大迫、優勝で好調ぶりアピール

陸上競技

 実業団からも学生からも有力選手が集う福岡国際クロスカントリー。ロンドン五輪の前哨戦ともなったこのレースで、大迫傑(スポ2=長野・佐久長聖)が初優勝を果たした。今月12日に行われた千葉国際クロスカントリーでも日本人トップの快走を見せた大迫。トラックシーズンに向け、順調な仕上がりをアピールした。

 スタートからし烈な先頭争いが繰り広げられたが、残り3キロを切ったあたりから村澤(東海大)、佐藤(日清食品グループ)、大迫の佐久長聖高校出身の3人がレースを引っ張るかたちとなる。アップダウンを利用して大迫が仕掛けると、大迫と佐藤のデッドヒートに。激しい競り合いを続けたまま、2人はラストの直線に入る。最後の最後まで勝負のゆくえは分からなかった。ゴール直前で互いに接触するアクシデントもあったが、大迫がわずかな胸の差で先着。勝利への強い思いが大迫を初優勝へと導いた。昨年の7位から大きく躍進し、ロンドン五輪参加標準記録Aの突破に向け良い足掛かりとなったことだろう。

 なお、西城裕尭(スポ3=東京・早実)は15位と健闘。佐々木寛文(スポ3=長野・佐久長聖)は34位となった。ことしから以前よりもタフなコースになり、トラックシーズンに向けたスピード強化も期待できる今回のレース。来るトラックシーズンがますます楽しみだ。

(記事 菅原理紗子)

結果

▽シニア男子10キロ

大迫傑 30分27秒(1位)

西城裕尭 31分20秒(15位)

佐々木寛文 32分26秒(34位)

▽団体(男子学生)

早大3位