加藤が世界大会で銀メダル

陸上競技

 大物ルーキーがまた一つ快挙を成し遂げた。米国で行われている世界ジュニア選手権。世界中から19歳以下のトップ選手が集まり、連日熱戦が繰り広げられている。その大舞台に男子400メートルの日本代表として挑んだルーキー加藤修也(スポ1=静岡・浜名)が銀メダルを獲得。個人種目でのメダリストは早大だと渡辺康幸駅伝監督(平8人卒=千葉・市船橋)、ディーン元気(平26スポ卒=現ミズノ)に続き三人目となる。

静岡国際での加藤

 「ことし1番の目標に世界ジュニア選手権をおいている。そこで勝負したい」大会前のその言葉通り、加藤は予選から躍動する。46秒23という好記録で全体トップ通過をすると、準決勝でも46秒26と高水準のタイムを連発。順調に駒を進めた。そして、メダルの期待を背に迎えた決勝。加藤は序盤こそ内側を走る同じ日本代表の油井快晴(順大)に並ばれるも、そこから持ち味の粘りを見せる。両手を大きく動かし、残り100メートルで次々と選手を追い抜いていく。世界大会でもいつもと変わらない加藤の勝ちパターンに持ち込み、ゴールラインを2番目に駆け抜けた。

 男子400メートルでの銀メダルはこの種目の日本人史上最高順位。さらにタイムもシーズンベストとなる46秒17をマークするなど、目指してきた大会で今季一番の走りをするところに加藤の強さが伺える。ジュニアで世界2番目の男が次に挑む国際大会は9月のアジア競技大会。大物ルーキーが今度はアジア最高峰の舞台でその名を知らしめる。

(記事 石丸諒、写真 中澤佑輔)

結果

▽男子400メートル

予選

46秒23(3組1着)

準決勝

46秒26(2組1着)

決勝

46秒17(2位)