2023年度関東学生春季オープン競技会 3月15~17日 東京・国立競技場
関東学連春季オープン競技会(春季オープン)が今年も国立の地で開催された。本格的なトラックシーズンの幕開けとなった今大会は、早大から昨年に引き続きのべ33名の選手が出場。岩下和史(スポ1=神奈川・神大附)が1500メートルで自己記録を更新したほか、多くの選手が冬季練習の成果を確認した。
★向かい風の中、多くの選手が組上位でフィニッシュ(男女100メートル)
男女100メートルには、総勢五名が出場。強い向かい風が吹いていたこともあり記録は伸びなかったものの、冬季練習の成果を確認できる記録会となった。
男子の1組に唯一エントリーされたのは由井響(スポ2=山梨・都留)。最初のスタートダッシュはうまくいったものの、他選手の反則により、やり直しに。2回目はうまく決まらずに序盤で遅れたが、後半追い上げ5着でフィニッシュ。冬季練習で極めたスタートの披露は、次回以降のレースにお預けとなった。3組でワン・ツーフィニッシュとなった、関口裕太(スポ2=新潟・東京学館新潟)、髙須楓翔(スポ2=千葉・成田)をはじめ、他選手は軒並み組上位でゴール。対校戦出場に向けて、着実にアピールすることとなった。
(記事 飯田諒)
★千田が全体トップの記録をマーク、各々が現在地を確認(男子200メートル)
200メートルには千田杜真寿(スポ3=茨城キリスト教学園)、髙須楓翔(スポ1=千葉・成田)、寺澤大地(スポ2=京都・洛南)、間渕秀康(政経1=京都・洛南) の4人が出場。千田が全体トップとなる21秒25をマークするなど充実のシーズンインとなった。
1組目には千田と高須が出場した。スタート直後、千田と高須はやや後方につけるが、コーナー付近から千田がペースアップ。ゴール前で先行する2選手を抜き去りトップでフィニッシュした。千田は「冬季練習から重点的に練習していたコーナーは確実に上達している」と手応えを口にしつつも「終盤に減速してしまったのでそこは修正したい」と今後のレースに向けた課題を語った。高須は終盤の混戦の中21秒37を記録。着順は5番目だった。
2組目に出場した寺澤は中盤まで3番手付近でレースを進めるも終盤で順位を落とし21秒88の5位でゴール。「練習通りの走りができなかった」と悔しさをにじませた。3組目では間渕が終盤まで先頭を争う走りを見せ22秒20の2位でゴールした。
各々が収穫と課題を得たシーズン初戦。選手たちはそれぞれの目標に向けて走りに磨きをかけていく。
(記事 植村皓大)
★清水奈が学生トップでゴール(男女400メートル)
400メートルには男女合わせて8選手が出走した。男子では1組の石原慎也(法2=京都・洛南)が49秒30で組4着。5組の水嶋 優斗(スポ1=東京・高輪)、清水友彬(スポ2=三重・伊勢)はそれぞれ組4着、5着でゴール。6組に登場した佐藤カルタ(スポ3=神奈川・厚木)は8レーンから力強いスタートを見せると、後半も粘りの走りで最後まで先頭を争う。早大勢トップの49秒07のタイムでフィニッシュし、組2着に入った。
3選手が出場した女子1組では清水奈々子(文構2=北海道・札幌南)が好走を見せる。「前半でゆっくり入りすぎてしまった」と、序盤は前を追うレース展開に。しかし後半にかけて徐々に加速をしていき、ラストは直線勝負を繰り広げて組2着でゴール。全体でも学生トップの56秒21をマークした。「大きな会場でいかにいい走りをするか」という意識でレースに臨んだ清水奈。今回と同じく国立競技場で開催される関東学生対校選手権でも「表彰台を狙う」と意気込んだ。再び大舞台で躍動することができるか注目だ。同じ組の山本 真菜(スポ1=三重・伊勢)、新田望(スポ2=神奈川・法政二)はそれぞれ組4着と組6着に入り、4組の鈴木 翼沙(スポ1=東京・日大桜丘)は組1着でレースを終えた。
冬期練習、移行期間を経てそれぞれがシーズンの幕開けを迎えた。来たる新年度では400メートル、そしてマイルリレーで早大の選手が学生陸上界を席巻することを期待したい。
(記事 廣野一眞)
★岩下がシーズン初戦で自己新!冬季練習の成果を発揮(男子1500メートル)
男子1500メートル1組目には岩下和史(スポ1=神奈川・神大附)が出場。本レースでは、冬季の練習が結実して3分48秒40の自己ベストを更新し、岩下にとって幸先の良いシーズン明けとなった。
日本学生対抗選手権(全カレ)王者の北村魁士(山学大)も出場した今大会。1周目を61秒で通過した集団前方に位置していた岩下は、 危なげないレース運びで後半に突入。ラスト400メートルを前に3番手に順位を上げ、200メートルで先頭に躍り出た岩下は、高校時代ぶりの自己記録を塗り替えるタイムでゴールした。
ゴール後、笑顔で拍手をする素振りを見せた岩下は、自身のタイムを「予想外だった」と前向きに振り返った。昨年度は、多くの大会で彼の姿を見ることは叶わなかったものの、今年度は岩下のエンジデビュー、そして各大会での健闘に期待がかかる。
(記事 草間日陽里)
★盛岡・平田がともに組1着で強さを示す(男子400メートル障害)
初日に行われた400メートルハードルには、盛岡優喜(スポ2=千葉・八千代松陰)、平田和(スポ1=鹿児島・松陽)の二人が出場。両者ともに組1着でゴールし、勝負強さを示した。
1組に登場した盛岡。同組には今春入学予定の渕上翔太(東福岡高)もおり、「負けられない」という思いで臨んだ。200メートルを前に内側のレーンの選手に抜かされたが、盛岡の走りに焦りは見られない。イーブン走でいくというプラン通り、後半に落ちてきた選手を次々に交わすとゴール直前で先頭へ。セカンドベストを更新する50秒80のタイムをたたき出した。3組の平田も、序盤から他選手に先行を許す展開に。しかし盛岡と同様、最終盤で逆転し1着でゴールした。
昨年の対校戦に出場が叶わなかった二人。その悔しさを晴らし、今後の躍進が期待される上々のシーズン初戦となった。
(記事 飯田諒)
★今季初戦、トップで好発進!(男子4×100メートルリレー)
男子4×100メートルリレー(4継)のオーダーは、1走から由井響(スポ1=山梨・都留)、髙須楓翔(スポ1=千葉・成田)、関口裕太(スポ1=新潟・東京学館新潟)、千田杜真寿(スポ3=茨城キリスト教学園)の順。冬季練習を経た自分の現在地を確認するべく、それぞれの目標を胸に、国立競技場を駆け抜けた。
1走は冬季練習でスタートを研究してきたという由井。好スタートを切ると、勢いのある走りで2走の髙須へとバトンを渡した。後方でバトンを受け取った高須は、前を走る他大の選手を懸命に追いかける。3走の関口は高須からのバトンを受けると一気に加速。他大の選手を抜き去り、首位に躍り出る。勢いそのままに、アンカーの千田が安定感のある動きを見せ、トップでフィニッシュ。40秒19を記録した。
冬季練習を通して着実に進化した走りを見せた男子4継。バトンパスに若干の詰まりはあったものの、今シーズン最初の記録会で、チームに流れをもたらすレースとなった。また、1走から3走までは1年生がつなぐなど、下級生の活躍にも期待が高まる。今後も練習を重ね、更に成長を遂げた姿を見せてくれることだろう。
(記事 佐藤結)
★序盤はミスも、意地の走り シーズン初戦を1着で飾る(男子4×400メートルリレー)
男子4×400メートルリレー(マイル)では序盤にバトンミスがあったものの意地の走りを見せ逆転での1着を果たした。第一走者から石原慎也(法2=京都・洛南)、寺澤大地(スポ2=京都・洛南)、清水友彬(スポ2=三重・伊勢)、盛岡優喜(スポ2=千葉・八千代松陰)で編成。一走の石原は他大学に食らいつく走りをするも、二走の寺澤との食い違いがありバトンパスで失速してしまう。実は急きょメンバー変更があり、練習で合わせることができなかったという。寺澤は、「一走の選手の動きを見てしっかり出てバトンを受け取らなければいけないところを若干急いでしまった」とこのバトンミスを振り返った。最後方からのスタートとなったが、そこからは追い上げの走りを見せ4人を抜き去り3位に浮上する。さらに三走の清水は前との差を詰め、一つ前にいた大学とほぼ同じタイミングでのバトンパス。最終走者の盛岡は一つ前の大学を100メートル地点で追い抜く。「バックストレートを走っている中で1位のチームも抜けるという確信があった」。その確信通り、300メートル地点で首位に立った早大はそのまま1位でフィニッシュした。
今シーズンの幕開けとなった関東春季オープン。1これからのトラックシーズンに向けて良い滑り出しとなった。しかし、修正すべき課題も見えてきた。この試合で得た経験や反省をいかし、対校戦でのメンバー争いに挑んでいく。
(記事 會川実佑)
★女子マイルは終始トップを独走し1位!(女子4×400メートルリレー)
女子4×400メートルリレー1組目には早大から山本 真菜(スポ1=三重・伊勢)、清水奈々子(文構2=北海道・札幌南)、鈴木 翼沙(スポ1=東京・日大桜丘)、新田望(スポ2=神奈川・法政二)が登場。1走の山本から一度も先頭を譲らずにフィニッシュした早大チームは、本大会を各走者が現状を把握するレースとして消化できたようだった。
1走を務めた山本は、前半からスピードを上げ、ラストの直線で先頭に出ると2走の清水に万全なバトンパス。昨年度にマイルメンバーを経験した清水も危なげなくレースを進めると、その後の鈴木、新田も磐石な走りで後続を引き離し、4走の新田の時には2番手と半周の差をつける。そのままマイルチームは独走をキープし、見事1着でフィニッシュした。
安定した走りを見せた清水を含むマイルチームが、今年度目指す目標は『全カレでの女子マイル優勝』。個の目標、さらにはチームの目標に向け、各選手のより磨きがかかった走りに注目したい。
(記事 草間日陽里)
▽男子
▽100メートル
由井響(スポ1=山梨・都留) 10秒70(1組5着)(-2・0)
関口裕太(スポ1=新潟・東京学館新潟) 10秒80(3組1着)(-2・9)
大竹春樹(商3=東京・早実) 10秒86(3組2着)(-2・9)
平野智也(文構3=京都・洛南) 11秒24(10組2着)(-1・6)
▽200メートル
千田杜真寿(スポ3=茨城キリスト教学園) 21秒25(1組1着)(+1・2)
髙須楓翔(スポ1=千葉・成田) 21秒37(1組5着)(+1・2)
寺澤大地(スポ2=京都・洛南) 21秒88(2組6着)(-0・7)
間渕秀康(政経1=京都・洛南) 22秒20(3組2着)(-1・1)
▽400メートル
石原慎也(法2=京都・洛南) 49秒30(1組4着)
水嶋 優斗(スポ1=東京・高輪) 49秒43(5組4着)
清水友彬(スポ2=三重・伊勢) 49秒47(5組5着)
佐藤カルタ(スポ3=神奈川・厚木) 49秒07(6組2着)
森田陽樹(創理1=埼玉・早大本庄) DNS
竹一虎(スポ2=滋賀・草津東) DNS
▽1500メートル
岩下 和史(スポ1=神奈川・神大附) 3分48秒40(1組1着)
▽400メートル障害
盛岡優喜(スポ2=千葉・八千代松陰) 50秒80(1組1着)
平田和(スポ1=鹿児島・松陽) 52秒28(3組1着)
▽3000メートル障害
須山向陽(スポ2=鹿児島城西) 9分17秒30(1組3着)
▽4×100メートルリレー
早大(由井ー高須ー関口ー千田) 40秒19(1着)
▽4×400メートルリレー
早大(石原ー寺澤ー清水ー盛岡) 3分12秒76(1組1着)
▽走幅跳
佐々木 悠人(人1=岩手・一関一) 6メートル98(-0・3)(2組2位)
片山 大地(スポ1=東京・八王子) NM
▽三段跳
棚井将輝(スポ2=埼玉・大宮北) 14メートル64(+0・0)(2組4位)
▽女子
▽100メートル
中村真由(政経3=東京・早実) 12秒49(2組4着)(-0・5)
▽200メートル
上島周子(スポ1=東京・富士) DNS
▽400メートル
清水奈々子(文構2=北海道・札幌南) 56秒21(1組2着)
山本 真菜(スポ1=三重・伊勢) 57秒29(1組4着)
新田望(スポ2=神奈川・法政二) 58秒54(1組6着)
鈴木 翼沙(スポ1=東京・日大桜丘) 58秒89(4組1着)
▽800メートル
生田桃子(人3=愛知・時習館) 2分28秒49(2組7着)
▽4×400メートルリレー
早大(山本ー清水ー鈴木ー新田) 3分50秒33(1組1着)
▽100メートル障害
後藤紗衣(スポ3=福岡・西南学院) DNS
▽やり投
鈴木 真帆(スポ1=茨城・水戸一) 36メートル36(16位)
▽棒高跳
宮崎瑛子(商2=静岡・浜松市立) NM
▽走幅跳
中尾心春(スポ1=兵庫・長田) 5メートル44(+0・7)(3組6位)
▽走高跳
矢野夏希(スポ1=愛知・時習館) 1メートル65(2組3位)
▽三段跳
伊藤凜(スポ2=福岡・明善) 11メートル12(-1・6)(1組7位)
千田杜真寿(スポ3=茨城キリスト教学園)
―― 今日のコンディションはいかがでしたか
コンディションとしては動きの感覚はそんなに悪い感じではなかったのですが、この前まで寒かったので、筋肉的な出力の部分でではまだまだ上げていく余地がありました。体は万全なので状態は良かったです。
―― 今日のレースの位置付けはどのように考えていましたか
シーズン初戦だったので、自分の現在地の確認、それから冬季練習でやってきたことがどれくらいできるのかテストする意味合いもありました。チームとしては国内で開催される試合はシーズン最初だったので勢いがつくようなタイムが出ればいいなと思っていました。
―― 200メートルでは終盤にトップに立つレース展開となりました。レースを振り返っていかがですか
冬季練習で重点的にやってきたコーナーの部分は、確実に上達してはいるのですが、まだ7割くらいしかやりたいことができていなかったところが課題です。また、後半結果的に相手の選手が落ちてきてくれたので良かったのですが、少し自分も速度は低下していたので、終盤の減速は抑えられたらと思います。
―― タイムは21秒25でしたがいかがですか
21秒12あたりを目標にしていたので、予定通りのタイムではあるかなと思っています。 この先試合が続くので、そこでトップスピードを上げられればいいなと思います。
―― 4×100メートルリレーでは4走で出走されました。4走を走った理由は何かありますか
去年の1走がどちらかというとイレギュラーな形で、4走や2走の方が今までは多く経験していました。久しぶりに4走をやってみて、各1、2、3、4走全員がどれくらい走るのか確認の部分もあったので、その点ではいい感じで消化できたのではと思います。
――最後に今シーズンの目標をお願いします
個人では日本選手権決勝に残ることを目標にしています。チームとしては全カレ(日本学生陸上競技対校選手権大会)総合優勝が目標になっているので、全カレでの総合優勝、さらには200メートルと4×100メートルリレーでも優勝することを目標にしています。
清水奈々子(文構2=北海道・札幌南)
――冬期練習はどのようにこなしましたか
冬期練習の最初から、移行期間まで大きなケガもなく離脱もなく順調に詰めてこられました。
――この大会にはどのような意識で臨みましたか
現状の確認と、国立(国立競技場)で走る機会がなかなかないので、こういう大きな会場でいかにいい走りをするかということを目標に臨みました。
――ご自身のコンディション自体はいかがでしたか
春季オープンに合わせてきたわけではないので、全く疲労がないわけではありませんでしたが、特に悪いところとかはありませんでした。
――前日の400メートルの走りはいかがでしたか
少し前半でゆっくり入りすぎてしまって、後半のレースの流れ自体は悪くなかったので、前半でもう少し積極的に攻めることができたらなと思います。
――56秒21というタイムに関してはどう振り返りますか
一応目標は55秒台にのせることでしたが、悪くはないというかまずまずの結果かなという感じです。
――マイルリレーは終始独走となりましたが走りを振り返って
昨日(400メートル)の前半で上げられなかったという課題があったので、そこを上手く潰す感じで今回のマイルに臨みました。前半は割とピッチを上げて入れましたが、後半で一人旅になってもう少しラストとかで(力を)出せたらいいレースになったのかなと思います
――今シーズンの目標をお願いします
直近では関カレ(関東学生対校選手権)で表彰台を狙うことで、日本選手権入賞に引っかかるくらいの実力をつけたいなと思っています。
寺澤大地(スポ2=京都・洛南)
――シーズン初戦でしたが、今回の試合のコンディションはいかがでしたか
個人種目に関して言えば、タイムの部分では21秒8かかってしまったのですが、21秒2から5あたりは練習通りに走ればいけるかなと思っていました。練習通りのレース、練習通りの走りができずに終わってしまったというのが率直なところだと思います。
――試合を通して、なにか修正するべき点は見つかりましたか
今回1本200メートルを走って後半が課題だというのが明確になりました。なので、まず練習の動きを試合でするということを第一に、後半の部分でしっかり前半に走った流れでまとめるというところが課題であり、修正していかなければいけない点です。
――今日の4×400メートルリレーについてお伺いします。まずバトンミスがあったと思いますがなにか食い違いなどがあったのでしょうか
急きょ1走の選手がケガで走れなくなってしまい、走順が変わることになりました。ですので、1走の選手と練習でちゃんと合わせていなかったというのはあります。ですが、やはり僕が1走の選手の動きを見てしっかり出てバトンを受け取らなければいけないところを若干急いでしまって、1走の選手のことをあまり考えきれていなかったところがミスに繋がったと思います。次にまたチャンスをいただければ、しっかり修正していかなければならないと思いました。
――今回は後方からのスタートとなりましたが、走り始めた時のレースプランはどのように考えていましたか
自分は400メートルの選手ではなくて200メートル選手、短距離選手なので前半の200メートルをかなり飛ばすレースプランをたてていました。そこで、最後いかに耐えるかというところを考えていたのですが、やはりバトンがちゃんと渡らなかったことで前半しっかり走れなかったので、またそれも次に向けて改善していきます。
――それでは最後に、今シーズンの目標を教えてください
昨シーズン、自分自身ケガで1試合か2試合ぐらいしか出られておらず、上級生にもなりますし、今年結果を残せないともうクビだというぐらいの覚悟を持っています。今回こんなミスをしてしまったのもありえないですし、ミスをしてしまった、で終わらせるのではなくて、しっかりと次に繋げていきたいです。個人としては、対校戦で表彰台にのぼって、早稲田として1点でも多く点をとるということが目標です。
盛岡優喜(スポ2=千葉・八千代松陰)
――初日の400メートルハードルでは目標はありましたか
シーズンインの試合ということもあって、50秒6を目標タイムにしていました。結果としては50秒8で、自分の目標タイムには届きませんでした。ただ昨シーズンは、ケガでうまくいかなかった中で大きなケガもなく冬季練習を積めて、今回のレースではセカンドベストのタイムを出せました。自分の中では良いシーズンインだったと思います。
――レースプランはありましたか
簡単に言うとイーブン走をすることがレースプランでした。シーズンインから自分の武器としている全体としてまとめるというレースプランを落とし込んで、1着を取れたのは大きかったです。
――同組には4月から早大に入学予定の渕上翔太選手(東福岡高)もいました
インターハイ(全国高等学校総合体育大会)などのいろいろな大会で結果を残していて、自分が高校生の時よりタイムが速い選手ですので負けられないという気持ちが大きかったです。ギリギリ先輩としての意地を示せたと思います。
――続いて4×400メートルリレーについて伺います。バトンを受けた時は前に2選手がいましたが、どこから抜かせる自信はありましたか
最初は前の人につこうと思っていたのですけど、加速していくうちに前の人についているままではダメだと自分の中で判断して(抜かしました)。バックストレートを走っている中で1位のチームも抜けるという確信がありました。そのまま自分のテンポとリズムを作りつつ、スピードアップできました。後半はもっと上げたかったのですが、300メートル地点で1位になって帰ってこられたのは良かったです。個人のラップタイムも47秒2という目標でしたが、(結果は)46秒9でしたので冬季練習の成果が顕著に出て、やってきたことは間違ってなかったと実感しました。
――今シーズンの目標をお願いします
昨シーズンは3カ月しか過ごせませんでした。今シーズンは大きなケガをしないでシーズンを通して試合で走るというのと、学生の舞台のみならずさらに大きな舞台で戦っていけるような選手になれたらと思います。
岩下和史(スポ1=神奈川・神大附)
――今日のレースの目標を教えてください
今日のレースは全カレ(日本学生陸上競技対校選手権大会)800メートル王者の北村さん(魁士、山梨学大)がいて、全体的にハイペースで進むと思っていたので、先頭についていってラストに余力があれば先頭に出られればいいなと思っていました。
――レース後に拍手されている様子が伺えたのですが、今回のレースを振り返っていかがですか
今日のレースはそんなに調整はしていなくて、あくまでも冬季の成果の確認という位置づけで挑みました。自己ベストが高校の時の3分50秒で、その近辺で走ることができれば合格点かなと思っていたので、ゴールした時に3分48秒というタイムが見えて予想外で拍手しました。
――今大会は1500メートルに出場されましたが、関東学生対校選手権(関カレ)ではどの種目の出場を考えていますか
1500メートルも、800メートルも出場できればしたいなと思っています。
――今シーズンの目標をお願いします
今シーズンはまず、800メートルで日本選手権標準を切って、1500メートルも3分45秒付近で走れればいいかなと思っています。
由井響(スポ1=山梨・都留)
――冬季練習ではどのようなことに取り組みましたか
冬季練習はフィジカルの強化をメインにして、自分の弱みであったタフさを求めて、回数をこなすようにしていきました。
――冬季練習の成果を何割ほど出せましたか
5割、4割くらいです。
――1日目の4×100メートルリレーで1走を走った経緯を教えてください
昨シーズンの鹿児島国体(特別国民体育大会陸上競技)で1走を走って、もともと自分の武器がスタートだったので、それを1走で使えたらという感じでした。
――レースプランはどのように考えていましたか
冬季で前傾やスタートについてトレーニングしてきたつもりだったので、スタートダッシュから抜け出したいと思っていました。
――バトンパスはいかがでしたか
1レーンということもありコーナーがきつかったのですが、2走が同期の髙須楓翔(スポ1=千葉・成田)ということで安心感もあって無事につなげたと思います。
――100メートルの目標は何でしたか
目標は10秒60でした。
――向かい風が強くコンディションが悪かったですが、どのようなことを意識して走りましたか
向かい風はあまり気にせずに走りました。1回目のスタートはかなりうまく決まったのですが、(他の選手が)イエローカードで2回目になって、2回目はスタートが浮いてしまいうまくいきませんでした。
――今シーズンの目標を教えてください
10秒29です。