暖かい日差しにも関わらず冷たい風が吹き抜ける天候の中、早稲田大学競技会が開催され、総勢31人の選手が出場。来週末の東京六大学対校大会を始めとするトラックシーズンに向けて、各々調子を確かめた。
2組トップでゴールした前田
長距離勢15人が出場した学内男子3000メートル2組は、1000メートル2分50秒のイーブンペースでレースが進行。集団は縦1列に伸びたものの、先頭は定まらず、新入部員の高田康暉(スポ1=鹿児島実)も3位につけるなど、誰が勝つかわからない展開に。レースが動いたのは、ラスト400メートルだった。集団中ほどから前田悠貴(スポ4=宮崎・小林)が台頭すると、一気に後続を離しにかかる。後方から追い上げにかかっていた平賀翔太(基理4=長野・佐久長聖)らも食い下がるが、3メートルほどの差を詰めることが出来ない。ラスト200メートルでその差はさらに広がり、最終的に5メートルほどの差をつけて前田がトップでゴールした。
ルーキーながら頼もしい走りを見せた高田
しかしラスト400メートル勝負になっただけあり、前田から8位の選手までその差は3秒もない。練習の一環で出場したと思われる今記録会だが、やはり上位を占めるのは主力級の選手。先月フルマラソンに出場した平賀や昨シーズン故障に苦しめられた志方文典(スポ3=兵庫・西脇工)など、順調に練習を積めていることがうかがえる走りを見せた。そしてその中で高田、柳利幸(教1=東京・早大本庄)ら新入部員が好走したことも、きょうの収穫のひとつだ。比較的短い距離であったとはいえ、慣れない環境の中大学デビュー戦を8分23秒でまとめたことは評価しても良いだろう。トラックシーズンを通して成長してくれることを期待したい。
(記事 深谷汐里、写真 大道瞳、西脇敦史)
★ワセダがワン・ツーを独占
2着以下に大差をつけた天児
女子1500メートルには天児芽実(スポ4=新潟第一)と納谷恵(文2=青森東)が出場。天児はスタートからトップに立つと、終始独走状態を崩さない。最後の直線で力を振り絞ったが、惜しくも自己記録の更新とはならなかった。それでも4分35秒91は上々の記録と言える。これからのトラックシーズンが楽しみだ。
結果
▽3000メートル(学内男子)
1組
1着 神内隆年(スポ4=京都・山城) 8分34秒89
2着 藤岡孝彰(商1=東京・早実) 8分36秒60
3着 関口直人(商3=埼玉・浦和) 8分43秒34
4着 田中鴻佑(法3=京都・洛南) 8分43秒84
5着 内田晧大(教4=東京・早実) 8分44秒16
6着 徳留駿(法2=埼玉・早大本庄) 8分46秒29
7着 當山貴大(政経2=沖縄・コザ) 8分46秒94
8着 田澤範樹(スポ4=福島・磐城) 8分47秒45
9着 山田侑矢(スポ2=三重・伊勢) 8分47秒67
10着 高瀬和人(人4=愛知・成章) 8分48秒78
11着 小林季生(人1=長野・佐久長聖) 9分10秒15
12着 山田明幸(人2=福島・白河) 9分25秒64
2組
1着 前田悠貴(スポ4=宮崎・小林) 8分21秒81
2着 平賀翔太(基理4=長野・佐久長聖) 8分22秒69
3着 志方文典(スポ3=兵庫・西脇工) 8分22秒87
4着 市川宗一朗(スポ4=愛知・岡崎) 8分23秒02
5着 田口大貴(スポ2=秋田) 8分23秒08
6着 高田康暉(スポ1=鹿児島実業) 8分23秒33
7着 柳利幸(教1=埼玉・早大本庄) 8分23秒71
8着 山本修平(スポ2=愛知・時習館) 8分24秒23
9着 相原将仁(教3=東京・早実) 8分25秒80
10着 工藤晧平(スポ3=熊本工業) 8分26秒18
11着 西城裕尭(スポ4=東京・早実) 8分27秒12
12着 中村信一郎(スポ1=香川・高松工芸) 8分30秒45
13着 臼田稔宏(基理2=長野・佐久長聖) 8分33秒41
14着 三浦雅裕(スポ1=兵庫・西脇工) 8分33秒80
15着 佐々木寛文(スポ4=長野・佐久長聖) 8分50秒75
▽棒高跳(男子)
1位 安藤大地(政経4=香川・観音寺第一) 4メートル80
P1位 土井翔太(スポ4=香川・観音寺第一) 4メートル80
▽1500メートル(女子)
1着 天児芽実(スポ4=新潟第一) 4分35秒91
2着 納谷恵(文2=青森東) 4分56秒14