新体制が発足して以来目標としてきた、関東学生対校選手権(関カレ)、日本学生対校選手権(全カレ)でのトラック優勝。関カレ後半戦となる3、4日目には800メートルやハーフマラソンでの複数入賞があったものの、わずか3点差で東洋大にトラック優勝の座を譲る結果となった。この悔しさを糧にし、9月に大阪で行われる全カレにて雪辱を果たしたい。
★自己新記録で念願の関カレ初入賞!
念願の初入賞を果たした中澤
女子三段跳に出場したのは中澤希緒(政経3=埼玉・早大本庄)。強風と小雨が降る中での競技となったが、悪天候をものともしない活躍を見せた。1回目からいきなり12メートル03の好記録をマークする。3回目で自己ベストまであと1センチに迫る12メートル09の跳躍を成功させ、3順目終了時点で8位。ベスト8に残れるかは後続の選手たちの試技に委ねられた。緊張した面持ちで他選手の跳躍を見守る中澤。そして最後の選手の試技が終わり、自身初となるベスト8進出が決定。笑顔を見せ、客席の仲間に手を振った。その後勢いは止まらない。4回目でスピードに乗った助走から12メートル15の自己ベストを叩き出し、6位に浮上。再び抜き返され、8位で迎えた最終6回目では、この日一番の大ジャンプを見せるも惜しくも赤旗。悔しそうに天を仰いだが、初の8位入賞で競技を終えた。自己記録を塗り替えたものの、「(4本目は)すごく良く跳べたというわけではなくて、ファウルした6本目が一番良かったです」と満足はしていない。全カレでの飛躍に期待がかかる。
(記事、写真 藤川友実子)
★中川が7位!2年ぶりにフィールド種目で対校得点獲得
やり投を専門とするディーン元気(平26スポ卒=現ミズノ)が卒業して以来、関カレ、全カレでのフィールド種目入賞からは遠ざかっていた早大。そんな中男子ハンマー投に出場したのは中川雄太(スポ3=近畿大和歌山)だった。最初の試技はファウルに終わるも、2回目には自己ベストに迫る59メートル57を記録する。その後は二度連続で再びファウルとなってしまい、後がなくなった中川。しかしここで本領を発揮する。たくさんの応援を背に受けて、自己最高記録となる59メートル71をマーク。そして自身初となる決勝へと見事に進出した。6度目の投てきは57メートル41に終わるも、7位入賞。今大会唯一となるフィールド種目での対校得点を獲得した。入賞という目標は達成したものの、「もう少し投げられそうだったので残念な気持ちもある」と完全に納得はしていない。「日本選手権の標準記録を最低限突破して、全カレ、日本選手権と入賞できるようにしたい」。さらなるレベルアップを目指し、中川の飽くなき挑戦はこれからも続く。
(記事 八木瑛莉佳)
★果敢に攻め、8位入賞
入賞した高田(左)と、攻めの走りを見せた永山
男子5000メートルには、高田康暉駅伝主将(スポ4=鹿児島実)と永山博基(スポ1=鹿児島実)が出場。湿度が高く、蒸し暑いコンディションの中、レースがスタートした。エノック・オムワンバ(山梨学院大)ら留学生ランナーが集団を引く展開となるが、両者とも上位をうかがえる位置をキープする。2000メートル過ぎ、集団が二つに分かれると、高田は先頭集団へ。駅伝主将として、一つでも上の順位を狙うという強い意志が感じられる。さらに留学生ランナー二人が抜け出すと、3位集団が誕生。高田はもちろん永山も集団の前方に位置取り、先頭集団を追う。永山は時折集団をけん引するなど学生トップランナーを相手に一歩も引かない走りを見せる。ラスト1周の鐘が鳴ると、各選手がスパート開始。必死に食らい付く高田と永山だったが、じわじわ順位を落としてしまう。それでも、粘り切った高田が13分57秒25で8位入賞。永山は10位に入り、自己新記録となる13分58秒81でレースを終えた。
積極性が光った高田。長距離ブロックが思うように得点を伸ばせない中、その流れを払拭(ふっしょく)すべく攻めの姿勢を貫いた。「少し余裕があり、できるだけ前で勝負をしたいと思っていました」と話す永山のルーキーらしからぬ走りからは、今後への期待感を感じさせた。チームのさらなる活性化へ。今後もこの二人の活躍は欠かせない。
(記事 和泉智也、写真 須藤絵莉)
★井戸が銀メダルを獲得!三井と共にW入賞果たす
積極的なレースを展開した井戸
男子ハーフマラソンには井戸浩貴(商3=兵庫・竜野)、三井泰樹(人4=山形東)、中村信一郎(スポ4=香川・高松工芸)の三名が出場。昨年、同種目で入賞した井戸はさらなる上位入賞が期待された。スタートから勢いよく飛び出したのは、関カレ初出場となる三井。その後は大きな集団で互いにけん制しながらレースが進む。早大は誰一人として集団から落ちることなく、攻めの姿勢を見せた。しかし15キロ過ぎ、前日の1万メートルにも出走した中村信に異変が起こる。足の違和感から失速すると、集団から徐々に離れ始めた。先頭集団がしぼられる中、依然として井戸と三井は好走。19キロ過ぎ、井戸が先頭争いを繰り広げるとレースは一気に動く。競技場に姿を現す頃には、し烈な2位争いが勃発。決死のスパートでこの戦いを制し、見事表彰台を決めた。最後まで先頭集団に食らいついた三井は意地を見せ8位入賞。中村信は足を引きずりながらも走り切り、苦しい表情でゴールを果たした。それぞれが粘りを見せた今レース。勢いそのままに全日本大学駅伝対校選手権への切符を確実に取り戻し、トラックシーズンそして駅伝シーズンへとつなげてほしい。
(記事 須藤絵莉、写真 副島美沙子)
★仲野がうれしい3位で2種目入賞達成!
ルーキーながら3位入賞した仲野春
女子走高跳には仲野春花(スポ1=福岡・中村学園女子)と市村るり(スポ4=千葉・柏中央)の2名が出場した。両選手とも1メートル60までを難なくクリアし、迎えた1メートル65。市村は惜しくもバーを越えることができず、ここで戦いを終えた。脱落者が相次ぐ中、仲野春はその後の1メートル70、1メートル73のいずれも3回目のチャレンジで成功させる。上位8名による3回の試技の中で、優勝争いは仲野春を含む3人にしぼられる。1メートル76という壁は厚く、なかなか決めることができない。跳躍はうまくいったように見えた仲野春であったが、バーに触れてしまい白旗は上がらなかった。この高さは全員失敗となったため規定により、試技回数とジャンプオフにより順位が決定。仲野春は3位で表彰台入りを果たし、関カレでは走幅跳びに次ぐ2種目で堂々の入賞となった。ルーキーの活躍は早大に新風を巻き起こしたに違いない。今後もハイジャンパーとして成長を遂げた姿を見せてくれるだろう。
(記事、写真 佐藤亜利紗)
★粘りのレースで表彰台に
銀メダルを獲得した石田裕
男子400メートル障害決勝に石田裕介(スポ2=千葉・市船橋)が出場し、気迫の走りを見せた。今大会で初の関カレメンバー入りとなった石田裕。前日の予選を2着で通過すると、準決勝でも後半の追い上げで上位に食い込み、関東チャンピオンの座に王手をかける。緊張感の漂う中迎えた決勝。石田裕は伸びやかな走りでハードリングをこなしていくが、トップからは遅れを取り引き離される展開に。しかし、ラスト100メートルでギアを切り替えると、一気にスピードを上げスパート勝負に出る。必死の追走で前に食らいついた石田裕だったが、わずかに届かず2位でフィニッシュ。逆転はかなわず悔しさをにじませた。それでも堂々の表彰台に輝き、タイムも50秒98と自己記録を更新。対校得点に貢献し実りのある結果となった。石田裕は今季からマイルメンバーとしても出場を重ねるなど、将来を嘱望されている存在の一人。若い芽の活躍が短距離ブロックにとって大きな力となったはずだ。
(記事 副島美沙子、写真 菅真衣子)
★悲願のトリプル入賞達成!
表彰式で笑顔を見せる吉田
今季、絶好調の中距離陣が快進撃をみせた――。2組に分かれ行われた男子800メートル準決勝。1組目に出場した吉田貴洋(スポ4=和歌山・田辺)が着順で決勝進出を決めると、続く2組目でも出口翔(スポ4=東京・開成)と伊澤賢人(スポ4=栃木)がワンツーフィニッシュを果たし、3人そろって決勝へと駒を進める。迎えた決勝。スタートと同時にハイスピードなレースが展開され、400メートルを54秒で通過。若干の遅れを許してしまう出口に対して、吉田と伊澤は様子をうかがいつつ、しっかりと前に付く。600メートルに差し掛かると、吉田がスパートをかけ先頭を猛追。ホームストレートに突入し、先頭争いは激しさを増す。前方に多少離されてしまうも、吉田は明大・前田恋弥との接戦を制し、3位でフィニッシュ。僅差での勝利を収め、初の表彰台に上った。一方で伊澤が6位、出口は7位とラストで本領を発揮することができなかった。表彰台をエンジ一色に染めることはかなわなかったが、3人入賞という目標を実現させ、対校得点に大きく貢献する。昨年故障で苦しんだ吉田の完全復活で、今後さらに勢いに乗るであろう中距離勢。全員で表彰台を狙えるチャンスはあと一度きり。その舞台は全カレだ。カウントダウンはもうすでに始まっている。試練の夏を越え、栄光を勝ち取りたい。
(記事 菅真衣子、写真 副島美沙子)
★メダルは逃すも、大舞台で自己ベスト!
初関カレで好結果を残した徳山
橋元晃志(スポ3=鹿児島・川薩清修館)や木村賢太(スポ4=大分・杵築)がそれぞれ予選、準決勝で欠場する中、早大勢から唯一男子200メートル準決勝に出走したのは徳山黎(スポ2=神奈川・相洋)だ。序盤から飛び出しに成功すると、ラスト100メートルでさらに加速していく。ホームストレートで他大の選手を見事に抜き去り、1着でゴール。追い風1.3メートルの好条件の中で、20秒83と自己新記録をたたき出した。決勝ではスタートでやや出遅れてしまい、決死の追い上げを図るが一歩及ばず4位。わずかに表彰台へは手が届かなかったものの、関カレ初出場ながら入賞、自己ベスト更新と確かな手応えをつかむことができた。
今シーズンから4継メンバーに名を連ねている徳山。今大会では5位に終わった悔しさを糧に、個人だけでなくチームのためにもさらなるレベルアップが欠かせないだろう。全カレで栄冠を手にするため、さらなる鍛錬を積み重ねていく。
(記事 八木瑛莉佳、写真 須藤絵莉)
★南野、逆転で表彰台に
逆転を決定づけた800メートルでスパートをかける南野
2日間かけて行われる七種競技。それぞれの種目の記録によって得点が与えられ、総合得点で競う競技である。早大からは高校総体3位の実績を持つ南野智美(スポ1=山口・西京)が出場した。1日目は100メートル障害からスタートし、走高跳、砲丸投、200メートルが行われる。最初の100メートル障害でやや苦戦するも、初日は2876点の5位で終えた。2日目は走幅跳、やり投げ、最後に800メートルが行われる。それぞれの種目で順調に得点を重ね、6種目を終えた時点での順位は5位。順位を1つでもあげるべく800メートルでは最後の力を振りしぼる。南野は3着でゴールし、878点を獲得した。ラストの必死の追い上げが実り、総合順位を2つ上げ逆転で表彰台をつかんだ。長らく出場の無かった女子の混成種目において1年目から表彰台に上がった南野。同級生には今大会を制したヘンプヒル恵(中大)もいるが、4年間でどこまでその差を詰められるか。
(記事 戸田郁美、写真 須藤絵莉)
★マイル、まさかの失格
接触の影響で失格に終わったマイル
いよいよ今大会最終種目となった4×400メートルリレー(マイル)決勝。予選を2着で通過したワセダは3走を石田裕介(スポ2=千葉・市船橋)から木村賢太(スポ4=大分・杵築)に変更して挑んだ。流れをつくりたい1走は愛敬彰太郎(スポ3=三重・桑名)が務める。序盤から攻めの走りを見せるもやや後方でのバトンパスとなった。続く佐藤拓也(スポ4=埼玉・越谷西)が一つでも順位を上げるべく力走するも、徐々に先頭から離されてしまう。流れを変えたい3走の木村賢太(スポ4=大分・杵築)は前半から猛烈な追い上げを見せ、あっという間に150メートル付近で2位にまで浮上。一気にトップまで躍り出ようかとしたその瞬間、接触によるアクシデントでバトンが落下してしまう。タイムロスで最下位に沈み、アンカーの中野直哉(スポ3=長野吉田)へ最後の望みが託された。同じくバトンミスのあった日大を追うもなかなか距離は縮まらず、そのままフィニッシュ。審議の結果、バトンを落とした位置まで戻れていなかったため、失格となってしまった。上級生中心のメンバーで挑んだ今大会ではあったが、大きな課題が残る結果に。必ずや全カレではリベンジを果たし、王座奪還を目指す。
(記事 井上莉沙、写真 戸田郁美)
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栄冠へ向け始動!(関カレ1、2日目)/第94回関東学生対校選手権(5/16)
結果
3日目
▽男子200メートル予選
橋元晃志 DNS
徳山黎 21秒51(+0.0)(3組2着)
木村賢太 21秒23(+1.1)(5組2着)
▽男子800メートル
予選
吉田貴洋 1分52秒25(1組2着)
出口翔 1分50秒13(3組1着) 自己新記録
伊澤賢人 1分52秒22(4組1着)
▽男子5000メートル決勝
高田康暉 13分57秒25 (8位)
永山博基 13分58秒81 (10位) 自己新記録
光延誠(スポ2=佐賀・鳥栖工) DNS
▽男子400メートル障害予選
石田裕介(スポ2=千葉・市船橋) 52秒22(2組2着)
中野直哉(スポ3=長野吉田) 51秒31(3組2着)
古谷拓夢(スポ1=神奈川・相洋) 53秒99(4組7着)
▽男子3000メートル障害決勝
岡田望(商1=東京・国学院久我山) 9分24秒84(12位)
▽男子1万メートル競歩決勝
高橋和生(社1=岩手・花巻北) 41分49秒64(10位)
▽男子4×400メートルリレー予選
早大(愛敬-佐藤拓-石田裕-中野) 3分06秒12(1組2着)
▽男子走高跳決勝
仲野遼(創理3=福岡・京都) NM
▽男子ハンマー投決勝
中川雄太 59メートル71(7位) 自己新記録
▽男子3部200メートル決勝
欠畑岳(早大大学院1=岩手・盛岡一) 21秒94(-0.3)(2位)
▽女子400メートル障害予選
長田彩楓(スポ3=早稲田佐賀) 61秒85(1組2着)
▽女子三段跳決勝
中澤希緒(政経3=埼玉・早大本庄) 12メートル15(+1.0)(8位) 自己新記録
▽女子七種競技決勝
南野智美(スポ1=山口・西京)
100メートル障害 14秒79(-0.3) 870点
走高跳 1メートル60 736点
砲丸投 9メートル48 495点
200メートル 26秒26(+0.8) 775点
3日目合計2876点
4日目
▽男子200メートル
準決勝
徳山黎 20秒83(+1.3)(1組1着) 自己新記録
木村賢太 DNS
決勝
徳山黎 21秒12(+0.8)(4位)
▽男子800メートル
準決勝
吉田貴洋 1分50秒38(1組3着)
出口翔 1分51秒80(2組1着)
伊澤賢人 1分52秒49(2組1着)
決勝
吉田貴洋 1分55秒12(3位)
伊澤賢人 1分54秒30(6位)
出口翔 1分53秒20(7位)
▽男子ハーフマラソン決勝
井戸浩貴 1時間5分03秒(2位)
三井泰樹 1時間5分49秒(8位)
中村信一郎 1時間7分36秒(25位)
▽男子400メートル障害
準決勝
中野直哉 52秒40(1組7着)
石田裕介 51秒56(2組3着)
決勝
石田裕介 50秒98(2位) 自己新記録
▽男子4×400メートルリレー決勝
早大(愛敬-佐藤拓-木村-中野) DQ
▽女子400メートル障害準決勝
長田彩楓 61秒21(2組5着) 自己新記録
▽女子走高跳決勝
仲野春花 1メートル73(3位)
市村るり 1メートル60(18位)
▽女子七種競技決勝
南野智美
走幅跳 5メートル43(+1.4) 680点
やり投 36メートル86 607点
800メートル 2分16秒04 878点
合計5041点(3位) 早大新記録
▽男子1部対校トラック得点
1位 東洋大 56点
2位 早大 53点
3位 日大 46点
▽男子1部対校得点
1位 日大 122.5点
2位 順大 91点
3位 東海大 86点
7位 早大 55点
▽女子1部対校得点
1位 筑波大 105点
2位 中大 97点
3位 大東大 83点
11位 早大 22点
コメント
中川雄太(スポ3=近畿大和歌山)
――きょうはどのような意気込みで臨まれましたか
最低ベスト8には残ってひとつでも点数を稼げるようにしていきたいと思っていました。もう少し投げられそうだったので残念な気持ちもあるのですが、目標は達成できたので良かったかなとは思っています。
――先月の記録会に引き続き今大会でも自己ベストを更新されましたが、好調の要因は
冬場にトレーニングを積めたというのもありますが、練習ができる環境を与えて貰ったのが大きいです。ワセダだとあまり練習できないのですが、色々とお願いして週2で日大で練習させてもらっていて、環境を整えていただいたのが記録が出た要因だと思います。
――ハンマー投は別会場ですが、仲間の声援などは励みになりますか
結構応援に来て下さっている人がいて、投げる時に「いきます」と言ったら返事もしていただいたりしてとても良かったです。
――きょうの試技で課題は見つかりましたか
試合となると普段よりも好きに投げてしまったりして、その動きに自分自身でついて行けていない部分があったので、練習でももっとスピードを上げて実際の試合に近い練習をしていけたらなと思っています。
――今シーズンの目標があればお願いします
日本選手権の標準なのですが62メートルを最低限突破して、来年の全カレ(日本学生対校選手権)、日本選手権と入賞できるようにしていければと思っています。
中澤希緒(政経3=埼玉・早大本庄)
――関東学生対校選手権(関カレ)初入賞おめでとうございます。いまのお気持ちは
ほっとしています。ランキングが12番目だったのでベストを出して(ベスト8に)残れたら良いなと思っていました。
――1本目から好記録でした
アップの時から走れていて、助走のスピードはかなり出ていました。ファウルしなかったことで良い流れができたかなと思います。
――踏み切りはいかがでしたか
あまり気にしなくても2本目以降はファウルしないように走れていたので、良かったと思います。
――3本目を終えて残りの選手たちの試技を見ている時はどのような気持ちでしたか
どきどきしていました。何人か跳びそうな人のは見ていたのですが、他の人のはなるべく見ないようにしていました。できるだけ他のことを考えるようにしていました。
――ベスト8進出が決まった時はいかがでしたか
結構プレッシャーも感じていたというか、8位には入らなければと思っていたのでほっとして、4回目以降はのびのびと跳べたかなと思います。
――4本目では自己ベストを更新する跳躍でした
すごく良く跳べたというわけではなくて、ファウルした6本目が一番良かったです。でも自己ベストを更新できたことはうれしかったです。
――6回目の跳躍の後は悔しそうな表情をされていましたが、手応えはあったのでしょうか
そうですね、12メートル50くらい跳べていたので。日本選手権のA標準をことしは狙っているので、そのくらいコンスタントに跳べるようになりたいと思います。
――きょうは強風や雨などコンディションの悪い中での競技でしたが影響はありましたか
助走がうまくいっていたのであまり風は感じていなくて、雨はもともとそれほど気にしないタイプなので、気象条件はそれほど気にならなかったです。
――ついに関カレで初入賞を果たしました
ことしの冬は特にいろいろな方にお世話になってきたので、とりあえず8位で結果を残せて、まず少しは恩返しをできたかなと思うので、全カレでもしっかり入賞できるように、結果で返していけるように頑張っていきたいなと思っています。
――今後の大会の予定は
5月30、31日の日体大記録会(日本体育大学競技会)に出ます。日本選手権のA標準はそこが締切なので切れるように頑張りたいと思います。
永山博基(スポ1=鹿児島実)
――自己ベストおめでとうございます
ありがとうございます。
――今シーズン2度目の自己ベストですが、この記録はいかがですか
記録的には13分台が出せたので良かったと思います。
――レースでは途中3位集団を引っ張る場面もありましたが、自信があったのですか
自信というよりは少し余裕があり、できるだけ前で勝負をしたいと思っていました。(引っ張る)チャンスがあり良かったと思います。
――入賞ラインでのレースでしたが、予定通りでしたか
出るからには入賞しようと思っていたので、その位置でレースができてよかったと思います。
――高田康暉駅伝主将(スポ4=鹿児島実)が後ろについていましたが、気になりましたか
憧れの先輩と一緒にレースをすることができて楽しむことができました。
――ラスト勝負になりましたが、いかがでしたか
入賞を目指していて達成できなかったので、ラストはまだまだ力不足だと感じています。
――今シーズンの目標をお願いします
今のところ順調にきているのでもっと勝負強くなって、次の全日本予選会(第47回全日本大学駅伝対校選手権関東学生陸上競技連盟推薦校選考会)ではチームに貢献したいです。