後半に課題残る初マラソン

陸上競技

 五輪選考レースとして注目を集めるびわ湖毎日マラソンに早大からは平賀翔太(基理3=長野・佐久長聖)が出場した。今大会が初のフルマラソンという平賀は序盤から先頭集団でレースを進めるも、中盤以降には疲れが見え始めややほろ苦いデビュー戦となった。

競技場でゴールへ向かう平賀

 スタートの号砲とともに上位に位置取りをした平賀は「いけるところまで付いていこう」と、実業団の有力選手らに劣らぬ快走を見せる。50人を超える大集団の中でも好位置をキープしたまま中間点を折り返した。しかし25キロを過ぎてペースメーカーがコースを離れると、外国人選手が一気にペースアップし、次々と先頭集団から選手が脱落していく。急なペースの変化に対応しきれなかった平賀も、徐々に順位を下げてしまい、32位でゴール。フィニッシュタイムは2時間16分30秒であった。

 今大会で平賀が感じたのは距離の長さとスタミナ不足。長い距離を得意とする平賀でも42.195キロは「そう簡単にはいかない」とフルマラソンの難しさを痛感したようだ。だが挑戦は始まったばかり。今回の経験を生かし、大学最後の1年で有終の美を飾るべく更なる活躍を期待したい。

(記事、写真 和田真朱乃)

結果

サムエル・ドゥング(愛知製鋼) 2時間7分4秒(1位)

山本亮(佐川急便) 2時間8分44秒(4位)※日本人1位

出岐雄大(青学大) 2時間10分2秒(9位)※日本学生1位

平賀翔太 2時間16分30秒(32位)

コメント

平賀翔太(基理3=長野・佐久長聖)

——初のフルマラソンでを終えていかがですか

やっぱりすごくきつくて、いい経験になったと思います。

——マラソンを走ろうと決めたのはいつ頃ですか

箱根前からそのような話を渡辺さん(康幸監督、平8人卒=千葉・市船橋)としていて、それで箱根終わってから出るということで練習しました。

——なぜびわ湖マラソンを選んだのですか

一度マラソンというものを経験しておきたかったので走りました。

——それまでの調子はいかがでしたか

不調などもなく、練習もしっかりとできていたので、それほど悪い状態ではなかったと思います。

——普段の調整とマラソンへの調整は違いましたか

今回はだいたいいつも通りで調整しました。

——設定タイムはありましたか

特にはありませんでした。2時間10分ちょっとくらいを目標にはしていたんですけど、そう簡単にはいかなかったなという感じでした。

——42.195キロという距離を走ってみてどう感じましたか

やっぱり長いなと感じました。

——レース展開についてはどうですか

いけるところまで付いていこうと最初から思っていたので、前半はいい感じ走れていたんですけど、やっぱり途中から全く付いていけなくなってしまったのでまだまだ後半スタミナが全然足りなかったと思います。

——次の試合を教えてください

まだ全然決まっていないので、調子をみて決めていきます。