早大対関西学院大学対校陸上競技大会(早関対校戦)。92年という長い歴史を持った戦いがきょう、ワセダの地で行われた。多くの選手が躍動し、ワセダの活躍が光った今大会。総合得点43-15と勝利で幕を閉じた。
フィールド競技では、林風汰(スポ4=三重・宇治山田商)が幅跳びにおいて関学大に3センチ及ばず悔し涙を飲んだものの、多くの競技で差を見せる。中でも、円盤投げ、やり投げに出場したディーン元気(スポ4=兵庫・市尼崎)が相手を圧倒、2種目制覇するなど力を発揮した。
同様にトラック競技でもワセダの強さは健在だ。110メートル障害で早川恭平主将(スポ4=長野吉田)が大会新で優勝すると、1500メートルでも出口翔(スポ2=東京・開成)が奮闘。ラスト1周になり集団から抜け出すと、残り200メートルで再びスパートをかける。後続を突き放すと自己ベストをたたき出し、会心の走りとなった。
最終種目として行われたのは4×200メートルリレー。第一走者木村賢太(スポ2=大分・杵築)が後半から伸びを見せるが、続く永沼賢治(スポ2=大分鶴舞)は差を詰められる。しかし、バトンを受けた愛敬彰太郎(スポ1=三重・桑名)が前半から快走。リードを広げ、勝負は欠畑岳(スポ3=岩手・盛岡一)に託される。アンカー欠畑は3人で作ったリードを守りきり、最後は余裕の走り。関学大を下し、有終の美を飾った。
選手たちの笑顔もうかがえた伝統の一戦、早関対校戦。しかし、記録は決して良いものではない。もうすぐシーズンが終了するが、その前には日本選手権リレーなど重要な大会が残されている。さらなる飛躍に向け、まずはあすの早慶対校戦では19連覇という輝かしい記録を樹立してもらいたい。
(記事 三上雄大、写真 川嶋悠里、副島美沙子)
結果
▽男子100メートル
竹下裕希(スポ3=福岡大大濠) 10秒41(1位)
須田隼人(スポ1=神奈川・市橘) 10秒52(2位)
欠畑岳 10秒60(3位)
▽男子400メートル
愛敬彰太郎 47秒22(1位)
木村賢太 47秒35(2位)
永野佑一(スポ3=福岡・育徳館) 48秒60(4位)
▽男子1500メートル
出口翔 3分53秒55(1位)自己新記録
池山謙太(スポ2=新潟・長岡大手) 3分54秒41(2位)
亀田卓志(基理3=栃木) 3分58秒56(4位)
▽男子5000メートル
三井泰樹(人2=山形東) 14分47秒94(1位)
山田侑矢(スポ3=三重・伊勢) 15分02秒40(2位)
関口直人(商4=埼玉・浦和) 15分04秒93(3位)
▽男子110メートル障害
早川恭平 14秒11(1位)大会新記録
竹吉大記 14秒43(2位)
野澤啓佑 14秒83(5位)自己新記録
▽男子走高跳
早川恭平 1メートル85(2位)
仲野遼(創理1=福岡・京都) 1メートル85(3位)
▽男子走幅跳
林風汰 7メートル25(2位)
渡辺翔大(スポ4=静岡・沼津東) 6メートル98(4位)
▽円盤投
ディーン元気 41メートル80(1位)
石井祐人(平25スポ卒=早大大学院) 31メートル92(4位)
中川雄太(スポ1=和歌山・近畿大和歌山) 29メートル44(6位)自己新記録
▽男子やり投
ディーン元気 73メートル60(1位)自己新記録
釼持優太(スポ2=神奈川・小田原) 61メートル55(2位)自己新記録
中川雄太 31メートル29(6位)自己新記録
▽男子4×200メートルリレー
早稲田大学(木村-永沼-愛敬-欠畑) 1分23秒05(1位)
▽対校得点
1位 早稲田大学 43点
2位 関西学院大学 15点
▽男子100メートルOP
北村拓也(スポ2=広島皆実) 10秒68(1着)
橋元晃志(スポ1=鹿児島・川薩清修館) 10秒79(2着)
竹井尚也(スポ4=京都・龍谷大平安) 10秒79(2着)
野澤啓佑 11秒12(4着)
▽男子200メートルOP
竹下裕希 21秒23(1組1着)
永沼賢治 21秒45(1組2着)自己新記録
欠畑岳 21秒56(1組3着)
須田隼人 21秒70(1組4着)
佐藤拓也 21秒75(2組1着)
林風汰 21秒85(2組2着)
玉井修平(人1=大分舞鶴) 21秒98(2組3着)自己新記録
中野直哉(スポ1=長野吉田) 22秒15(2組4着)
▽女子200メートルOP
羽角彩恵(スポ3=北海道・札幌一) 25秒78(1着)
長田彩楓(スポ1=早稲田佐賀) 25秒98(2着)
竹原由梨(スポ1=岡山城東) 26秒63(3着)自己新記録
杉田望美(スポ1=栃木女) 29秒14(4着)