志方、自己ベスト更新!

陸上競技

 7月としてはやや肌寒いコンディションの中、群馬県・伊勢崎市でトライアルタイムレースが行われた。早大からは男子3000メートルに5名の選手が出場し、最終組に登場した志方文典(スポ3=兵庫・西脇工)が自己ベストをマーク。約1年ぶりとなる自己新記録で好調をアピールした。

積極的なレースを展開した志方

 「最初から積極的に前の方でレースができました」と振り返るように、志方は最初の1周が60秒という速いペースにも動じず、淡々とした表情でレースを進める。1000メートルの通過で東洋大の設楽悠太と市川孝徳が前に出ると、2人にピタリとついて離れない。そのまま3人が先頭集団を形成して、引っ張るかたちに。しかし2000メートルを過ぎると集団がばらけ、先頭との差が徐々に開いてくる。志方にも疲れが見えたかと思われたが、ラスト1周でギアチェンジ。ペースを乱すことなく、5着でゴールに飛び込んだ。記録は8分08秒35の自己ベスト。「今季のレースはいまいち自分のレースができなかった」という中、納得のいく結果に笑顔を見せた。

  最終組は1着の市川が8分を切る好記録というパイペースの展開。その中で自身のペースを崩すことなく走りきった志方の収穫は大きい。ロンドン五輪を前に、ディーン元気(スポ3=兵庫・市尼崎)や九鬼巧(スポ2=和歌山北)といった出場者に注目が集まっているが、長距離陣も負けてはいられない。8月には夏合宿を控えている。勝負の夏を走り込み、さらに成長した姿を見せてくれることだろう。

(記事 和田真朱乃、カメラ 菅原理紗子)

結果

▽男子3000メートル

9組

柳利幸 8分16分58秒(6着)自己新記録

高田康暉 8分27秒06(8着)

田中鴻佑 8分30秒53(9着)

▽10組

志方文典 8分08秒35(5着)自己新記録

佐々木寛文 8分52秒75(12着)

コメント

志方文典(スポ3=兵庫・西脇工)

——きょうのレースを振り返っていかがですか

今レースはいまいち自分のレースができなかったのですが、きょうは最初から積極的に前の方でレースができました。後半もそこまで落ちることなくレースを終えることができて、自分としては納得のいくレースができて良かったです。

——自己ベストを更新しました

そうですね。去年走った以来のベストなので、約1年ぶりのベストです。

——現在の調子はいかがですか

状態としてはずっと良かったままで来ました。きょうも良い状態で、そこまで調整せずに臨んだわりにはタイムが出たので、状態は良いですね。

——ホクレンにも出場されましたが

タイムを狙わないといけないという、自分で自分にプレッシャーをかけていて。それが結果につながらなかったのだと思います。

——夏合宿も始まりますが、強化したいところなど教えてください

毎年、ここ1年、2年と夏に故障しているので、故障せずに夏を乗りきりたいです。強化したいところは、早く自分の良かった頃に戻れるように。戻ってさらに力をつけたいです。