全ては4年ぶりの栄冠のため。菅平合宿に迫る

陸上競技

 4位で幕を閉じた東京箱根間往復大学駅伝(箱根)から早くも7カ月あまりが過ぎ、ことしも駅伝の季節が迫ってきた。連日の猛暑を避け菅平での合宿を行う競走部。1次合宿を終え乗り込んだ2次合宿の前半となる菅平では、距離を踏むことを最大の目的に選手たちは過酷な走り込みを行っている。

クロカンで30キロ走をこなすAチーム

 菅平での2日目には早速、クロスカントリーコースでAチームは30キロ、B・Cチームは26キロのペース走を消化した。主将の山本修平(スポ4=愛知・時習館)、田口大貴(スポ4=秋田)ら主力が集うAチームは順々に先頭が入れ替わる激しい競争を披露。上級生が順調な走りを続ける中、2年生の井戸浩貴(商2=兵庫・龍野)や1年生の光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)の下級生も上級生に全く引けを取らない走りを見せてその好調ぶりをうかがわせた。しかしB・Cチームも負けていない。特にBチームではことしの箱根を経験した中村信一郎(スポ3=香川・高松工芸)、三浦雅裕(スポ3=兵庫・西脇工)が積極的に集団を引っ張り、駅伝でのメンバー入りを目指す選手たちを盛り上げていた。

Bチームは中村信などが積極的に引っ張っていた

 翌日、Aチームはロードに出て5キロ走を3本、それぞれ5分のインターバルで連続して走るというメニューに取り組んだ。この日から合宿に合流した高田康暉(スポ3=鹿児島実)を加えたAチームの6人は、前日の30キロの疲労を抱えながらも力走する。終始レースを牽引したのは山本と高田。特に「ことしは最後の合宿ということで本当に懸けている」と意気込む主将は3本全てをトップでゴール。思うような結果を残せなかった春からの切り替えは万全だ。また朝にはBチームと共に約1時間の集団走もこなした高田は合流初日から山本と競り合うなどこちらも秋に向け順調に調整を進めている。

5キロ走で先頭を走る山本(中央)

 まだまだ始まったばかりの菅平合宿であるが、現状Aチームの力はチームの中でも抜けているといえるほど好調だ。十分に練習もつめておりその姿に首脳陣もAチームには万全の信頼を置いている。しかし、Aチームを追うほかの選手たちにもチャンスは十二分にある。2カ月を切った出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)に向け山本は「Bチームの底上げから数人を加えベストなメンバーで勝負していきたい」と新戦力台頭への期待を語った。「ことしは箱根駅伝優勝が最大の目標」(山本)。ワセダを支え続けたエース大迫傑(平26スポ卒=現日清食品グループ)の卒業、予想外の故障者の続出。4年ぶりの頂への道のりは一筋縄ではいかない。だが故障者も次々と復帰し、目標に向けチーム力は日々向上している。実りの秋そして箱根へ、ワセダの熱い夏はまだ始まったばかりだ。

(記事 三井田雄一、写真 川嶋悠里、中澤佑輔、松田萌花)

特別インタビュー

☆駒野亮太コーチ

コメント

山本修平駅伝主将(スポ4=愛知・時習館)

――1次合宿を終えて、2次合宿が始まりました。現在の調子はいかがですか

ことしは最後の合宿ということで本当に懸けているので、今のところは順調にやれています。でもまだまだこれからなので、悔いだけは残らないように頑張りたいと思います。

――きょうのロードでの練習からも、調子が上がってきているかのように見えましたが

そうですね。きょうはコースもきついところだったのできのうきょうとの練習でヤマ場ではありましたが、なんとか乗り切れてよかったかなと思います。

――練習中もきつい場面で互いに声を掛け合う場面が見られました

最近は練習中にも声を出して、全員で乗り切っていこうという雰囲気があるので、かなり士気が上がってきているかなと思います。

――この夏合宿を迎えるまでの春のシーズンを振り返って、ケガの影響もあった中で、関東学生対抗選手権(関カレ)を迎えるまでの調整はいかがでしたか

言い訳にはならないのですが、冬場走れる状態ではないところから、試合に出られるようになって、関カレに出場できたことは自分でもなんとか立ち直ってできたのではないかと思います。でもやはり結果が出せなければ意味がないので、しっかりそこは反省しなければと思います。

――5千メートルのレースでは前半から積極的な走りが印象的でした。ケガから復帰して、どういったレースを心がけたのでしょうか

駅伝主将ということもあって、しっかり得点を取っていかなければいけないというプレッシャーもあった中で、1万メートルで得点を取ることができなくて、5千メートルで得点を取らなければいけないという気持ちを前に出していきましたが、力が出し切れなかったレースになったと思います。

――関カレを終えて、結果を振り返った当時の心境は

関カレを終えて、次は日本学生対校選手権(全カレ)があるので気持ちを切り替えなければいけないということと、ことしの目標がトラック優勝ですので全カレでそれを狙うためにも切り替えていこうと思っていました。

――6月のホクレンディスタンスチャレンジ(ホクレン)では、多くの選手が自己新記録を出すレースとなりました。その中でご自身の結果を振り返って

関カレが終わって切り替えていこうと思いましたが、教育実習などもあって少し練習する状況があまり作れなくて、ホクレンのレースで少し出遅れてしまったかなという風には感じました。でもその中でもシーズンベーストはしっかり出して、夏合宿に向けて良いスタートを切れたのではないかなと思います。

――例年と比べるとレースの出場機会も少なかったと思いますが、春のシーズンを振り返って自分自身を評価するならば

大学4年間の中で、ことしの春はレースの出場回数も一番少なかったと思います。でも裏を返せば疲労も少ないですし、しっかりと身体を休められたので、これから全力で悔いの残らないように頑張っていきたいと思います。

――2次合宿後には全カレも控えています。この合宿でどんな手応えを得たいですか

僕自身は、冬場に故障して走り込みがみんなより少ないので、この夏でしっかり走り込むことが、大事になると思います。春はケガをしたり、調子が上がらなかったりしたというのもしっかり視野に入れて、これからは疲労を抜きながら、様子を見ながらという形にはなっていくのですが、ケガだけはしないようにやっていきたいと思います。

――全カレでの目標は

全カレに関しては、トラック優勝が目標として前提にあって、自分自身の目標となると、やはりしっかり入賞をすることだとは思いますが、上位3位以内など欲を張り過ぎずに、もちろん狙いたいですが、自分の役割として得点をまずはしっかりと取りにいきたいと思います。

――チームとしてはこの夏合宿をどういった形で終えたいですか

ことしは箱根駅伝優勝が最大の目標ですが、もうあと2カ月で出雲全日本選抜駅伝(出雲)も控えています。AチームのメンバーがメインでそれにBチームの底上げからの数人を加えてベストなメンバーで出雲に勝負していきたいと思います。

――最後のシーズンです。駅伝主将としてはどういった姿勢を見せていきたいですか

キャプテンとしてよりも、駅伝で優勝できるようにチーム全体を見ながら、4年生中心にチームを引っ張って、ベストを尽くすだけかなと思います。

田口大貴(スポ4=秋田)

――きょうの練習はいかがでしたか

きのうのクロカンとセット練で、きょう5000メートル×3本でした。言ってしまえば2次合宿でメインな2日間になっています。毎年、一番きつい2日間が2次合宿序盤に来ていて、それをしっかりこなすということと、自分の中で課題を見るというイメージでやっていました。

――課題は見つかりましたか

はい。ずっと記録は出てきていたのですが、練習でためを作ってきたかと言ったらそうではないので。記録は出つつも、これから距離が長くなるレースに向けてのためがないので、改めてそれを作らなければならないという、課題は見えてきました。

――きょうの練習では2本目から遅れ始めてしまったと思いますが、練習のためがなかったからということですか

それぞれによって状況が違うので、色々な課題がある中で5000メートルを3本やっていたので。みんなで全部やりきることが理想だとは思いますが、いまはまだそういった時期ではないとみんなも割り切っています。いまはそれぞれの目的に向かって同じ練習をしつつ、それぞれの課題を補っていく事が目的でもあると思っています。これからどんどん数をこなしていくうちに、自然と質の高い練習をみんなでこなせるようなかたちになるのがベストかなと。いまはAチームの人数が少ないので、だからこそより個人を重要視しながら、やっていくことが大切かなと思います。

――きのうの30キロ走からの疲れというのはありましたか

ありました。2年前まで行っていた北海道の時に比べて標高が高いですし、30キロという体にかかる負担が大きいので。なおかつ5000メートル×3本は北海道のコースよりもアップダウンが激しいので、そう考えると本当に走力がないとできない練習なのかなというように思いました。だからこそ、それぞれの課題が出やすい練習なのかなと思います。きょねんから行っていて、よりそのように思いました。

――きのう30キロ走が終わってから下級生に積極的に声をかけていましたが、それは4年生として引っ張っていくという意識からですか

そういうのもありますし、春は個人を重視する傾向がかなり強かったので、例年よりもチーム作りという面に関して、少し疎かにしていると言ったら変ですけど、足りないかなという部分があるので。みんなで練習する機会が増えてくる夏合宿の時にもっと重視すべき事かなと思うので声をかけました。4年生だからという部分も確かにありましたが、それ以上に4年生がチームを作ればいいかというチームではないと思っていますし、みんなで作っていくチームでなければ勝てないと思っています。みんなで声をかけていて、たまたま僕が最後だったから声をかけてということがあったかなと思います。

――朝のジョグは一番最後まで行っていました

それも自分のためがないという部分で、課題としてこの時期になるべくためを作るということで最後まで走っていました。特にこれから全カレもあるので、そう考えるといまが一番踏むべきところだと自分でも自覚しています。そういった面で結果的に長くジョグをしていたというだけです。

――これから2週間の2次合宿があります

最初の菅平の週はとにかくためを作るということに集中してやるということと、妙高に行ってからは、ある程度全カレのことを考えつつ、少しずつ距離も踏んでためを作っていきながらも、キレも出していかなければいけないのかなと思っています。そこら辺の兼ね合いは2週目意識してやっていこうかなと思います。

高田康暉(スポ3=鹿児島実)

――きょうの練習を振り返っていかがですか

それなりに余裕を持ってできたと思います。

――きょうのAチームの練習はどのような練習だったのですか

5000メートルを3本。1000メートルを3分3~5秒で、夏の走り込みのような、質より量を重視した練習です。標高も高くてアップダウンもあるので、どちらかというと精神面を鍛えられるような練習だったので、余裕を少し持ちながらできたので良かったです。

――3本とも先頭でゴールしました

みんなきのう30キロをやってきて、僕は他の合宿に参加して2日だけ休んで来たので、みんなよりフレッシュに臨めたと思います。その中だったので、しっかり引っ張っていこうと思いました。

――今朝はBチームの集団走にも参加されていましたが、どうのような目的だったのでしょうか

おおとといときのう休んでいたので、体を動かすという目的で、少しだけジョグの延長として走らせてもらいました。

――今回の練習に朝の疲労は影響しましたか

いや、抜けていなかったですね。朝の練習というよりは、(7~12日で)他の合宿に行っていて、結構走ったのでそっちの疲労があったのですが、あったなりにしっかりやっていこうと思いました。ケガを半年くらいしていて、ひとつひとつが外せない、基本、ベースを少しずつ戻していく練習だと思うので、疲労などは関係なしに前でしっかりやらなければいけないと思っていました。

――一次合宿にも参加されてはいなかったのですか

はい。一次合宿の間は、ゆっくり所沢で練習していました。

――では、久々のワセダのチームでの練習ということですか

そうですね。ことしに入ってから、Aチームの練習に参加するのもきょうで2回目か3回目かなので、いままでは走って当たり前というところがありましたが、ケガをしてその分できなかったこととか地道なちょっとしたことをやってきたのですが、合流してみるとうまくやれて雰囲気的にも良い時に戻ってこれたと思っています。

――いつ頃ケガはされたのですか

箱根のときにやっていて、終わってみたら痛くて検査したら疲労骨折していました。3月に治って少し走って、東京六大学対校大会(六大)で走ったら、また同じ左足首の脛骨を疲労骨折してしまいました。ちょうど6月から練習を初めて、ホクレンに行って走れたかなと思います。

――ケガからの復帰後のレースはいかがでしたか

やはり箱根でつかんだ部分があって、いままで練習をやってきても7割8割しか試合で力を出せなかったのですが、いまは練習でやってきたことが7やれば10ちゃんと出るかなというか、イメージと現実がかなりかみ合ってきた感覚があります。そういう意味では14分ジャストは納得はしていないですが、現状としては、自分の以前の状況とは変わったかなと感じます。

――これからということですね

これからは、全カレがあるので、出る種目でしっかり他大と戦い、チームの目標もしっかり達成しながら、三大駅伝で、少し他大より力は劣るとは思いますが、可能性はないチームではないと思うので、挑戦者として戦っていきたいと思います。

――では、この後合宿が続いて秋に駅伝シーズンに入ります。具体的に強化していきたいことはありますか

量を走りたいなと思っているので、間のジョグとかしっかりやりながら、ポイント練習も引っ張ったり楽にいったりというかたちで余裕を持ちながらシーズンに臨みたいと思います。

――量を走りたいという理由を教えてください

きょねん箱根で2区を走れたのも、やはり練習を地道に1年間継続していった結果だと思います。ことしはまだまったく走っていないので、少しずつケガをしない程度に足や体を作りながら長い距離にも対応できるようにしていきたいと思います。

柳利幸(教3=埼玉・早大本庄)

――1次合宿から菅平合宿3日目まで、ここまでの流れはいかがですか

1次合宿が順調にできていた分、解散明けのこの合宿で高田とかも帰ってきてみんなでようやく足並みをそろえて練習できる環境になりました。きのうからポイント練習が始まっていますけど、いままではいままでで切り替えてここから一つ一つを大事にやっていこうと思います。

――この合宿は距離を踏むのが目的という事ですが、どのくらい走り込みたいという目標はありますか

ことしはきょねんと違って設定の走行距離が決まっていないのでそれぞれの体調に合わせてできる反面、ポイントもあってきついんですけど、そこで甘えて妥協すると走行距離も踏めず疲労もたまっていくというようにどんどん悪い方向にいってしまいます。距離走が2、3回入ってますけど、それ以外のジョグの時間でもしっかりと走り込んできょねんに負けないくらいの距離を踏みたいと思っています。

――きのうは30キロを走られていましたが、余裕を持ってこなしているように見えました

3年目なので30キロという距離は体が慣れてきてある程度の余裕はできてきていますが、距離走の後の次の日、疲労がたまった中でどれだけ粘れるかというところが自分にはまだ足りないところだと思います。明々後日にこの夏合宿で唯一の40キロ走があるので、そこでもう一回距離を踏み直して、またしっかり走り込んでいければいいかなと思います。

――きょうのポイント練習では2本目から遅れてしまいました

1次合宿がきょねんと違って妙高でやっていて、結構きついクロカンでかなりの距離を踏んでいたので、その疲れが抜けずに菅平に来ていました。それできのうの30キロを経て体が固まってしまった中でやっていたので、妙高より標高も高くて呼吸もすぐ追い付かなくて、体も追い付かなくて…。いっぱいいっぱいになっていたのが現状ですね。

――2本目を終えた時点で、相楽コーチからは3本目は止めておくかというお話があったと思いますが、それでも練習を続けようとしたのはどのような考えからですか

3本目は3キロでもいいと言われたんですけど、やっぱり自分は3年ですし、今季唯一13分台と28分台を出したチームを引っ張らなければいけない存在としてしっかりしなければいけないという思いあります。(山本)修平さんだったり、田口さんだったり、後輩の井戸(浩貴、スポ2=兵庫・竜野)が頑張っているのに自分だけ妥協するのはチームの士気にも関わることですし自分としても納得がいかなかったので、垂れるのを覚悟で最後まで走り切ろうと思ってやりました。

――年齢的にも実力的にもチームを引っ張る立場となり、きょねんと変わったことはありますか

やっぱりきょねんは大迫(傑、平26スポ卒=現日清食品グループ)さんであったり、志方(文典、平26スポ卒=現旭化成)さんであったり、世代を代表する方がいたことで自分の中にも心に余裕がありました。でもことしはそういう実力で引っ張ってくれる方やチームをまとめてくださった田中(鴻佑、平26法卒=京都・洛南)さんがいなくて自分たちで作っていかなければいけないので、自分も上級生としてチームを引っ張っていけるようにもう一回気を引き締めたいと思います。

――ことしのチームを一言で表すとどんなチームですか

元気がありますね。高田とかはポイント練習中でもすごい元気ですし、宿舎でもすごい元気ですし。みんな疲れていても元気に振る舞っているのが印象的なのできょねんやおととしに比べたらそこはプラスな面なのかなと思います。

――駅伝シーズンに向けての手応えは感じていますか

いまのところ何人か故障で出遅れている人もいますけど、このままみんなで走り込んでいけば秋以降の駅伝でしっかり結果を出せると思います。

――今後の合宿について、具体的に考えていることを教えてください

いまはAチームが少なくてBチームが集団でいる状態なので、そこから少しでも這い上がってくる選手がいて、Aチームプラスその人たちでしっかりチームを引っ張っていきたいです。そこにCチームからもみんなで盛り上げていってチーム一丸となれるように残りの合宿もしっかりやりたいと思います。

井戸浩貴(商2=兵庫・龍野)

――きょうの練習を終えて、いまの感想を聞かせてください

正直、力不足が完璧に出てしまったという練習でした。元々きょねんはBチームに居たのでやっていないんですけど、前日の疲れがあったとはいえ、ヤマ場というのを分かっていてちゃんとできなかったというのは、やはり自分の力が足りないというのが思い切り出てしまったのではないかなというのが正直な感想です。

――きのうはクロカンでの30キロ走がありましたがいかがでしたか

きのうはできるだけ疲労を残さないようにということでした。できないメニューではなかったんですけど、思った以上に疲れてしまったというのはありましたね。

――きょうの練習にはどのような意気込みで臨まれましたか

きょうはきょねんの結果を見て、かなり厳しいというのは分かっていました。そんな中でも一番前で争いたいという気持ちはあったんですけど、実際はできませんでしたね。

――Aチームでの練習はやはりレベルの高さを感じますか

そうですね。調子が良い時はできるので良いんですけど、調子が悪い時もその練習でできるというのがすごく難しくて。それで6、7月と悩んでしまっていて、いまも少し引きずっている状況なので、これからまた調子を上げて練習できるようにというのを一つの目標にしています。

――きょうの練習では5000メートル3本、徐々に上げている印象を受けましたが、各本どのような意識を持って走られていましたか

きょうはもう1本目から離れてしまったので、とにかく1秒でも離されないように離されないと粘る走りというのを意識していました。

――手応えとして何かつかんだものはありましたか

3本目も結局はできなかったので駄目だったんですけど、自分が思っていたよりも後半走れたというのはあります。その感覚を大事にしながらちゃんと練習をこなせるようにというのを今後の課題にしてやっていきたいと思っています。

――以前速い展開に付いていくことが課題だとおっしゃっていましたが、それについてはいかがですか

きょうを見ても前半から付けなかったので、まだまだやはりその課題は残り続けていますね。これからまた、ずっと向き合わないといけない課題だと思っています。

――合宿と普段の練習で、環境はもちろんですが大きく違う点はどういったところにあるとお考えですか

とにかく合宿自体が距離を踏むというのが目標なので、当然毎日疲れが残っているんですけど、それでもあと5分、10分走ろうかなというのは考えます。それが普段の練習と合宿の大きな違いかなと思っています。

――これから合宿が続きますが、どのように取り組んでいきたいですか

きょうもヤマ場で、これからもヤマ場の練習がいくつかあるので、それをきょうみたいな感じではなくまた立て直して一つ一つしっかりとこなして、この2週間を充実したものにしたいと思っています。

――全カレや駅伝シーズンに向けての目標を教えてください

Bチームに佐藤淳(スポ2=愛知・明和)とかが走っているんですけど、自分が気負うわけではないのですが、やはり(武田)凜太郎(スポ2=東京・早実)とかの穴が学年で目立ってしまっています。そこをどう踏ん張らせるかというのがあるので、僕だけではなくて学年間の課題として、これから駅伝などに向けて踏ん張っていこうと思っています。

光延誠(スポ1=佐賀・鳥栖工)

――初の合宿ですがどのような課題、目標を持って臨んでいますか

三大駅伝につなげていくようにこの合宿でしっかり距離を踏んでいきたいと思って、今練習を積んでいる最中です。

――合宿について先輩から何かアドバイスなどはありましたか

Aチームは今人数が少ないんですけど、みんなが一緒にゴールできるように声かけなどをしています。

――きのうやきょうの練習の手ごたえはいかがですか

きのうは何とか手ごたえのある練習ができたんですけど、きょうの5000メートルのペース走では1本目から少し離れてしまって練習の手ごたえはあまりつかむことはできなかったんですけど、次にしっかりつなげていけるようにこのあとのケアなどしっかりしていきたいと思います。

――合宿中これまで監督やコーチの方から何かアドバイスや指示はありましたか

特になかったんですけど、先輩達が三大駅伝優勝ということを目標にしてきているので自分もその一員としてしっかり練習を積んでいき、今後の大会でしっかり結果を出せるようにしていきたいなと思います。

――きょうの朝のジョグでは田口選手と話されていましたが、どのような話をしていたのですか

駅伝シーズンのことなどを先輩に教えてもらって、今の4年生の先輩が総合優勝を目指しているので、自分たちもそれに続いてそれを目標に練習していけるようにしていかないとと思いました。

――Aチームには1年生は1人ですが、他の1年生とはどのような話をされていますか

他の3人もAチームに匹敵するくらい力があるんですけど、自分もその3人に負けないようにしっかりAチームで力をつけて、3人もBからAに上がってきたときに一緒に切磋琢磨していけるように今ジョグなどいろいろプラス材料を話し合って、盗んだりしています。

――トラックシーズンの残りは全カレがありますが

具体的な発表はまだないんですけど、もしも出ることになった場合はトラックシーズン最後なのでしっかり結果出して駅伝シーズンにつなげていきたいなと思います。

――駅伝シーズンへの抱負や目標は

やっぱり三大駅伝優勝と個人では区間賞または区間新記録を出したいなという気持ちはあります。