

冬季練習で走りを変えてきたことと、三段跳のジャンプを助走の始まりから着地まで全て変えてきたことが今シーズンにつながっているのかなと思います。

――夏合宿で重点的に取り組んだことなどはありますか

助走の走りを見直しました。しっかり踏切ができる走りを追い求めていました。

――今後への意気込みをお願いします

来年は最後の年になるので関カレや全カレ、そして日本選手権で優勝を狙っていきたいです。

仲野春花(スポ1=福岡・中村学園女)

――初めての全カレでしたが、3日間を振り返っていかがでしたか

1日目に走高跳があり、3日目に走幅跳があり、1番やりやすい日程でした。走高跳で勢いがついてそのまま走幅跳にもっていきたかったのですが、走幅跳の流れはあまり良くなかったので、うれしいのですが、悔しい試合でした。

――走高跳では2位という結果でしたが、そちらついてはどう思われますか

同記録での表彰台でしたが179センチメートルを跳べれば優勝も狙えたと思うので、やっぱり悔しいです。

――176センチの3回目はどんな気持ちで跳びましたか

跳べると思っており、慎重に踏み切るだけだと思って真剣に跳びました。

――何度かスタンドの観客席の方へ行っていましたが、どのようなアドバイスをもらいましたか

技術的なアドバイスというよりは励ましてもらいました。踏みきれば跳べるとマネージャーさんに言ってもらって、後は楽しめと言ってもらいました。

――179センチメートルの2回目はとても惜しい跳躍となりましたが、感覚はいかがでしたか

2回目の感覚がすごく良かったので3回目に跳べると思ったのですが、高さが上がると怖がる癖が抜けておらず、満足する形では終われませんでした。最後の跳躍は悔しいです。

――走幅跳を振り返っていかがですか

調子はあまり悪くなかったのですが膝を少し痛めていて、踏み切るのが少し怖かったです。痛みも少し出たので、思いっきり踏み切ることができませんでした。自分が思った結果にはならなかったので、今後修正していきたいです。

――今後の目標を聞かせてください

国体と日本ジュニアが残っているのですが、まず180センチメートル以上を跳んで、自己ベストを更新することを目標に頑張ろうと思います。

南野智美(スポ1=山口・西京)

――得意種目と苦手種目を教えてください

得意種目は現在、点を取れる800メートルであと跳躍が結構好きです。苦手種目は投てきと200メートルです。

――やり投と砲丸投で自己ベストを更新されたと思うのですが

ずっと高校のときからやりと砲丸がポイントになっていていろいろ考えながら模索してやってきたのですが、3年間はまることがなかったです。大学に来て投てきの先輩方に指導を受けながら今まで自分が意識してきたことを、やっとつなげることが今回できたと思います。

――関カレのときに得点が5000に届いていなかったと思いますが、何か練習を変えられましたか

短長の先輩方と結構長い距離を走り込んでいます。今回もスピードという面では課題が残ってしまったのですが、関カレのときは全体的に各種目の準備というか七種においての戦略というのを考えていなくて、高校のときのように流れで行ってしまったのがいけなかったと思っていました。今回はこの(出場者の)レベルだと多分私がトップに立てる種目がないということが分かっていたので、一つ一つをきちんと粘れるかという戦略を立てながらいけたことがベストにつながったのかなと思います。

――各種目の自己ベストを教えてください

ハードルが14秒23、走高跳が1メートル66、砲丸投が今回の10メートル20、200メートルが26秒16、走幅跳が5メートル70、やり投が今回の42メートル99、800メートルが2分15秒23です。

――早大の混成ブロックは現在南野選手お一人ですが、普段はどのように練習されているのですか

普段は短長の先輩方と一緒にやって、あと400メートルハードルもやっているので基本的にはハードルの練習と短長の練習をしています。

――今後の課題を教えてください

今回の大会でハードルと200メートル、走幅跳とスプリントがいる種目でこてんぱんにやられてしまっているところがあるので、漠然と走るだけでなくどうすれば早くなるかというのを一から見直してちゃんとスプリントを上げていくことが今後の課題になると思います。